INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第18話、ミラクルレター

ゴールデンウィーク中、彩花が名古屋へ向かっている頃緋香琉の家には緋香琉の

兄がやって来ていた。2人はクロスに日本の文化を教えるべく街へと出る。そしてG

Wは終わりを告げ登校した数日後、学校ではとある『都市伝説』が流行っており・・・
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「奇跡の手紙・・・ですか?」



学校が終わり彩花は啓と共に図書室に来ているとあの時の話を思い出し尋ねた



「知ってる?」

「・・・話は聞いたことありますが・・・学校中でも噂されているようですね」

「ほう?ということはやっぱりそれなりに有名な話なんだ」



今回は図書委員とかではなく、単純に面白い本がないか探しているだけなのだが




「なんだか意外でしたね。お嬢様はそういったことを信じないお方だと思っていたので」

「完全に信じるってわけじゃないけどさ、まあそれなりにはあるかもとは思うね」

「ということは、占いなども信じるのですか?」

「占い?まあそれも絶対ってわけじゃないけどそうなったらいいなーとかいやだなーと
 かは思うね。ラッキーカラーとかアイテムってあると効果はどうあれ持ちたくもなるし」



持ってるだけで効果ありそうな気がしない?と尋ねると後方から足音が聞こえた



「あ、こんな所にいた」

「沙織・・・と」


振り返るとそこには沙織ともう一人以前駅での騒動時手伝ってくれた六本木君の姿が


「さっきそこであってね。やっぱり北条君はそういう話信じないのかな?」

「そうですね。あくまで迷信ですし・・・絶対拒否とまではいきませんが」

「六本木君は信じる?ミラクルレターの話」

「え?あ・・・うん」



突然話を振られたことに驚きながらも六本木君は咄嗟に頷いていた



「こういうのって確かめたくなるよねー」

「確か悩みを持ってる人に来るんだっけ?沙織悩みとかあるの?」

「ん?ない」

「じゃあだめじゃん」


沙織の即答に対し即答で応えると沙織は苦笑いをしていた


「なんとかして確かめる方法ないかなー?」



沙織に話を聞いてからか、それからクラスであの話題が出ると気づくようになっていた

しかし多くの人は悩みを解決してもらう事を目的にではなく、噂の美男美女に会う事を

目的に話されていた。そして沙織はこのほかにも伝えられている都市伝説を話していく



「あ、啓。今日学校終わったらエーフィと一緒に新宿行ってくるよ」

「何しに?」

「この間果たせなかった戦える場所に行ってくるんだよ」

「そうですか。お気をつけて」


そして帰り道、沙織とともに新宿駅までやってくると沙織と別れ再び電車に乗った



(この線で合ってるよね・・・?)



東京の中でも新宿は線路が多く、向かう場によって線を乗り換える中継地点に当たり

都会慣れしていない人及びたった数回目の人にとっては難関も同然。線路を見直し

ながらも誰にも言えぬ不安が過っていた



(くっ・・・沙織には大丈夫だと言ったが・・・)



人が乗っているため声は出せず顔をゆがめながら心の中で呟いていた



(ま、迷ってもあの駅に着けば帰れるわけだし・・・もう一度確認しよう)



印刷した地図を取り出そうとした時、鞄に入れた手が何かを掴んだ。教科書やノートより

も薄く小さい。しかしそんなもの入れた覚えはなくふと手に当たったことから取り出した



(手紙?)


一般的なレターセットなどの大きさの手紙で封にはシールが貼られていた。しかしこんなも

の入れた覚えはなく何故入っていたのかわからない。裏返しても差出人のような名前はない



(地図は・・・)



再び手を入れると地図を取り出すが記憶にないだけにこの手紙が気になっていた。誰かに向

けて書いた記憶もなければ、国内や父にであればメールや電話で十分だ。そもそもこの時代文

通などほとんどの人がしない手段だろう。気になった挙句封を開けると中に紙が入っている


(?)


二つ折りになっていた手紙を開いた途端、電車が揺れ文章から目が離れると違和感に気づいた



「・・・え?」



都会中の都会新宿駅から乗りまだ近い場だと言う事もありさっきまで座席には多くの人が

座っていた。しかし揺れた途端顔を上げるとそこには自分以外だれも座っていなかったのだ



「!?」


怪奇現象と言わざる事態に立ちあがると辺りを見渡す。しかしどこにも人の気配がないのだ

言葉を発さぬまま冷汗が流れると窓の外を見るが東京特有の高層ビルが立ち並んでいる



(なに、これ・・・)



恐怖心が現れ顔を歪めていると、横に気配を感じ振り返った



「今回の迷い猫は貴方ですか?」



茶色と灰色の中間のような髪とカチューシャが特徴とも言えた少女がそこに立っていた

少女はにこやかに、私の方を見て告げた。ようこそ・・・と。その言葉に返す言葉はなく


「・・・・・・」

「貴方は運がいいのですね。さて、貴方の悩みはなんですか?」

「・・・は!?」


さっきまで大勢いたはずの人の気配が消え目の前には少女が一人。しかもこの状

況になんの違和感も感じず話しかけてくる。これを怪しいと言わずなんというのか



「えーと・・・何を言ってるんですか?」

「ミラクルレターを受け取ったということは、貴方は何か悩みを持っているのでしょう?」

「悩み・・・?ミラクル・・・」


その時ハッとすると自分が持っていた手紙に気づき目の前に上げた


「レター・・・?手紙?」


手紙と少女を行き来すると今もなお少女はにこにこと笑顔でこっちをみて笑っていた



「ってまさか・・・これが・・・ミラクルレター!?」

「はい。そうですよ」


ここへ来てやっと状況を理解するが驚かざるを得なかった


(えええええっ!?都市伝説じゃなかったの!?)



