INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第7話、学園を照らす太陽

やってきた神月家の執事北条啓。一般人と貴族界の常識は大きく違い互いに悪戦

苦闘していた。それだけでなくまたしても学校に魔物が出現、生徒達が逃げる中啓

の目の前に現れた彩花は魔法の力を持って魔物を倒し実力を発揮するのだった
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「あ、生徒会長だ」


ふと発せられた声に振り向くと遠くの廊下で歩く人の姿を見つける


「本当だ」

「この学校自体色々変わってるらしいんだけどさ、中でも生徒会長は変人みたいだよ」

「んん?そうだっけ?入学式とか割と普通だった気がしたけど」


まだ数えるほどしか見た事もないしよっぽどの事がない限り生徒会なんて縁がな

いだろう。さらに会長となればちょっとやそっとじゃ顔見知りになる事はないだろう


「中学の生徒会ってどんな感じだった?」

「なんで中学?・・・知らないよ、特に関わる事なんてなかったし。あえていえばしてる
 ことは一緒なんじゃない?入学式やらであいさつしたり文化祭とかの準備したりとか」

「あぁー・・・まだ新入生歓迎会しかしてないもんねえ」

「?」


なにかをもったいぶったような言い回しに「?」を浮かべると苦笑いしながら沙織は告げた


「ここの学校の方針なんだけど、そういったイベント事って基本生徒で企画してくん
 だって。まあ主軸となるのは生徒会なんだけど・・・こういうの彩花嫌そうだよねえ」

「何が?」

「この学校、文化祭以外にも似たようなイベントがあるんだよねえ」




「・・・へえ」


その瞬間、彩花の表情は虚ろなものになった。予想していたと言わんばかりに


「っていうか、うちの理事長先生が面白好きっていうかイベント好きらしくてその関係
 で生徒会長もそういうの好きみたいで、去年はすごいそういうのがあったみたい」


その時、放送の音がなると画面に映ったのは噂をすればの人物だった


『皆さんこんにちはー!生徒会長の城島夏目でーす!』

「噂をすれば・・・」

『本日はー全校生徒のみなさんにお知らせでーす!』



教室内の生徒がざわざわする中、いかにも人当たりの良さそうな生徒会長は告げた

それはまるで嵐かのように、当日さえも突然放送が掛かると教室内に声が聞こえた


『それでは今からスタンプラリーを開催しまーす!』



朝来てそうそう渡されたのは一枚の紙


『皆さん手元に一枚の台紙があると思います!校内のどこかにある7つのスタンプを
 押してね!制限時間は2時間!見事コンプリートした生徒には食券をプレゼント!』


内容自体は難しい物ではないものの何せ発表されたのがほんの2日前、本来なら

普通の授業があったはずだがこんなことでいいのか。授業がないのは嬉しいけれど



「この学校どうなってんの」

「まあまあ。さ、押しに行こう~」



沙織に連れられるまま歩き出すと1つ1つスタンプを探しては台紙に押していく


「順調順調~さ、次いこー」

「っていうかこんなのよく先生とか許すよね?」

「何?いつも授業にぶーぶー言ってるのに」

「・・・いやさ、授業がないのはうれしいけどこれは突然すぎてどうかとおもうよ」



「まあ、確かにねー。こうやって企画があるのもこの学校は色んなところから生徒が来
 るから・・・主に外国人と仲良くなるにはこういうのが一番だってことなんじゃない?」

「まあ・・・そうだよね。考えなしにこんなのがまかり通るわけないよね」


未だ日の浅い新入生が広く迷いやすいこの学校を知る為にも企画されているのでは

ないかと沙織が告げるとどこか納得するような気もするが真意はわかるわけもなく


「でもさ、私の中学の生徒会は近寄りがたくて縁遠いって感じだったけどここの生徒会
 はなんだかんだフレンドリーで面白くて結構好きだな。こういう面白い事もしてくれるし」

「確かに。・・・マンガとかでよくいる生徒会って規則がなんとかーって主人公とかに注意し
 たり校門前で取り締まりしてたりするのよく見るじゃない?現実ってそんなことないよね」

