INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第2話、新境地

神月彩花は東京にて新しい生活を始めようとしていた。長年憧れていた地東京に来た事に

よりわくわくする一方新たな学校生活に不安を感じていた。しかし東京の高校『桜丘高校』

入学式で彩花は以前出会った事のある少女沙織と遭遇し同じ新入生だと知るのだった
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「彩花ーーーーー!」

「緋香琉に・・・クロス!?」



教室にかけ込んできたのはまたまた過去に同級生だった赤井緋香琉


「伊藤から彩花がいるってメールが来てさ!すっごい偶然だなあー!」


勢いよく前のめりになると告げる緋香琉に大して彩花は横にいた人物を見た。クロス

は過去に知り合った人物ではあるが日本人ではなく日本の学校に来るような場の

出身者ではない。そもそも彼女とも出会った場は戦いの地だったのだ


「ええと・・・クロスはなんで・・・」

「神父様が行きたいなら行きなさい、学びなさいって言ってくれて」

「で、なんでわざわざ日本の学校に?」

「私が誘ったんだよー!ま、勉強は頑張ればなんとかなると思って!」


義務教育のある日本と違いクロスは学校に通わず教会にてずっとシスターをしていた

文字を読んだり書いたりすることは出来るだろうが日本の常識とは大きくかけ離れている


「それ、大丈夫なのか・・・?」

「緋香琉に中学の教科書は貸してもらってある程度は復習したけど・・・なにせ落書きが多すぎて」

「え?教科書って落書きするもんっしょ?だって授業中暇じゃん」


ため息をつくクロスに対し緋香琉は笑い声を上げる


「ええと・・・」

「あぁ、緋香琉は幼稚園と小学校二年までの同級生。クロスは・・・あの組織にいた時会
 ったんだよ。理由はまあ・・・沙織に似たような感じで光魔法と回復魔法が使えるんだ」

「へえ・・・私鈴木沙織」

「なんだ?彩花、もう友達が出来たのか?」

「違うわ、沙織もあの組織にいた時に会ったんだよ」

「よろしくー」


互いの名を伝えている間も沙織は尋常ではない空気に気づき彩花に告げた


「そ、そうだ!彩花引っ越してきたばっかりだって行ってたよね!?周辺を案内するよ!」

「お、面白そう!私も行くー!」

「ええと、伊藤君に上田君だっけ?また明日ね!」

「お?おう・・・」


教室を出ると桜が舞う中校門を出ると沙織は彩花に尋ねた


「彩花、あの二人と仲悪いの?」

「別に」

「そうなのか?」


沙織に続いて緋香琉が尋ねるが返答に緋香琉は気づかないものの沙織は異変に気付いた



「まさかアレがいるとは思わなかった」

「アレってどっちだ?両方か?」

「ああもう・・・折角念願の東京に来れたと思ったのに最悪だよ・・・」


頭を抱える勢いで告げる彩花に対し3人は顔を見合わせた


「そ、そうだ彩花!東京すっごいぞ!ゲームセンターがいっぱいあってな・・・」

「普通じゃない?」

「沙織、あのね・・・愛知と言えば名古屋が思いついて都会思いつくかもしれないけど私
 達が住んでた所は名古屋の中でも名古屋じゃないと言われるほど田舎だったんだよ」

「え、そうなの?」

「そうそう、電車も十数分に一本とかね。そりゃコンビニはあるしド田舎とは言えないけど
 ・・・それでも名古屋にしては嘘だろ!?って感じに大型スーパーもないし本屋もないし」

