INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第28話、都市伝説再び

天界人と共に受けた試練に合格し元の生活に戻った彩花だったが突如現れたの

は契約が切れたはずの、成長した蒼真だった。真相を聞いた彩花だったが一方沙

織やハクも蒼真の役目に驚きながらも今後起きることに期待を膨らませるのだった
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「いや・・・確かに天使は存在するよ?だけどそんなことがあったなんて・・・」

「ほら、うちらの世界だって国によってとか文化によって形式は違うじゃん。ハク曰く
 全部がそうじゃないって言ってたよ。・・・ということはもしかして悪魔も存在したり」

「沙織いいいいい!」


突然扉が開くと勢いよくやってきた人物に気づく。大声の為クラス中が彼女に集中するのだが


「聞いてくれよ沙織!」

「緋香琉うるさい。すっごい注目浴びてんだけど」

「きき、昨日起きたんだよ!あれが!」


遅れてクロスがやってくると沙織が「あれ?」と聞き返す。そして返ってきたのは


「あれだよあれ!」

「クロス、どういうこと?」

「ほら、話題になってるあの『ミラクルレター』に緋香琉が遭遇したんだって」

「・・・え?」


一瞬クラス内が静かになると叫び声を聞いていた生徒が一斉に問い詰め出した



「ええっ!?貴方ミラクルレターに遭遇したの!?」

「どうだった!?どんな人がいた!?」

「やっぱモデルみたいにカッコイイ人ばかりだったの!?」

「え?うーんと・・・やけに威勢のいい兄ちゃんみたいな人がいたような・・・」



集中的に問い詰められている緋香琉をよそに沙織はクロスに尋ねる


「ええっ!?緋香琉が!?」

「らしいの」

「あー・・・そういやそんなのもあったね。すっかり忘れてたよ」



このままでは埒が明かないと昼まで待ち、屋上にて緋香琉はあの話をしはじめた



「というか緋香琉に悩みなんてあったの」

「ひどいな!?もうすぐ兄ちゃんの誕生日だから何がいいかわかんなくってな」

「あぁ・・・それで・・・。で、どうだったの?」



興味深そうに沙織が尋ねるが緋香琉はうーんと唸ると思いだそうとするが


「それが・・・あんまり覚えてないんだよなあ」

「覚えてない?昨日起きた事が?ちょっとその年でそれは・・・」

「なんでやねん!スマホを取り出そうとしてポケットに手入れたら入れた覚えのない
 紙があってな?なんだ?と思って開いたら・・・なんか見覚えない場所にいたような」



それからも思い出そうと唸り声をあげるものの人がいたもののどんな人がとは覚えていないらしい



「・・・で、プレゼントは決まったの?」

「ああ!兄ちゃんバスケ部でって言ったらその兄ちゃんみたいな奴が品ぞろえ豊
 富なスポーツ用具店を紹介してくれたんだよ!そこでバスケットボールを買った」

「威勢のいい兄ちゃんねえ・・・王子様みたいな紳士がいるって話は割と聞いたけど」

「んんー?そんなのいたようないなかったような・・・覚えてない」



元々もの覚えの悪い緋香琉だからとクロスがため息をつくが沙織の聞く話だと聞い

た誰もが起きた時の事を詳しく覚えていないということだ。だからこその謎なのだと



「それは妙ね」

「うわーいいなー緋香琉」

「なんでそんな沙織は行きたがるのさ?イケメンに会いたいから?」

「違う違う。怪奇現象とか七不思議とか、未知のものって確かめたくなるじゃない!」

「まあ・・・確かに。解明したら新聞とかに載りそうだしな」



その時沙織は以前も告げたように確かめる事を提案しそれに一同は目を丸くする



「どうやって、沙織悩みないって言ってたじゃない」

