INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第4章、謎の青年

村で聞いた王国に関する噂。真偽を確かめるために一同は城へ向かう

事を決める。そんな中村に賊が襲撃、ギンとシズクに遅れ彩花も唯一の

対抗手段魔法で応戦するのだった。そんな行動の真意は本人も知らず・・・
_______________________________


「はぁー」



馬車が行き交う中近くからため息が聞こえた



「仕方ないですよ。道が塞がれて通れないんですから」

「そうそう」


数日前、大雨による土砂崩れでこの先の道が塞がってしまっていた

現在周辺の村の人々が道を開ける作業の真っ最中らしく通ることも出

来ず、開通するまで立ち入り禁止となっていたのだ



「今日一日は通れそうにないですし、不足してるものの調達でもしましょう」

「あ、それなら武具屋ちょっと見に行きたいかな」



こうしてやってきたのは武具屋。棚に至る武器が並べられている



「一体何の用で?」

「えー・・・あーいや、剣が欲しいなーって」

「剣・・・ですか」



並べられた中の一つを手に取ると少女は告げる



「まあ、魔法じゃ攻撃は防げないしね。せっかく習ったものだし」

「なら俺も短剣を・・・そろそろ新調したいなと思っていたので」




昼過ぎ、彩花の元にやってきたのはシズクだった



「彩花さん」

「わっ、シズクどうしたのそれ」


やってきたシズクの周りには村の子供と思わしき姿が取り囲んでいた

全身にくっつき子供達が喜んでいる一方シズクは困惑しているようだ



「・・・なぜかこうなってしまい」

「翼だー!」

「すごーい!ふわふわしてる!」



次から次へと発せられる子供たちの叫び声に彩花は納得した



「こ、こんなの初めてで私どうしたらいいのか・・・わからず・・・」

「シ、シズクとりあえず落ち着こうか」

「傷つけてしまわないか心配です・・・」



そんな一方お構いなしに飛びついていく子供達。原因は間違いなく翼だろう



「まあ、人が翼を生やしてたら気になるよね。鳥の翼とか触ろうとしても
 すぐ逃げられるし。捕まえようとしても素早いから捕まえられないし」

「・・・複雑です。この子達は私が怖くないのでしょうか」

「怖い?どうして?」



呟いた直後、彼女に抱き着いていた少女の一人が尋ねた



「怖くないよ。だってお姉さんやさしいもん!」

「え・・・?」

「黒い翼ってかかっこいい!羨ましいなー」

「え?え・・・?」




困惑したままどう答えたらいいのかわからず助けを求めるように横を向く

と、少女はそんなシズクや子供達を見てにこやかな笑みを浮かべていた



「・・・・・・」

「子供は一番正直で嘘はつかないよ。だから本当に思ってるんじゃないかな」

「ですが、今までずっと避けられてきたので・・・なぜこんなにも違うのでしょうか」

「知識の違い、だと思うよ」





「あの国は半獣は恐ろしいものだって教えられてきた。だから国民に強く根付け
 られてる。けどこの子たちは、この国の人たちはシズク達の知識は微塵もない」

「・・・・・・」

「つまり見たもの、感じたものがすべてって事だよ」




「さっき家まで小麦粉を運んでくれたんだよ!あんなに大きな袋を簡単
 に持ってすっごい力持ちなの!私だって一つも持てないのに2つも!」

「へえ」

「そ、それは成り行きで・・・」



にこやかに尋ねる彩花に対しシズクは困ったようにそう答える



「私は・・・」

「人ってそういうものさ。変なやつもいるけどこういう人もいる、全ての人間が同
 じってわけじゃない。・・・まあ、私も納得いかないけど、そういうものなんだよ」





次の日、道が開通し、歩みを進めた3人は人や馬車が通るように作られた

道から外れた道なき道を歩いていた。その理由はこれまで幾度となく族に遭

遇したことから少しでも戦闘を避けるようにと森の中を通ることになったのだ



「例えまた現れても木々が壁になるし」

「方向はコンパスでわかりますし、このまま行けば辿り着けるはず」




提案が上手くいってか途中戦闘になる事もなく途中で休憩に入っていた



「この水飲めるの・・・?」

「大丈夫じゃないですか?」

「私としましては、川の水を飲むというのはあまり信じられないのですが・・・」



ここでも国とか文化の違いを発揮した。普通飲める所は飲めるって書いて

あるし・・・などと思いながら見た目は普通の川の水をおそるおそる飲んだ




「思ったより・・・普通・・・?」




その時だった、遠方、川沿いに何かが目に飛びこんだ。木の枝や石などといっ

た自然物とは明らかに違う色合い。色鮮やかな断片は自然のものではない



「どうかしました?」

「いや、あれ、何だろうと思って」



指さした先を見ると2人も不自然さに違和感を感じた。近づかなければ分から

ないと告げた言葉を元に近づくと違和感の正体が次第に明らかになっていく




