INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

序章、新境地

とある大陸で起きた出来事から時間が経ったある日、3人は新たな場所

へと足を踏み入れていた。それは冒険の始まりであり大きな物語の始ま

りでもあった。戦う力を持たぬ少女と、翼の生えた少女と、少し特殊な

青年、そして・・・1人の青年の物語の始まりだった


『国とは何か、王とは何か、これは・・・運命なのか』

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かつて、ある少女は戦うことを夢見ていた。正義の味方のように、勇者のように

武器や魔法を扱い魔物と戦えたら・・・と。ある日その夢は唐突な出来事で叶った



それから数年後、旅から帰ろうと船に乗っていた少女は嵐によって船が難破しある

大陸に流れ着いた。そこでもまた一つの災難が彼女を襲う。命からがら生き延びた

少女はそこで一人の青年と一人の少女に出会う。それぞれの過去がある中世界が

平和になった後、互いに何かを感じた3人は共に行動することを決めるのだった








【ランドール大陸】


天候は穏やかで、周りに人工物はない。木々が立ち並び自然そのものを感

じる風景の中突然の大声に枝に止まっていた鳥たちが飛び立っていった






「まさか、今までずっとそうやって旅してきたんですか!?」





草木が生えておらず通行するために整備されたと思われる道を3人が歩いていた





「俺自身旅したことはないですけどよく今まで無事でしたね!?」

「旅とはそういうものじゃ?」

「た、確かにそうかもしれませんが怪物とかいたらどうするんですか!?」





その中で話しているのは2人であり1人は焦ったような表情で、一方の一人は穏や

かな口調で話す。もう一人は静かに宙に浮かびながら2人の会話を聞いていた



「私としては・・・そっちのほうがまだありがたいんだけど」

「な、何故ですか?」

「ほら、私人が斬れないのはギンも知ってるでしょ?」




少女の問いに対し「は、はい」と青年は頷いた




「私、魔物の方は何度か戦ったことあるからそっちのほうが慣れてるんだ」

「えっ・・・」



黒い髪の少女は口調を変えずに告げる。それに対し2人は驚きを隠せないようだ

ぼうっとした表情の少女ですら今の発言で思わず少女たちの方へ振り向いた



「最初に戦ったのも魔物だったし・・・けど人よりは大丈夫ってだけで冒険者と
 かに比べたら全然かな。流石に恐竜みたいに大きな魔物は無理だろうし・・・」

「か、変わってますね・・・」

「まあ、私は魔物と戦うのは普通だって思ってたし」




一見ただの旅人に見えるだろう。だが彼女には決定的な欠点があるのだ




「ですからって・・・戦いが得意でないのに危険なことは避けるべきですよ!」






一層大きくなった青年の声に少女の表情が僅かに変わると苦笑いを浮かべた





「はは・・・」

「・・・・・」



ある大陸での事件後、少女は2人を連れてとある場所へと連れて行った

それは、ある事件の前に起きた世界を巻き込む事件で見つけた場所だった



「しかし・・・折角わざわざ家まで建てたのに出てしまうと申し訳ないような・・・」

「あそこにいても暇でしょ?私はとにかくあそこは何もない訳だし」



出会った当時、2人は変わった姿をしていた。そこの大陸では普通の種族なのだが

獣の耳と尾、翼をそれぞれ持っていたのだ。しかし驚いたのは島に住み始めて数日

後の事だった。現在銀髪の青年に耳や尻尾は生えていない。歩いていると少女は




「ギンが本当に人間だったとはね。確かに実験体としてとは聞いていたけど」

「あーいや・・・まさか俺も戻るとは思いませんでした」


というのも彼は元々人間だった。それがある戦いの影響で強力な力を持つ種族に人

間もなれないかと開発された薬の実験台にされていたのだ。実験台を生み出していた

研究者はいなくなったものの呪いを解く方法はわからず。ある日突然なくなったのだ



「見事に獣牙族だったから最初信じられなかったよ」

「・・・ですが、ギンからはやはり獣の匂いがします」





ふとずっと口を開かなかった少女が翼をはためかせながら言う




「・・・ということは、完全に人間に戻ったわけではないんだね?」

「おそらくは。半分、獣の力も持っているでしょう」

「それは、半分人間、半分獣ってこと?」

「はい」





翼の生えた少女の話を聞くと2人は黙り込んだ。数秒後言葉を発したのは彩花だ





「ということは寿命が長かったりするわけ?」

「多分・・・ですけど」

「ってことは、鼻がいいのも力が強いのもその力が半分入ってるからってことか?」

「はい」


人間に戻り驚きと同時に喜んだのもつかの間、確かに変化はあれど人よりも嗅覚が

優れていたり力があったりとどこか引っかかる部分もあった。人より優れた才能と言

