INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第3話、凍てつく刃

マスターハンドの証言を元にロイの故郷フェレにやってきた一同。迎え入れた人々の中に

ロイの幼馴染でありオスティア候の娘であるリリーナの姿にサムス達はある事に気づく

仲良くなれると思い彩花の元へと連れて行くがそこには暗雲が立ち込めようとしていた・・・
_____________________________________


「やあ、また会ったね」

「・・・どうも」



王座の前で彩花は目の前の人物ににこやかではない表情で返した




「そんなに緊張しないでリラックスしていいんだよ?なんたってエリの子供なんだから」

「すみません。私、どう頑張っても貴族は苦手で・・・」




目の前にいるのはこの地の領主エリウッド。その姿はよくどこかの赤い人に似ている

当然のことであり彼はどこかの赤い人の父親であり封印の剣の使い手でもあった


「ゆっくり話をしたいところだけどあんまりいい状況じゃないからね」

「大丈夫だと思いますよ。何かあっても私はお留守番でしょうし」




不機嫌なまま少女は返すがエリウッドはこれといって気にした様子は見せない




「はっはっは。そうか、なら・・・少し話をしようじゃないか」


それぞれが城内にいた時、勢いよくロイが駆けこんだ


「大変だ!皆!」

「なんだなんだどうした?」




突然の声にファイター達が驚くが直後の言葉でファイター達の表情は一変する




「リリーナの・・・オスティア城が襲われてるんだ!」

「何!?」

「オスティア・・・ってどこですか?」

「ここの近くにある土地名ですよ。リキア同盟の長がいた場でもありますね」




Wトレーナーが話しているとマスターハンドとパルテナ、ピットがやってくる




「マスター!大変なんだ!」

「話は兵士から聞いた。ファイターたちよ、一刻も早く救出に向かうのだ!」

「案の定私たちはいけません。皆さん、よろしくお願いします」


ファイター達が頷くとリンクが言葉を発した


「ゼルダはここで待っていてください!」

「!」

「・・・それもそうだな。ピーチ、ゼルダ、ルキナと彩花はここで待っていてくれ」

「リリーナ、君もここに残っていて」

「でも!」


偶然この場にいたリリーナが問い詰めるが


「大丈夫、必ず助けるから」

「ロイ・・・」

「マスターさん!私は行きます!」




そこに声を発したのはルキナだった。ルキナも身分上は姫であるものの少し特殊であり





「危険に冒されているというのなら、助けに行くべきです!悲劇を・・・起こしてはだめなんです!」

「ルキナ・・・!」

「・・・わかった。なら3人以外はただちに向かってくれ。・・・くれぐれも気をつけてな」

「皆待ってて、僕は兵を集めてくるよ!」





ファイター達が出発するとリリーナと共にかつて共に行動していたマリナスが領主の元にやってくる





「エリウッド様、オスティア城が何者かによって襲撃を受けているとのこと」

「!」


そこに反応したのはずっとエリウッドと話していた少女だった。立ち上がった反動でティ

ーカップが揺らぐとカタンと食器の音が響く。そんな中マリナスは緊迫した表情で告げた


「たった今ロイ様率いる数名とスマブラの皆さまが向かっております!」

「はあ!?聞いてない・・・」

「・・・ピーチ姫、ゼルダ姫と・・・彩花様にはお残り頂くようにと・・・仰せつかっております」

「!」


その瞬間、少女は唖然とした表情をするとずり落ちるようにイスに座った。その時の表情

の変化に誰もが気づく。全身に力が入りふるふると震えるとリリーナは何かに気づいた


「ほら、やっぱり」

「彩花?」

「いえ、なんでもありません。あの人達は強いから、心配する必要ないですよ」




にっこり笑って告げるもののさらなる違和感がリリーナを襲う




「あ・・・後、マスターハンド様とクレイジーハンド様、パルテナ様も事情により残っています」

「そうか。あの人達はこの事件にも関われないのか」

「・・・エリウッド様、念の為ここも警備を強化した方が良いのでは」

「そうだね」


城内が慌ただしくなると危険に見舞われているのはここではないというのに緊張

が走る。部屋の中で待機していたピーチ達もまたどこか落ち着かない様子でいた




「まさか、例の一団では・・・?」




そんな不安に駆られる中数日後、フェレ城に届いたのは大事に至らず終結したとの報告

マスターハンドの力によって一同が戻ってくると真っ先に飛び出したのは彼女だった


「ロイ!無事だったのね・・・よかった」

「ロイ様あああああ!」

「うん。二人とも、心配かけたね。もう大丈夫だよ」




そんな傍ら、もはやこれが普段の彼女なのではないかと言わんばかりの表情で近づくと





「彩花さん!そちらはなにもありませんでしたか!?」

「なにもない。ルキナ、怪我は?」

「大丈夫です」

「そう」


ルキナの答えに対し安心したように息をはくとルキナの後ろからマルスが顔を出す


「もしかして、心配してくれた?」

「誰が?誰も王子の事なんか心配してないよ?私はルキナの心配をしていただけだよ?」

「うわっこいつさらっととんでもないこと言いやがって!」

「相変わらずだね・・・」


残念そうにマルスが肩を落とすと今度はゲッコウガに安否を尋ねる。。ゲッコウガも怪我は

