INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | ∧top | under∨

第6話、得意と苦手と

神月家に関する事実を知った彩花は学校にて動揺を隠せず沙織達に気づかれる

執事である北条啓が編入してくるも正体を隠すために学校でお嬢様と呼ぶ事を禁じ

徹底させるが料理の場を持って、執事という本物の実力を思い知らされるのだった
__________________________________




(はやく終われはやく終われ)



「あーやっと終わった・・・嫌なものほど時間が全然進まないのはなんでだろうか・・・」

「何?彩花数学嫌いなの?」


うなだれるように机に突っ伏した彩花に対し沙織はやってくると尋ねた


「うん嫌い。マラソンと数学は二大嫌い要素だよ」

「そうなんだ。ほら、次体育だよ」


桜はあっという間に散り、春とはいえど春らしいピンクの景色は消え緑が芽生え始めて

いた。風はさわやかでいかにもと言う運動日和だが、走ることと疲れることは嫌いであり


「はやく終われはやく終われ」

「彩花・・・」


隣でずっと呟いている彩花に対し沙織はため息をついた。その時笛の音が鳴り顔を傾ける


「あ、緋香琉だ」

「緋香琉はいいよなあ・・・運動大得意だから」

「そうなの?」


大人数でクラスが多い事もあり、体育は2クラス合同であり彩花達と緋香琉達は同じ

時間に体育をする。笛がなると並んでいた女生徒達は一斉に走り始めるのだが数秒

も経たないうちに差は開きはじめ一人だけ離れた場を率先して突き進んでいく



「速い・・・!」


順位は変わることなくそのままゴール。沙織に続くように緋香琉の元へと駆け寄った


「ぶっちぎりで一位とかすごいね」

「運動『は』得意なんだから・・・」


後方から声が聞こえ振り返るとクロスの姿があったが息切れしていた


「うわっ大丈夫かクロス」

「うふふ・・・」

「まさか・・・クロス・・・」


その時彩花は何かを察した。自分と似た何かを・・・そう、運動が苦手なのだと


「そう。こいつ成績は優秀のくせに体育だけはだめなんだよ」

「ほかは勉強でなんとでもなるけどこれだけは・・・」

「緋香琉は運動が出来て勉強が駄目。クロスはその逆とは・・・」


その時、突然何かが鳴り響くような轟音と共に地面が揺れた


「うわっ・・・何?」


生徒の誰もが驚いた様子で声を発した時、どこからか人ではない何かの叫び声が聞こえた

その瞬間沙織は何かに気づき彩花達もまた顔を見合わせるとただごとではないと察した


「何今の音」

「また・・・ってこれ・・・」


クロスが言葉を言いかけた時、スピーカーを通じてあの放送が流れた


『全校生徒及び職員に連絡。ただいま体育館付近にてモンスターが現れたとのこと。校舎
 内にいる生徒は教室から動かぬよう、校外にいる者は速やかに校内へ移動してください』

「「!」」


放送によってあの音が何かを察すると生徒たちは悲鳴をあげパニックに陥っていた。そ

んな中先生が落ち着かせようと声を張り上げ一同を避難させようとしている姿が見える


「沙織、これ・・・」

「多分警察とか呼んだと思うけど・・・つくには少なくとも数分以上はかかる」

「じゃあ・・・」

「まあ、私たちでやった方が速いし被害も少なくて済むだろうね」


沙織は駆け出し、後を追うように緋香琉も駆け出した。前回と同じ理由で迷っていると


「体育館って・・・確か男子達が・・・」

「!・・・くっ」

「彩花!?」


呟いた次の瞬間、彩花は振りかえり沙織達が駆けだした方向に向かって走って行った


「ギャオアアアアア」

「出たな化け物!」


真っ先に辿りついた緋香琉が手に槍を表すと駆け出した。鋭い爪を振りかざすが難なく

避け突きが炸裂、痛みに抗うかのように魔物は大声を上げた。距離を離れ間合いを取る

と翼をはためかせ魔物は空中へと浮かんだ。槍の射程外になり攻撃は当たらず・・・


「飛ぶとか卑怯だぞ!」

「デスシュート!」


後方から声が聞こえると無数の黒い光が魔物を貫いた


「体育館って・・・こっちであってたっけ・・・。!?」


走っていた彩花は何かを感じ立ち止まると遅れてクロスも目の前の姿に立ち止まった


「これがさっきの・・・?」

「お嬢様?!」


その時、横から声がすると体育館の裏に見慣れた姿を見つけた


「貴方は・・・彩花の」

「お嬢様!ここは危険です!早くお逃げください!」


警告に返事することなく手に剣を表すと真っ直ぐと魔物に向き直った。持ち手近くには緑色

の石が輝きその剣を見て思わず啓は驚きの表情を見せるが次の瞬間少女は駆け出した


「今なら・・・フロル!」


駆け出して数秒、何かを叫ぶと緑色の風に包まれその場から少女は姿を消した。そして

次に現れたのは魔物の目の前、勢いよく振り被ると魔物の図体に向かって水平に斬った

一撃とはいえど威力が高かったのか、魔物はゆらりと揺れると砂のように消えていった


「だから言ったでしょ?必要ないって」

「・・・・・・」


少女の目はただ鋭く、恐れる様子は微塵にも感じられなかった


クラス内でクラスメイト同士の話は必須だろう。○○君かっこいいだとかあの映画が

とかある人からすればそんなに何を話す事があるのかとどうでもいい話ばっかりだ



「そういえば皆は部活やる?」


ある一人の切り出しに思い出したように沙織が口を開いた


「ここって色んな部活があるからその関係でも人集まるんだよね」

「前にも言ってたね」

「そうなんだよ。特にこの学校は他の学校にはない珍しい部活があってね」

「ほう?」

「フィッシング部とかマンガ部とか、ある所にはあるけど珍しい部活から占い研究部とか・・・」


次から次へと沙織の説明は続き新入生とは思えないほどの情報量だ


「思ったんだけどさ、そのなんとか先輩とかといいなんでそんなに知ってるのさ」

「え?ひとまず有名だったり珍しい情報は押さえとくでしょ?」

「いやいやいや・・・何それ、誰かに聞いたの?」


なんというコミュニケーション能力。クラスに数人はいるよね、先生に馴れ馴れしい人



「皆気をつけて帰れよ!あ、あと部活動希望書は書けた人から出してくれな!」



(部活・・・ねえ)


