INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

Special Episode2、女神の声

野菜の収穫手伝いに来ていた彩花は何年振りかにテリウス大陸に来ていた。そこで聞いたのは

この先で捕まっているラグズを助けようとしている人物が射ると聞くがその人物とはかつて共に

戦ったトパック達だった。協力することに決めた彩花は仲間ギン、シズクと共に成功させるのだった
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トパック達が状況を伝えていた中受けていた仕事に戻っていた3人も農作業を終える

依頼を完了させた彩花達はトパックらと共に村から離れベグニオン内の港に来ていた


「では、俺達はエイン島に戻ります」


ギンとシズクが帰る一方彩花は折角久々にここテリウス大陸に来た事によってかつて世話

になった、出会った人達に顔を見せに行くとこの地に残るそうだ。港に来た事から船に乗って

帰るのかと思いきやシズクが化身しその上にギンが乗るとその場から飛び立っていった



「ビーゼとあいつ似てるよな・・・」

「あ、トパックもそう思う?」


鴉に化身し見た目も似たところからトパックの言葉に彩花も同意の言葉を述べていた


「あぁでも、シズクはラグズじゃなくて違う大陸の半獣族っていう種族なんだよ」

「半じゅ・・・そうなのか?」

「本人いわくそうらしいよ。出会ったのはここテリウスだけど元は違う大陸・・・今は滅
 んでしまった半獣族の生き残りなんだって。賊に拾われてここに来たって言ってた」

「我々ラグズのほかにもそのような種族が・・・?」


意外そうに呟くムワリムさんに対し意外とそういう種族はある事を説明した。彩花がラグズ

を知らなかったように、単に知らないだけなのであり世界には多種多様な生き物がいる


「元気そうだと思ったらとんでもない事してるもんだ」

「あの時より見違えるほどに・・・やはりベオクの成長は早いですね」

「ベオクじゃないです。人間です」

「そうでした」


笑って告げるムワリムさんに対し彩花も笑って返していた


「ところでどこに行くんだ?」

「どうしようね。テリウスに行く事になった時会いたい人がいっぱいいたんだけど・・・ここ
 から一番近いのは・・・でもユンヌって消滅したんだよね。導きの塔に行けば会えるかな」


エイン島と名付けた島に行けば会う事は出来ると伝えると3人と別れ帝都シエネを

目指して歩きはじめる。歩く事約一時間すると帝都シエネへとやってくるのだが


(そういえば普段は立ち入り禁止だっけ・・・!?)


今の今まで忘れていた事を導きの塔が見えた瞬間に思い出した。許可さえ得られれば

行けるのではないかと考えそのためには帝王であるサナキに会わなければならない

サナキは城にいるだろう。が門の近くにやってきた所で足は迷うように止まった


(いくら以前会ったことがあるとはいえ・・・大した戦績を残したわけじゃないし目立った訳
 じゃないし大して会話したわけでもないしあれから何年も経ってるし・・・忘れてるんじゃ)


