INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第9話、脱走事件

ポケモンを校内へ連れ歩くにはある試験にて資格を得る必要がある。それを受ける事にな

った彩花は放課後ポケモン部の活動場所バトルフィールドへとやってくる。沙織を始め多く

の観客の中かつてリーグに挑んだメンバーで見事リーグ優勝経験者に勝利するのだった
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「・・・どういうこと?」

『ダークポケモンを連れていく用事があって連れていたんだが・・・カバンを下した弾みでボ
 ールが開いたのか脱走してしまってだな・・・悪いが捕まえるの手伝ってくれないか!?』

「・・・ってはあ!?ダークポケモン!?」


突然の声に沙織達が反応すると彩花の表情も変わり声を荒げた


「ダークポケモンが脱走って・・・すごいやばいじゃん!」

『ある程度浄化は進んでいたから人を襲う事は滅多にないと思うが・・・それでもダ
 ークポケモンに変わりはない。まだ時間が経っていないから構内にいるはずだ』

「何体逃げたの」

『合計で5体だ。・・・駅員さんには話を通しておくからポケモンを使っても構わない』


電話を切ると焦ったような怒ったような表情に沙織が尋ねると詳細を説明した


「ダークポケモン・・・って何?」

「説明してる時間はない。言っちゃえばある事をされて普通じゃなくなっちゃったちょ
 っとやばいポケモンって事だよ。下手したら人を襲ったりするかも。・・・あぁもう!」