「北条は?」

「あー・・・日直で置いてきた」

「いいのか!?」

「先に帰るって言ったしいいんじゃない」


一年生はおろか先輩たちの勧誘によってどこも人、人、人


「ちなみに小学校と中学では何を?」

「小学校はバスケ、中学は陸上だなー」

「あーいかにもって感じがする。運動得意だって言ってたしね」



勧誘の声によって3人の声は聞き取りづらい


「・・・多分・・・入らないんじゃないかな。時々お父さんの手伝いをするだろうし・・・」

「お父さんの手伝い?彩花のお父さんって何してるの?」


これまでも何度かあったが父の職業は博士であり研究者。主にポケモンに関する調査

の時は時々一緒に出たりして様々なポケモンを見てきた。自分自身ポケモンを知るの

は楽しい事でありもっと多くの事を知りたいと率先して手伝いたいと思っていたのだ


「そうだったの?!」

「とはいえめちゃくちゃ有名ってわけじゃないしね」

「手伝いって何を?」



「一緒に外に出て野生のポケモンを見たりデータを取ったり・・・後は学会とかの発表の資
 料を作るのを手伝ったり・・・そういえば、前にテレビ出演に私のポケモンを使った事も」

「ええっ!?じゃあ彩花もテレビに出たの!?」

「いや・・・あー・・・数回だけ・・・あるかもしれない。で、沙織は?」


話を戻し唯一答えを聞いていなかった少女に尋ねると


「私?私は入らないつもりだよ?」

「なんで?」




「えー?だって私、やるより見る方が好きだし・・・部活に入ったら遊べないじゃん?」


昼休み。屋上に4人が集まった所で沙織は部活動見学という言葉を口に出した。そして

放課後、再び4人は集まるがクロスは夕飯の買い物と準備があるといいこの場から離脱


「啓も晩御飯の準備があるんじゃないの」

「ですが・・・」

「任せときなよ北条君!何かあっても私の魔法で・・・」

「いや、それ以前に私戦えるからね?」


しぶしぶ納得した啓も離脱し彩花、沙織、緋香琉で部活動を見学しに回る事になった


「お嬢様は禁止してるのに北条君を名前で呼ぶ事に抵抗はないんだ?」

「幼稚園とか小学校の時って大抵みんな名前で呼ぶじゃん?けど中学とか高校になると突
 如皆名字で呼びだすよね。初対面ならまだしも初対面じゃなくても呼ぶし意味わかんない」

「んー・・・小学校の時一緒でもいざ数年後会うと変わりすぎて呼びづらいからじゃないか?」

「なんか上の名前で呼ぶのが当たり前みたいになってて違和感が」


歩いていると次第に見えたのは体育館。部活動が活発と言う事もありこれもこの学校

特有と言うべきなのか体育館だけでも第一体育館、第二体育館といくつかあるのである


「知ってる?男子バスケ部にはファンクラブもあるほど人気の先輩が・・・」

「キャー!!」


沙織が言いかけた瞬間、早速体育館を囲んでいる女の子達が声を上げて叫んでいた


「そう、あの人。小野田先輩って言って・・・」

「へえ」


その人が動くたびに周りの女生徒達は黄色い声を上げる。動きは流石と言うべきか俊

敏で、次々と相手チームの人を避けるとボールがゴールに入り一層声援が大きくなった


「あんまり興味なさそうだね」

「うん。興味ない」

「という沙織もあんまりって感じじゃないか」

「まあ確かにね」


それから回るたびに沙織の解説が入ると2人は呆然とした様子で聞いていた


「沙織ってさ、一体どこからそんな情報を手に入れてるの?」

「え?秘密♪」


小悪魔と言わんばかりに彩花の質問に対し沙織はふふと笑うとごまかしていた


「というか緋香琉はともかく私たち部活入らないじゃん」

「見学くらいいいでしょ?さて、次はどこ見に行きたい?」


沙織に言われ先生より配られていた部活動一覧を見ていると彩花はある部活名を

見つけた。唐突に見つけた名前にふと声に出すと反応したように沙織が言葉を返した


「ポケモン部・・・?」

「最近出来た部活らしいんだけどポケモンバトル?の大会に出るみたいだね」


===================================

次回

この学校の生徒会と生徒会長は変わっている事で有名だった。ある日新入生と

在校生の仲を深めるために企画されたイベントが行われるが・・・。そしてある時

彩花はかつての実力からこの学校特有のある試験に挑戦する事になるのだった


NEXT 第7話、「学園を照らす太陽」


第7話へ

目次へ

スポンサーサイト
別窓 | INFINITE | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
<<第7話、学園を照らす太陽 | INFINITE | 第5話、かけ離れた世界>>

この記事のコメント

∧top | under∨

コメントの投稿


管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック

∧top | under∨
| INFINITE |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。