INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

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第5話、かけ離れた世界

沙織からある話を聞いた3人は以前同じ経緯で緋香琉の神槍、クロスの神杖、彩花の神

剣と力を得た事を話す。学校が終わり父から電話を受け誰かがここに来ると告げられる。そ

して現れた青年とやってきた父により神月家に関する衝撃の事実が明らかになるのだった
_____________________________________



あれがただの夢のなら良かったのに、そう思えど現実は現実を突き付ける



「お嬢様」

「あーもうだからそのお嬢様ってのやめろって!」


帰宅後、呼ばれた瞬間叫ぶように言葉を返した


「いくらお嬢様だって説明されても私は普通の人なの!」

「・・・学校ではお嬢様の名誉の件もあり徹底していましたが・・・お嬢様と呼ぶの
 が当たり前でそう呼ぶように教育を徹底されてましたからどうにもやりづらく・・・」


ここでの夕飯は主にサーナイトがやっていたがこの人物が来てからはこの人物がするように

なっていた。執事といえば家事全般なんでも出来るというイメージがあるがまさしくその通り

テーブルに並べられた無数の料理にただただ彩花は目が離せずに絶句していた



「え、なにこれ・・・」

「イタリアン料理フルコースです」


テレビで見るような豪華ホテルの料理ではないかと思うような、言ってしまえば一般家庭

ではでないであろう料理の数々が並べられていた。見た目もただ皿に入っているのでは

なく、ソースで色どりを表現されているかのような数万するのではないかと疑うほどだった


「お嬢様は好き嫌いのないお方だと聞いていたのですが・・・」

「いや・・・これ・・・」


ステーキかと思われる肉料理を切り分けおそるおそる口に入れると目を見開いた


(・・・っ・・・おいしい・・・!?)


今まで食べた事のないような、ステーキではないかという肉の食感。グルメ番組などで

見る肉が溶けるという表現がまさしくその通りというように口の中で一瞬にして肉が消え

た。次から次へと口の中に入れると肉だけでなくどれもが食べた事のない食感に驚く


「お口に合いましたか?」

「!・・・まあ・・・」


尋ねられハッとすると視線を逸らす。認めたくはないが料理がおいしいのは紛れもない

事実であり嘘をつくほど嫌っているわけでもない。明後日の方向を向きながら尋ねた


「・・・やっぱり・・・料理とか・・・できるんだ」

「えぇ。執事たるものこのくらい基本中の基本です」

「・・・・・・」


「これって・・・同じ方向に帰ったら勘付かれるよね」

「まあ・・・間違いじゃないしお父さんの知り合いって事にしとけば?」


帰り道、沙織と彩花に混じって何故か北条啓の姿もあった。何故かと言うだけおかしいが

沙織と別れた後行きたい場所があるというので地理を覚えるのも相まって帰り道とは別の

方向を歩いて行く。始めのような人の多さに圧巻される事はなくなったものの


「・・・なにここ」


どこへ行くのかもわからずついて行くと小柄の建物へと入って行きカランと鈴のような音が

鳴る。中に入るとオシャレな喫茶店のようだが席の数は圧倒的に少なく思わず首を傾げた


(なんだこれ?何かの店?)


棚に並べられていたのは外国語表記の茶葉。次第にここが茶葉の専門店だと言う事に気づく


「・・・・・・」


流れるように見ると何種類ものカタカナが綴られており何がなんなのかさっぱりわからな

い。そもそもこんな専門店など初めて入ったこともあり珍しさから落ちつけない様子でいた


(こんなちゃんとしたの初めて見た・・・)