数多くの勇者たちがいた中これまでもあの後も彼女と関わる人は数知れずだろう。城の

中の人達も会わせるとほんのニ、三回顔を合わせただけの人物を覚えているとは思えない


「・・・・・・」


歪んだ表情のまま城を凝視していた。ベグニオン帝国の人達の中にこれといって親しく

なった人がいるわけでもなく、門番の人に話しかける勇気が出ぬままベグニオンを後にした







裁きが解かれ人々が戻った後、2人の少女は再び人々の行く末を見守るために消滅した

元々一人だった彼女は本来の姿に戻ったと言った方が正しいだろう。人には入れぬ聖域と

呼ばれる場所がこの世には存在しある意味ではそこが彼女達神の居場所だった


「・・・・・・」


何かを聞こうとしているように目を閉じていた女性は無言のまま目を開いた

その隣には彼女より遥かに背の低い少女もまた何かを察知すると目を閉じた


「彼女達は頑張っている。けれど・・・」

「大きな戦はなくなったが世界はまだまだ嘆きに満ちている」

「アスタルテの裁きは多くの人の心を動かした。けど中には変わらない人もいるのね」


『暇そうじゃねえか、アスタチューヌ。・・・いや、アスタルテとユンヌ』


2人の前に突如姿を現したのは白い手。人とは呼べぬ姿であるが彼もまた神である


「あなたは・・・?」

「姿を現すのは初めてだったな。このニンテンドーの創造神、マスターハンドだ」

「俺はクレイジーハンド。このニンテンドーの破壊神だ」


そう、彼こそがここにいる2人の元、アスタチューヌを作りだした神なのだ


「君のところの勇者をファイターに招かせてもらってな。今さらながら礼を伝えに来たのだ」

「勇者・・・?」

「アイクのことだ」

「!」


久しぶりにその名を聞きユンヌは反応を見せた。アスタルテも僅かではあるが反応する


「彼は・・・彼は元気?」

「元気だぜ。つっても相変わらずの無愛想だがな」

「そう・・・」



「して、ここに我らがいる事を知っているということは・・・」

「あぁ、知ってるぜ。お前らが疑問に思っていることをな」

「「!!」」


質問に答えたのはクレイジーハンドだった。彼女らはあの日一人に戻って再び眠りに

つくはずだった。が目覚めた時彼女達は2人のままこの場にいたのだ。ここはベオクも

ラグズも立ち入る事はできない。導きの塔から彼女達だけが行き来できる場所


「あの日眠りについたはずの我らがなぜここにいる?何故私達は2人のままなのだ?」

「それは・・・私がそうしたからだ」

「なに・・・?」


何もない大地にアスタチューヌは降りたった。だが本当はマスターハンドによって創造されあの

場へと降り立たせたのだ。その事を知った彼女達は自分を創造した存在がいることに驚いた


「突如意思を持った君たちは自分が頂点なる存在だと思っていた。・・・だが上には上がいるのだ」

「俺たちだってここの区画じゃ頂点だがそれでもまだまだ上がいる。他にも世界があるようにな」


自分たちにも創造主がいるとマスターハンドは告げた


「よって私が望めば君たちをふたつのままにすることも、存在させることも可能なのだ」

「なぜそのようなことをした」

「何、今の君たちは私達と同じ状況なのだ」

「どういうこと・・・?」


「私とクレイジーハンドもまた相対する存在。私が創造、作る側でクレイジーハンドは不要と判
 断したものを排除する破壊神。事あるごとに私達は互いの意見を述べ物事を判断するのだ」

「目覚めてからのお前をを見させてもらったが、正と負、互いに違う意思を伝える事に
 よって何かが変わらなかったか?今まで知らなかった事を知ったりしなかったか?」


クレイジーハンドの言葉に2人は同時に反応を見せた。元々自分に不要と感じていたユンヌを

消し去ろうとしていたアスタルテだったが永い眠りの後再び相対した2人は互いの意思をぶつけた


「ラグズやベオクが関わっていたとはいえ、まったくの無意味じゃなかっただろう?」

「・・・そうね。アイクは私も必要だって言ってくれた。皆、私とアスタルテ両方必要だって」

「ふっ・・・お前らは視野がせめーんだよ。この区画の神だから仕方ないっちゃ仕方ねーんだがな」


クレイジーハンドはマスターハンドに促すとマスターハンドは全身・・・手を鳴らした

すると4人の前方に突如透明なスクリーンが現れる。数秒後、そこには誰かが映っていた


『折角なんだから再起不能まで踏みつぶせばいいではないか』

『うむ。・・・ワガハイもしようしようと思ってもいざなると楽しくてつい忘れてしまうのだ』

『そんなに楽しいのか?』

『楽しいぞ!出番まではモニターでマリオがやられる様を傍観しつつ出番がくるとやっと来た
 か!とな。時には一度も呼び出されることがない場合もあるから一度一度が全力なのだ』


「・・・これは?」

「テリウスより外の大陸の奴らだ」


そこに映っていたのは人とは言えないものの二足歩行で立っている緑の亀と人らしき姿


「奴らは元々世界を支配する存在、いわゆる悪だったが心境に変化が及んでいる。とは
 いえ未だに悪事は企んでいてな・・・まあ、こいつらはそれが使命のようなもんだしな!」

「どういうことだ」

「全てが正義であってはならない、欲望があるから世界は混沌に満ちるがそれがなければ人
 は進化することも成長する事も出来ない。お前が裁きを落とした後のあいつらみたいにな」

