INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第26章、セフェラン現る

女神の声を頼りに扉を抜けると竜燐族と戦っている一同の姿を見つけ突如襲うブレスに彩花は

ネールの力を使い防ぐのだった。見慣れない姿に声を上げるデギンハンザーだったが問いに

対し少女は不穏な笑みを浮かべる。そして、何千年にもわたる命が終わりを告げるのだった
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私は己の中の『負』を取り除く。決して過ちを犯すことがないように

人を正しく導く女神として・・・完全でいられるように


そんな・・・・ご自分の半身を除かせるなど・・・こんな決断を強いたのは愚かな私たち

だというのに女神がその責を負われることなどないのに・・・



私・・・本当は・・・ただ寂しかったの。もう一人の私は、人の事ばかりかまって

考えて・・・私を消してしまうっていうから・・・だから・・・ちょっといじわるをした

だけなの。人たちをこんなに・・・傷つけるつもりじゃなかったの



ええ、わかっています




もう、あんなことしないわ。私だって人が好き。人を見ていたいもの。だから、消え

たくない・・・消えるのはいや。何もないのはいや。みんなと一緒にいたいの・・・


女神よ、私からも提案いたします。もし、私たちが己の力だけで自らを律し、種族の共存

を約束できるなら・・・女神ユンヌを消し去る必要はないのではありませんか?

だとすれば、私たちはここに宣誓いたします。一方の種の存続を侵すような戦いを二度と

起こすことはありませんソーン、デギンハンザー、あなたがたもよろしいですね?



私はその宣誓を受け入れない



なぜですか・・・!




その言葉を信じることは出来ない。なぜなら、私達に近しい生き物であるそなたたちは理性によって

本能を封じることが出来ない。同様に・・・深い哀しみ、怒り、恐れ・・・それらの感情を克服すること

などできない。争いは必ず起こる、そして・・・私は再び同じ過ちを犯すことだろう。それを止めるため

には、負の感情を消し去るより他に手はない。ユンヌはいてはならぬもの。私の決定に変わりはない


それでは、女神よ・・・せめて消し去るのではなく別の方法をとれないでしょうか?呪歌(ガルド)

によって・・・このメダリオンの中に女神ユンヌを封印するのです。いつか・・・遠い未来になるかも

しれませんが私達が女神の信頼を得られることがあるかもしれません・・・その時のためにも・・・

どうか女神ユンヌを滅ぼすことだけはおやめください



・・・私にとって、ユンヌの封印も死もさして変わりないこと。ユンヌのもたらす災厄さえ防が

れるのであれば異論はない。だが、ユンヌがそれを享受するかどうか・・・私は知らぬ


女神ユンヌ・・・どうかお聞きください。私は決して諦めません

いつか必ず、あなたを元に戻します。ですから・・・



・・・うん・・・



どうかそのように沈んだお顔をなさらないでください。いつでも私が傍におります

あなたが孤独を感じることがないよう呪歌をお聞かせしますから・・・


「・・・・・あれ?」

「どうかしたか?ミスト」

「お兄ちゃん、彩花がいないよ?」

「・・・・・なんだって?・・・はぁ。まさかあいつがあんんあに疲れる奴だとは思わなかったぞ」

「あ、いた」



階段の下の方を見るとどうやらクルトとペレアスと何かを話しながら階段を登っていた


「自由というかなんというか・・・・」

「もう、すぐそこよ」


ユンヌの声にアイクが顔を上げると、再びもう何度も見たような巨大な扉が階段の上にあった


「その扉をあければ・・・アスタルテのいる部屋だわ。もう、すぐそこよ」


ユンヌの声にアイクが顔を上げると、再びもう何度も見たような巨大な扉が階段の上にあった


「その扉をあければ・・・アスタルテのいる部屋だわ」

「なんとか間に合ったな。とうとうご対面だ」


全員が、息を呑むついに、女神アスタルテと戦う時が来たのだ


「・・・この塔に入ってから・・・強くアスタルテを感じる。・・・それ以外にも、色んな思考を」

『アスタルテは眠りにつくまえといまでは変わってしまったのか
 も。だから人たちとの約束を違え・・・いきなり石に変えたりした』

「・・・・・・」

『2つに分かれたばかりの頃、私たちのどちらにも互いの影響が強く残っていた。でも長い年月
 が・・・彼女を『正』だけの存在へと変化させた・・・『正』と『負』はどちらもあって然るべきもの。
 片方を解けば当然、歪みがでてしまう。今のアスタルテは話をしても・・・・・・無駄かもしれない』

