INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

Special Episode1、再来テリウス大陸

女神アスタルテに勝利し石化した人々を戻した勇者たちは本来在るべき所へ帰り新たな日々が

始まった。旅に出る者もおり中には武器を置く者、自らに課せられた使命を果たす者。数年後。月日

が流れても完全に平和が訪れることはなく、今日もどこかでとある者が正義の為動こうとしていた
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「あれから何年も経つというのに・・・このような話を聞くとは嘆かわしいですね」

「しばらく聞かなかったからやーっと追いついてきたかと思ったけど・・・やっぱりまだ
 まだ見つけられないだけで苦しんでいる人達はいるんだな。ベオクも・・・ラグズも」


山の中を歩いていた3人は木々を抜けた先にある小さな村が見えてきた事に気づく。彼ら

はラグズ解放団。その名の通りかつて奴隷とされていたラグズをベオクの手から救う為に

結成された。かといってベオクでさえ困っているのならば助けるのが人情というものだろう


「ここの村が一番近いと思われます。ここで様子を窺うのが得策かと」



宿を拠点に情報を集めているとこの先にある古城を拠点とし捕らえられたラグズはいるという

しかし元が城というだけあり侵入者を防ぐための堀や形状が複雑で対策が必要とされる


「何よりも常日頃霧が立ち込めており侵入するなら霧の晴れた時でなければ不利でしょう」

「つってもムワリム!ここ数日様子見してるけどずーっと曇ってんじゃん!」


5日以上経ったにも関わらず霧が晴れたのはほんの一日、しかも時間はほんの数時間だった


「霧が晴れる時間は日によって違うそうです。こればかりは分かりようがありませんし
 次の霧が晴れた日救出に向かいましょう。その日の時間が長い事を祈るばかりです」

「天候ばかりはどうにもできませんからね」

「あれだけ各国の兵が探しまわっても見つからなかったわけだ。今回は手ごわそうだな・・・」


さらに日が経つ事2日、霧が晴れる事はない。願う事なら早く助けに行きたいが

助けにいったにもかかわらず視界の悪さでやられてしまっては本末転倒意味がない


「この村は晴れているのに・・・」

「高度の関係でしょうね。この村は比較的低い場に位地していますから」

「そろそろか。様子見に行こう」


宿から出て目的地に向かう道を歩いているが進む度にやはりと霧が立ち込めた


「今日もダメか・・・仕方ない。戻ろう」


ため息をつき振り返り歩き出す赤髪の青年に続いて2人も残念そうに背を向けると歩き

出した。村に入った頃、村人の一人がやってきて様子を尋ねるが青年は首を横に振る


「そうですか・・・」

「すみません・・・我々にはどうすることも出来ず・・・」

「そんなことないって!こうして教えてくれたから助けに行けるんだし、この村の人
 達には感謝してるよ!霧が晴れ次第すぐにでも助けに向かうから、それまで・・・」


その時、横の方からのどかな村の中にひと際目立つ声が聞こえた


「抜けない・・・抜けないいいいいい!ヘルプミー!」

「それ何度目ですか!?」

「すっごいよねえ。ここの野菜どれも大きいんだもん・・・あ、足はまった。抜けない」

「なにやってるんですか!だから足元には気をつけてくださいって言ったじゃないですか!」


子供にしては大人び過ぎていて大人かというと幼すぎる。そんな声が横から聞こえ3人

は横を向くと広い畑の遠くで人らしき姿が見えた。収穫の最中なのだと見ると分かった


「そっか、もうそんな時期か」


宿に戻るとせめてもと救出に向かった際の行動を確認していた。3人の中の一人の少女は

黒い翼が生えており化身することによって鳥へと姿を変え地面の影響を受けることなく砂漠

だろうと海の上だろうと空を自由自在に舞う事が出来る。特に索敵では役に立つ


「昨日見に行った時予定としていたルートは意図的に倒された木によって塞がれていました。
 私達の情報を得たのか、反対派の仕業かと思われます。順路を練り直す必要があるかと」


