INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第23話、第四試練

魔法および能力が試験で通用しない事を知った彩花。死の可能性を示し恐怖する

学校にまたしても魔物が現れ沙織達に遅れ彩花も戦闘を開始するが攻撃が迫った

時助けに来たのは啓だった。そしてここへ来た理由、使命を聞かされるのだった
__________________________________

「はあ・・・はあ・・・あと少しで・・・」


息を切らせながらも顔を上げ目の前にいた存在を見る。魔物にも見える存在は蒼真と

戦いながらも別の魔物は横をすり抜け彩花の元へと向かうと距離は一気に縮まった



「!」



しかし一瞬のうちに飛んできた蒼真は魔物を一掃する。姿は見えない第三の試練合

格の声が聞こえると場所は自分の部屋へと戻っていた。これももう三度目となるのだ



「・・・・・・」



言葉を発さぬまま、全身の力が抜けたようにベッドに倒れ込むと蒼い光が現れた



『伝えられていたのとは思えない姿だな』

「・・・・・・」



答えることはなく、うっすらと目に涙が滲むと蒼真は動かない姿を見てため息をついた



『・・・誰もが死に対し恐怖する。何もおかしな事ではない』



それは昔に戻ったようだった。ある力を得てから戦いをするようになり、次第に新たな力

を得たり新たな魔法が使える事によってそれまで障害となっていたものを取り除く事に

成功した。それからは勇者と呼べる存在と同じように、それ以上に戦えるようになっていた



(知ってたよ。自分自身は・・・なにも変わってないって)