「確かに。あんな『生徒会』してるのなんて現実にはそうそういないと思うよ」


そんな事言っている間にもスタンプは埋まっていき残り2つ。しかしただのスタンプ

ラリーとはいえど生徒会もあれこれ考えているかのように残りの2つが見つからない


「どこにあるんだよ・・・」

「あ、クロスに緋香琉」

「彩花に沙織、スタンプ集まった?」

「あと二つー」


台紙を見せると2人も台紙を見せると知っている限りの場を教えスタンプを押していく


「あと二つがさっきからずっと探してるんだけど見つからないんだよ」

「音楽室、第一体育館、3-Bの教室、中庭、パソコン室・・・あとどこだろう?」

「ウチら理科室とか図書室とか見たけどいなかったぞ?」

「私たちも結構色んなところ見たんだけど・・・」


なにを隠そうこの学校はひたすらに広い。ただでさえ迷いがちな自分ですら下手に

は動けないほどに広く、その多くは部活動の為だったりと使わない教室も多いのだ


「まさか・・・グラウンドとかないよな」

「え?1と2、どっち?」


探し回ると残り2つのスタンプを見つけると最後の場に生徒会長が立っていた



「お、おめでと~!」

「ど、どうも・・・」


あまりのハイテンションに似たような感じの緋香琉ですら返答に困ったような声を

発する。これで全ての欄にスタンプが集まり指定された目的は達成したこととなる


「学校生活には慣れたかなー?」

「ま、まあ一応は」

「まだ始まってちょっとしか経ってないもんね。これからだよね」



そうにこやかに告げると4人は会釈をし去っていく。彼女はそんな姿を見つめていた



この学校には数々の特色がある中でも月の中である期間になると季節限定メニューと

いうものが学食に現れる。更にはある日には『数量限定メニュー』というものが存在する



「そりゃテレビや雑誌で載るほどの高級なメニューがこの価格で食べられるんだもんねえ」

「おいしい・・・!」


普段屋上で昼食を取る一同だったが時々こうして食堂にやってくることもあった



「過去には三段パフェとかステーキとかもあったみたいだねえ」

「ステーキ・・・」

「それにしても今日もすっごい戦争だったねえ」


そう。学食内でも人気メニューなどはちょっとした争奪戦になるのだが数量限定ともなれ

ば全学年からの生徒がそれを目当てに集中する。よってその日は大戦争となるのだ


「間に合ってよかったねえ」

「授業が終わってすぐ出ても駄目だった事も会ったもんなあ」

「そりゃまあ・・・教室からの位置とかもあるでしょ」

「先生によって授業延長したりするし・・・そういうのあると不利になるよねえ」



既に学食内は生徒たちの姿でにぎわっており生徒だけでなく教師もやってくるらしい

購買もあるものの生徒数からかどの日もそれ相応の数で埋まっているのは圧巻である


「とはいえ、急に決まることもあるからそういうのは沙織の情報の早さは助かるよねえ」

「まあねー」


そんな傍ら、さっきから一言も話していない人物がいる事に気づくと一同は横を見た

そこには尋常とは思えないいくつかの料理が入っていたと思われる空になった皿、そ

の前には無言のまま料理を口に入れ続ける人物の姿が。それは止まることなく続き



「「・・・・・・」」



それから時間は経ち、いざ帰ろうと準備していた時先生に呼び止められた


「神月」

「はい」


準備を止め教卓へ近づくと生徒たちが返って行く中先生は告げた


「この学校にも選択授業でポケモンに関する授業があるんだが・・・本来ならその時以外連
 れて来てはいけないんだが・・・こうも非常事態が続くとポケモンの力が必要かもしれん」
 
「!」

「本校の規定では資格を得た者のみ常時ポケモンを連れて登校する事を許可されてい
 る。連絡があってな。試験の際に実力は見たつもりだが・・・試験を受ける気はないか?」

