INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第6話、繰り返す共通点

事件とは別の問題が生じている中彩花は数年前に訪れた際見た街並みをもう一度見よう

と新ファイターとなるルキナと共に町に出る。しかしそこでまたしても過去と同じ状況に遭遇

するのだった。ファイター達が駆け付けるが当時と変わった少女によって撃退され・・・
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「そんなものがあるのですか!?」

「ええと・・・他の世界じゃ割とよくあるんです」




困惑した表情で苦笑いしながら答えると目の前の中年の男性・・・マリナスさんは身を乗り出した




「・・・すごいっ!」

「いや・・・あの・・・」

「流石はスマブラ!いやはやものすごい方が集まっていますなあ」




関心しながら告げるマリナスだったが自分はファイターではないと苦笑いしながら答えた





「え?エリがどんな人だったかって?」




少女と別れたマリナスはエリウッドの元に向かうとそこにはロイの姿があった


「エリ様は勉強熱心なお方で私にも輸送隊の事についてよく聞かれてましたなあ」

「まあ、エリは戦いに無縁だった人だったからね。ほとんどの事を知らなくてリンディスや彼
 女の仲間だった皆から基本的な事は学んだそうだよ。いくらか僕も教えたことがあったし」

「・・・エイリアさんと父上は仲がよろしかったのですか?」

「そうだな・・・彼女の周りには常に人がいて人気者だったよ。近づくのも一苦労
 で常にってわけではないけれどいい方だったんじゃないかな。でもどうして?」




そこでロイはリリーナと彩花の件を話した





「そんなことが起きているのか」

「領主の血族にあるというだけで、貴族と言う身分だけでこうも毛嫌いされるものなのでしょうか?」

「・・・僕達だって大国家の王と会うとなるとそれなりに委縮するだろう?それと同じ
 ようなものさ。僕と話した時も彼女は言っていたよ。『どうしても貴族は苦手』だって」




また別の場では、廊下から外を見ながら彩花とマスターハンドは話していた




「ここでまたとんでもない戦いが起きでもしたらまた変わるだろうけど、そんなこと滅多に
 ないでしょ?なんだって、意識を変えるには変わるほどの出来事が必要だってことだよ」

「・・・帰ろうと思わないのか?」

「帰ろうと帰らなかろうと、結果は同じじゃないか」


その時、遠くから誰かが走ってくるのが見えた。慌ただしく金属音が鳴り響くと数人の

兵士達が廊下を通り過ぎて行く。そしてその理由はほんのわずか後に知ることになる





「東の町付近で例の組織らしき姿が何度か目撃されている」

「!」

「町が襲われたなんて話もないところから・・・拠点が近くにある可能性が高い」




マスターハンドによって告げられた言葉に一同が反応する。城の人達と話合った結果

兵を率いて調査に出かけるとのことでロイは当然の事ファイター達も同行する事になった


「よっし、ちゃっちゃと見つけて部っ潰そうぜ」

「ピーチ達はここで待っていてくれ。・・・」


言葉を発していた途中でマスターハンドはある人物を見る。反論はしないものの

少女は不機嫌のままその場に立っていた所ロボットがどこからか声を発する


「もう少し残した方がいいのでは?ここは手薄になってしまいますし・・・」

「だからこそピーチ達を残してあるのだ」




「え?」

「何、いくら姫とは言えどファイターの一員、私たちもいるのだ」





ファイター達と軍が出発するのは同時、準備が進められる中ロイはある人物の元へとやってきていた





「納得いかなさそうな顔だね」

「別に。・・・どう言おうと許可はされないだろうし最初から分かってた」




目線は合わず、そっぽを向いたまま少女はトゲのある言葉で言い捨てた




「何度も言うけど、君を危険な目に合わせるわけにはいかないんだよ」

「はいはい」

「・・・絶対に皆で戻ってくるから・・・僕たちを・・・信じて」




途切れ途切れになりながら言葉を発すると少女の表情を窺った。今までのように

こんなこと言っても来るのではないかと予感が過る中、無言でいた数秒後口が開く




「早く戻って来てよ」

「!」

「君達がいない間あれの相手するのめんどくさいんだから」




アレとは何の事を言っているのか想像がつくとどこからかロイを呼ぶ声が聞こえた。一同が出て

行ってから数時間後、早速彩花の表情は歪む。原因はあの少女によって引き起こされていた





(何?この人暇人なの?)



そう思いつつここにあるのはテーブルとイス。絵画などでよくみる細長い机にずらりと

イスが並んでおりいかにも城内と呼べる構造の部屋、ここは食事を取るところである

そしてイスに座らせられると目の前に黄色い物体が皿に乗った状態で出てきた




「ロイに聞いたの。オムライス?が好きだって」

(まさか、自分で作ったのか・・・?)




