INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

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第20話、忠告と試練

悩みを持つ人にやってくる『奇跡の手紙』。悩みを解決する事を使命に持つ存在を知

りこの出来事に遭遇する引き金となったスタジアムへの案内を頼む。東京の街を案

内されるが六本木を始めとした彼ら、彼女らの記憶は電車を降りると消えるのだった
___________________________________

「ここの公式は後々でも使う事になるからよーく覚えておけ」


黒板に綴られていく文字。先生が何かを説明しているがまったく耳に入ってこない

正確には耳には入っているが理解できる事なく筒抜けている。そして進んでいく


「正直言って、数学が分かる人は頭おかしいと思うんですよ」

「いや、私的には英語分かる人の方が訳分からん。うちら日本人だよ?」

「あぁー・・・昼に体育がある・・・リレーなんて・・・」



彩花、緋香琉、クロスは同時にため息をつくとそんな様子を見て沙織はぎょっとした


「みんな後一カ月もしないうちにテストだけど大丈夫?」

「その話をするなー!」

「テストは問題ないけれど・・・緋香琉、赤点だったら補習だよ?」

「いやだあああああ!」

「ならせめて復習くらいはしなさいよ。私が教えてあげるから」



すっかりこの関係が定着したのか、クロスがため息をつくと緋香琉は拒否の言葉を発した


「嫌だいやだいやだ勉強なんて嫌いだー!」

「子供じゃないんだから」

「あぁ・・・この悪夢が始まるのか・・・」

「させませんよ?神月さんの勉強はこの私が『しっかり』見ますから」

「うげっ」


唐突に聞こえた声に振り返るとにこやかな啓の姿があった


「小テストでも100点の北条君なら確実だろうねー」

「どうあっても赤点だけは許しませんよ?」


こうして緋香琉達が教室を去っていくと次なる授業が始まる。一日は数時間にも渡

る授業の繰り返しで昼食、また授業で掃除または帰宅、または部活の時間となる


「沙織、先に屋上行っててよ」

「何か用?」

「この学校、コーラが売ってるの中庭の自販機だけなんだよねえ・・・」

「あぁ・・・そういうこと。分かった」


生徒達が食堂やらテラスやら中庭に向かう中彩花は中庭へとやって来ていた。ここでも

既に数人の生徒は弁当を広げ昼ごはんを食べようとしている。そんな横を通り過ぎると

次第に見えてくるのは自販機。これも日本では普通だが海外では珍しいとも言われている


「・・・・・・」


お金を入れボタンを押すと音と共に下にペットボトルが落ちる。それを取り出した時


『ふふふ』

「っ!?」


何故か分からないが声が聞こえた瞬間彩花は振りかえった。しかしそこには誰も

いない。気のせいかと思った瞬間、強い風が吹き押さえると収まった瞬間上を見た


『・・・・・・』



何本も立ち並ぶ木の中でも大きな木の枝の上に誰かが立っていた。そもそもそんな

所で昼食を取るとも思えず、現にその誰かは立っている。何がとハッキリした事はわか

らないものの何かを感じた彩花は一歩、また一歩と近づく。すると再び声が聞こえた



『初めまして』



間違いなく木の上から聞こえた。その証拠に言葉の最後に口は閉じ笑みを浮かべる。光

の反射からか上半身は見えず、制服からこの学校の生徒であり女生徒である事が分かる


『エリアに選ばれし者』

「っ!?」


力を得た緋香琉やクロス。また翔太や青空以外にこの事を知る者はいないはず。故に



「誰?なんでその事を知ってる?」

『ふふふ・・・』


視線と共に口調がきつくなるもののその質問に少女が答える事はなかった


「答えろ!」

『・・・貴方に忠告しておくわ。これから貴方に対して試練が始まる』

「試練・・・?」


唐突に発せられた言葉に思わず反応する。がすぐに睨み返すと




『果たして、貴方に乗り越えられるかしら』

「なんだって・・・?」




再び風が吹き、一瞬視界がずれると再び上を見た時そこに女生徒の姿はなかった

午後の授業に入り、窓からは体育をしていると思われるどこかのクラスが見える



(あいつは一体・・・それにさっきのあれは一体なんだ?)



科目関係なしにさっきの出来事が脳から離れない。あの人物はこれから試練が起こると

言った。幾度となく学校を襲う魔物たちの事を指しているのか、その時再び声が聞こえた



『・・・・・・』

「?」




微かに聞こえた声。しかし次第に声が聞こえるようになるとさっきとは違う声が聞こえて

きた。だが言葉は途切れ途切れに聞きとれず、誰かが発すると言うよりは脳に聞こえた

するとふと気がついた時、イスに座っていたはずの自分は見知らぬ場に立っていた





「・・・え?」





見渡すがそこは教室でもなければ学校のどこかでもない。まったく見覚えのない場所だ



(今度は何?)



