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INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第30話、それぞれの選ぶ道

彩花の携帯から送られたメッセージ。その正体は『彼女達』の一人トパーズ

によるもので一同は隠れ鬼をすることに。後にマリンから自らの事を知るが

その多くは謎に包まれたままだという。やがて秋から冬に移り変わり……
__________________________________
いよいよ冬が訪れ日本中はある一大イベントの影響で華やかになっていた

「この間、サンタ姿でケーキ売ってる人見たんだけどそうか、もうクリスマ
 スかーって感じがするよね。流石は東京、イルミネーションもすごいし」
教室内で緋香琉が呟くと

「しかし今年は兄ちゃんサンタからプレゼント貰えないのかー。あ、毎年ク
 リスマスに兄ちゃんがサンタの帽子被ってちょっとしたものをくれたんだ」

「例えば?」

「例えば?……おもちゃとか?文房具とか?お菓子とか?」


現在、赤井家のクリスマス事情で盛り上がっているのだった。沙織はクリ

スマスでさえ両親が仕事の為友達とクリスマスパーティをしてたとか


「学校は別々になっちゃったけど今年もやるっぽいから私は今年も中
 学の友達と過ごすかなー。この時期になると色々派手になるよねー」

「くうぅ……今の家じゃホールケーキなんて買っても食べられないし、そも
 そも高くて買えないし、ツリーすらないからクリスマス感皆無だなぁ……」

「うちもないなあ。ケーキは知らん」
時々雪もちらつき、冷え込んできた為多くの生徒がすっかり着込んでいる

「クリスマスの過ごし方……。折角だし緋香琉、教会にお祈りに行きましょ」

「へっ、教会ぃ!?」

「え?確かクリスマスって……」


元々シスターだったこともあり、クリスマスという言語は知らず関係国でなく

ともその元であるイエスキリストは母国で名を聞いたことがあるという


「日本はあんまりそういうのはしないんじゃない?」

「え、でも……」

「いや、まあ、別にクロスが行きたいっていうなら別にいいけどさ?」


その日の帰り、ふとした思いつきで彩花は街中を歩いていた。すっかり街中

もクリスマスムードで、宝飾らしきものから街路樹にライトのようなものが取り

付けられている。いたるところに商戦に向けての広告なども貼りだされており


(クリスマスか……)


以前いた場は貴重な一軒のスーパーが少しそれっぽい宝飾やライトを灯すだけ

で、世間が騒ぐほどのクリスマス感はなかった。それでもツリーに飾りをつけた

り、朝起きてプレゼントが置いてあったりするだけで幼い頃は喜んでいたものだ

「……」

だが、その日より前、神月家ではある出来事が待っていた。それはリオンが

研修を終え、イギリスに戻る日が訪れた事。日程に合わせ空港の前には彩花

の父、神月博の姿もある。彼はリオンを始めとした姿に気づくと


「お待たせしました」

「おぉ、啓くんありがとう。……おや、彩花も来たのか?」
博は二人とともにいる姿に気づくと意外そうに告げた


「珍しい」

「別に、空港に行くって言うから。飛行機とか見てみたかったし」

「実は、さっきまで離陸していく飛行機に夢中になっていまして」

「ちょっと啓?」

「ははっ、確かに飛行機に乗った事無いもんなあ。父さんは外国に行くとき
 よく乗るからすっかり慣れたけど……。おっと、また話が長くなってしまう」
そう笑いながら三人はリオンの方へ向き直った