ハッとし北条啓の姿を探すとレジの近くで本人は店の人と話をしており駆け寄った


「お嬢様、どのような紅茶がお好みですか?」

「おじょ・・・」


つい叫びそうになるがここは店の仲であり目の前には店員さんがいる


「・・・私全然知らないんだけど。・・・レモンティー・・・とか?」

「レモンティーですか・・・なら・・・」


そういうと店員さんに向かって外国語のような名前を告げ店員さんは奥へと消えていっ

た数秒後、紙袋を持ってやってくると紅茶の茶葉を買いに来たのだとここにきて察した


「1万8000円になります」

「いっ・・・!?」


意味もなく棚を見つめていた時、レジから聞こえた声に思わず振り返った。言葉が出

ない一方北条啓はなんの驚きも見せずカードのような物を取り出し店員さんに渡した


「ありがとうございましたー」


扉が開き外に出るとさっき聞いた桁外れの値段が頭から離れなかった。そんなに何を

買ったんだと疑問に思うが紅茶の茶葉専門店となるとあるのは紅茶の茶葉のみだろう


「約2万・・・って」

「それくらいしますよ」


震えながら呟く声に大してさも当然のように答えが返って来て思わず叫んだ


「いやっおかしいでしょ!?何1万8000円て紅茶に?!ゲームが買えるよ!?」

「お・・・お嬢様?」

「紅茶なんて普通のお店に売ってるティーバックに入ってるのでいいじゃないか!」


普段彩花が飲んできた物はどれも高級とは言えない普通のスーパーなどに売っている

ティーバックに入った十数個で何百円というごくごく普通の紅茶だった。故に何をどう

すればあんな値段になるのかが理解できず頭を抱えると呆れたようにため息をついた


「あのねえ、私はずっと普通の物飲んできたの。そんな高級すぎるもの・・・恐ろしい」

「えぇ、これまでのことは重々承知しているつもりです。ですが明かした以上将来このよ
 うなものに触れる機会は多くなるでしょう。そのためにある程度の嗜みは必要なのです」


それは数十年後、セレブなどの間でイメージされるパーティの事を言っているのだろう

いくら一般人とはいえど上流階級の中でそんなパーティが行われる事は分かる。いわ

ゆる金持ちなら金持ちならではの常識というものがあり、その事を言っているのだろう


「・・・・・・」


家についた後、早速買った茶葉で入れたと思われる紅茶が出された


「・・・・・・」

「いかがでしょうか?」

「・・・さっぱりわからん。・・・いや・・・なにかが違うような・・・だが・・・」


伺う様子はなくただただ尋ねただけだったが、表情を変えぬまま彩花は告げる。お

いしいにはおいしい。だがそれは普通の紅茶にも言えることで大差がわからない


「・・・・・・」


高級だからか、よくよく感じようと思えば味に深みがある気がする。だがこれがあ

の約二万した紅茶なのかと思うと一体一杯いくらなのか考えるだけで恐ろしくなる


(結論・・・普通の紅茶でいいな)