そこまでして仲良くなろうとする理由が理解できなかった。こっちにその気はないのだから




「ロイみたいに上手くは出来なかったけど・・・」




申し訳なさそうに告げるものの見た目は至って普通のオムライス


「・・・・・・」

「ど・・・どう・・・?」

「まあ、おいしいんじゃないの」


ふと何口かめを口に入れようとした時、少し離れた厨房かと思われた場に同じく皿に乗った

黄色い物体が目に入った。しかしそれはここにあったのとは比べ物にならないほど崩れている


「あれは・・・」

「え?・・・あっ」





彩花が何の事を言っているのか理解した時リリーナは慌てたように厨房の方へと駆けて行

った。後をついて行くように同じ場へと向かうとそこにはいくつか皿に乗ったオムライスもどきが




「こ・・・これは失敗作!」

「こんなに?」

「む、難しくて卵が焦げちゃったり崩れちゃったり・・・」




そこで気づく。テーブルに出された綺麗な形のものは何度目かによって出来た成功

作なのだと。何度か挑戦したものの失敗した集大成が今ここにあるものなのだろう




「あ、後で食べようと思ってたんだけど・・・」

「こんなに食べられるの?」

「それは・・・」


答えはNOのようで言葉が詰まらせると明後日の方向を見ていた。ここまで努力してまで

話がしたいのか、好物を作ってまで話がしたいのかと呆れたようにため息をついた。直後

彩花が起こした行動にリリーナは目を見開き背を向けた彩花の後を追っていく




「えっあの・・・?」

「食べ物は粗末にしちゃいけないって習わない?」

「え・・・でも・・・」




2つの皿をテーブルに持っていくと食べかけだったオムライスの横に置く




「形なんて二の次、お偉いさんに出すわけじゃないしホテルでもないんだから・・・」




そういうと少女は再びオムライスを食べ始める。それから2時間もかからないうちに3皿の

オムライスはあっという間にどこかへと消えた。どこかというより少女のお腹の中に消えた




「味がそれなりならいいでしょ。一番大事なのは・・・はぁ」




再びため息をつくが苦しそうな様子もなくただただ信じられなかった




「そんなに食べて・・・平気なの?」

「これくらい余裕。本当に君と言い赤い人といいよくやるわ」

「また赤い人っていった。赤い人じゃなくて・・・」

「あぁただ、私はもっと卵甘いほうが好きかな」




言いかけた時、かき消すように彩花が言葉を発するとその場から去って行った。皿の上に

あったオムライスは米粒一つ残っていない。そんな皿を見てリリーナはその場に立っていた

それから数時間後、ピーチ達の姿を見つけるが声をかける事はせず通り抜ける




(広すぎ・・・)





辺りを見渡しながら廊下を歩いていたのだがあるものを探していた。しかしどこをあるい

ても同じような廊下が続き同じような風景に一向に目的の場所にたどり着く様子はない

そんな少女の姿をとある青年が通りかかった時見かけた


「どうかされましたか?」

「っ!!」


声をかけた瞬間、びくっと身体が跳ね上がるとおそるおそる少女は振り返った

そこにいたのは、大人とは呼びづらいような気もする青年の姿。そして彩花は思う




(緑・・・頭)


「何かを探しているように見えましたが・・・」

「えっ・・あーあー・・・あー・・・」




思わず横を見ると焦ったように声を発する。が何かを探していることは正しく


「あー・・・エリウッド・・・さんから本が好きなら書庫に行くといいって言われ
 たんですけど・・・説明されてもここすっごく広いから迷って・・・ええと・・・」

「書庫ですか?こちらですよ」


笑顔で青年は告げると背を向け歩き出した。無言のまま追いかけて行くと両開きの扉を抜

け目の前にずらりと並ぶ本棚と隙間がないほどに立てかけれられた本の空間が広がった




「すごい・・・!」




表情は一変しキラキラした表情で少女は告げる


「さすがは城・・・!」

「それでも、ここは小さい方ですよ」

「私の家よりは広い!」



小走りで駆け出すと少し進んだ先にあった本棚に視線は集中した



「本を読むのがお好きなのですか?」

「特にここは外国だし、外国の本ってなると特に・・・あ、案内ありがとうございます」


本を流し見るように見て行くがほとんどが勉強用かと思われる難しそうなタイトルばかり



「いえ。こちらこそ、ロイ様がお世話になっています」

「・・・・・・」




その一言で、少女は本棚から目を離した




「そういえば・・・あの人貴族だったわ」

「・・・名前をお伺いしても?」

「あぁ、私は彩花。君は確か弓使いの・・・なんとか」




そう。目の前にいる人物は確かゲームで出ていた気がする。が記憶は薄い




「ウォルトです」

「あぁ、そんなような名前だった」

「御存じなのですか?」

「名前くらいは」




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次回

事態の進行にある事を感じていた彩花はこの地の武器魔道書を買いに町に出る

その様子を目撃されたのかリリーナまでもが市場へと付いてくるのだった。一方

フェレ城から出たファイター達は今のフェレ城の事を心配しており・・・


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