ないようで、するとマスターハンドが一同に詳細を求める。それに対し答えたのはロイだった


「賊のようには見えなかった。皆姿はバラバラだけど、誰もが同じ紋章が刺しゅうされていて」

「紋章・・・とは?」

「黒い炎の・・・」




この一言でマスターハンド達は理解した。今回の出来事はこれこそ探していた『黒き炎』のもの

だと。報告もあるため一時解散するとマスターハンドは再度何もない場にスクリーンを現し尋ねた




「君達が見たのはこの模様で間違いないか」

「ええ、間違いないです」

「念の為、当時の状況を我々に説明してくれ」




大広間に集まったファイター達はマスターハンドからの質問形式で質問に答えて行く

その場にはDrマリオや彩花の姿もありファイター達も思いだすように会話を聞いていた




「皆どこかにその模様があって、大人から子供まで色んな人がいたんだよ」

「子供まで!?」


ピーチが大声を上げると頷いた子供リンクが告げる


「そうなんだよ!流石に赤ちゃんはいなかったけど僕ぐらいの子から大人まで沢山!」

「女性もいたな。暴動が起きる前に抑え込んだもののあのままいけば一大事だったかもしれん」

「さてどうする?あれだけの人数、この大陸内に拠点があることは明白だ」




なんとかして見つけ出す必要がある、とフォックスが告げるとマスターハンドは頷いた




「今回は相手が人間である故私の奇跡の力は当てになりません。自力で探しだす必要があります」

「スマブラからアーウィンを持ってこれば空から探すことができるぞ?」

「やめておけ、ここにそんな飛行機など存在しない。変に問題を起こすぞ」


この地の難点はファイター達の持つ重火器のほとんどがこの地には存在しない事。下手

をすれば事態を知らない一般人が不審に思いそれこそパニックになる可能性があるのだ


「つーことは歩いて探せってことか?」

「というか、そもそも出歩ける者が限られるのでは?」




ロゼッタが尋ねると一同はハッとする。そこに言葉を発したのはマスターハンドだった




「いや、その事に関しては問題ないだろう。スマブラの一員ということさえはっきりすれば変
 に危害を加えない限り問題にはならないだろう。あるいは・・・関係者を同行させるとかな」

「!そうか・・・城の人が一緒にいれば・・・」

「よし、後でロイに聞いてみよう。ファイターたちよ、一度解散する」



一同が解散すると戻ってきたロイは同じくやってきたマリナスからある話を聞いていた



「ええっそんなことが!?」

「ええ。何度か試されたそうですが・・・なかなかうまくいかないようで」

「どうかしたのか?」


マスターハンドが尋ねるとため息をつくように


「僕達が出ている間リリーナが何度か彩花と仲良くなろうと試みたんだって」

「その様子では、上手くいかなかったようだな」

「仲良くなるどころか話をすることすらままならないって。彩花が一方的に避けているみたいなんだ」

「ふむ・・・」




ここへ来てからマスターハンドは何度か彩花の顔を見ている。故に変化にも気づいていた




「どういうことなの?貴族嫌いって直ったんじゃなかったの?」

「直っていないだろう。・・・いくらか緩和はされたと言うだけの話であり」

「どうして?だってルキナとはあんなに仲いいじゃないか」


理解できないと言わんばかりに強い口調で尋ねるロイに対しマスターハンドは落ちつかせる

ように答えた。彩花にとって彼女は単なる貴族ではなく共に戦った存在と言う付加がある事を


「君だって分かるだろう?ただ会って話しただけと共に過ごす、どちらが互いの事を知れるか」

「それは・・・そうだけど・・・」

「共に戦ったからこそ彩花とルキナの仲はあるようなものだろう」


また別の場、少女はある姿を見つけて駆け出す


「あの、彩花!クッキー焼いたのだけど・・・」

「・・・・・・」




凍てつくような目と雰囲気に気圧されそうになるも負けずとその場に踏みとどまる




「ひとつ・・・どう?」

「・・・・・・」


少女は無言のままクッキーを一枚口の中へと入れる。飲み込むまでの間緊迫した

空気が流れ飲み込んだあとも反応を窺うように少女は少女の様子を窺っていた


「・・・おいしい」

「本当?!」

「嘘言ってどうするのさ」


少女の言葉と反応にぱあっと表情が明るくなるもそれは一瞬だった




「いまどきの貴族は料理も出来るのか」

「え?」

「もういい?いいなら行くけど」




=========================================

次回

彩花と仲良くする事が上手くいかず落ち込むリリーナ。そんなリリーナの願いをかなえようと

一部のファイター達が動き出すのだった。しかし理由を知っているものもまた数人おりルキナ

とマルスはマスターハンドよりある事を聞く。そしてウルフからもある事を知らされるのだった


NEXT 第4話、「本来の姿」


第4話へ

目次へ


スポンサーサイト
別窓 | 螺旋迷宮 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
<<第4話、本来の姿 | INFINITE | 第2話、絶対零度>>

この記事のコメント

∧top | under∨

コメントの投稿


管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック

∧top | under∨
| INFINITE |