INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

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第3章、レイド

新たな土地に足を踏み入れた3人は通過地点の城下町を目指して旅をしていた

その途中、小さな村に立ち寄るものの村は度重なる盗賊の被害で不安な毎日

を送っていた。そんな盗賊たちはギンとシズクによって無事倒されるのだった
_____________________________________




「峠に盗賊たちが・・・?」

「あぁ。街からこの近辺の村に来るためには峠の道を越えるしかないんだがど
 うやらそこに盗賊が住み着いてるらしくてな。何度も被害に遭ってるんだと」



そこで先日盗賊たちを退いた3人に頼めないかと男性は告げる



「近々周辺の村から有志を集めた自警団で追い出そうと思ってたん
 だがあんたらがいてくれりゃこれほど心強いことはない。頼む!」

「・・・どうします?」



手を合わせて頼みこむ男性に対しシズクは尋ねた



「どうって・・・ここまで頼まれたら・・・」

「俺たちもその道を通らなければいけませんし早かれ遅かれ盗賊とは
 遭遇するんじゃないでしょうか。なら今倒しておくのがいいと思います」

「じゃあ・・・」







場所は移り変わり峠。最後の一人を倒した後ギンは呟いた



「岩に隠れてるなんてよくわかりましたね」

「聴覚『だけ』は人一倍だと思ってるからね」

「ここを抜けると村があります。今夜はそこで休みましょう」







「こんなところに旅の人が来るなんて珍しいこともあるもんだ」


そう告げると机には温かなスープが置かれ湯気が上がってゆく。他にも

数々の料理が並べられる中村の人は3人の話を聞くと驚いたように告げる


「普通港で降りるとそのまま馬車に乗っていくんだが
 ねえ。歩いて行こうなんて考える人はまずいない」

「はは・・・そうなんですか」


当然彩花は馬車に乗ったことがない。現代の祖国ではほぼ存在し

ないものとして今となってはおとぎ話にしかないものだと思っていた


「・・・・・・」

「?」



少しだけ暗くなった表情に、誰もが疑問を感じた。それに気づくと



「あぁいや、最近、治安が悪くなったなあと思ってね」



「噂では王子は行方不明みたいだし・・・この国が心配だよ」

「王子?・・・・・・この国にも王子がいるのか・・・」

「いや彩花さん?普通王子とか王女とかいますからね?」

「私の国にはいない」

「それは彩花さんの国が異常なんです」




昔はもっと平和だったようで、それこそ王がいたころは平和だったそうだ

王は10年前に亡くなったようでその後はその王子が国を治めているらしい




「けど、その王子が行方不明・・・?」

「あぁ。隣の国から帰る途中に何者かに襲われたみたいでね。その時は王子を
 逃がしたそうなんだが兵士達が国に帰った時王子はいなくてね・・・それっきりさ」

「その何者かが・・・少し気になりますね」



普段あまり話すことのないシズクが呟くと彩花は問い返した



「盗賊とか山賊とか?」

「その可能性が高いですが・・・国の兵士ですよ?その程度の相手に苦戦する
 でしょうか?王子1人守って戦う事など安易に出来そうな気がしますが・・・」

「その賊がものすごい強かったとか?」



「実はね」


その時、女の人が話を続ける


「実はね、もう一つ噂があるんだよ」

「噂?」



「他国がこの国を我が国の一部にしようと戦略を考えている・・・と」

「それは・・・」

「もしかしたら、王子はその国の兵士に襲われたのかもしれないねえ」




次の日、ある事件は起こった

朝、ギンとシズクの2人は起きるのだが大抵彩花は昼近くにならないと起きな

い。夜も2人は慣れというかそういう風習があって警戒しながら夜を過ごすのだ

が少女にはまったくそんな警戒心がない。今日もまた彩花は寝ていた。その時



(ガシャン)