「まずは研修お疲れ様。大変だっただろうけどよくやってくれたよ」

「いえ、こちらこそ大変勉強になりました」
丁寧にお礼を告げるとそれを見た博は考え込んだ後問いかける

「……で?彩花、啓くん、彼はどうだったかな?」

「え、どうって……」

「……私にとってもこれまでにない経験でとても勉強になりました」

思い返すように啓は話し始める

「彼を見ているとまだ学びの身だった頃の自分を思い出しました。……とても
 、良い経験だったと思います。博様にリオン、お二人にお礼を申し上げます」

「いえ、向こうとはまた違った感じで、屋敷とも違う感覚に多くの
 経験を得られました。私こそお礼を言わせて下さい。thank you」

ありがとうございました。と一礼すると

「Mr.ケイ。貴方のようなteacherに巡り会えて光栄でした」

「まだ直す所は多々ありますが、貴方のその素直さやひたむきさは長所で
 す。少しずつ改善していけばきっと良い執事になれる。そんな気がします」

「彩花様も、多くの事を教えて頂きありがとうございました」

「えっ、あ、いや、そうかなあ」
と彩花は視線を逸らすも迷いながら視線を戻すと

「執事的にはまだまだなのかもしれないけど、私からしたらリオンも
 充分凄かったし。私もリオンなら凄い執事になれると思う……!」


だけど、少しだけ名残惜しさがあった。そんな様子に啓は気づくが何も

言わずにいると再度彩花は呟き博やリオンは彩花に視線を向ける


「でも……少し寂しいな。もうリオンに会えないのかと思うと」

「……」

「……有り難きお言葉、ありがとうございます」

「リオン、元気でね!」

「ええ。貴方にも幸福が訪れますように」


やがてリオンは人が行き交う中ゲートの奥へと消えていく。彼が乗っている

であろうイギリス行きの便はゆっくりと徐行すると離陸して空へ飛んでいった



「嫌ですぅ……」
後日、奇跡の部屋にやってきた彩花はどんよりした雰囲気の面々を見て驚いていた

「な、なんですかこれ」

「あぁ、この時期恒例の光景なのでお気になさらず」

マスターがそう告げるもののあの都庁さんや他の者まで渦が巻いている

ように撃沈しこうもなっていると不可解な現象でもある。頭に「?」を浮かべ


「??」

「この時期は、お客さんも多くなって」

「……あぁ」
やがて、呟かれた言葉になんとなく察すると頷いた

「まあ、この時期はねぇ……」

「私達も!クリスマスを楽しみたいです!」

「毎年ケーキ食ってるだろ」

「いーやーでーすー!もっと、イルミネーションを見たり楽しみたいんですー!」
投げ出すようにゆかりが叫ぶ。続いて

「俺だって女の子達とデートしたいのに。都庁の鬼畜」

「私のせいにするな!これを決めているのはマスターなのだぞ」

「マスターの鬼畜ー」

「毎年の事とは言え、やはり激務が続くと少しばかり疲れてしまいますね」

都庁、新宿、月島が呟くと

「……では、イヴと当日はお休みにしましょうか」

「えっ、本当?」

「ええ。偶には良いのでは?」


「神月さんはイヴやクリスマスに何かご予定は?」


喜んでいた彼らだったが、ふと月島がした質問に彩花は固まった。一同が

彼女に視線を向け、そんな反応を見た渋谷はニヤリと笑みを浮かべると


「まさか、男とデートか?」

「ち、違いますよ!」

すぐさま否定の言葉を言うと

「特に何もありませんよ!いつも通り……いや、ケーキとか料理くらいは
 食べるかもしれませんがいつも通りだと思いますよ!……多分……」

「まさか、クリスマスでさえ外出禁止令が……?厳しいねえ」

「いえ、そういう訳では……」
その時、暫く考えていた六本木は告げる

「北条君の事だから、ちゃんと話せば許してくれると思うけどなあ。そ
 うだ、折角休みになったんだしクリスマスパーティでも開かない?」

「おっ六本木、偶にはいい事言うな!俺は賛成だぜ!」

「わーい!私も賛成です!あ、なら幕張さんも誘っていいですか?」

「そうですね。人数は多い方が楽しそうですし、私も賛成です」

「なら早いうちに朱里の奴にも言っておかないとな。急がないとクラスの
 連中と約束取り付けてそうだし。俺は仕事の予定だったから空いてるし」


そう言い渋谷はスマホを取り出すと連絡を打ち始めた。都庁も異論はないとの事で

「もし予定がなかったら、神月さんもどうかな?」

「予定……。まあ、ないっちゃない、けど……」

