INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第8話、差し込む影

夜、会話の中で疑問を持たざるを得なかったのはかつて彩花と共にいたというルキナとル

フレだった。日が昇り一方のフェレ城ではピーチ達の前に見慣れない服を着た彩花が現れ

る。追いかけてきたリリーナと渋々魔道書を買いに出るが黒き炎の姿を見つけるのだった
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「どうせ君も、赤い人と一緒で言っても聞かないタイプでしょ?」

「!」




ハッとすると隣を見ると怒りや嫌悪とは違う真剣な表情の少女の姿が




「魔道書はある?」

「・・・えぇ」

「・・・私の近くから離れないでよ」


町はずれからさらに走った先、町の建物は次第に見えなくなり荒野のような場所に出る

荒野と呼ぶには狭く一部分だけがそんな風になっているようで人の気配も感じられない




「見えた!」




微かに見えた黒い物体を捕らえると彩花は声を発する


「最終確認するけど、引き返す気はないんだね?」

「えぇ」

「・・・はあ」




ため息をつく。それはこの地に来てから数えきれないくらいの何回目かのため息だった




「うん。竜騎士や騎士はいないみたいだね」

「・・・わかるの?」

「風が、教えてくれる」




走り続けると目の先には崖が広がっており男達は行く先がなくなり振り返る

そこには追いかけ続けていた彩花とリリーナがおり完全に行く手は塞がれた



「もうすぐ報告のあった場に着きます」

「皆、警戒を怠らないように」




一同は坂の下で様子をうかがっていた。少し離れた先に建物らしきものが見える




「なんとかして中を調べられないものか・・・」

「マスターハンドが言った通り人間しかいないようだな」




ガノンドロフが告げると続けて戻ってきたゲーム&ウォッチが告げる




「皆サン武器らしキ物は持っテイマすが戦い慣レた感じハしマせんネ」

「ふん、こんなことするだけ無駄だ」

「あっ・・・待て、ブラピ!」




突如駆け出して人々の前に姿を現したブラックピットにピットは呼びとめるがすでに遅い




「あの馬鹿!」

「ちっ・・・俺達も行くぞ!」


ファイター達が駆け出すとブラピに並ぶように人々の前に飛びだした


「お前達、そこでなにをしている。何が目的だ」

「なっ・・・化け物!?」

「化け物が喋った!?」




人の姿をしていない数人を見て人々はざわつきはじめる。見慣れない姿

からか恐怖の渦に巻かれると奥の方にいた一人、また一人と声を発した




「あれは・・・スマブラ?」

「なんだそれは」

「世界的有名な平和を護る機関だ。・・・チッ」


男の声を聞くと人々はそれぞれ持っていた武器を手に構えた


「こんなことやめましょうよー!」

「そうだよ!今すぐ武器を下して!」

「喋るな化け物!」




叫び声にカービィがピクリと止まるとファイターたちはアイコンタクトを取り構える




「・・・どうやら、話し合いに応じる気はないようだな」

「だな」

「皆、相手は一般人・・・不必要な命まで奪う必要はない!」




じりじりと、追い詰められた男たちの額に汗が流れるとかなりの距離はあるものの

ゆっくりと縮めるように一歩、また一歩とにじり寄っていた。男たちに逃げ場はない




「降参してください。君たちは一体何をしようとしている?」

「この・・・ガキの分際で!」


男の一人が斧を投げるが彩花は一言唱えると青い壁によって勢いよく投げられた斧は

弾かれ地面へと突き刺さった。動く気配はなく男たちの表情はますます焦ったものとなる


「なにしやがった!?なぜ攻撃が・・・」

「質問に答えて。君達『黒き炎』は何をしようとしている?世界征服?」

「へっ・・・そんな悪事するわけないだろ」

「え・・・?」



苦し紛れに笑う男の言葉に対しリリーナは声を発した。今まで集まった情報とこの団体

がしてきた事はどれも『悪』と呼べるはずが彼らは悪い事はしていないと告げたからだ



「貴方達・・・色んなところで町を襲って・・・」

「町を襲う?随分と捏造されているな。俺達はな・・・正義の味方なんだ」

「なっ・・・どういうこと!?」

「この世界は腐っている、不公平だ。だから・・・俺達『黒き炎』が作りかえるのだ!」




覚悟を決めたのかもはややけくそなのか、男たちは武器を握ると2人の元へと走り出す

