INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

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第25話、最終試練開始

印を手放すことを拒み続けた彩花は蒼真により助けられギリギリ試練をクリアするが

精神は限界にきていた。そんな中強さに関する話をした蒼真を元に辿りついたのは

最終戦参加。啓に話し参加する事を決めると前半のルールが告げられるのだった
___________________________________


「うわー初戦の相手頭良さそう」

「とはいえあの人が戦うわけじゃないじゃん?」



戦いが進められるとついに彩花達の番がやってきてステージ場に天界人4人が揃う


『これも何かの縁、私が手本を見せて上げましょう』

『なんだと!?』


「ちょっと二人とも!しょっぱなからこんなんで大丈夫なのー!?」



蒼真が一方的に突っかかる様子に沙織が苦笑いしながら尋ねると開始の合図が鳴る


「沙織、沙織の契約者のハクって・・・」

「まあ、強いかどうかは見れば分かるんじゃないかな」

「え?」


合図が鳴った途端ハクは手に持っていた扇子を開くと和装の衣服がたなびきはじめる



「綺麗・・・ってえ!?」



舞のように華やかさとしとやかさを感じさせ見とれていると突如扇子から白い何かが飛び出

た。本人はその場から一歩も動いていないのに飛び出た何かは相手の天界人を吹き飛ばす



『!?』

『蒼真、よく見ているといいでしょう。これやって・・・戦うのですよ!』



ふわりと浮きあがったかと思えば勢いよく飛び出す。相手が攻撃するが見事に避けると

一気に距離を詰め再び扇子を振りかざすと白い巨大な蛇が現れ天界人を薙ぎ払った




「な・・・・・・」



そのまま勝利し第二回戦も蒼真が手を出すまでもなく圧倒的に勝利した


「ハクってすごい強いなあ」

『お褒め頂き光栄です』

「でしょ?だから私が出る幕もなにもないんだよ」


全身が白い衣服をまとっているのに相まって白髪だからか、神聖さを感じさせる雰囲気と

目の当たりにした力に感心していると彩花は横で不機嫌そうにしている人物を見つける


「蒼真、ハクがすごいのは事実なんだからそんな怒らなくても」

『さっきからなんなんだよ!俺だって・・・』

『はっはっは、今日も元気でよろしい!』

『んだと!?』


掴みかかりそうな所を止めると笑っていたハクは扇子を口元に当て告げた



『ですが・・・今のままでは後半戦は厳しいですねえ』

「!」

『貴方自身には素質はあるのに・・・何がそれを止めてるのでしょうねえ』



ハクの言葉に反応すると心当たりがあるだけに彩花は言葉を詰まらせた


「・・・それは・・・」

『いえ、彼自身の話、ですよ』

「え?」

『彼自身天界人の中では秘めたる力があるように感じるのですがなんらかによってそ
 れを制御してますね。本人も気づいていないでしょうが・・・そんなものではないはず』



蒼真の方を向くと当の本人はそっぽを向きながら知らんと棘のある言葉で答えた



「ペットは飼い主に似るっていうけど天界人も契約者に似るの?」

『なっ!?誰がペットだ!?』

『そんなことはありません。そうなら偶然でしょう』




第三回戦からはハクは手加減し始め蒼真も戦い始めるが慣れないからか圧勝とは

いかずピンチになってはハクが手助けすると言う形で長時間の後勝利を収めた

そしてこの第三回戦をもって前半戦は終了、ほぼハクの力で後半戦へと勝ちぬいた



『私たちが手助け出来るのはここまでですね』

『・・・・・・』



穏やかな口調で告げるハクに対し不機嫌そうに、だが理解しているのか何も言わぬまま


『ここから先は、本当に貴方達自身の手で掴み取る必要があります』

「頑張ってねー」



後半戦はこれまでと変わらずトーナメント形式。しかしブロックに分かれそれぞれの

頂点に立った者が今回の試験の合格者、天使としての役目を受ける事が出来るのだ



「よかったーあんなに強いハクたちと同じブロックだったら勝てないもんね」

『お前は何を言ってるんだ?あいつなんか・・・』

『・・・・・・』


その時、画面を見ていた沙織は同じく画面を見ていたハクの表情が変わった事に気づいた


「ハク?」

『・・・これは相当運が悪いですね』

「え?」


これまで笑みを浮かべていただけに不穏な言葉に彩花と蒼真も横を向くと


『2人のブロック・・・私と同じく監視者がいますね』

「えっ!?」

『しかもこの名は・・・実力が相当高い事で有名な実力者じゃないですか』



振り返ると彩花と蒼真に向かってハクが告げると慌てるように彩花は駆け寄り


「ええっ!?それすごく強い相手がいるってことじゃないですか!」

『ですが、もし彼に勝つ事が出来れば実力を認められると言ってもいいでしょう』