「?」

「……実は」


やがて、話を聞いた一同は

「へぇ、それはいいね」

「きっと喜びますよ!特に六本木のイルミネーションはとっても綺麗なんですよ!」

「あ、何回か東京のイルミネーションをテレビのニュースで見たことあるけど、
 あれ六本木だったんだね。他にも東京タワーのライトアップがなんとかって」

後日より彩花は東京に詳しい彼らから情報を募りつつプランを立てていく。その

過程で24日はこの場でパーティーを開きそして、時は経ち……12月25日

「え?外に……?」

「偶にはいいでしょ。六本木のイルミネーションを見に行きたいの」
家に戻った彩花は啓に外出の許可を求めていた

「啓も一緒なら問題ないでしょ?」

「ええと、ですが……」

「ずっと見たかったの!お願い!」

「……分かりました」
数十分後、六本木の街中。既に人が溢れる中物陰に隠れ広場を除く影が

「お前ら不審者かよ」

「そう言う渋谷だって来てるじゃないか」


人混みに紛れ石像のすぐ近く、六本木、ゆかり、新宿、渋谷兄妹は辺り

を見渡しながら何かを探していた。一件ただの若者の集まりだが……


「大体、こんな人の中見つかる訳ないと思うんだけどなあ」

「でもここが一番イルミネーションを見渡せる場所だし、来るならこの辺りだ
 と思うんだよね。ただ、この人の多さじゃ見つけるのは難しいだろうけど」

「新宿さんも渋谷さんもそんな事言いながら、来てるってことは気になってんじゃん!」

「彩花さん、成功してるといいのですが……」



「うっわあぁー!凄い凄い!」

六本木に教えられたオススメのイルミネーションスポットに到着した彩花

は目の前に広がる光景に目を輝かせていた。その後に啓もやってくると


「テレビで見た感じと一緒だ!植わってる木全部に電球がついてるし色ん
 な色があるし、凄い色が変わるし!あ、あれってトナカイの形になってる?」

「これは……」

「でも……すっごい人……」
笑みから一瞬で表情は変わった

「人多すぎ!東京だしクリスマスイヴだし、分かってたけど多すぎだよ……!」

「あまり先に行かないでくださいよ。これだけの人の中、はぐれたら探す
 の大変なんですから。電球で明るいとはいえ夜ですし決して安全とは」
いつものように、そう注意すると彩花は振り返り

「わかってるよ。それより啓ちゃんとイルミネーション見てる?クリスマス体感してる?」

「見てますよ。確かに美しいですが、本来クリスマスとはイエス・キリストの生
 誕を祝うもので……。確かにアメリカでもパーティーを開いたりしますが……」

「わかってるよ!」


相変わらずの真面目ぶりは日本人も驚くのではないか。そう思いながら再

び見渡す限りの景色を眺めると啓の方へ向き直り呆れたようにため息をつく


「もう、折角連れてきたのにさぁ……」

(少し前までリオンの事で沈んでいたというのにこの変わりよう。確かに
 クリスマスは日本でも重大な行事。ですが……見渡す限り人だらけ)


都内中の人間が集まっているのではないかと錯覚するほどの多さ。

学校で習う歴史すら疎い彩花にクリスマスをそこまで重要視するとは思え

ない。おまけにここは人も多い。そうさっきから啓の頭の中では回っていた


(わざわざ人の多いこんな所まで、一体……)

「啓が勉強ばっかりでこういうイベントに参加したことなかったって言うからさあ」

「え……?」
考えていた矢先、飛び込んだ言葉に耳を疑う

「祭りも呼んだのに来ないし、楽しいことを知らないなんて絶対損だよ!…
 …まぁ、とか言いながら私もこんな派手はクリスマスは初めてだけどさあ」

(まさか、私の為に……?)
やがて、奥へと続く通路に向くと

「ほら、もっと色んな所見よう?日本式のクリスマスを」

「えっ、あ……」


腕を引くと、彩花は駆け出すのだった。見逃さぬよう追いかけると啓は風景

を確かめるように見渡していた。いくつもの電球が様々な色を発し、遅れて点

灯していく様さえ芸術と呼べた。さらに見渡せば家族連れや友人か、カップル

の姿が目につきその殆どはイルミネーションを見たり楽しんでいるように見える


「前にいた所はさ、町にスーパーがある位のド田舎だったわけ。だからクリ
 スマスだーってテレビのニュースやCMで騒いでてもさ?イルミネーション
 はないしそれっぽい飾りもなくってクリスマスって感じが無かったんだよね」