その時話を聞いていた老人の一人がある提案を持ちかけた


「あの人達に頼んでみたらどうかね?」

「あの人達?」


青年が問いかけると老人の隣にいたもう一人の老人が答えた


「この村はほとんどの野菜をこの村で採れたものを使ってるんだけど・・・」


けれど村一つを補うほどの野菜を採るにはそれ相応の土地が必要となり、土地は問題はない

ものの同じくらい強大な労力が必要となる。しかし若者の多くは都に行ってしまい特に今年は

収穫量も多いため村人だけでは収穫しきれないと頼んだそうだ


「傭兵団みたいなものだと聞いていたからこんなことまでしてくれるとは思わなんだ」


次の言葉で3人は驚いた。雇うということは報酬が発生し多くの傭兵団はそれで生活して

いる。生活が掛かっているため傭兵の中には人殺しであれ仕事を選ばぬ者もいる。だが

頼んだ傭兵団は報酬に滞在期間の寝床と料理さえくれれば他にはいらないと告げたそうだ


「なんだそれ」

「なんでもじゃないなんでも屋って言った方が近いのかね・・・私も知り合いから聞い
 てその知り合いも彼女らに頼んだそうだがその内容が土砂崩れの修復だそうだ」


頼んでみようかと尋ねる老人に対し青年は無言のままでいた


「我々とて報酬となるほどに払えるゴールドは持っていません。坊ちゃん、どうします?」

「報酬を聞いてから考えればいいんじゃないかな」

「それもそうですね」

「じいさん、その人達はどこにいるんだ?」


居場所を尋ねると連れてくると十数分後畑から聞こえていた声が聞こえてきた

自分達と同じようなことを話しているのを聞いているとピクリとムワリムが反応した


「これは・・・ラグズ?」

「え?」

「ラグズの匂いがします」

「・・・ラグズの傭兵団・・・?」

「それだけではありません。どこかで・・・同じような匂いを・・・」


扉が開くと3人の前に3人が姿を現した。ムワリムの言葉の通り一人は鴉のラグズだった


「あれ・・・」


トパックは声を発した。3人のうちの1人をどこかで見覚えのある気がしていた。そ

れは2人も同じようで思考が止まる中同じく鴉のラグズであるビーゼが声を発した


「・・・彩花・・・さん?」

「ん・・・?」


2人の後ろに隠れるように立っていた少女は2人の間から前のめりになるように顔を出した



「あれ・・・あれ・・・?ビーゼさんに・・・ムワリムさんに・・・トパック!?」

「えっ彩花!?お前彩花なのか?」

「彩花さん、お知り合いですか?」


中に入り思わぬ再会だった事に互いが驚くも2人の質問によって少女は答えた

彼らはあの時起きた女神の裁きに立ち向かった勇者たちの中の3人であると


「すっごい偶然・・・!」

「なんでまたテリウスに・・・?まさかまた台風で流れ着いたとか・・・」

「違うよ!ここへは畑仕事の手伝いで来たの!仕事だよ仕事!」

「では・・・先程話に聞いた傭兵団というのは・・・」


ムワリムが恐る恐る尋ねると少女は傭兵団ではないと答える。困った人達を助ける組織


「アクマリン団、だよ」

「・・・・・・」

「話は聞いたけど、この先の古い城でラグズ達がベオクに捕まってるんだって?」

「う、うん・・・」

「ずっと前からいたみたいだね。私達はほんの2日前に来たんだけど、あの付近は霧が
 立ち込めて救出にいこうにもなかなか行けないとか。未だにこんな事が起きてるなんて」


少しだけ残念そうな、悲しそうな表情を浮かべるとため息をついたのち自分たちも行くと告げた


「ですが・・・私達に支払うようなお金は・・・」

「いらないって。ご飯とかはすでに貰ってるし特に欲しいものもないしね?」

「そんなので大丈夫なんですか・・・?」

「問題ナッシング!話を聞いたときに協力することは決定してたからね!」


彼女と共にいる2人は以前少女が流れ着いた時の一連の中で出会った人達だと言う

裁きの時2人は石化してしまったものの少女がこの地を去った数日後やってきた少女

と共にとある島に移り住んだ。アイクの影響を受けこの団を結成したと話す


「団長ってかっこいいよね!」

「どこがですか?」

「・・・言葉の感じ?」

「なんですかそのわけのわからない理由は!」


銀髪の青年が叫ぶと少女は苦笑いを浮かべつつ、また横の少女は無言のまま静観していた

それからトパック達より反対派の情報、周辺の地形を聞くと無言だった少女シズクが口を開いた


「・・・やはり一番の難点は霧ですか・・・」

「後は見たところ傾斜が多いっぽいし脱出の際追撃受けたら不利だね」


彩花はそう話すと数秒後、考えるように腕を組み数秒間言葉を発さなかった。そして


「ビーゼ、どうだった?」

「城までの順路、完全とは言えませんが救出に向かうには可能な程度です」

「よし!」


空から舞い降り人の姿に戻ったたビーゼの言葉を聞くと2人に笑みが浮かんだ


「行くぞ!皆を助けるんだ!」


限られた時間の中目的地付近に向かうと彩花は告げる


「なんか、これあれを思い出すね」

「あれ?」

「ほら、デインでミカヤ達と別れてから処刑されそうになった人を助けたでしょ」

「あーあぁ、俺と2人で行った時の・・・」


あの時はまだベオクとラグズの壁が大きくベオクで会ったとパックと彩花のみで助けに

向かう事になり無理極まりない方法に誰もが驚き心配していた。理由はそれだけではなく


「あの時相当無茶したよなー思い返すとさ」

「だね。あの時はほぼフロル達の力しか使えなかったし」

「彩花さん!捕らえられた人達は一番奥の小部屋にいます」

「よーし、シズクとビーゼさんは外の上から、風魔法には気をつけて。私達はここから」


頷くとシズクとビーゼが化身し上空へと飛び立つと上層部にある窓から中に入る。数秒後反対派

達の叫び声が聞こえると4人は入り口から中へと飛び込んだ。迅速な行動により反対派達を倒し

ラグズ達を解放することに成功したが空の様子を見てシズクが告げた



「霧が・・・彩花さん!」

「OK、ウィンディ!!」


呪文を発すると発動した魔法が空気を切り裂くと風は通路上の霧を退けた


「よし、皆早く!!」


叫び声とともに一同が走りぬける。進む度に風魔法が霧を追い払い無事村まで辿り

ついた。作戦は成功、ラグズ達を解放するのに成功した。その後反対派は拘束された


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次回

テリウス大陸で偶然にもトパック達と遭遇した彩花。ベグニオンからデインを取り戻し

裁きによって石になった人達を戻してから数年後。折角とこの地に再上陸した彩花は

かつて共に戦った人達に会うために大陸内を駆け回るのだった


次回 Special Episode2、「女神の声」


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