「人・・・?誰か・・・倒れてる?」

「え?」


その場から立ち上がりその倒れている方へと駆け寄り2人もついていく

近づいた先には彩花の言葉通りあの違和感の正体は人の姿だった



「なぜこのような場所に人が・・・?」

「川で倒れてる・・・はっ、つまりこれは・・・殺人事件!?」

「え?」



聞き返した2人に対し彩花はふるふると震えながら神妙な表情で告げた



「橋で背後から突き落とされて・・・ってことはこの人死んでるの!?」

「あの・・・」

「やばいよやばいよ、目撃者だよ!警察に知らせないと・・・!」




「あの、この人生きてますよ」

「え?」



言葉に対し我に返ると少女は呆気に取られた返事をした



「大体上に橋なんてないじゃないですか」

「それはあれだよ、落とされてから川を流れて来たんだよ!」

「とにかく、確認しましたが脈はありますし気を失ってるだけだと思います」

「あ、そうなの?」












「う・・・・・」



目が覚めると、頭が朦朧としたまま起き上がるとどこから声が聞こえた



「あ、起きた」


誰かの声がし、隣を見ると、そこには見知らぬ人達に囲まれていた。その

中の1人は翼が生えていて、見たこともない姿をしており思わず目を細める



「ここは・・・・」

「ここはと言われても・・・君、倒れてたんだよ?」

「貴方方が助けてくれたのですか?ありがとうございます」



青い髪の青年は一礼すると立ちどこかへと歩き出そうとするが足取りは不

安定、未だ意識も朦朧としているようで咄嗟に彩花とギンは止めに入った



「って動いたら危ないよ!」

「意識がはっきりするまではもう少し横になっていた方がいいと思いますよ」

「いえ・・・僕は・・・大丈夫です」




そういい歩き出そうとするものの石に躓きバランスを崩した



「わっ、・・・大丈夫?」

「・・・・・・」



「色々と気になるとことろはあるけど・・・なぜ倒れていたんだい?」

「それは・・・・」


質問に対し青年は口を開かなかった。それはどこか言いにくそうにも取れる



「何か言えない理由でも?」

「いえ、そういうわけでは・・・・・・」

「まあいいや、それは置いといて君の名前は?」




またしても数秒間返答は返ってこなかった。しかし数秒経った時



「ミズキ・・・です。あの・・・貴方達は」

「あぁ、ごめん。私は・・・彩花。こっちはギンでこっちがシズク」

「・・・・・・」



3人の姿を見ると驚いたような表情をし数秒、彩花は続けて発した



「まあ、旅の途中・・・とでも言っておこうかな」

「旅の方・・・ですか」


翼が生えている時点で、この国の、この大陸の者ではないという事はわか

る。そして、自分を助け言葉を交わす中で自分の事を知らないことも察した



「助けていただいて・・・ありがとうございます」



その時、茂みから音がし木の陰から何人もの人の姿が現れた。それらはみる

みるうちに人数を増やしあっという間に4人を取り囲み笑みを浮かべている



「なっ・・・こんな時に・・・また賊!?」

「いえ、彼らは・・・賊ではない?」



今までとは違う事が一つ、彼らは統一された鎧を着ていた。それに気づき


「賊じゃ・・・ない?じゃあ一体・・・」

「やーっと見つけたぜぇ。さあ、おとなしく・・・・」

「・・・!」



ミズキは腰に差さっていた剣を抜き構えるが未だ足取りは不安定なままだ



「これ以上逃げようったって逃がしゃしない。お前は・・・ここまでだ!」

「く・・・」



この一文のやり取りで男たちはこの青年が目的だと誰もが察する。だが至る

所が汚れていても悪人には見えず丁寧な口調に追われる理由がわからない



「この人を狙って・・・?」

「僕の事は気にせず皆さんは逃げてください」

「・・・・・・」



どうするのか、そう問うように2人は少女の方を見た。少女もまたそんな2人

に気づくと青年と、鎧をまとった人物達を見て思考を巡らせる。そして判断する




「・・・お断りします」

「!?」

「ギン、シズク、ここから逃げよう!」



最初から少女の意思を察していたかのように、、また言葉を聞いてやはり

かと察するように2人はアイコンタクトを取るとミズキを庇うように前にでた

その姿に驚くミズキだったが瞬きする間もなく男たちは武器を振り下ろした




「!」

「今のうちに!」



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次回

大勢から逃げる一同だったがその数と範囲は広く強行突破を余儀なくされ

る。そんな中一同は彼らの行動と狙いに疑問を抱く。安全性と比較的手薄

と予想される為遠回りしながら王都を目指すこととなったが・・・?




次回 第5章、「選び行く道」


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