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INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログ

第四部、最終章、そして伝説へ

偶然から巻き込まれたテリウス大陸での出来事。小さな村から始まりそれは次第に大陸

全土を巻き込んでいった。時には仲間と戦う事になりどちらが正しいのか判断がつかない

事が心を苦しめた。そんな戦いが終わりそれぞれが新しい目標を元にそれぞれの場所へ

と帰ろうと、また旅立とうとしていた。
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「出会いは・・・別れの始まり・・・」


また、ティバーン達も一度ガリアに戻りセリノスへいくという忙しさから先にここから

離れることとなった。どうやらあのサナキの言うとおりセリノスは返還されたらしい



「じゃあ・・・クルトナーガ王子、あんたたちも達者でな」

「はい、あなたがたも、きっとまたお会いしましょう!」


彩花がトパック達と話している間、アイクはクルトナーガ、またアムリタと話を

していた。アイクが去っていく中、小声でクルトナーガはアムリタに尋ねた


「・・・よかったんですか、姉上?どうしてもアイク殿に会いたいと仰られていたのに」

「・・・それは、ペレアスが・・・彼に会いに行った方がいいとそう言っていたから・・・」

「どういう理由でですか?」

「・・・あの子は『僕に出来る最後の贈り物』だとそれだけしか言ってくれなくて」

「贈り物?アイク殿に会う事がですか?」



少ししか会話しなかったが、贈り物という何かはなかった。アムリタもだが、クルトナーガもまたその

言葉の意味がよく分からなかった。あのベオクに何があるのか、その時アムリタは何かを見つけた



「あ!待って!待ってちょうだい・・・っ!」

「姉上!?」


突然の呼び声にクルトナーガは驚いた。表情を変えアムリタは前方に見える人物に駆け寄る



「・・・何か?」

「あなた・・・は?あなた・・・お名前は?」

「・・・・セネリオ・・・・」

「そ、そう・・・・・いいお名前ね」


「・・・用はそれだけですか?」

「え、ええ・・・・ごめんなさい。いきなり呼びとめたりして・・・・」

「いえ・・・・では、失礼します」



そう言い残すとセネリオはアイクの後を追うようにその場から姿を消した



「・・・・・・・・・」

「あの少年は、グレイル傭兵団の参謀ですね。彼がどうかしましたか?」

「・・・・・」

「姉上・・・?」


すぐさまに、様子がおかしい事に気づく


「・・・わたくしは生来の力を失ってしまったから・・・我が子すら見分けることが出来ぬようになったの
 だと・・・だけど・・・実の子を前にしてそれがわからぬ母などおりましょうか・・・よくぞ・・・生きて・・・」