その時、後ろの扉が開いた音に気づくと少女から視線を上げた。そこから現れたの

は沙織やクラス中で噂になっていた通り、まさしく美男美女と呼べる人達が現れた

そしてその中に、ふと彩花は見覚えのある姿に気づく。ついさっきまでいた存在に


「え・・・!?」

「やあ神月さん」

「六本木君・・・!?」




「へーということは六本木さんと今回のお客様はクラスメイトって事なんですねー」

「とんだ偶然だな」



少女と青年が交互に言葉を交わしている間も彩花はなんともいえない表情でいた



「あの、六本木君。これは・・・」

「ここが例の所だよ」

「いや、あの・・・さっきまで私満員電車にいたはずなんだけど」



あの都市伝説に遭遇してしまい、目の前に同じクラスのはずの人物によって混乱していた



「いつも説明するのは都庁さんの役目ですけど知り合いのようですし六本木君が説明しては?」

「それはいい考えですね。六本木さん、お願いします」


『ミラクルレター』。都市伝説にもされているそれは悩みを持つ人に届けられる手紙。そ

の手紙が届いた人は彼らの元を訪れ彼ら彼女らと共にその悩みを解決するのだと言う

いわばこの手紙は『招待状』。そして彼らはそんな悩みを解決するのが仕事だという


「辿りつく場はそれぞれ違いバスに乗っている最中開封したのならバスの中
 だったり。今のように電車に乗っていたら電車だったり、とはいえ元は・・・」




何の前触れもなく風景が変わっていくと電車の中は部屋の一室となっていた




「こんなところだけどね」

「・・・君は魔法使いなの?」




現実的にはあり得ない展開に尋ねると再び少女が身を乗り出して告げた




「そう言う人もいるよ!けどカボチャの馬車は作れないかなー」

「まあ・・・ただの人間ではないね」

「人間じゃない?」


見た目はただの人間。しかし次の瞬間彼は想像しえない言葉を発した


「僕たちは、土地なんだよ」

「土地?」

「東京都内の土地が人の形になった・・・っていえば分かりやすいかな?」

「?」


言われてみれば、彼の名前は六本木。そして東京都内に六本木と言う場は存在する


「ということはここにいる人達は・・・」

「そう。ここにいる皆は土地の守り人みたいなものなんだよ」

「ここにいる人が全員ってわけじゃないけどねーあ、私天王洲ゆかり!よろしくー!」

「・・・・・・」


状況を理解したものの今起きている現状に全てが納得できるものではなかった。しかし

これまでも幾度となくこう言った超展開を経験したからか他の人よりは反応が薄いらしい




「パニックのあまり逃げ出そうとしたり僕たちを怪しんで警察呼ぼうとした人までいたね」

「そりゃ・・・この状況は正直言って怪しいよ」

「にしては状況を呑み込むのが速いね。落ちついてるし」

「それは・・・まあ・・・今までこう言った変な事はそれなりに経験してるし」



(ある日魔物に連れ去られるとかな!王子に会ったりとかな!翔太との件だって)



「で、彩花さんの悩みはなにー?」

「え?」

「ここに来たってことは何か悩みがあるんじゃないのー?」



ゆかりちゃんに対し考えるも悩みは思いつかず人に話すまで深刻なものすらない



「うーん?」

「ここへ来たということは何かしらあるはずですが・・・」



スーツを着こなした女性がメガネを上げるとますます彩花は唸り始める



「これは困りましたね」

「神月さんは・・・帰り途中?」

「え?あ、いや・・・新宿に行こうかなって」

「新宿?なんでまた?」

「ポケモンバトルする施設があるって聞いて行ってみようって・・・あの時も本当はそ
 こに行こうとしてたんだけどあんなことがあったでしょ?だから行けなかったんだよ」


そこで彩花は思い当たる点を見つけた


「もしかして・・・」

「何?」

「私東京の地理に詳しくないし電車もほぼ乗った事ないから・・・そこに辿りつ
 けるかなって心配してたんだよね。もしかして・・・それが悩みになるのかな?」


「なるほど。この地へ来て数か月・・・不慣れな土地に対する不安に反応したのですか」

『管理人(マスター)!』



一斉が振り返ると他の人達とは違う雰囲気を出した人物が立っていた



「これで悩みがはっきりしましたね。皆さんよろしくお願いします」


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次回

例の如く都市伝説『ミラクルレター』に遭遇してしまった彩花。挙句の果てにそこにいた

のは同じ学校に通うクラスメイトのはずの六本木の姿が。そこで彩花は六本木がただ

の人間ではない事を知る。そしてこのミラクルレターについての話を聞くのだった・・・



NEXT 第19話、「東京の街」


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