違うブロックの為沙織達と別れると始まった戦いを見ながら2人は無言でいた



「相当運が悪いみたいだね・・・」

『何が相手だろうと勝つだけだ』

「そんなこと言うけどねえ・・・」


そして彩花たちも戦いが始まるとハクの指南のおかげか勘を掴んだのか少しずつ戦い

に慣れて行くように勝利していく。しかしそれは相手も同じことで苦戦するのもまた事実



「ついに・・・」



数々の戦いを潜り抜け、ついに決戦へとたどり着いた。目の前にいるのは監視者の姿


「あれが天界人!?格闘者の間違いじゃないの!?」

『監視者ということは・・・奴は天使に近い存在なのか』



目の前にして実力を感じるように蒼真も低いトーンで呟く


「前半戦はほとんど沙織たちの力だけど・・・ここまで来たんだ。この戦いに勝てば・・・」

『ああ、全てが終わる』



くるりと振り返ると肩を掴み彩花は告げた


「頑張ろう、蒼真!」

『!・・・ああ』


蒼真が前に出ると同時進行で相手の天界人・・・天界人も前に出る。緊迫した

空気が流れる中開始の声がかかると蒼真は同時に駆け出し腕を突き出した


「!」


攻撃は当たるものの数歩下がっただけでこれといったダメージは感じられない。そ

の事に気づいたのか蒼真は間合いを取るように数歩下がるが直後違和感に気づく



『足が・・・!?』

『勢いはいい。だが、それだけでは俺には勝てん』

『く・・・!』



再び地にかける力を強め地面を蹴り出すと拳を向けるが片手で止められ体が宙に浮く



「蒼真!?」



宙に浮かんだ体に直後強力な蹴りが入ると地面へと叩きつけられ砂煙が上がる



「おいおい、決勝ならこれまで勝ってきた奴が相手だからマシになるって嘘じゃねえか!」

「!」



ふと張り上げられた声に気づき視線を上げると叫んでいたのは相手の契約者だろう



『無理を言うな。俺達と違って相手は初心者なのだから』

『誰が・・・初心者だって!?』



再び殴りかかるがまたしても片手で止められてしまう。咄嗟に離れようとするが力に

よって身動きが取れないまま横に何かを感じると強い一撃が蒼真を襲い吹き飛ぶ




(これは・・・あの時と同じ・・・)



一方的にやられる姿。全てではなくあれからの経験からか相手の攻撃も避けるがそれで

も力の差は圧倒的、力だけで言うならばあの時の相手以上に差は大きいと言えるだろう



『人間と天界人・・・互いの絆が強ければ
                 強いほど力は何倍にも増強される』




信じるとは何かわからぬまま咄嗟に胸の前で手を組んだ




(信じる・・・信じるって・・・どうやって!?)




いざやろうとなるとどうすればいいのか分からない。どんなに強く願っても変化は見られない




(このままじゃ勝てない。どうすれば・・・!)



その時相手の天界人は蒼真に向けて拳を振り下ろすと避けたものの地面はえぐれ

反動でステージ全体に地震のような何かが襲う。そして振動により柱が斜めに傾いた




「!」



ぐらぐらと揺れた柱はそのままバランスを崩し近くにいた自分に向かって倒れてくる。ここ

にいたらつぶされると分かっていても魔法も唱えられなく動く事も出来ず立ちつくしていた




「・・・・・!」



どうにもならず咄嗟に頭を抱えしゃがみ込もうとすると蒼真によって助けられ振り返るとさっ

きまで自分が立っていた場所に柱は鈍い音と共に倒れ込んだ。その風景にぞっとしながら




「あ、ありがとう・・・」



お礼を言うと何も言わぬまま蒼真は戦いの場へと戻っていく




(信じるって・・・一体どうやって・・・)




ここまで来たからには勝利したい。何としても蒼真を勝たせたいという気持ちがはやる

しかし両者の実力の差は一目瞭然でこのままいけば時間の経過と共に決着はつくだろう




(やっぱり私に・・・人を信じるなんてことは・・・)


言葉に出来ない悔しさが湧き上がる。どんなに願っても蒼真に変化はなくやはり信じ

切れていないのだと自分自身が嫌になる。こんなことでこんな苦しむのは初めてだった



(信じるって・・・なんだろう)


「ぐわっ」

「っ!蒼真!」




濁った声に顔を上げると地面に叩きつけられ膝をついていた蒼真の姿があった

そんな蒼真に相手の天界人は一歩、また一歩と近づいて行くと拳を握った



=======================================

次回

よくなるどころか悪くなる一方の状況に焦りは加速する。即興性が求められるこの

場で彩花はこれまでの戦いで得た知識と身体能力で言葉による蒼真のサポートに

回る。しかしこの戦いが終わるということはある別れの近づきを示していた・・・



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