「え?」


声を発した沙織が近づくと続けて先生は言う


「本来なら授業内で教科担当の先生が認めた場合試験を受ける資格が得られるんだ
 が・・・神月に関してはすでに試験で見たしな、そこで資格は十分にあると判断した」

「先生、試験って?」


沙織が尋ねるとこほんと咳払いをし、先生は答えた


「ポケモン担当の先生・・・『水嶋先生とのポケモンバトルに勝つ事』だ。どうだ?」

「・・・・・・」


少なくとも、これに合格しポケモンを持ち歩く事が許可されれば下手に戦う必要はない


「・・・わかりました。受けます」

「よし来た。今日でもいいし明日でもいいがどうする?」

「・・・明日でお願いします」

「なら、明日の放課後だな」


沙織と別れ家に戻るとサーナイトとエーフィ、啓が迎えた


『おかえりなさい』

「ただいま。サーナイト、エーフィ」

「フィ?」


リビングにカバンを置くとイスに座り2体と啓にこの話をした。ついにこの時が来たと

しかしこのシステムは知っていたのか一般生徒よりも明らかに速い事に啓は驚いた


「ほとんどの生徒が試験を受けるのは二年・・・だとしても勝てないと聞きましたが」

「以前、あそこの入学試験でその先生に勝ったんだよ」

『・・・入学試験・・・・ということで先生が手加減したという可能性は?』


サーナイトが尋ねるとあるかもしれないと呟いた。それから彩花は沙織に電話をかけ

先生に関する情報を尋ねた。もしかしてと思って尋ねたものの見事正解のようで彼女

の口からは驚きの情報が出た。水嶋先生もかつてリーグで優勝した人物だと


『後さすが先生って感じなんだけど、他の学校の先生にも関心されてるって』

「けど、部活はなかなか優勝できないと」

『まあ、大会で戦うのは先生じゃなくて生徒だしね。先生はただの顧問だし』


前回最後にポケモンバトルをしたのは試験の時、手加減していたとしても決して楽ではな

かった。自分の成績を知っている以上、尚更本気でかかってくることだろう。再び声が聞こえる


『彩花も優勝者だって言ってたよね?勝てるの?』

「さあ、どうだろう。やれるだけやってみるさ」


電話を切ると、様子を見ていたエーフィに向かって告げるとパソコンに向かった



「優勝者とのポケモンバトル・・・気合い入れないとね」

「フィー」

「うん、楽しみだ。どんなポケモンを使ってくるか分らない以上・・・油断は出来ない」



楽しそうながらも、真剣に考えている表情を夕飯を作っていた啓は横目で見ていた



「・・・よし。ひとまずはこれで・・・エーフィ、明日はよろしく」

「フィ!」


一日が終わり彩花は沙織と共にポケモン部の活動場所、バトルフィールドのある建物

にやって来ていた。外観は体育館にも見えるがまさしくそこは第3体育館で普段は生徒

の授業の為の場であるも操作によって地面が変わりバトルフィールドとなる場だった


「こんなところが・・・」

「あっちには天文部が使う天文台もあるし・・・本当にこの学校すごいな・・・」


感心するように呟くと名を呼ばれ2人は振りかえった


「あれ・・・あの人・・・」


以前勧誘にきた先輩だと思いだすとここまで案内した後藤先生が声を発した


「水嶋先生!」

「こ、こんにちは」


中年の細身の先生である水嶋先生は2人のあいさつを返すと少女の方を見た


「試験以来かな?授業は後期からだしね。今日の試験、リーグ優勝者のバトルな
 んて貴重な勉強も兼ねてポケモン部の部員も見学するんだけど・・・いいかな?」

「あっはい」


ふと見ると先輩の他にも部員かと思われる人達がいた。仮入部期間もまだな為新入部

員はおらず、あそこにいるのは2年生と3年生となるが・・・人数は2ケタにも満たなかった


「・・・・・・」


用意してきたモンスターボールを見て精神を落ち着かせているとどこからか声が聞こえ

た。横を見るとさっき誰もいなかったはずの扉に運動部のように人が集まっていたのだ


「!?」


「水嶋先生に挑戦する奴を見るのは久々だな」

「先生が言ってたけどよ、今回はマジでヤバイらしいぜ」


人は次第に集まりいつぞやかの体育館を囲む女生徒ほどではないがギャラリーが増えていた


「なんでこんなに人が・・・」

「そりゃ、優勝者同士の戦いなんて滅多にないから人も集まるさ」

「!?」


横から聞こえた声に驚くと部員の中の一人が声を発した


「多分見に来てるのはほとんど2、3年なんじゃないか?1年は授業まだだしな」

「ええっ」

「試験を受ける奴はそこそこいるが・・・まあ勝てる奴はほぼ皆無だしな」



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次回

ポケモンを連れ歩く為の資格を得る試験を受ける事になった彩花。放課後話を聞きつけた

上級生や生徒達が集まる中学校設置バトルフィールドにてリーグ優勝経験者水嶋先生との

ポケモンバトルが始まろうとしていた。そこには翔太や担任である後藤先生も観戦に来て・・・


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