「彩花の家ってアパートか何かか?」

「いや一軒家」


次の日、彩花の誘いによって緋香琉、クロス、沙織は彩花の家へと向かっていた


「どんな家か楽しみだなー」

「普通の家だよ。・・・2人で住むには超広いけど」


そう、外観だけならば新たな家も普通の家となんら変わりはない。だがそれは大家族の場

合である。住んでいる人数と外観があまりにも釣り合わず家の前で3人は立ち止まっていた


「こんな広くて何をどう使うんだよ」

「たまにお父さんが返ってくるのと・・・来客用だってさ」

「来客用に部屋って・・・ホテルか?」

「正確には研究会とかで発表する時お父さんと同じ研究者の人用?」


リビングも人数には釣り合わず広く3人は周りを見渡していた所例の紅茶がやってくる


「どうぞ」

「これは・・・紅茶?」


彩花の知る限りこういう場合普通出てくるのはお茶かジュースだろう


「とりあえず、これを飲んでくれ」

「?」


深刻な表情で告げる彩花に対し3人は「?」を浮かべながらも紅茶を飲み・・・


「あ、おいしい」

「これ・・・一杯いくらだと思う?」


単純な感想を言っただけであろう沙織に対しさらなる深刻な表情で彩花は迫った


「え?」

「・・・これ・・・一杯約1000円なんだよ」

「・・・ぐっげほっげほっ」



「わあっ緋香琉大丈夫!?」

「はっ!?せせせ千円!?」


そうなるな、まあその反応が普通だよと緋香琉の反応を見て彩花は安心の息を吐いた



「やっぱそうなるよね、普通」

「なっななななんつー高級な・・・」

「ほら、わかった?啓。これが普通だよ」


呆れたように振り返るとそこには何故か驚いたような、困ったような表情の北条啓がいた


「・・・あ、あの、お嬢様」

「何だよ」

「啓・・・とは・・・」

「あれ、君の名前北条啓じゃなかったっけ」

「そうですが・・・あの・・・」


ここで啓は困ったようにある事を話した。常識的に主が執事やメイド、給仕係を名で呼ぶ

のはあり得ないことだと。だからこそ今自分の名が呼ばれた事に驚いたのだと説明した


「あー確かに。ドラマとかでもよく名字で呼んでるよね」

「あるいはベルでチリンチリン・・・って」



「私に執事は必要ない。けどどうしようもない以上しょうがないでしょ」

「いえ、ですが・・・普通は」

「そんな普通知らないし。何が貴族だよ」



一方的な意見の押しつけに啓はどう返していいものか返答に困っていた


「北条なんて他人行儀じゃないか。世話係をする以上他人じゃないんだから。それにここで
 は私が主なんでしょ?主である私がそう呼ぶと決めたんだからどう呼ぼうと勝手でしょ?」


緋香琉達が返った後、彩花は青年に向かって告げた


「あんな高級な料理も紅茶も・・・私には合わないし。あんなの毎日当たり前みたいにして
 たらそれこそ私が嫌う金持ちの完成になるよ?普通にハンバーグとかでいいんだって」

「・・・ご主人様は、年に数回でもいいとおっしゃっていました。少しずつ・・・慣れて頂けたらと」

「・・・・・・」

「かしこまりました」


一言、そう告げ振り返った啓に向かってハッとすると焦った様子で告げた


「べ、別に君の料理がまずかったって言ってるわけじゃないからね!?あんな豪華な
 料理は落ちつけないというか・・・ええと・・・流石は執事って感じにおいしかったし」

「・・・・・・」

「いや・・・・・・だから・・・その・・・ええと・・・・・・」



悪気があって言ったわけじゃないのだ。ただ、今までの生活とあまりにも変わりすぎて

「こ・・・高級なものは・・・時々食べるからおいしいんだよ!そう!」





「ある程度は自由にさせるように言われていますけど最低限のマナーは
 身につけて頂かないと!いざ他の方との交流の際恥をかかぬよう・・・」


その言葉に彩花はピクリと反応する。お嬢様などのマナーと聞きまっさきに浮かぶのは


「・・・フォークとナイフの使い方とか?」

「そうですね」

「・・・ダンスとか?」


パーティと言えばと思いつくものはあるもののダンスなんて本当にしているのか


「っていうかダンスって本当にしてんの?あのくるくる回るやつ」

「ありますよ。日本でもあるところはありますし特に外国の方主催のパーティなどでは」

「うげえ、ああいうのもまさか練習したり・・・」


起きあがって様子を伺うと啓は掃除をしながら答えた


「今はまだ。ですが・・・いずれは」


今はまだ。企業の主や貴族と言葉を交わすことは少ないだろう。しかし5年後、10年

後・・・いずれ今の主人のように一家の顔として多くの人と関わる時はいずれ来るだろう



「今は・・・貴重な学園生活をお楽しみくださいと主人様は・・・」


===================================

次回

学校と言えば授業。学生の本分とはいえど多くの人に苦手な教科と言う物は存在す

るだろう。合同として授業を受けていた彩花、沙織、緋香琉、クロスだったが授業中再

び例の魔物が現れ学校内はパニックに・・・!?その時、4人は動き出すのだった


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