「……」

「強いていえば、家にツリー出して飾り付けたり、クリスマスに枕元にある
 プレゼント位が楽しみだったかな。あぁ、後クリスマス仕様の特番とか?」


近くにはケーキ屋も無い為後日、または前日に隣町で父が買ってきたケーキを

食べていた。それもよくイメージするクリスマスケーキではなくショートケーキだが

とぼやく。やがて、彩音はとあるお店にやってきた。そこから出ると手に箱を持ち

街路樹を歩いていく。先程入ったのはケーキ屋のようで


「お嬢様、それはもしかして……」

「沙織がね?少人数用のクリスマスケーキ売ってるところ教えてくれたんだ。家
 に帰ったら、ロウソクを立てて火を消して食べよう!あ、火は私が消すからね?」

「……貴方が楽しそうでなによりです」

「え?啓は楽しくないの?」
歩きながら問いかけられ、啓は顔を上げ前方に見える風景を眺めた

「……楽しいです。この風景と、周りの人々から感じる雰囲気を見ている
 と、不思議と心が弾みますね。まるでパレードのように明るくて……」

「はー、でも、本当はこういうのって恋人同士で来るものだけどね。それか友達と」


年を明け、再び学校が始まるものの学校内は慌ただしく動いていた。一つは

卒業式や送迎会の準備、もうひとつは来年度、他の地へ留学に向かう者の準備だ

「卒業式かぁ」
三年生の教室にて夏目はぼやいた

「もう卒業しちゃうのかって感じだよね。未だにそんな感覚がしないっていうか」

「冬休みを終えて、殆どが卒業式の練習になったしいよいよって感じがするな」

「あーあー、なんだか寂しいなぁー」

「……」

「だって皆バラバラになっちゃうし、いざその時が近づくと感慨深くなるよねー」

「……俺としては、君から振り回されなくなると思うと気が楽になる」

「あっ、ひどい」

「……だが、この光景がなくなるのはやはり少しもの寂しくなるな」

ふと夏目は肘を立てると

「ねーねー、新会長はちゃんとやってるかな」

「あぁそうか。送迎会が実質新体制になった生徒会の初大仕事なのか。とは
 いえ、君のようにとんでも企画をしない限りそれなりに進むとは思うけどね」

「……」

「まあ、引き続き夢もいることだし……」
ふと、夏目は大きくうつ伏せ

「あー!」

「な、なんだ」

「新会長ってユキちゃんなんだよねー。……面白くなきゃやだー!」

「初仕事にそんな事を求めるな。そバラエティに富んだ喋りは苦手そうだしな」


夏目も元副会長も大学への進学だが、それぞれ進学希望先は違う。彼らが

思う以上に校内での城島夏目の存在は大きく、あの華やかさを惜しむ生徒の

声も男女問わず多い。そんな中新体制となった生徒会は如何に……


「それでは最後に……」


それから月日はあっという間に経ち、送迎会、そして卒業式までもを迎えた。飾

りをつけ卒業生達が並び、中には涙を流すものもいる。そんな中卒業生代表、

城島夏目は壇上に上がる。お決まりの出だしから始まり


「……私が過ごした三年間は、特別なものになりました。元々真面目な立場に
 縁のなかった中会長になり、先輩方や後輩には多くの迷惑をかけてきました。
 ただ、この学校を華やかなものにしたい一心で。沢山の無茶振りに付き合っ
 てくれた生徒会の皆には感謝しています。新生徒会達には、新たな生徒の為、
 在校生の為により良い桜丘になるよう頑張って下さい」


彩音を初め、生徒会の面々は選ばれた在校生達と共にその言葉を聞いて

いた。書状を手に読み上げる彼女の姿はいつもとは雰囲気も違って見えた。

きっと誰もが思っただろう。あんな感じでもこの学校の生徒会長だったのだと


「一緒に盛り上げてくれた生徒の皆、先生方にも感謝しています。生徒一同、
 一度しかないこの三年間を胸に抱き、今羽ばたきます。どうか、未来に向
 かう私達を見守っていて頂けたら幸いです。……卒業生代表、城島夏目」