呆れたようにパソコンを取り出すと通信でモンスターボールを呼び寄せる


「つまり、逃げたポケモンを捕まえればいいんだね?」

「そう」

「・・・わかった。私も手伝うよ」

「こんな駅内にポケモンを連れて歩く人はそうそういないでしょう。様子のおかし
 いポケモンを保護するということですね?わかりました。私もお手伝い致します」


3人は違う方向に走り出すと真っ先に彩花はポケモンを見つけた


「エーフィ、サイコキネシス!」


室内ということは使える技が限られてくる。一体目のポケモンを保護すると電話にて

言われた通りの場所で父であるカミヅキと合流した。傍には駅員さんの姿もあり


「よくやった!話は通してあるから言ってくれれば改札も通れる」

「とんでもないことしてくれたもんだよ」

「うっ・・・すまない」


再び探し続けるがこれだけ広い構内そうそう見つかるはずはなく、父いわく小柄から

中型のポケモンばかりということでさらに見つけにくさは上がるだろう。その時沙織と

啓の声が聞こえ振り向くと2人はそれぞれ二体のポケモンを抱えていた


「とりあえず2体捕まえたよ!」

「これで・・・」


カバンから羽の書かれたボールを取り出すと2体のポケモンに向かって使った


「それは?」

「お父さんやダークポケモンの研究者たちで開発した特殊ボール」

「ということはダークポケモン用の?」

「そう。エンジェルボールって言うんだけど、モンスターボールとかより沈静効果が高いんだよ」



ポケモンを収めた2つのボールをカバンにしまうと残るは2体


「後2体・・・騒ぎを見つけられれば見つけられると思うんだけど・・・」

「ここじゃ魔法も使えないし・・・見つけにくいよ?」


その時、どこからか叫び声のような声が聞こえ3人は顔を見合わせると駆け出した

予想の通り駆け寄った先には2体のポケモンがいがみ合い囲むように人々が見ていた


「見つけた!・・・あっこら!」


人々の山を掻き分け彩花が声を発した瞬間、マッスグマとロコンは驚いたように逃げ出

した。その反動で囲んでいた人達は道を開け隙間を縫って2体のポケモンは姿を消す


「逃げられた・・・!」

「かなりすばやいですね」


焦りは大きく、その時3人を呼びとめる声が聞こえた


「なにやってるの?」

「あれ・・・君は確か同じクラスの・・・六本木君」


沙織が声を発するとそこには自分たちと同じ制服を着た青年の姿があった


「さっきから騒ぎが起きてるみたいだけど・・・」

「そうだ!六本木君も探すの手伝って!」


沙織は状況を説明すると非常事態だと言う事もあり青年は頷いた

「いいよ」

「え?でもあのポケモンは人に攻撃することもあるし危ないよ!?」

「大変そうだし手伝うよ」


再び探しに出た彩花は広い場所で2体がバトルしている所に遭遇した


「見つけた!」

「あれか!」


その時横を見るとさっき分かれたはずのクラスメイトの姿があった


「あれじゃ近づけない・・・」

「後は私に任せて。・・・フーディン、かなしばり!」


ボールを投げると中から現れた両手にスプーンを持ったポケモンがスプーンを突きだすと途

端に2体のポケモンは動きを止めた。ふるふると震えるところから動きたくても動けないのか


「フーディンそのまま・・・催眠術!」


再び指示を出すとスプーンの先から輪形の輪が何重にも重なり2体のポケモンへと向か

う。そして数秒後、2体のポケモンは構えを解くとその場に倒れ込んだ所ボールを投げた


「・・・終わった・・・」

「彩花、今のは・・・」


声が聞こえるとやってきた沙織が尋ね


「さいみんじゅつっていう相手を眠らせる技だよ。・・・これで全部だね」



こうして5体のポケモンを保護すると父の待つ場へと行きボールを手渡した


「いやー助かった」

「もう、気をつけてよ」


苦笑いしながら告げる神月の父に対し彩花は呆れたように言っていた


「ところで、渡す物って?」

「あぁこれだ」


ポケットから取り出したのは1枚のカード。固さがあり沙織はそれを見て口を開いた


「それって・・・ICカード?」

「そうだ。東京内の全交通機関がこれで乗れる。校長先生から電話があって無事
 資格を得たそうだな。各地で異変が起きてるだろう?ポケモンを使って解決する
 こともあるだろうから・・・これを使って移動して欲しい。あ、お金はいらないぞ?」

「お金が要らないの!?それって乗り放題ってこと!?」

「あぁ。駅員達が使う物と同じだからかざすだけで普通に通れるぞ」


手を振り去って行く父を見送ると姿が見えなくなったころ、彩花はがっくりとうなだれた


「折角新宿来たのに・・・疲れた」

「でもよかったね、大した被害でなくて」

「本当だよ。あ、六本木君だっけ・・・ありがとう」

「ううん。何事もなくてよかったよ」


騒ぎはあっという間に収まり、人々はまたいつものように歩き出し行き交っていた


「これは・・・ストリートバトル見に行くのはまた今度っぽいかな?」

「だね。もう疲れて・・・そんな気力はないよ」



泣く泣く帰る事になった彩花達に対し沙織は改札まで見送った


「お嬢様、ダークポケモンとは・・・」

「ある組織によって普通のポケモンが・・・力を強める代わりに我を失い攻撃する存在に
 変えられたの。パートナーであるトレーナーですら攻撃する・・・それが『ダークポケモン』
 

『ダークポケモン』っていう存在が量産された事件があり研究施設にいた青年が脱走した

事により事態は世間へと明るみになった。それから青年と少女によって組織は壊滅させ

られダークポケモンは生産されなくなったと思われていた


「けど・・・また数年後ダークポケモンの目撃情報が多発してね。オーレ地方って言うん
 だけどその時私もその場を旅していて・・・ダークポケモンを作る組織と戦ったんだよ」


そこでもダークポケモンについて研究していた人の関係者であるとある青年の力もあり

事件は核心へと近づき、主に青年と彩花の力によって組織はまた壊滅へと追い込んだ


「壊滅したはずなのに・・・まだ完全に断たれてないのかいまでも時々報告があるみたいだ
 よ。しかも・・・今度は地方関係なしに色んな場所で。今も調査してるみたいなんだけど・・・」