「車で数十分かかったな!」


歩いていた途中沙織は案内する場を尋ねた


「ひとまずどこ案内しようか?」

「そうだね、文具や本が買える場所と・・・食料品が買える所?」

「おっけー」

「というよりうちらは遊びに行く場が近くになかっただけだろ」


本屋、スーパー、その他沙織の案内によって各場を回ると駅にて沙織と分かれた


「2人はこの近くに住んでるの?」

「まあ、学校から近いほうがいいしね」

「あれ、緋香琉って引っ越した場所って・・・東京だったの」

「違う違う。あの時は生まれた場所大阪に戻ったんだって。で、今回来たのは私だけ」

「私と緋香琉で住んでるの」


スーパーに立ち寄るとクロスが主に家事を担当しているようで材料を買うと言う


「そうだ・・・うちも買わなきゃいけないんだ・・・」

「一人暮らしって言ったっけ?彩花家事出来るのか!?」

「一応ポケモンがいるからほとんどは任せるつもりだけどね・・・流石に買い物は」


にんじんや玉ねぎなど野菜室から回って行くとふと緋香琉が尋ねた



「そういや彩花、担任の先生どうだったよ?」

「どうって・・・なんか元気な先生だったよ。保健体育の先生らしい」

「そうなのか?うちは・・・なんだっけ」

「もう、ちゃんと話聞いてた?北沢先生は化学担当だって言ってたじゃない」


買い物を終え、袋を提げながら歩いて行くと途中から道が分かれるようで緋香琉とクロスと

別れ歩き出す。といっても彩花は得意な物は記憶力がいいのだが人物名や道など苦手な

物は覚えるのが苦手であり迷う事など日常茶飯事、見慣れない場から帰るのも一苦労だ


「か、帰れた・・・」

『おかえりなさい』


家の中に入ると父の姿はなくサーナイト曰く忙しそうに出ていったという


『しばらくは帰ってこないって。あ、初日の様子を連絡して欲しいって言ってたわよ』

「あーめんどくさい。・・・まあ、仕方ないか・・・」



サーナイトに材料を渡すと片付いていない部屋の中へと戻って行った


「まさか・・・あいつがいるなんて・・・」


語尾が消えると上着を脱ぎハンガーにかける。絶望というより茫然とした表情でいた


「これから・・・どうなるんだろう」



夕食後、未だどことなく慣れない部屋の景色に段ボールを開けると詰まっていた物

を取り出し棚にしまっていく。そのほとんどは本だったりゲームだったり衣服だったり


「日本にもポケモントレーナーは増えてるみたいでどっかにバトルフィールドもあるって聞い
 たけど・・・流石に連れて歩く人はいないみたいだから外で一緒には見られないけど・・・」