そのうちの一人が腕を振り上げた瞬間、彩花はリリーナの腕を掴み再び呪文を唱えた




「フロル」



その場から消え斧は空振り。ふとみると少し離れた場に2人は立っていた



「消えた・・・さっきからなんだこいつ・・・」

「!」


その瞬間、一瞬のうちに2人の内の一人の姿が消えた。探そうと辺りを見渡すが

数秒も経たないうちに一瞬衝撃が走るとおそるおそる振り返ると少女の姿があった




「てめ・・・え・・・」




町で賊を倒した時と同様、次々姿を消しては現れるとあっという間に数人は地面へと倒れ込

む。倒れた賊の一人の近くから姿を消すと一瞬のうちにリリーナの横に現れリリーナは驚く


「それは・・・」

「フロルの風っていう移動魔法」

「・・・話に訊いていた通り、この大陸以外の・・・私たちの知らない魔法が使えるのね」




すごい、と声を漏らすリリーナに対し大したことはないと冷静に返す




「・・・この人達は数時間もすれば目覚めるから早く戻ろう」

「え?」

「この人達、ただ眠らせてるだけだから」


手から剣が消えると振り返り彩花は一歩踏み出す。しかし一歩足を前に出した時衝撃

を感じるとピタリと動きが止まった。目を見開くと突如止まりリリーナは違和感を感じた


「彩花?どうしたの?」

「・・・まだいる・・・」

「え?」



「そこにいるのは分かってる。出て来い!」




振り返ると強い口調と睨んだ目で言う。少女が見上げた先は岩場でそこには

誰もいない。しかし叫び声が響いた直後、岩陰から誰かが岩の上に姿を現した




「・・・っ!?」




姿がはっきりと現れた時、再び彩花に衝動が走る。目を見開き、口を僅かに開け


「・・・・・・」

「こんなところで思わぬものに遭遇したものだね」




岩の上に立った何者かは見下すように告げた。そこにいたのは3人の少女




「女の子・・・!?女の子まで・・・」


リリーナが驚いたように叫んだ時、無言でいる少女の様子がおかしい事に気づいた


「・・・・・・」

「彩花?」


名前を呼ぶが返事は帰ってこない。言葉を発することもなく信じられないものでも見

るかのような表情に違和感を感じずにはいられなかった。少女の視線の先はあの3人



「一体どうしたの?」




耳に入っていないようで腕を引っ張ろうとした時、岩の上に立っていた一人が言葉を発した





「まさかこんな所で再会するなんてね。・・・彩花?」

「っ!」




びくりと少女は尋常ではないほど大ぶりに反応した。そして彩花は僅かに口を開く




「う・・・そ・・・」



見開いた目は変わらず、今までとは明らかに違う反応にリリーナは疑問に思う


「おかしいな。邪魔してるのは国の機関とかだって聞いたんだけど」

「なんで・・・こんなところに・・・それに・・・その紋章・・・」


彼女達もまた黒い衣服と黒い炎の刺繍が入っており『黒き炎』の一員なのだろう


「まさか・・・黒き炎に・・・?」

「もしかして、その国の機関に属している・・・なんて面白い事してる?」




僅かに震えている事に気づく。言葉の届かない彼女から視線を移すとリリーナは叫んだ



「貴方達みたいな人まで・・・どうしてこんなことを!」

「・・・入ってきた情報と一致している。彼女が例の子ね」

「・・・驚いた。なぜそんなのが貴族なんかと一緒にいるのか・・・」




岩の上から飛び降りると一人に続いて2人も飛び降りた。地面に降り立つと同時に再び

少女はビクリと反応する。対する3人は面白いものを見つけたと言わんばかりに笑っている




「まっ・・・そんなことどうでもいいか」

「オスティア候女リリーナ。私たちと共に来なさい」

「!」


名を呼ばれた事に驚くと反抗の意を込めて魔道書を取り出した


「・・・お断りします」

「まあ、そんなところだろうと思った。無理やりにでも連れて行くけど」

「っ!」

「でも・・・久々に面白いものを見つけたんだもの。少し・・・遊ぼう?」



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次回

東町付近にて黒き炎と対峙していた一同は戦いの末ある情報を聞き出すことに成功する

それはこの団体が悪と呼べる存在ではない事。拠点から追い出すことに成功し笑みを浮

かべるもつかの間、ロイ達の元にフェレ付近に黒き炎が現れたと通達が入るのだった


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