「潜伏先が分からない・・・と言う事ですか」

「単純に全てのダークポケモンを元に戻しきれてないだけかもしれない」


「・・・・・・」

それは土曜日の事、学校は休みで彩花は家の中にて本を読んでいたのだがさっきから何

度も目の前を通りかかる人物を見てはある事が気になり顔を上げずにはいられなかった



「ねえ啓」

「・・・お嬢様、ですから名で呼ぶのは・・・」

「そんな常識は知らん!ところで学校外ではいつもその執事服だけど・・・」


ふと気になり尋ねた。学校の時は規定に合わせてか制服でいたものの家に帰っ

てからといい制服以外の服装が見る限り執事服と言われる燕尾服だったからだ


「それがどうかしましたか?」

「・・・まさかとは思うけど、それで外出歩いたりしてないよね?」

「え?」


何を聞いているのですか?みたいな表情で尋ねた青年に対し彩花の表情は険しくなった


「・・・そんな姿で外に出たら目立つでしょうが」



部屋へと突撃するとタンスのようなものはあるものの中には服と言えるものははいって

おらず別の扉を開いてもかかっているのは制服と今着ているのと全く同じ燕尾服だった



「で、私を呼んだと」

「私にそんな趣味はないんですけど?」

「お店の場所くらいはわかるけど・・・私もそこまで詳しくないよ?」



そして時間は経ち・・・



「よし。ひとまずはこれでいいだろう」


私服と呼べるものに着替えさせ歩いていると本屋を見つけ彩花は立ち止まった。本屋で

ある限り並んでいるのは本でそこにも棚に無数の本が並んでいた。がその表紙はどれも

写真のような実物者ではなく、明らかに人の手によって描かれた絵が立ち並んでいた


「お嬢様、これは・・・」

「き、君達みたいな一般人はこういうの見ると変な目で見るけどね・・・」

「まだ何も言ってませんが。これは・・・面白いのですか?」


一冊の本を手に取ると背表紙にあるあらすじに目を通しながら尋ねた


「こういうのって、あり得ない事があり得るから面白いし好きなんだよ」

「このような本がお好きなのですね」

「普通の本も好きだよ。けど・・・難しいものより物語の方が読みやすいし楽しいでしょ?」




「あ、霧島さん、後藤先生が呼んでたよ」

「わかったわ」


メガネをくいっと押し上げると沙織の声を聞いた少女は振りかえり教室から出て行く


「あの人さ、絵に描いたようなザ・委員長って感じがするよね」

「あ、それ私も思った。生徒会もだけどあんな委員長してる委員長も初めて見た」



時刻は昼。生徒達がそれぞれ昼食を取るために動き出す中沙織のある一言によって

一同は学食に来ていた。生徒数に合わせてか部屋は広くずらりと机とイスが並ぶ中


『さくらちゃんねるー!今日も元気に張り切っていきましょー!』


教室を始め各場に設置された小型モニター、中庭にある巨大モニターがある中同じく各

地に設置されたスピーカーから放送部が主に運営している学園内ラジオの声が聞こえる


『今回は吹奏楽部をピックアップ!部内を始め色々な情報をお届け・・・』



「どれにしよう」

「餃子定食・・・私これにしよ」



次から次へと生徒がやってきては席へと座る。そんな様子を見て彩花は口を開いた


「しっかし人数多いな・・・学校もすごい広いし・・・1年だけで8クラスあるし・・・」

「とは言え何割かは留学生だったり他校から一時的に来た人だったりもするんだ
 けどね。1年生は夏休み明けから来るらしいけど2年とかだと既にいたりするし」

「・・・沙織は良く知ってるなあ。先生の事もプロフィールまで知ってるし・・・」



ジュースを飲んでいた緋香琉が呆れるように言葉を発するとクロスが問いかけた


「よくそこまで調べたわね?」

「自分の将来に関わる学校ですからね、情報は集めるに越した事はありません」

「え?先生については全部入学してから調べたんだよ?他にも割と学内で知られ
 てる有名人とか都内とその付近の有名人とかちょーっとした裏話とか噂とか?」



女子である以上うわさ話が好きだったり最近の流行りなどに敏感なのはなんらおかしくな

いが数日間・・・しばらく過ごしていると話題ごとに沙織の口から飛び出るのは生年月日

などの基本情報はもちろんのこと普通なら知るはずのない情報まで知っている事が多い


「なんだそれ」

「緋香琉の事も知ってるよー中学の時陸上大会の個人競技で優勝したんだって?」

「んあ?まあ・・・んん?この学校に私の知り合いは彩花達くらいしかいないのに・・・」

「ふふふ・・・この私にかかれはそんなもの朝飯前よ」


高らかに胸を張る沙織だったが再び開いた口から発せられる言葉に緋香琉の表情は変わって行く


「8月23日生まれ O型 得意教科は体育というより運動が得意苦手は基礎教科とか
 で細かい事は気にしない性格でクラスでも男女共に仲がいいとか。一つ上の兄がいて」

「おいおいちょっとまて!?なんでそんな事まで知ってんだ?話した記憶ないぞ!?」

「あっははは」


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次回

図書委員になった彩花の一言から沙織は未だ入った事のなかった図書室にやってく

る。そこは通常の学校とはひとまわりも大きな部屋で・・・。そんなある日教室内に一

人の美少女が現れる。彼女はこの学校でも有名なブランド『NAGON』のお嬢様で・・・


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