INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第28章、ユンヌとアスタルテ

アイク達の前に現れたセフェランはサナキとアイクに向かって真相を告げる。交戦状態に

入り長い戦いの末アイク達が勝利する。命と引き換えに扉が開く仕掛けになっている中

ミカヤはユンヌの提案の元ある賭けに出る。そしてそれは成功し命を繋ぎとめるのだった
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「どうして助けた?」

「・・・だめだった?」

「・・・・・・・・・」



アイクは無言のまま、セフェランの近くまでやってきたかと思うとセフェランを起こ

そうとしユンヌはそんなアイクを止めた。そこで、セフェランが少し反応を見せる



「エルラン!」

「女神ユンヌ・・・あなたが・・・?・・何故・・・・・」

「生きて欲しかったの!こんな・・・なにも解決しないまま、あなたに死んでほしくなかった」


「絶望したのです・・・この世に・・・私自身の行いに・・・どうかもう一度・・・私に・・・死を・・・」

「エルラン・・・そんな・・・!」

「甘えるな。死が、あんたの望みだと言うなら・・・俺は意地でもそれを叶えはせん。どれだけ重
 い事情があって、どれだけ苦しんできたにせよ・・・・あんたがやってきたことは許せんからな」

「アイク・・・ひどいわ!」

「・・・・・」



「俺たちはいまから女神アスタルテの元へ行く。・・・あんたも来い」

「・・・私に・・・女神アスタルテを・・・裏切れと・・・?」

「本当に・・・腹の底から、あんたが人の破滅を望んでるんなら・・・ここで何もせずじっとして
 いろ。だが、そうじゃないなら・・・これまでの過ちを正す最後の機会だ。よく考えるんだな」

「あ、アイク!」

「・・・・・・・・・・」



アイクに続いて、勇者たちが次々と扉の向こうへと歩いていく。サナキも、何かを決心したように

セフェランの元から立ち扉へと入っていく。そして、ユンヌは扉に入る前に、一度振り返り言う


「・・・待ってる・・・待ってるからね、エルラン」


全員が去る、そして、彩花もセフェランを一瞬見て去ろうとしたその時突然、2人を囲むように

正の使徒が現れる。ここまで、実人物ばっかりだったから突然の使徒の登場に驚き囲まれた

使徒の向こうに合った扉は門を閉じてしまう。そして


「何!?」


自分の足元に変な紋章が浮かび上がりそこから少女の姿はなくなった。そして再び扉は開く


「・・・その提案は・・・・受け入れられぬ・・・」

「ですが、女神アスタルテよ・・・女神ユンヌを封じた影響があなたにも出て
 おられる。半身が眠れば半身も眠る・・・やはりあなたたちは一対なのです」

「だからといって、ユンヌを体に戻すことは出来ぬ・・・やはり滅ぼすしかない」

「いいえ!そんなことをそんなことをなさればあなたも同時に
 消えてしまわれるかもしれません!それだけはおやめください」

「エルラン・・・心優しく聡明な子よ。そなたに免じ・・・もう一度だけ、人を信じてみよう」

「では、女神ユンヌを解放して構わないのですね?」

「そうではない。これより1000年・・・私は眠りにつく。1000年の後そなた
 らが等しく繁栄し、平和と秩序の世界を築いていたならば、そなたらは正しい道を
 歩んだ。私はそれを認めよう。そして私はユンヌを受け入れ創始の神に戻ろう。」

「『暁の女神』アスタチューヌ・・・人たちが私にくれたその名で私もまた呼ばれてみたい」



だが、一方が富み栄え、一方が虐げられ、争いと混乱の絶えぬ世であったならばそなたらは

誤った道を歩んだ。私は裁きを行ないそなたらに罪を与えよう。種族全ての死をもって



女神よ・・・



ラグズよ、ベオクよ、争ってはならぬ。戦いの気はユンヌを刺激する。あれを完全に目覚め

させてはならない。ユンヌが目覚めたその時は、すなわち私の目覚める時となろう

1000年に満たぬ目覚めはやはり道を誤ったと見なし、死を持って償わせる



女神アスタルテよ、女神ユンヌは、私の呪歌で眠りにつきました。私は『解放』

の呪歌によってあなた方を目覚めさせることができます。その場合は・・・・



知っている。『正』の気の強い鷺の民であり、ユンヌの命を救いしそなたの呪歌・・・メダリオンの

中でユンヌは心地よくまどろみ安定している。呪歌の旋律が与える影響はいったいどのようなものか



もし1000年の内にそなたがそれを望むなら・・・謡い、私たちを目覚めさせるがよい

そして私たちに告げよ。人がどのような世を築いたかそなたは人をどのように思うかを

私たちはそれを聞いた上で公正なる審判を行うと約束しよう


「あれが・・・・」


アイクが呟くと前方には1人の女性が立っていた


「アスタルテ・・・」


「アスタルテ!私よ、ユンヌよ。私の声が聞こえるでしょう?」

「・・・」

「お願いだから、私の話を聞いて!これ以上の裁きはやめて!石になった者たちを元に戻して!!」

「・・・世界には、まだ動いている者たちがいる。不完全
 であり世界を乱している。今度こそ完全な裁きを下す」

「待って!違うわ!アスタルテ!人たちを滅ぼすのは間違いよ!」


ユンヌは、自分たちが呪歌によって目覚めた事、まだ1000年は経っていないと説明する


「人にはまだ可能性があるの。だから審判を・・・」

「同じこと」


一瞬、ユンヌの思考が止まった




「同じ・・・って?」


「私が眠る間、人は相変わらず相争った。不完全であるがゆえの人の性質はこの
 先も変わることはない。どのように時を経ようとも、いずれ人は同じ帰結に至る」

「そんな・・・・!先のことなんて誰にもわからない!一度目の裁きで、どうして石にならなか
 った者がいたと思うの?彼らは進化し、私たちの知る『人』ではなくなってきているからよ」