「フィー」

「あ、そうだ。でも嫌なことばっかりじゃなかったんだ。緋香琉がいたよ」



最後に渡された教科書を机に備わっていた棚にしまうと片づけは区切りがついていた



学校生活3日目、氷山のように静けさに満ちていた教室も互いが打ち解け始めることにより

教室は少しだけにぎわい始めていた。そして彩花が登校するとまっさきに彼女がやってくる


「彩花!おはよ!」

「え」


手を上げて駆け寄ってきた沙織に大して反射的に言葉が出る


「どうしたの?」

「え、あ・・・いや・・・おはよう・・・」


カバンを机に置くと黒板に書かれた日直の名前を見て現実を思い知らされる。夢

ではないかと微かに思ったがやはり夢ではない。昨日あった事全ては現実なのだ


「東京のことなら任せて!なにか知りたい事があったら言ってね」

「そりゃどうも」


それから次第に彩花は色んな事に気づきはじめる。当時は全種の魔法が使えると言わ

れていた魔法少女沙織だったがここで言うならばすぐに誰とでも仲好くなれるタイプ。見

るたびに違う人物達と言葉を交わしている。ハッキリ言って、自分が苦手なタイプだ


「ねえ伊藤君、気になったんだけど彩花と仲悪いの?」

「別に悪くないぞ?というか悪いのは上田の方だな・・・」

「ふーん?なんでとかは知らないの?」


知らないと答えるとその時タイミングよく翔太が教室に入ってきた


「おっす」

「おう・・・お前は確か・・・」

「鈴木沙織。ねえねえ上田君、彩花と仲悪いの?」

「・・・悪いっつーかあっちが勝手に嫌ってるだけだけどな」


カバンを置きつつ翔太がそう答えると沙織はさらに質問を続けた


「なんでとか、理由知らないの?」

「・・・それは・・・」


授業が終わり、初回と言う事もあり教科担当の先生の紹介から始まるのだが昼過ぎに

なると沙織がやってきた。言われるがまま教室を出て階段を登るとある場に出た。扉を

抜けると目の前に見えるのは柵、そして門、そして・・・上を見上げれば晴天と言える空


「本当に解放されてるのか!?」

「だから本当っていったでしょ」

「ここ・・・屋上だよね」


彩花が尋ねると沙織は何を当然の事を聞いているのかと言わんばかりに返事を返した


「私の通った学校は小学校も中学校も危険だからって立ち入り禁止だったんだよ」

「あー確かに、そういう学校も増えてるよね。私は全部解放されてたなあ」

「なにそれ羨ましい・・・これぞ夢だよ!屋上で弁当食べるとか二次元だけの話かと思った」


キラキラした表情で告げる彩花に対し実感がないのか沙織は首をかしげていた


「ここには食堂もあるし流石高校だね!」

「うんうん。購買とかね!」

「え?普通じゃない?」

「「・・・・・・」」


沙織の言った通り色んなところから人が来ているからか生徒人数も中学の比ではなくその

分学校の敷地も広い。勝手なイメージだったが屋上とはだれもが夢に見る場ではないのか


「現実屋上って人がいっぱいだと思ったけど・・・」

「そう?珍しくないしこんなものだと思ってたよ」


「彩花あああああ!クロスがいじめるー!」


突然教室にかけ込んできた緋香琉に驚くと後から遅れてクロスが歩いてきた


「いじめるって何さ」

「この間の漢字テストが返って来たのだけれど・・・・緋香琉の点数がひどくて」


ため息をつきながら言うクロスに対し緋香琉は叫ぶ


「勉強は無理なんだってー!」

「あ、そういえば体育は2クラス合同なんだって?確か2人B組だったよね?」

「そうそう。ということは体育は一緒なんだな!」


日にちはあっという間に過ぎ授業には慣れた様子で今日も黒板を見てはノートに写していた

高校生であれば違和感もない当然の行動であるがその時、どこからか叫び声が聞こえた



「きゃあああああ!」


その声に思わず反応するとチョークを持っていた先生の手も止まった


「なんだ?今の声」

「なんだあれ!?」


クラスがざわつきはじめると生徒の一人が窓の外を見ながら叫びつられるように一同は外を

見る。つられるように彩花も外を見るとそこにはこの地にとって『あり得ない』状況になっていた



(なに・・・あれ)


『全校生徒及び職員に連絡。ただいま校庭にてモンスターが現れたとのこと』

「・・・」

『校舎内にいる生徒は教室から動かぬよう、校外にいる者は速やかに校内へ移動してください』


繰り返されるアナウンスに唖然とせざるを得なかった。かつて様々な世界を旅したり

魔物と戦った事のある彩花だったがそれは国外での話。日本にそんな話は聞いた

こともないし日本にとってこの類の生物はファンタジー・・・架空の存在のはずだ


(どういうことなの・・・なんでこんなところに魔物が?)


再び外を見ると物を破壊している様子ではないがそれも時間の問題に見える。この事

態を解決するほうほうはただ一つ。あの存在を倒すことであり握っていた手に力が入る


(倒さないと・・・けど・・・)


倒すことは出来るだろう。だが魔物が架空のもののように剣や魔法ですら元はと言えば

架空のもの。一般人にとってそれはあり得ない事なのだ。よって瞬時に動く判断がつかない



(あんな力が使えるって知られたら・・・)


その時、誰かが立ちあがる音がし振り返ると沙織が扉へと向かっていった


「えっ・・・沙織!?」


それから数分後、窓の外に見えた魔物は無数の黒い光線によって貫かれ姿は消えた。か

つて共にあることをしたことのある彩花ならそれが沙織の魔法である事は一目でわかった

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次回

突如学校に現れた魔物。この出来事をきっかけに彩花は日本で起きつつある怪奇現象

を知る。同じくこの出来事をきっかけに緋香琉達は自らも戦える事を沙織に明かす。そん

な学校生活が始まり一週間が経とうとしていた時、再び父から電話がかかってくるが・・・


NEXT 第3話、「影の予兆」


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