「相手が人間ってことはその不思議な場所はこの東京のどこかにあると思われる!」

「そこを探すってのか?」

「緋香琉、もう少し詳しくなにか覚えてないの?」

「無理言うなって。見事にきれいさっぱり覚えてないんだから」



こうして休日、半ば強制的な沙織の言葉によって一同は新宿駅へと集まるのだった



「うへーすごい人だなあ」

「で、どうするの?」

「私の情報網だと・・・経験した多くの人は電車に乗ってる途中で起きてるの!」

「へえ」



「お嬢様、何故私まで・・・」

「知るか。沙織に聞いてくれ」


そこで全員で乗れば誰かはその事態に遭遇するのではないかという狙いだそうだ

こうして一同は人気店を回ったり遊びに回るという魂胆で電車に何回も乗るが・・・


「何も起きないねえ」

「つ・・・疲れた・・・もう歩けない」

「クロス大丈夫か!?」



沙織の作戦はもれなく失敗。何も結果を得られぬまま学校は始まるのだった



「沙織、都市伝説もいいけどさ、それよりこの学校が襲われる理由はわかったの」

「あーすっかり忘れてたよ。聞いた聞いた。なんかね、この学校にある宝があるみたい
 でそれじゃないかなーって先生が言ってたよ。なんとも代々ある特別な石みたいで」

「え、本当にそんなのあったんだ」

「見た目はちょっと綺麗な石なんだけど歴代の校長先生がこれを持ってたことで
 この学校はここまで発展して続いたとかなんとか・・・一種のお守りみたいな?」

「もうそれじゃないの」



それが本当の理由かどうかは分からないが他の場所でも魔物は現れる。よって一概

には言えないのだ。何にせよこの広い世界をたった数人で守るなんて不可能に等しく



「あれ、神月さん?」

「?・・・っ!?」


学校が終わった後、ある場を歩いていた彩花にふと声が掛かった。振り返るとクラスメイト

の姿に一歩下がるがこの人物、駅での出来事で存在を知り顔見知りとなったのだが


「あ、あれー六本木君」

「奇遇だね。・・・あれ、もしかしてこの付近に住んでる?」



にこやかに尋ねる人物に対し挙動不審ともいえる様子で目線を逸らしながら


「い、いや・・・ちょっと探検を・・・」

「探検?」

「えっあっいや・・・東京の色んな街を見ようかなーって暇なときに回ってて・・・そ
 の・・・今日は六本木付近を見ようかなーって・・・ほら、テレビでもたまに見るし」


東京に来て、東京タワーやスカイツリー、自分が知る名所は回ったものの他の街も

見てみたいと電車乗り放題のICカードもありこうして学校帰りに回っていたのだ



「へえ」

「あっはははは・・・」



変な人物と思われてないだろうか。早々に立ち去ろうとしたとき呼びとめる声が聞こえた


「どう?」

「え?あーいや・・・ここに関しては東京タワーみたいにこれって有名な場所知
 らないし正直言ってどこをどう見ればいいのかわかんなくって・・・はは・・・」






「・・・なら・・・僕が案内しようか?」

「え?」

「僕、ここら辺は詳しいんだよね」



自然の流れで何故か六本木君に案内されることとなり、まずやってきたのは

六本木と言えばと地方の人なら連想するであろう巨大なタワー六本木ヒルズ


「ここは美術館があってね、時期によって色んな物を展示してるんだ」

「え?六本木ヒルズってたまにテレビで会見みたいなのやってるところだよね?」

「そうそう。ここは50階を超える高層ビルで色んな所があるんだよ」




「甘い物は好き?」

「え?あーまあ・・・」

「なら、おいしいアイスクリーム屋さんがあるんだよ」



(これは一体なんなんだ・・・)


状況的にはただ座ってアイスを食べている。だが現在制服であることとこの状況


(まるで・・・)


