INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第4話、本来の姿

フェレにやって来た途端感じた違和感はある時引き起こされる。そんな中リリーナの城オ

スティア城が『黒き炎』によって襲撃を受けかけているとの報告を受ける。一部を残し救出

に向かったファイター達によって大事に至らぬまま終わるが別の問題が起きていて・・・
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「私・・・嫌われているのかしら」

「そ、そんなことないよ!」


しゅんと縮こまるリリーナに対してロイは元気づけるように慌てふためいていた


「ほ、ほら、僕だって仲良くなるにはすごく苦労したし!」

「そうなの?」

「そうだよ!そりゃあもう何年もかかって・・・最初なんてあいさつすらできなかったからね!」


天気は晴天だというのに今この場はリリーナによって暗い雰囲気となっていた。かつ

て自分も相当の苦労をしたこともありまだ大したことないとフォローのつもりで告げる





「挙句の果てに未だに好かれてないのか名前で呼ばれないし・・・」





また別の場、違和感は一部のファイター達の間にも伝わりルキナが尋ねていた


「彩花さん、私お話しましたけどとても良い方でしたよ?」

「そりゃそうでしょ。そうでなければ色んな人から好かれないでしょ」

「ロイさんから聞きました。リリーナさんが仲良くしたいと言っているそうなんですが・・・」




かつて共に過ごした時には見たことのない事態にルキナは疑問を感じていた




「一体どうしたんですか?」

「別に何も?」




いつも通りに答えているつもりでも傍から見れば不機嫌に見えるのは間違いない


「僕も不思議でしょうがないんだ。嫌う理由がないし」

「ああもうなんなのさ!私が誰と仲良くしようとしなかろうと関係ないでしょ!」




勢いよく振り返ると明らかに不機嫌な表情にルキナとマルスは唖然とした




「貴族嫌いは直ったんじゃないの?誤解は解けたと思っていたんだけど」

「あのねえ、性格うんぬんじゃなくて貴族っていう分類が嫌いなの、わかる?」

「しかしお父様とは・・・」

「あの人は貴族オーラがないから!面白いからいいの!それに大体あそこは無駄に貴族が
 集まりすぎてて価値観が薄れていたというか皆変わり者すぎてそう感じなかったというか」