「・・・まさか・・・では彼が本当の・・・」


「さて、俺達も行くか」

「クリミアへ、私たちの祖国へ」


こうして、アイクを含めたクリミア勢、ガリア勢は帝都から移動を開始した。移動中、アイクとカイネ

ギスさんはこんなことを話していた。『戦争ではなく、もっと単純に互いの強さを競ってみたい』と



「特に我らラグズは・・・戦い無くば気がおかしくなりかねん」

「やめてくれ。暴走するあんたたちを止めるのは一苦労どころの騒ぎじゃない」


そんなことを話しながら、ガリア付近でガリア勢と別れを告げる時が来た


「俺たちは会おうと思えば会えるが・・・」

「私だって来ようと思えば来れるし」

「はっはっは!いつでも来てくれ!ガリアは歓迎するぞ!!」

「う、うん」


相変わらずスクリミルのオーラには気押される。ライがある事を言ったが考える間もなく即答した



「いつか、お前の地にも行ってみたいものだな」

「それは不可能かな?」

「なんでだ?」

「だって私の地にラグズなんてものはいないし人間とポケモンしかいないんだも
 ん。それこそ大問題になっちゃうよ。耳の生えた人間なんてそれこそ化け物だよ」


でも、いつか、私がこのテリウスを見たように皆にもホウエンを見せてあげたい

そして私がラグズという存在を知ったようにポケモンという存在を知ってほしい


「でも世界は変わるし、いつか、ホウエンも見せたいかな」

「楽しみに待ってるよ」


こうしてガリア勢と別れた後、クリミアの領内に入りクリミア城を目指していった。クリミアに

着いてから数日後、船出港の知らせが耳に入った。知らせが届いてから出港まで約2時間

私は吹いた風にある事を感じクリミア城を飛び出した。そこは港の近くだが人気は少ない

出港が決まったと言っても、まだ一般的な船は動けず人も船もまったく出ていなかった


「・・・・・・」


足音が聞こえ、私は後ろを振り返る。そこには、あの後姿を消した2人の姿があった


「2人とも、戻っていたんだね。よかった」

「彩花さん!!」

「まさか・・・本当に女神を倒してしまうなんて・・・」

「倒したのは私じゃない、アイク『達』だね。色んな国からから集まった人達が倒したの」


そう、1人じゃ決して出来なかった。皆が力を合わせてやったことだから成し遂げられたのだろう


「・・・私は、あと少しで船に乗って元の場所へ帰るけど・・・2人はどうするの?」

「「!!」」



「船が、動いたんですね」

「クリミアの女王が特別に手配してくれたんだ。一緒に・・・来る?」

「!」

「っていいたいけど、私の所は、ここ以上に異族がいられる場所
 じゃないしね。残念だけど・・・一緒には・・・・・・行けないかな」

「そうなんですか・・・」


一緒に行けるものなら一緒に行きたいけど、行けるわけがない。それこそ、見知らぬ耳や

翼の生えた人が現れたらどんな大騒ぎになるか分からない。もし誰かに見られでもしたら・・・



(見られたら・・・?)



「っそうだ!・・・帰った後、数日後になると思うけどもう一度来るよ!ある場所があるんだ」




そして出港の時間がやってくる。戻ったアイク達も全員とは行かないが見送りに来てくれた


「ついに・・・か」

「なんだか、長かったようで短かったかな」


セネリオは、いつもと変わらない冷静な口調で告げる


「・・・お元気で」

「!」


初めて会った時を思い出す。あの時は冷酷で、だけどどこか共通点がある気がして

いた。その理由も原因も分かってどこか親近感があった。それは私だけかもしれない



「セネリオこそ、元気で」

「あんたとは、もう会わないかもしれないな」

「アイク・・・・」


同じ大陸違う国ならまだしも旅に出た人とはそうそう運がよくないと会えないだろう。そし

てさらに違う大陸でありどこかもわからないのだから二度と会えなくてもおかしくはない


「彩花、クリミアにも遊びに来てくれますよね?」

「もちろん!・・・会うと思うよ?特にアイクとは」

「それは、あんたがまたテリウスに来るからか?」

「いんや?」



私は知っている。これから起ころうとしていることを。アイクとは、再び会う気がしている事を


「どういうことだ?」

「まあ・・・しばらくすれば分かると思うよ」

「?あ・・・あぁ・・・」





「そろそろ出るぞ」

「あ、はい」


船に上がると下を見た。船が動き出し、だんだんと港が小さくなっていく。テリウス大陸が

遠くなっていく、ゆっくり・・・ゆっくりと。ここで起きた事は忘れる事はないだろう。絶対に


『・・・・・・』

「・・・・・・」


船の動きによって発生した風が吹き抜ける。ほんわかと感じる潮の匂いに澄み切った

青。船と並ぶようにカモメが飛び交い心地よさを感じていると少しだけ顔を下げ口を開く


「やっぱり・・・消えるの?」

『・・・えぇ』


振り返ると現れたのは彼女達の姿。一度までではなく二度もサポートをしてくれた。能力だけで

言えば二度などではなく無数に助けられた。彼女達の力があったからこそここまでこれたのだ


「・・・ありがとう」


『・・・こうして面と向かって誰かにお礼を言われたのは初めてね』

『私たちこれでも神だもの。人の前には姿を現せないし、感謝の声はよく聞くのだけれどね』


そんな事をディンとネールが話しているとフロルがふわりと前に出て彩花の前までやってくる


『貴方の勇気には尊敬します』

「・・・勇気の女神フロル。未だに、君はそんな事を言うんだね」

『・・・はい。私は・・・あなたなりの勇気を感じたつもりです』


二度と会えないかもしれないという思考に次第に心は沈んでいく。友との別れなどとは違う

もっと特殊な、言葉には言い表せない何かを感じていた。これもまた彼女達が神だからだろう


「フロル、ディン、ネール。力をくれた事・・・感謝してる。3人の力があったから私はここまで・・・」

『この先もあらゆるものがこの世界を襲うでしょう。もしかしたら貴方も巻き込まれるかもしれない』

「その時は、また3人に貰った力でなんとかするよ。・・・出来たら」

『私たちはいつでも・・・ハイラルの民と、貴方を見守っています』


フロルの一言を最後に、目の前から3人はそれぞれ緑、赤、青の光となって空中に消えて行った


「・・・・・・」


甲板に立っているのは自分ただ一人、だけど虚しくはなかった。今はだた、あの土地

で知った事を、あの土地で出会った人達との事を感じていたかった。そして、形のない

この感情に浸っていたかった。悲しみと、喜びが交差する言い表せない感情に


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次回

ラグズ解放軍はアスタルテとの戦いの後も大陸中を駆け回り苦しめられているラグズ

や人々を助けていた。今回もまたある情報を元に村にやってきたのだがそこは普段

霧が立ち込める天候が不安定な場で・・・再び現れた彼女達と共に戦いに挑むのだった


次回 Special Episode1、「再来テリウス大陸」


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