INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第33話、攻防のBG

沙織の勧めで麻生十番にやってきた彩花と啓だったが途中ではぐれてしまい

追われている納言麗奈の姿を見つける。運よくあの手紙に選ばれた事により

2人は奇跡の場へと逃げ込む。しかし彼らの姿はなく状況を打破するのは・・・
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「確かにこの中は安全です。ですが彼女の悩みを解決しない事にはここから出る事
 も家に帰る事も出来ませんよ。ですからいつまでもここにいるわけにも行きません」

「なんですって!?」

「・・・納言さん、家の人に連絡して迎えに来てもらうとか・・・」

「・・・それはできませんわ」


一番安全で確実性のあるものだろうと思い提案するがそれはあっさり断られた


「・・・実は、今夜新商品の発表会があるのです。私と由良は放課後共に向かう為
 、折角の機会と知名度のある店を回っていたのです。こんな事があったと知られ
 れば執事としての責務を果たせなかった責任として由良の地位が危ぶまれる」

「・・・それは大変だ。ってことは、時間までに君と執事が目的地に着けばいいんだね?」

「そうですわね」


あれからかなりの時間が経った気がするが誰ひとりとしてやってこない。ここと

現実は時間の流れが違うものの執事の立場からすれば一刻も早く納言麗奈の

無事を確認したいだろう。しかし外に出ればまた襲われる可能性も大いにある


「・・・そういえば啓の事忘れてた」


ふと思い出すとポケットから携帯を取り出すと何件も着信がある事に気づきながら

電話をかけると数コールの後聞こえたのは普段からは想像もできない声だった


『お嬢様!!』

「うるさっ!」

『ご無事ですか!?いまどちらに!?」』

「・・・・・・」


秘儀にされているここの存在を口に出すわけにもいかず、だが電車内だという

とマナー違反として説教を食らう気がする。納言麗奈の事もあり考えた彩花は


「啓、実は今納言麗奈と一緒にいるんだけど、ちょっとめんどくさい事になっててね」


事情を話すと彩花はこう告げた。どこかにいる納言さんの執事と合流して欲しいと


「納言さん、君の執事と連絡とってどこにいるか聞いて啓と合流してもらって」


頷くと連絡を取り後に2人が合流した連絡が入る。その間これまであらゆ

る経験の中で学んできたと思っている脳内を回転させるとある提案をした


「状態は?」

『少し汚れていますが予定時刻までには何とかなるかと』

「ということはこっちに裂く時間はそうないか。・・・なら予定通りに。啓、話をよく聞けよ」

『なんでしょうか?』



「目的地付近に公園があるんだけど、そこにいて。こっちはこっちで向かうから」

『え?それは・・・』

「私が納言麗奈を護衛するって言ってんの」


「はあっ!?」


隣から納言さんの拍子抜けした声が聞こえるが気にせず会話を続ける


「ちょ・・・どういうことですの!?」

「執事は命令だって言ったら従うんでしょ。これは命令だ」

『ですが・・・』

「あんまりなめるなよー?。ポケモンも使って絶対に公園まで行くさ」


有無を言わさず電話を切るとすぐさま鞄からノートパソコンを取り出すと電源を入れる


「どういうことですの?!貴方にそんな事が」

「やってやるさ。むしろ護衛されるよりこっちの方が割に合ってんだ」


どこか楽しそうに告げることに違和感を感じていた納言麗奈だったがふと彩花

が振り向き視線が合うと片手を胸元に当てニヤリと笑うと小首を傾げ告げた



「御守りしますよ、お嬢様?」



別の誰かと連絡を取り何かをしたあと連絡を繰り返した後、PCを畳み告げた


「さて・・・行くか」



『彩花さん、ルートの再確認しましたが問題ありません』

「わかった。・・・ふう。・・・行くか」


特に隠れることもなく人の中を歩くがあれから時間はさらに進み夕方から夜にかかる

くらいの時間になっていた。その関係もあってか社会人の姿が多く見られ制服姿では

夕方よりも目立って見える。神経を張り巡らせるように彩花は辺りを見渡しながら進み


『彩花さん、5時の方向から近づいています』

『!彩花さん!こっちも気づいたかのように一直線に・・・』


「どういうこと・・・っ!?」


手を引っ張り駆け出すと距離はだんだんと目的地の公園へ近づくがゴールまで

簡単に行かせてもらえるわけもなく、公園への案内の途中でその姿は現れる


「見つけたぞ!!」

「チッ・・・サーナイト、ここからどう行けばいい!?」

『このまま真っ直ぐ!次の信号を右に行けば着くわ』

「分かった!」


息も切れ始めるが止まっている余裕はない。全神経を張り巡らせながら走り続けると

緑色のフェンスと共にだんだんと公園らしき姿が見えてくる。あと少しだと走るスピード

を速めると公園内には先に到着していた啓と執事の姿があり合流することに成功する


「「お嬢様!」」

「由良!」

「任務完了ってや・・・」


そう言い懸けたとき、後方から足音が聞こえ振り返った。日も落ちオレンジ色に染まる

中現れたのは制服よりも目立つ黒いスーツを来てサングラスをかけた数人の男達の姿


「!」

「お嬢様、お下がり下さい!」


納言さんを下げ前に出る中彩花は懐にあったボールに手をかけると告げる



「カポエラー、こうそくスピン!デンリュウ、でんじは!!」


1つのモンスターボールを開くとさらに2つのモンスターボールを放り投げた

シルエットと共に現れたポケモンたちは軽やかな身のこなしで技を発動する


「!?」


瞬時に倒れて行く男達だが納言麗奈は彩花までもが動き出したことに驚く。しかし