あの力がなければ他の人となんら変わらない。それ以上に臆病な存在に気づいていた




『・・・ひとつ方法がある』



ぽつりとつぶやいた声に寝がえりを打つと少年は告げた



『この試練を・・・リタイアする事だ』

「え・・・?」

『そうすれば、二度と命に危険が及ぶ事はない』



起きあがると蒼真と向き合った。しかしある疑問が浮かんだ彩花は尋ねる



「そんなこと・・・できるの?」

『ああ』

「けど・・・最初から契約者は決まってたんでしょ?もしリタイアしたら・・・」

『新たな契約者と契約を交わし再び試験を受ける事になるな』



試験は再び一から受ける事になり契約者との契約までにはまた年数がかかると言う



「そんなの・・・」

『俺は別に構わない。決めるのはお前なんだからな』




次の日、歩いている途中昨日蒼真の言った事、リタイアするか否か考えていた



「じゃじゃーん!携帯変えたんだー」

「あ、スマホ。仲間入りだねー」



緋香琉が携帯電話を変えたようで披露しているとふと沙織は彩花にある物を差し出した


「彩花、これ」

「?何これ」

「彩花なら大丈夫だと見込んで貸すんだよ。少しこれで息抜きしたらどうかなと思って?」



袋に入っていた中身を取り出すとパッケージに数人の人物が描かれたゲームだった


「・・・ゲーム?」

「・・・なあ沙織、これって・・・お前のか?」



珍しく慌てふためく沙織だったが予鈴が鳴り2人が戻って行くとため息をつき



「まあまあ、新たなものを知ると思って」

「・・・?これ・・・恋愛ゲーム?」

「ほら、戦いがあると変な意味で忘れきれないでしょ?」



その言葉で、ふと彩花が顔を上げるとそこにはにこやかに笑っていた沙織がいた

何か元気が出るものがないかと考えた結果以前自分もしていると言ったゲームを

貸そうと決めたのだ。しかし想定外のジャンルに彩花は目を丸くしたまま絵を見ていた



「これ・・・沙織のなの?」

「彩花も言ってたでしょ、そういう偏見は良くないと思うな!」

「いや・・・まだ何も言ってないけど・・・意外と言うか想定外というか・・・」



帰宅後、部屋にいると突如青白い光が現れた。それを見て何かがあると察する



『第四回と第五回の試練の話だが、これまで以上に危険なものになる』

「・・・・・・」

『というのも、第四回からは俺達と同じく試験を受けている他の天界人も参加型に
 なるからだ。数多くいる天界人から・・・互いが競い結果によって人数が絞られる』


そして蒼真は告げた。第四回の試練は明日行われると


『明日、第四回の試験が行われる』

「え?今までは突然だったのに・・・」

『危険が伴うだけに最期の二回は事前に通告があるんだ』



そして次の日、授業後蒼真に指示されるままやってきたのは屋上。しばらく何もなく振り

返ると途端何かが襲い気がついた時にはあの時と同様見慣れない場所に立っていた


『これより第四回天界人承認試験を開始する』

「!」

『今回の試験は探索型、指定場にある印を持ち指定の場へ納めよ。尚今回より他の
 受験者も共に参加する。印の数は限られており、奪い合いになることもあるだろう』



魔物以上に、意思を持つ天界人と戦闘になる。それがこの試験によって変わった部

分。試験が始まると指示通り印を探すために2人は迷路のような場所を進んでいく



「・・・・・・」



無言のまま、ありとあらゆる場所を歩きまわっては探しているとやがて指定の場へとたどり着く


「これが印?」

『そのようだな』

「なら、これをもってさっさとクリアしよう」


一刻も早く合格しこの場から離脱するため駆け出すと後をついていくように蒼真も空中を浮

かびながら飛んでいく。走り続けていると突如彩花は何かを察知しその場へ立ち止まった



「!」


とっさに近くにあった岩に身を隠すと直後岩に何かが突き刺さった



「葉・・・?」

『ほう、よく気づいたな』



岩に刺さった物体を見ていると突如聞き慣れない声が聞こえ立ち上がった。視線の先に

いたのは体の周りに葉を回転させながら立つ青年の姿とその横に人間らしき姿があった



『その手に持っている印を渡せ!』

「!」



回転していた葉がナイフのように向かってくると再び岩へと身を隠す。しかし威力が強

いのか岩にヒビが入り驚くと青白い光は人の姿となり相手の天界人の前へと現れた



『これは運がいい。ガキが相手とはな』

『どいつもこいつもガキガキ言いやがって・・・』



岩から覗くと蒼真は駆け出し相手の天界人へと向かっていった。再び回転していた葉が

蒼真へと向かうが僅かに当たり服が敗れながらもほとんどを避け着実に近づいて行く



「これでも食らえ!」



拳を握り殴りかかるが読んでいたかのように相手は一歩下がり攻撃を避ける



「!」

『どこかに身を隠していろ』

「・・・わかった」



これまでにないやるせない気に駆られつつも言われるがまま別の岩場へと身を隠す

それから蒼真と相手の天界人の勝負は続き何度も何かが崩れる音が響きわたる



『ぐっ・・・』

「蒼真!?」



地面に叩きつけられ思わず叫ぶが数秒後立ち上がるが不利に見える状況に焦りが生ま

れる。再び地を蹴ると今度は蹴りを入れるがまたしても不発、上空へ避けた天空人は笑う



『弱い、弱いな』

「なんだとっ!?」

『そうやってすぐ挑発に乗るところが弱いというのだ。無駄に体力を消費させて』



これまでの試験で蒼真は魔物相手に慣れているように戦っていた。それと比にならな

いのか相手が強いのか、意思を持つ同等のものと戦うのはこれまでと180度違った



「このっ・・・当たれ・・・!くそっ・・・!」


(なんとか・・・しないと・・・!)



焦りだけが募る中どうすることもできないことに怒りを覚えると思わず歯ぎしりする



(このままじゃ・・・)



その時天界人は蒼真を通り抜けこっちへ一直線に向かっていた。目の前で止まり



『そこの契約者、印を渡せ』

「!」


殺意すらを感じさせるオーラに気圧されると一歩、また一歩と下がる。しかし逃がさまい

と天界人も一歩、また一歩とにじりよると体中に葉を纏わせ彩花の表情は一変した



『渡さないというのなら・・・少し痛い目を見るぞ』

「っ・・・」



手に持っていた石を強く握ると下がりながら途切れ途切れに口を開いた


「こ・・・断る・・・」

『・・・なら・・・』



発射されると察知し駆け出すと同時に天界人は葉の刃を飛ばした。走っていく後を追うよう

に地面に突き刺さると次第に壁に突き刺さり衝撃によって廃墟のような柱は崩れ落ちた



「!」


咄嗟に落ちた破片を掴むと天界人へと投げる。がそれは葉の防御壁によって砕け散る



『ほう・・・天界人に攻撃する人間など初めて見た』

「くっ・・・!」



相手の契約者は動く様子もなく、その遥か前には蒼真の姿があった


「せめて・・・せめて武器になるなにかがあれば・・・!」

『何を言っている?』



再び破片を投げるが結果は同じ、苦い表情を浮かべるが状況はさらに悪化する



『人間が俺に勝とうなど不可能だ。諦めて印を渡せ』

「あ・・・」



じりじりと迫る目は鋭く、草食動物を狩る獣のように見えた。そして、脳内の片隅に残る

ものと同じような状況に目を離せないでいると一瞬、また一瞬とその時の記憶が蘇る







「・・・・・・!」








===================================

次回

圧倒的な力の前に天界人になす術もなく逃げ場をなくし絶体絶命の状況になる中

かつて経験した恐怖が彩花を襲う。死に対する恐怖にかなしばりにあいながらも印

を放棄することを否定する。そんな意思すらも時間と共に薄れある選択肢が浮かぶ


NEXT 第24話、「恐怖との選択」


第24話へ

目次へ

スポンサーサイト
別窓 | INFINITE | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
<<第24話、恐怖との選択 | INFINITE | 第22話、執事としての使命>>

この記事のコメント

∧top | under∨

コメントの投稿


管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック

∧top | under∨
| INFINITE |