人・・・『マンナズ』はこの世界で唯一私たちが創ったものではない生き物。様々な動物が

進化して『マンナズ』となりラグズ、ベオクとなった。そして今なお進化を続けている・・・・



ユンヌはアスタルテへと近づく


「ねえ、アスタルテ。あなたは知らないでしょう?ラグズとベオクの間に子供ができること
 を。その子孫の中にはごく稀に印を持つ子供が生まれるの。その子供はベオクにとて
 も似ているのだけど、中身は違う。ラグズのような長命と多様な特殊能力を有するのよ」


「今はまだとても少ないけれど・・・彼らが繁栄していけば、きっとまた人は変わる。ラグズとベオク
 ・・・2つに分かれた種族は進化を繰り返し・・・永い時を経て、更に優れた別の種へと変化を遂げる」


私は人の進化を見たい。ここでそれを止めてはいけない


「おまえにはわからない。混沌の落とし子・・・未知と不確定の塊。おまえは安定を拒み変化を歓
 迎する。人の進化・・・そのようなものはいらぬ。進化は必ず、その過程において多く命を巻き添
 えにする。この世界は人たちだけのものではない。私は創造主として世界を守り秩序と安定を与
 える。そこに人などいらない。勝手な進化を繰り返す生き物は世界を不安定にし脅かす。故に」


「滅ぼさなくてはならない。そういうのね?・・・・わかったわ」


ユンヌは、ため息をつき答える


「だったらもう話すことはない。あなたを倒すしかないんだわ」

「・・・おまえに私を倒すことはできぬ。私がおまえを倒すことができぬように」

「そうね、だから・・・・アイク!」


ユンヌは一人の名を呼ぶ。そして続けて彼ら、彼女らの名を呼んだ


『勇者たちよ!・・・アスタルテを倒して!そして救って。人を・・・その未来を!』



「負の女神ユンヌの加護を受けし者たちよ。私と戦うか?」

「・・・この世界は女神、あんたたちが創りだしたものだ。俺たちはいわばそこに勝手に住み着い
 て悪さしている生き物ってとこか。女神アスタルテ。あんたがどんなに世界を整理し安定させ
 ようとしても・・・俺達人が収支戦いを起こしてはそれを邪魔する。そりゃあ腹も立つだろうな」

「アイク・・・!?そんな風に言わないで」


「俺たちは未熟だ。理性ではわかっていることも、血が上れば止めることが
 できない。戦いを避けようとしてかえって戦いを拡げてしまうこともある」


人は・・・本当にどうしようもない馬鹿ものぞろいなんだろう


「だけど・・・それはだからこそ人は愛しい。わたしたちと同じく不完全であるからこそ人に惹かれ
 ずにはいられない。だが、どんな馬鹿者にだって家族を愛し、友を愛し、人を・・・愛する心がある」


決して失えないものがある


「・・・・・」

「罪は認める。戦いをおこさないよう努力し、世界に迷惑をかけないように行動する。
 だから女神アスタルテ!もう一度だけ、・・・俺たちにやり直す機会をくれないか?」

「判決は覆さぬ。おまえたちにはそれを望むことすら許さぬ。私はもう決めてしまったのだから」

「・・・・わかった。だったら、とことん戦うまでだ」


『あんたを倒して、仲間を元に戻す』


「・・・私を、倒す?いいえ、それはできない。人がどのように進化しようとユンヌがおまえたちに力を与
 えようと、創造主である私を倒すことなど、そこから生まれた命であるおまえたちにできるわけがない」

「俺は、いままで・・・どんなに勝ち目の薄い相手とでも戦い、最後には勝利して
 きた。俺には仲間がいる。守るべき者が在る。俺の戦いは常に、相手の命を奪う
 ためではなくかけがえのない物を掴み取る・・・そのための戦いだ!行くぞっ!」


少し前に見たことあるような景色。そうだ、ここは・・・


「ここは・・・・?ってことは・・・数階下に飛ばされたってこと?」

『そのようですね』


頭にフロルの声が聞こえた。おそらく、すでにアイク達はアスタルテっていう女神と戦っている

だろう。一刻も早く上に行くため階段を駆け上がり一つ上のフロアに到着した時、突如扉が閉じた


「!!」


すると、前方の地面が光り魔法陣と共に誰かが現れた。女の人のようだが身なりから

ただの人間ではない。そして、耳や尻尾がないことから、ラグズでもないことを察する


「誰・・・?」


『アスタルテ・・・・』

「アスタルテ・・・!?」


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次回

彩花の前に現れた女性こそがアスタルテだと彼女達は告げる。初めて見るこの世界のもう一人

の神の姿に緊張した空気が流れる中これまで感じた事を告げる。一方本体と戦いを繰り広げて

いた一同の元にセフェランが現れる。再び彩花もアスタルテのいる扉の前にたどり着くが・・・



次回 第29章、「アスタルテの裁き」


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