一瞬姿が見えなくなったかと思えば男のそばに現れ数秒後最後の一人は倒れる


「・・・これで最後かな?」

「お嬢様!このような危険な事は・・・」

「だから言ったでしょ?私に執事は必要ないって」


2人の方へ振り返るとフッと笑い告げる少女の姿に2人は唖然としていた。後日


「ええっそんな事が!?」

「大変なことになってたんだね・・・」


マスターから話の一部始終を聞いた一同が声を上げる中彩花は誇らしげな表情で


「ふっふっふ・・・護衛は神月さんの得意分野だよ」

「彩花さんすごーい!」

「いやでも危険だったんじゃ・・・」

「やっぱこれだよ。こっちのほうが合ってるって言うかうんうん」


意外というかなんというか、満足げに話す彩花に呆然としているのだった


「いやー楽しかった」

「楽しかった、じゃありませんよ。こっちはヒヤヒヤしたのですから」

「君は心配性なんだよ。いやーこういうの一回やってみたかったんだよね」



「かっこいいよねえ、お嬢様の護衛とか」

「そういうのは貴方の仕事ではありません」

「いやー私も執事とかになれそうだけどね。けど知識が必要となると」


苦笑いしながらそう告げるとため息をついた。啓は説教したりないという様子だったが



「心配する必要はないよ。私はよっぽどの事がないと死なないし怪我もしないから」

「・・・・・・」

「自分だってそこまで馬鹿じゃないし。ある程度の敵の位置や死角は知り合い
 に見てもらってたし方向音痴対策にホウエンにいるサーナイトに案内頼んだし」


時間の流れとはこんなに速かったか。この地に来てから波乱とも呼べる出来ごとの

連続であっという間に7月になっていた。この時期は、学生にとっては願ってもない


「夏休みだああああああ!」


最後のあいさつを終え先生が去っていくと生徒の数々が喜びの声を上げる中

緋香琉もまた両手を上に上げると待ってましたと言わんばかりの声で叫んだ


「夏と言えば海でしょ、花火でしょ、お祭りでしょ・・・くうう~!」

「宿題結構出たけど大丈夫?」


夏休みの予定に頭をいっぱいにしていたところ横から聞こえた声に表情は曇る


「・・・クロスさあ、折角の天国が来たのにそうやって釘さすの止めてくんない」

「あの量を1日や2日でやろうとか考えてないわよね?GWとは量が比べ物
 にならないほどすごいのよ?他にも読書感想文とかプリントもあるし・・・」

「だーいじょうぶ大丈夫!小学校の時も中学の時もそれで乗り切った!」

「・・・・・・」



ガッツポーズをしたままクロスの方を向くがクロスは軽蔑するような目になっていた


「後、クロスに見せてもらえばいいしなっ」

「やっぱり写すつもりだったのね!?させないわよ。ちゃんとやらせるからね」


そしてまた別の場でも


「夏休みっつってもやっぱ部活ばっかだよなー」

「強化合宿もあるし宿題も結構あるしこりゃ夏休みとは呼べねえな」


夏休み。学生にとっては天国のような夏季の長期休暇。天国のように見えて通常の何

倍にも跳ね上がる、更には普段出ないような課題まで出るある意味では悪魔の期間だ


「で、宿題大会をしようって?」

「いやだー遊びたいいいい」

「宿題終わったら遊べばいいじゃない」



彩花の家にやってきた緋香琉は机に倒れ込むと隣でクロスの辛辣な言葉が炸裂する


「一週間経ったけどどうなの?」

「それが・・・やっぱりさっぱりやらないのよ」

「ふーん。まあこんな時期に手つけるひとは早々いないんじゃない?」


とはいいつつも沙織はプリントを広げ問題を解き紙にシャーペンを走らせる


「私はもう全部終わったわ」

「えっ・・・」

「あり得ないだろー!?どんなズルしたんだよー!」

「普通にやったわよ。出来なくはない量だし」


今度は勢いよく起きあがるとクロスに向かって緋香琉の叫びが貫通する


「国語は楽だよね。だが数学、おまえはだめだああああああ!」

「彩花はどこまで進んだ?」

「いや、彩花も最終ギリギリまで溜めこむタイプだったからやってないだろ」



「・・・・・・後数学だけ」


その瞬間、時が止まったような気がした。性格には緋香琉の表情が固まった


「え、なんで?」

「・・・それは・・・うるさい人がいるからだよ!」


ここにはいないものの該当者に心当たりがあると3人は同時に「あぁ・・・」と呟いた


「なんなのさ、目標までやらないとゲーム禁止とかテレビ禁止とか!?」

「うわきっつ」

「お父さんもここまではしなかったよ?!」

「うぅ・・・まさか読書感想文まで終わってるなんて・・・あんなの一行で終わるよ」



「それにこんなハイペースでやらなくても十分間に合うでしょ!?馬鹿なの!?」

「まあまあ、速く終われば終わるだけ時間が出来るじゃない」

「まあ私はクロスみたいに一気に終わらせないし緋香琉みたいに溜めたりもしないけど」

「沙織はコツコツやるタイプか・・・それが出来ればいいんだけどな・・・恐ろしい
 よな。いつの間にか8月になっていつの間にか30日になってるんだよ・・・」


緋香琉が課題を放り投げ寝転がるとふと沙織がある提案をした








「そうだ。折角だし皆でどこかに行こうよ」

「いいね!どこに行く?いつ行く?」

「急に元気になったな」

「はあ・・・」






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次回

世間は夏休み。沙織の提案で一同は海に行くはずだったが予定日3日前に

想定外な出来ごとが起こる。そして8月に入った頃各部活は強化合宿や大会

に最も忙しい時期となる。そして夏の最大イベント、夏祭りが近づき・・・


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