ふいとそっぽを向くと2人を追い越すように歩き出していってしまった。呼びとめよう

とした時別の声が声を発せようとしていた2人を止める。振り返った先にいたのは


「やはり、あの件が効いているか」

「あの件・・・ですか」

「Wii Fitトレーナーにマスター、それにロゼッタ!」




この場には奇妙としかいいようのない白く巨大な右手、後の二人は一見はなんの違

和感もないがマスターハンドと共に現れた姿に思わず名を発さずにはいられなかった




「ねえマスター、なんとかならないの?」

「何をだ?」

「リリーナの事だよ。仲良くしたいっていってるんだから仲良くしてあげればいいのに・・・」

「マスターハンド、疑問なのですが、彼女はなぜ貴族が嫌いなのですか?」




ロゼッタが尋ねるとマスターハンドは過去に何度も説明したようにあの話をした




「そういう偏見というものはあるだろう?魔法使いが魔女とかはよく言われた話だしな」

「でも、その誤解は解けたでしょ?ならどうして・・・」

「・・・彩花が彼女を嫌う理由、それは貴族と言う事だけではないということだ」

「え?」


微かに聞こえた声に思わず声を発した。そしてマスターハンドの方を見るが表情は分からない





「貴族という身分、そこに・・・さらにある条件が加わっているのだ」

「「?」」




言いにくそうに告げるマスターハンドに対し、マルスとルキナは意味が分からなかった







「彩花って魔法が使えるんだって?」

「で?」

「実は、私も魔道士なの」

「知ってる」


日中、庭にて彩花の姿を見つけたリリーナはかけよるとめげずに話しかける。が

返ってくる言葉はどれも途切れ途切れ、単語のようで単発的なものばかりだった


「そうなの?」

「っていうかさ、なんでいちいち来るのさ」

「それは・・・」




トゲのある言葉に言葉がつまると数秒後、答えは帰ってきた




「それは、彩花と仲良くしたいから・・・」

「出たよそれ。赤い人といい君といい同じような事を」

「赤い人・・・ってロイの事?」




尋ねるが答えは返ってこない。それどころか目線一つ合わず傍から見れば会話として成り立って

いるのかすらどうかすら怪しい。ふとリリーナは名を呼ばれないと言っていたロイの事を思い出す




「どうしてロイの事を赤い人って?」

「赤い人だから赤い人以外に何があるのさ」

「だって・・・貴方の仲間にもいるじゃない。ほら・・・『M』って帽子被った人とか・・・」

「マリオはマリオ」

「もう一人の男の子だって・・・」

「ネスの事?」


次々と発せられる特徴に人物名を返していくが彩花に向かって口を開いた


「ねえ・・・ロイの事、ちゃんと名前で呼んであげて?」

「どうして?私がどう呼ぼうと関係ないでしょ」

「だって・・・折角仲良くなったのに名前で呼ばれないなんて・・・なんだか寂しいじゃない」


まるで自分のことかのように、落ち込むようなしぐさで告げる少女に対し彩花の

表情はますます険しくなる。しかし自分自身悪意を全く感じていないわけではなく

どうしてもこう呼んでしまうのだ。咄嗟に、反射的に




「私はあの赤いのと仲良くなった覚えはないけど?」

「そんな事・・・だってロイと話すと決まって貴方の話が・・・」

「大体、今君の話してるんじゃないの?なんで赤い人が出てくるの?」




言い放つように告げるとリリーナはハッとした表情をした数秒後、口を開いた


「私の事・・・嫌い?」

「別に」

「嘘。だって・・・私と目を合わせないようにしてるじゃない」

「目を見て話すなんて外国人じゃあるまいし、面接じゃあるまいしするわけないでしょ」




反対側を向いて、何があっても目を合わせる気はないと主張するように言葉を発した




「ねえメタナイト、なんとかならないかな?」

「そんな事私に訊かれてもだな・・・」




ある一室では、変わらずマルスややってきたロイが部屋にいた一同に尋ねていた




「私も人付き合いは得意な方ではない」

「そうなの?だって僕らとは普通に話してるじゃないか」

「それは2人が剣士だからだ。剣を交えなければこうはならなかっただろう」

「つーかなんでマルスがそんな顔してんだ?これはロイとなんとかの話だろ?」




同じく部屋にいたものの会話には参加していなかったウルフが会話を聞いて言葉を発した




「片方が仲良くしたいっつっても片方が関わりたくないんならそれでいいじゃねーか」

「ウルフも少しは皆と話したほうがいいよ!」

「おいおい、いくらうまくいかないからって俺に八つ当たりすんなよ」

「してない!」



ロイがウルフに向かって叫ぶ一方、マルスは沈んだ表情で言葉を発した



「僕達って普通にしてたら城の人以外の人と関わる事ってあんまりないから・・・折角会え
 たんだしリリーナにとっては貴重な女の子なんだよ?だから叶えてあげたいじゃないか」

「仲良くしたけりゃピーチとかとすりゃいいだろ。あいつらなら大歓迎だろ?」

「もう!そういう問題じゃないの!・・・同じ年の彩花と仲良くしたいって普通思うよ!」



レイガンを拭いていたウルフは表情を変えぬまま告げる



「それは、お前らの勝手な意見だろ?」

「え?」

「僕達だって彩花と打ち解けるには相当の時間がかかったし・・・不可能ではないと思うんだけど」




ロイが呟くと角度を変えチェックしていたウルフはレイガンを下に降ろして告げた




「俺らはマスターハンドやらの力とゲームとかいう奇妙な物体によって色んな事が知られて
 る。だが俺達はどうだ?他のファイター達の本来の事やあの神達の事を知っているか?」

「え?それは・・・知らないことも多いけど」


ファイター達の大まかなところは共に過ごすことによって明らかになっている。ファ

イター達の壮絶な過去もある程度は過去に話し合う事によって互いに判明していた


「メタナイトの仮面の中とか・・・」

「うっ」

「ファルコンのヘルメットの中とか・・・謎は多いね」

「何よりも、俺らはあいつの事を何一つ知らん」




ウルフの言葉に思い出すようにマルスは告げた。そこにメタナイトが尋ねるとある事を聞く



「そうか・・・あの話を聞いたのは皆じゃないんだ」

「あの話?」

「・・・僕を始めとした数人、聞いたんだ。彩花の・・・過去を」

「!」




マルスの一言にロイは反応を見せる。続いて僅かながらもウルフやメタナイトも反応した




「何?・・・マスターハンドが話したのか?それとも・・・」

「本人から聞いたよ。クレイジーも知らなかったみたいで相当驚いてた」

「・・・いつの間に・・・驚いたな」




あれだけ話さないと思われていた、一生話さないと思われていた過去を話していた事に

メタナイトは驚いた。そして彼らの表情を見る限り楽しげなものではないだろう。名を上げ

られた者は誰もがファイター達の中で特に知りたがっていた者であり



「メタナイト・・・怒ってる?」

「いや。そもそも私はそれほど興味はなかったからな」

「そうなの?」

「誰がどのような過去を持っていようと今が全て。どうこうしようとは思わん」



表情は見えないものの声からして本当の事を言っているのだろうと思ったその時





「人ってのはしばらく見てりゃ大体の傾向はわかるってもんだ」




あれだけ長期間いたこともあり一度も話さないなんて不可能。しかも彩花は大乱闘など

の計画者であり組み合わせ発表などは主に彼女によって行われていた。よって内容の

多い少ないはあれどウルフだって彼女と数回言葉を交わした事があると告げる


「ゲッコウガは奴の手持ち、ルカリオやミュウツー、ルフレ達は過去に会った事が
 あるから別として、相当勘の鈍い奴でなければある程度は気づくはずだが?」

「それは・・・どういう事?」



一呼吸、数秒間の沈黙の後ウルフは告げた







「俺から見れば、貴族を嫌っているというより、人間を嫌っているように見えるがな?」






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次回

兵達によって巡回と調査が行われる中待機していたこともあり彩花はルキナと共に

町に出る。数年後だけあり変わらないようで変わった風景にはしゃいでいた。しかし

それはかつてここへ来た時に起きた事件の再来の予兆で・・・


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