怪奇現象と呼ばざるを得ない状況に顔を歪めると再びあの声が、今度は鮮明に聞こえた


『よく来たな、契約者よ』

「・・・は?」

『これからそなたにはある者と手を組みある試練を乗り越えてもらう』



どこをみても姿はなく、部屋ではないように天井と呼べる上が見当たらない




「試練?一体何を言って・・・」



上を見上げていた時、前の方に青白い光が見え正面を向くと蒼く輝いた光が浮かん

でいた。そしてそれは自分の目線から少し下くらいにまで降りると、突如光を増す


「っ!?」


あまりの眩しさに視界を遮ると数秒間光は輝き、やがて収まっていった



(何、今のは・・・)



おそるおそる目を開くと、そこにいたのは青い髪の少年だった





(男の子・・・?)




ふわりと地面に足を着いた少年は数秒後目を開く。少年と目が合うが言葉を発する事は

なく無言の間に、どうすればいいのかわからず唸り声を上げると突如見えていた風景が

変わった。気がつくと何もなかったはずの目の前になにかの入口のようなものが見えた



『では、最初の試練を始めよう。目の前にある迷路をくぐりゴールを目指すのだ』

「!?」




数秒間だけ聞こえた声だったがそれ以降言葉が聞こえる事はなく




「えーと、君は・・・」

「こうして実際に会うのは初めてだな」

「え?」



少年の口からは無邪気さは感じられず、表情も少年のようなものではなかった



「えっあの・・・どこいくの?」

「ゴールに行くに決まってるだろ」

「試練がなんとかってこれは一体何?何が起きてるの?」



授業を受けていたはずなのに次々変わる状況に脳がついていかないままいると困って

いた自分の様子を見て少年はため息をつき答えた。この試練をクリアしたら説明すると



「・・・・・・」



どうすることもできず目の前にあった道を進むと迷路と呼ぶにふさわしく道が入り組んでいた

しかしこれまでの言葉の中に含まれた試練の意味がわからず、訳も分からず歩いていた




(この男の子は一体・・・)



見た目だけで言うなら現実にいそうな男の子。しかし日本人と呼ぶには珍しく青い髪をしている

一般的にこのくらいの男の子ならばやんちゃで外で遊んでいそうなものだがそんな面影もない





(なんだかよくわかんないけど・・・この迷路を抜けない事にはなにもわからないか)



どれだけの時間がかかったのか、短くはない時間の後通路は終わり再び広い場所へと

出た。すると再び聞こえたのは男の声。この場へ来た時試練を伝えた声と同じだった



『第一回の試練はクリアしたようだな』

「どこにいるの?試練って一体・・・」


問いかけていた途中、再び眩しい光が遅い目を閉じると開けた時




(・・・あれ・・・)



そこはここに来る前、自分がしていた授業の様子だった。誰もが何もなかったかのよう

にノートにペンを走らせている。魔物が襲ってきた様子もなく自分だけが違和感を感じて

いた。それからしばらく、先生の話を聞いているもののこれといった異変も起きず



(なんだったんだ?今のは・・・)



授業も終わり、生徒達が帰って行くと彩花もまた鞄を持ち教室から出た



(あれから何もない・・・本当に一体なんだったんだ?気のせい?)


『いや、気のせいじゃない』

「っ!?」


廊下を曲がった時、突如聞こえた声に辺りを見渡すと階段の上であの少年がいた



「君はさっきの・・・!」



説明すると言われやってきたのは屋上。ここなら怪しまれる事もないだろう


「君は一体・・・」

『俺は天界人』

「・・・てんかい・・・人?」


天界人。そう告げる少年は無表情のまま言葉を続けた


『そうだ。天にて生まれた者・・・それが天界人だ』

「天・・・もしかして、天使?」

『違う。俺は天になど仕えてはいない。ただの天に住む人だ』

「??」


何一つ状況が理解できずにいると少年は天界人について、そして自分について話し始めた



『天に生まれた者は天使などの役職を持つ。俺は・・・今その試験を受けているんだ』

「天使になるための試験?」



ここへ来て少しだけ話が見えた。彼は今天使になるための試練を受けているのだ



『そしてその試験は・・・人間と契約を結び協力し試練をクリアする事』

「人間と契約・・・?ってまさか・・・」





『そう。お前は俺の契約者だ』






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次回

彩花の前に現れた少年は自らを天界人と名乗る。少年より天界人についてとさっき

起きた出来事、そしてこれから起きるであろう試験の話をする。そんな彩花だったが

沙織からある事を聞かされる。それはなんと沙織も契約を交わした一人で・・・



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