「・・・・・・」

「無欲ほど恐ろしくつまらん物はない。思考が停止し世界は衰退する。それこそ破滅まっしぐらだ」


何百年、何千年と彼女達はこの世界の進化、退化、欲により引き起こされた愚かさを見てきた

だか彼女達以上にここにいる2人の神は広い世界を、そこで起きてきた事を監視してきたのだ


「以前怒りのあまり周りの大陸を沈めたそうだな?」

「!それは・・・」

「そんなに悔やむことじゃねえぜ?お前がやったことは、何も珍しい事じゃない」

「え・・・?」

「国、区画ごとに神は存在している。もっと細かくしてしまえば物質にも神は存在して
 いる。私達は知っているのだ。君たちの他にも裁きによって多くの命を奪った神を」


ある時は彼女達と同様洪水によって、ある者は大地を割る事によって、ある者は使者を使って


「特に地震や洪水、自然災害なんてほとんどが神が故意に起こしたもんだしな。下界の者たちは
 それを自然災害と、自然の理だと誰もが割り切っている。自分たちに非がある事に気づかない」


神と人間は言葉を交わす事は出来ず、だから神は裁きによって愚かさを告げる

が言葉が聞こえない生物たちはそれが神による裁きだと言う事に気づかない


「下手すりゃ、伝染病や不治の病だって一種の裁きかもしれないしな。この世のすべ
 てはどんなものであれ元の創造主がいる。誰かが、何かの為に存在を創ったのだ」

「でも・・・私達、病なんて作ってないわ」

「お前らが知らないだけで、大地を作った神、自然に恵みをもらたす神ってのがいるんだ。疫病神
 と呼ばれるように災いを作りだす神もいる。人々からそいつは嫌われるが・・・それも必要なのだ」

「基本私達はその地で起きた出来事の裁きはその地に住む者、神に任せているの
 だ。あの時君達が取った行動は君たちの判断であり正しくも、間違ってもいない」


結果力を合わせた2つの種族が勝利しこの地は存在を維持することに成功した


「種族に対する蟠りもかなり改善されてきたしな。結果として正しかったんじゃねえか?」


マスターハンドが再び指を鳴らすとスクリーンは消えユンヌ達に向きなおった


「人の前に神が現れるのが望ましくないように・・・神も似たようなものがあるのだ。よって
 これまでは存在を告げてはいなかったが・・・姿を現すべきだと判断しここに来たのだ」

「私達の上にまだ神が・・・私達を作った存在がいたなんて・・・」

「これからもこの地・・・いや、各地で異変は起きるだろう。欲望がある限り進化と退化を繰り返し時
 は進む。君たちの手で終わらせるのも自然に任せるのも自由だが・・・目に余る場合は我々が裁
 きを下すこともあることを心の片隅に置いておいてくれ。生かすも殺すも・・・神の役目だからな」

「ねえ、外の世界はどんな感じなの?どんな人がいるの?」


ユンヌが尋ねるとアスタルテも興味深そうに2人の方向を向いた



「それは、自らの目で確かめたらどうだ?」

「だが私達は・・・ここから動く事は・・・」

「俺達は神だ。動かずとも、見る事は可能だろう?」


何も神は不便なことだらけじゃない。人々は創造できる神を完全な存在だと羨むがそれは間違って

いる。神だって人と安易に関われない事、我が子同然の生物たちと関われない事を悔やみ人達を

羨むことだってある。人も神も違うようで似た存在なのである



「それに、ここの神だからって離れちゃいけねえってのは思い込みだぜ?」

「君達も、行こうと思えばどこにでも行け見られるのだ」



嫌でも管理下の異変には目覚めている限り気づく。これもまた神だから出来る事なのだろう



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次回

世界的有名人が集まる機関『スマブラX』の解散から数年。ある事を目的に彩花は再びテリウス

大陸を訪れる。その中でも目的の近くにあるクリミア城にやってくると、そこには女王エリンシアを

始め懐かしい顔ぶれが。少女はここへ来た理由を告げるが時間はあまり残されてなく・・・


次回 Special Episode3、「絆永久に」


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