「ふふ、なんだか僕達デートしてるみたいだね」

「!?」


突然の言葉に驚きながら振り返ると驚いた表情を見せた直後笑みを浮かべた


「あ、ごめん」

「え、あ・・・いや・・・」

「おいしい?」

「・・・まあ。でも、よく知ってるね?」

「僕も甘い物は好きだからね」


ほんの土地愛などではなく、この土地の成り立ちや歴史を説明を聞いて

いると電話がなりポケットから取り出すと六本木は誰かと会話をし始めた



「ちょっとごめんね。すみません、少し遅れます・・・え?あ、はい」



会話に多少の疑問を持つもののその後もあらゆる場へ行っては歴史を聞いていた


「なんか・・・どこも同じ感じだと思ったけど・・・土地によって色々違うんだね」

「面白いでしょ?」

「・・・なんか・・・もしかしたら自分の住んでた町にもそういうのあったのかなって。だ
 としたら・・・ちょっと知ってみたいなとか思ったり・・・そもそもあるのか知らないけど」

「きっとあるよ」



その時、何かが崩れる音がすると同時に悲鳴が聞こえた。辺りを見渡すと変化はない

ものの遥か上空、ビルにぶら下がっていた旗に何度か見た人ではない生物が見えた



「なっ・・・」



魔物を見つけた人々から悲鳴が上がり街中の人が逃げ出していく。見えていたのは

一体だけだったのに上空、さらに看板が地面に落ちるとそれは別の魔物の仕業だと

気づくとあっという間に数体の魔物がこの場に姿を現しては看板や液晶を破壊していく



「逃げよう!」

「えっ」


咄嗟に手を掴まれ駆け出すと至る所に魔物の姿が見えた。そんな中向かった先は



(あそこは・・・デパート?)



そう思ったのも一瞬、自動ドアが開き中に入った瞬間見えていたのとは違う景色にな

る。入る直前透明な扉の先に見えていた景色と今見えている風景は全く違っていた



「ここは・・・喫茶店?」



茶色を基調とされた空間にテーブルとイスの並び、オシャレともいえる空間はそのものだった



「え?さっきデパートに入ったはずじゃ・・・」

「あれ六本木く・・・」


辺りを見渡すと客は誰ひとりいない。すると奥の方から一人の女性が現れた。言

葉を発しかけた女性だったが自分の姿を見ると驚いたように言葉を途中で止めた



「すみません、突然来てしまって」

「それはいいんだけど・・・」

「実は・・・彼女に六本木の街を案内してたら例の魔物が現れて・・・」

「・・・それは大変だったね。何より無事でよかった」



そう言うと女性は台にあったリモコンを取り電源を入れるとニュースで同じ事がやって

いた。キャスターらしき人が中継しており画面が切り替わると上空から撮っているの

か道路上に警察らしき姿が魔物に向かって銃を撃っている姿が放送されていた



「あぁ、彼女は御茶ノ水さん。この喫茶店の店長なんだ」

「え、あ・・・こんにちは」

「こんにちは。そういうことなら仕方ないね。収まるまでここにいなよ」

「ありがとうございます」

「とりあえず座りなよ。何か用意するから」



そうにこやかに告げると女性は奥の方へと消えていく。画面には未だにさっきまで自分

達がいた賑やかだった場の映像が流れており静まり返った中状況が説明されていた



「へえ、六本木君のクラスメイトねえ。お客さんじゃない人を連れてくるなんて珍しい」

「ここなら安全かと思って・・・咄嗟に思いついた場所がここだったんです」

「まあ、あそこは行けないだろうし必然的にここになるんじゃない?」



今もなお、魔物はあの地にいる。助けを求めてる人がきっといる




(・・・行かないと・・・)




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次回

六本木に連れられ危機から逃げ切った彩花だったが突如変わった場に疑問を

感じずにはいられなかった。そんな彩花達の元にやってきたのはマスターと呼

ばれる謎めいた男性。そして彼は彩花に向かってある事を告げるのだった・・・


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