と何かが割れる音が聞こえ少女は目を覚ました。外が騒がしく起きあがると

2人の姿も見当たらない。外に出ると、そこはとんでもないことが起きていた

ならず者とでも言うべきだろうか。賊が村を襲っていたのだ



「あんたら国の力が弱くなってるからって好き勝手にやりやがって!」

「へっ!今のリレミアはやりたい放題。国の王宮団なんか怖くねえぜ!」



「彩花さん!」


その声に振り返ると、2人がやってきた


「これは・・・!?」

「突然、襲ってきたんです。おそらく、前に起きた事と似たようなものかと・・・」

「・・・・村の人は!?」

「今、避難してますが・・・・」





「んー?なんだおめえ」

「今すぐその人を離すんだ」

「嬢ちゃん達よお。怪我したくなかったらおとなしくしてな」

「・・・・・・」



男は村人を人質に取ると笑みを浮かべ告げる。このままでは助けようにも向

かっている間になにかされるかもしれない。となると迂闊には動けないだろう



「く・・・」

「そうそう、そのまま武器を地面に置きな」

「・・・どうします?」



焦りを浮かべ尋ねるギンだったが少女の答えは意外なものだった



「従う・・・必要はない」

「え?」

「フロル!」



呪文を唱えた直後彩花は男の上空に現れ再び呪文を唱えた



「サンダー!」



少女の手には何もない。しかし唱えられた呪文の直後男の頭上に雷が落ち男

は驚くように目を見開きながらも、人質を掴んでいた手が離れその場に倒れた



「なっ・・・!?」

「こいつ、魔道書もなしに魔法を・・・?!なんだこいつは!!」

「しかもさっき・・・消えたぞ!?」


見慣れない光景に賊たちは次々と驚きの声を上げるが、少女は表情を

変えずに攻撃を続ける。その魔法は止むことはなく次々と賊を倒していく



「こ・・・の・・・・!」


数人が一気に襲いかかった時、彩花は呟いた


「ディン」



手を下に向けると、そこを中心に炎のカーテンが全てに襲いかかった




「うわっ・・・・」


思わず住人達は目を閉じる・・・が


「熱く・・・ない?」


目を開けて住人達は自分たちは燃えていないことに気づいた。建物も、植物

も、確かに炎に触れたのに賊以外は燃えていないことに賊たちは、そのまま

武器を捨てその場から逃げだした。そんな様子を一同は呆然と見ていた



「ふう」

「彩花さん!」



我に返った2人が駆け寄ると少女は傷一つなく振り返った



「なんとかなってよかったね」

「え?あ、はい・・・」



通常通り言葉を紡ぐ少女にどこかぎこちない返事を返す。しかし2人の目に映っ

たのはこの大陸に来る前の事、あの時の光景がニセモノではない事の表れだった



「あ、あの・・・」

「怪我は?」


村人に向かって少女は問う


「いえ、みんな、無事です」

「そう。よかった」


そう答え安堵の息を吐くと数秒間の沈黙の後、少女は口を開いた




「ギン、シズク」

「はい」

「なんですか?」

「・・・リレミア城にいこう。少し・・・気になる」



その言葉に2人は表情をわずかに変える。村人たちも顔を見合わせていた




「・・・どういうことですか?」

「昨日の話が本当なら今頃城は大変なことになってるんじゃないかな。それ
 を確かめに行きたい。もしかしたらもっと詳しいことを知れるかもしれないし」

「知ってどうするんです?」

「もしかしたら旅の途中で遭遇するかもよ?」

「まさか」

「まあないと思うけど、でももしあったら力になれるかもしれないでしょ?」








10年前、他国からの襲撃によりリレミア王国は没落寸前まで追い込まれた。多

くの兵が命を落とす中王もまた他国の兵士によって命を落とした。当時幼かった

王子は運よく城から離れた場で育てられていた為生き延びたものの王に就任する

ことを余儀なくされていた。そして、成人するより前に就任したという



王子の行方不明。そして治安の悪化。他国の侵略という噂

この国にただ事ではない事が起きようとしていることに彩花の発案により

城に行くことになったのだった



「でも城に行っても・・・こんな他の大陸の者なんて相手にしてくれますかね?」

「それは無理なんじゃないかな。でも、あの話が本当なら、城は王子を探してるは
 ず。それに、このままじゃ・・・・なんか嫌な予感がする。何かが起こるような気が・・」

「なにか・・・とは?」



質問に対し、少女は口を閉じたまま答えなかった。それはあの言葉を口にしたくな

かったからだ。もしかしたら、あの光景を思い出したくなかったからかもしれない




「わかんない。けど・・・そんな気がする」

「・・・・・・」

「これは本当に早く港に行ってこの大陸を離れた方がいいかもね」



ここから一番近いのは王都付近にある港だろう。結果的にリレミア城付近を

通ることになる訳だがこれまでも幾度となく賊たちとの戦闘が起きていた




「あの、さっきはよく・・・戦えましたね」

「え?」

「!・・・すみません。なんだか・・・今までと全く違っていたので・・・」




言葉に対し彩花は「あー・・・」と考える素振りを見せながら口を開いた


「ただ村人を助けないと・・・って思ってたから」

「え?」

「正直、後先考えてなかったかな。ただ助けたいと思って・・・」






「私にはわかりません」

「何が?」

「そこまでする理由が。確かに一晩お世話になった身ではありますが赤の他人
 ですよ。私からすると・・・これまでもですが貴方の行動は理解に苦しみます」

「・・・・・・」



彩花と自分が違う感性の持ち主だというのはよく理解している。しかし理解で

きないからこそ疑問を感じずにはいられなかった。聞かずにはいられなかった



「正直、自分でもわかんない」

「・・・え?」



その返答にシズクだけでなくギンも驚きの声を上げる



「そこに善意があるかどうかって言われたらないのかも。偽善・・・かもしれな
 い。わかんないけど、ただピンチになった誰かを助けたいって思うんだよね」

「「・・・・・・」」




======================================

次回

土砂災害の影響で道が閉ざされ、村で開通を待機していた一同。そんな中

かつての常識を覆されシズクは困惑していた。やっと道が開き王都へと向か

っていた途中、川沿いで倒れた青年を見つける。そしてまたしても襲撃が・・・


次回 第4章、「謎の青年」


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