えば説明はつくもののそれはなくなったはずのあの種族の能力に該当していたからだ



「そんな・・・」

「やっぱり人間に戻りたかったの?」


がっくりと肩を落とすギンに対し尋ねるとうなだれたまま彼は答える



「それは・・・ずっと戻りたいと思っていた訳ですし」

「結果論・・・だけどもう暴走することはない。獣化できなくなったといえど残った能力
 は色々役に立ちそうだけど?長生きできるのも私からすれば羨ましいような・・・」




その時、一瞬の音を少女は聞き逃さなかった。何かを感じた少女はぴたりと止まる



「っ!」

「どうかしました?」


止まった足につられて2人も止まる。少女は小さな声で何かを言おうとした時そ

の姿は3人の前に現れる。身柄からして兵士や正当な階位の者ではないだろう



「おーカモだカモだ。おい、痛い目に合いたくなければ金になるもん置いてきな」



数人の男が、3人を囲むように近づいてくる


「だから得体の知れない大陸には近づかない方がいいって言ったじゃないですか!」

「そもそも、自分らの持ってるお金がここで使えるとは限らないけど?」

「あ・・・・ってそれどうするんですか!」



「なーにごちゃごちゃ言ってんだてめーら。置いてけって言ってんだろぉ!!」


叫び声の直後に、1人の男が斧で切りかかってくる・・・・が


「!」



男が振り下ろした斧をギンは飛び退け避けると手に持っていた短剣で

斧をはじき返す。空中に舞った斧は回転しながら地面に突き刺さった




「き・・・・さまらあ!生きて帰れると思うなよ!」

「やっちまえ!」

「おう!」



ギンは素早い身のこなしで、次々と男たちを倒していく。無言でいた翼の生え

た少女もまた、目を閉じるとその姿は黒い鳥となり男たちを一瞬で倒していく




「なんだこいつ!?鳥になったぞ!?」

「ぐ・・・う・・・・」


信じられないような目で鴉へと化身した少女を見ると声を荒げた。当然だろう

この大陸におそらくこんな種族はいないだろうから。そして瞬く間に多くが倒れ




「ち・・・撤退するぞお前ら!」



1人の言葉により、男たちはその場から逃げるように去って行った

ギンは短剣をしまい、少女もまた人間の姿へと戻った


「よくそんなにすぐ対応できるなあ」

「なにのんびりした口調でいってるんですか!危険だったんですよ!?」

「ま、まあそうだけど。しばらく何が起きたかわかんなかったよ」




ギンの叫び声が響く中シズクは襲いかかってきた者たちが逃げていった方向

そして落ちた凶器を見て尋ねた。彼女もいたって冷静に事を見据えながら




「今のは・・・賊ですかね?」

「多分・・・そうじゃないかな」



「シズクもなにか言ってくれ!」

「・・・彩花さんなら大丈夫かと・・・」


シズクの言葉にギンは言葉を詰まらす


「とはいえど、やはり戦いに慣れてないということですから、心配ではありますが」

「だろ?」

「2人してひどいなあ」


2人の言う通り彼女は戦いに慣れていない。元は戦いのない世界にいたのだ

前にいた大陸の戦いで色々なことを知った。それは初めてで混乱の連続だった





初めて「戦争」というものを目の当たりにし、初めて人が殺される所を見た。初め

て戦争というものに参加し戦った。それは残酷で、決して忘れられるものではない



「で、どうするんです?これから」

「え?」

「え?」









「・・・・適当に行けばいいかなって」











「・・・・・・・」

「・・・・・・・・」







「本当に、何も考えてないんですか?」

「え?」

「・・・・・・」







驚きっぱなしのギンだったが彼女は困った様子もなく楽し気に告げた





「何があるか分からない。だから面白いでしょ?」



彩花はそう呟くと再び歩き出した。それに続いて2人もまたついて行く



「他にも潜んでいるかもしれません。早急にこの場を抜けましょう」

「それもそうだね」

「・・・なんでそんな楽観的なんですか」




「それは、2人が強いからだよ。2人がいれば安心ってね」

「「・・・!」」



笑みを浮かべ告げる言葉に2人は目を見開いた。戦いの場に生きて来た

2人にとって彼女の言葉は根拠もなにもない言葉だ。だがそんな根拠のない

言葉に何かを感じ、2人は彼女と共に行くことを、旅することを決めたのだ





(そう。俺らは・・・この人に命を救われた)



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次回

新しい土地にて数日を過ごす3人。お互いを知ってまだ時間が経っては

いないが、あることが分かっていた。それは、常識が常識ではないこと

ある村にやってきた三人は静けさ漂う違和感の中ある話を耳にする・・・


次回 第2章、「砕牙の咆哮」


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