寒さは残れど、日柄はよく庭に生徒達の姿が溢れていた。その中で城

島夏目の元に生徒会のメンバー達は集まった、彼女は振り向くと笑い


「あーあ、卒業しちゃった」
涙を浮かべることなく、彼女は残念そうに呟いた

「ユキちゃん、桜丘をよろしくね」

「……流石に先輩も、卒業式くらいは真面目になるんですね」

「やだなあ。当たり前でしょ?というより私はいつでも真面目だったよ?
 ……でも、ユキちゃんなら多分大丈夫でしょ。のーちゃんもいるし」

「ん」
夏目の言葉に隣にいた夢は頷いた

「でも、しみったれたこの雰囲気はやだな!」

「先輩……」

「ま、私は近くの大学だし?遊びに来る予定だしね!」

「って来る気満々ですね!?」

「あの、城島先輩」
ふと呼び止める声が聞こえると亜理紗が花束を持って歩み出た

「一年間、ありがとうございました。それと卒業、おめでとうございます」

「わ、霧島ちゃん。ありがと」
花束を受け取ると彼女はニヤリと笑い

「ユキちゃん、ほらほら」

「はい?」

「何か言う事あるんじゃないのー?」

「……え?なにがですか?」


何かを急かす夏目に対し、結希は本気で分からないように「?」を浮かべて

いた。何秒かが経ち、やがて、しびれを切らした夏目は頬を膨らませながら


「もおぉー!そこは、『先輩!第2ボタン下さい!』って言うところでしょー!?」

「えっ!?」

「なーんて、冗談♪」

「じょ……!?」

「あーあ、もうこうやってユキちゃんで遊べなくなっちゃうのかー。残念だなぁー」

笑いながらそう言った夏目に対し、結希は呆れながら最後まで変わらないと言った



卒業式を終え、期末テストを終えた在校生もまた一部の者は約一年間の留学

の為にここから去ろうとしていた。外国の魔法学校に行く沙織、地元大阪に戻

る緋香琉、そしてそれについていくクロス。まずは沙織が出発の日が訪れる


「ザ、未知の世界って感じ?」
見送りにきた彩花達は沙織に告げる

「向こうってスマホ繋がるの?」

「あぁ、うん。寮だけだけど繋がるみたい」

「あ、そっか。沙織は寮生活かー」

「実は、小中高ずっと家から通ってたから寮生活って初めてなんだよね。
 ちょっとワクワクしちゃう。……まあ、だから何が起こるかわかんないけど」


沙織の移動手段は飛行機。そこから電車で移動するらしく空港にて

沙織はキャリーケースを持っていた。そこには翔太と青空の姿もあり


「上田君に伊藤君まで来てくれるなんて」

「まあ、なんつーか、色んな意味でお前とは色々あったからなあ。魔法学
 校だっけ?ファンタジーじみてて全く想像できねえけど、まあ頑張れよ」

「うん」
そして後日、緋香琉とクロスの見送りに彩花と啓は新幹線の改札口にいた

「折角奇跡みたいな感じで彩花と再会出来たのになぁ」

「まあ、三年の頃には戻ってくるんだし、そこまで言うものでもないんじゃない?」

「それもそうか」

「クロスなら学力は問題ないでしょ。大阪も日本の中では大きな都市だからなあ」

「そうなの?楽しみね」
あ、と思い出したような声を上げると

「あ、彩花。たまにでいいから緋香琉のスマートフォンに連絡頂戴ね」

「そのうち忘れそうだけど……まあ、頑張るよ」

「私も緋香琉のスマートフォンから送るから」


やがて、手を振る二人は背を向け人混みに紛れるようにその姿は小

さくなっていった。やがて、数時間後……大阪駅に二人の姿が現れる


「ここが大阪?」
新幹線から降りたクロスは辺りを見渡し

「わあ、本当に東京のような人の多さね」

「もう一年経ったとか嘘みたいだな……。ここから普通の電車に乗って、
 近くの駅までお父さんが迎えに来てくれる筈だから。えーと、こっち!」


さらに乗り継ぎ、車に乗り込むとクロスは初となる赤井家にやってきて

いた。彼女を出迎えた両親たちにに対し彼女は頭を下げ挨拶をする


「あの、よろしくお願いします!」

「こちらこそ。自分の家だと思ってくれていいのよ」

「ありがとうございます」


クロスにとっての新たな日常が始まろうとしていた。緋香琉の部屋で隣に布

団をひき寝る事になり、4月から通う学校は市内にあり電車通学になるとか


「制服は貸し出しなんだよね?」

「せやで。もう届いてんで」

「あ、おおきに」

新たな制服を壁にかけるとそれを眺めながら

「これが新しい学校の制服……」

「何人か同中の人もいるからもしかしたら同じクラスになれるかもしれな
 いなあ。そしたらクロスの事紹介しないとね!あ、あと東京の話とか」

「あ、そっか。ここには緋香琉の知り合いがいるのね?」

「うーん……食費とかあれこれ考えなくて良くなったのは嬉しいけど、こう、
 感覚的に自由じゃなくなったのがなぁ……。ゲームばっかりできなくなるし」
何かを思い悩んでいたものの、顔を上げ

「ま、始業式までにはまだ日数あるし?明日辺りに観光にでも行こうか」

「え?それはいいけれど……」



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次回

季節は一周周り春。去年の事が昨日のように思える中新たな新入生達が入

学を迎える。そんな中学校では新たに第三生徒会室が設置され、仕事の方

針を決める中霧島は深刻なある問題を口にする。それは人手不足で……


次回 第31話、「花開いて満ちて」


第31話、

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