「・・・それでも、行くしかないだろ。他に方法はない。そのためにここまできたんだ」

『そうね・・・それしかない』


ユンヌ達は階段を上る


「あんたはどうなんだ?」

『どうって?』

「あんたは完全な『負』なのか?ガキくさいと思った次の瞬間やけに落ち着いた・・・神とはこう
 したものかって態度や話し方をしている。一方に偏って歪んでいるようには見えないんだが」

『私はアスタルテとは違う・・・まどろみながらずっと・・・優しい音楽に包まれていたもの』



扉の前へとたどり着く


「鷺の民の呪歌か」

『それだけじゃない。あなたのお母さんのエルナが・・・彼女がいなくなってからはミストが謡ってくれ
 てたでしょ。彼女たちの歌に呪歌のような力はなかったはずなのに・・・それでも心が慰められた』


私は1人じゃなかった。誰かがいつもそばにいて・・・とても暖かい気持ちで包んでくれた



「・・・そうか・・・」

『アスタルテも・・・人たちと離れるべきじゃなかったんだわ・・・それを教えてあげないと』


アイクは、扉へとちかづきその扉を開けようとする・・・がその扉はびくとも動かない。その時


「その扉は開きませんよ。強力な魔術によって封印が施されていますから」

「・・・セフェラン!やはりそなた、無事でおったのじゃな・・・」


サナキは、その人を見ると駆け寄った


「神使様にはご心配おかけしてしまったようですね。申し訳ありません」

「・・・・セフェラン・・・私は・・・神使ではないのじゃ・・・そなたはそのことを・・・」

「・・・もちろん、知っております。あなたは私がお育てしたようなもの。サナキ様
 、あなたが神使であろうがなかろうが・・・私には大した問題ではありません」

「セフェラン・・・!やはりそなたは・・・私の味方じゃ。そなたに
 話すことが沢山あるのじゃ。私たちがどうやってここまで・・・」

「サナキ様、落ち着いてください。・・・私は逃げませんから」


そんな会話の中、サザは隣にいた人物がどこか晴れない表情をしていた事に気付いた


「どうかしたか?」

「いやなんか・・・あの人・・・なにか隠してそうだなって・・・そんな気が・・・するだけ」



「そ、そうか、何から話そうかの・・・そうじゃったな。セフェラン・・・ゼルギウスが・・・
 死んだ。あやつはそなたの腹心でありながらデインにも通じておったんじゃ。漆黒
 の騎士という名はそなたも聞いておろう?あれの正体がゼルギウスで・・・・・・」

「・・・・・・・・」

「聞かなくても、知ってるって顔だな?」

「あの者は・・・私にとって体の一部といえるもの。帝国軍
 人以外にもう一つ顔を持っていることは知っていました」

「あんたの指図でな」

「アイク?なにを言い出すのじゃ!」


「・・・あれほどの男が二心を持って仕えるはずがない。ゼルギウス将軍の
 行動は全て・・・主の意向によるものだ。つまりセフェラン、あんたのな」

「わ、わかったぞ!デインの動向を監視するため密偵として差し向けておったのじゃな?」





「仰せのとおりです。アシュナード王の監視・・・それが目的でした」

「そ、そうか!」

「正体を隠すため、ゼルギウスには漆黒の鎧を纏わせ・・・デイン王国へ向かわ
 せました。当時・・・デイン王の側近になるのは実にたやすいことでした。アシュ
 ナード王は、その素情や身分を問わず強い男を召し抱えると有名でしたから」

「ゼルギウス将軍の剣技なら申し分なかったろうな」

「・・・王は、漆黒の騎士の忠誠が自分にないと知りながら傍に置いていたようですね。ゼル
 ギウスの話では・・・問者を傍に置き常に己の命を危機にさらすことを楽しんでいたとか」

「まこと、狂王と呼ぶにふさわしい男だったのじゃな」


「・・・漆黒の騎士は、俺の親父からメダリオンを奪おうとしていた。あれはどっちの指図だ?」

「メダリオンを取り戻し、アシュナード王に渡すよう・・・私が指示しました」

「何故だ!?そんなことをする意味は・・・」



「・・・漆黒の騎士が、自分の意のままに動いていると王に思わせるためあえてそうさせたのじ
 ゃろう。アイクの父上については最初は殺めるつもりなどなく・・・そ、そうじゃな?セフェラン!」

「サナキ様のご推察は・・・半分正解で、半分間違っております」


アイク殿のお父上については・・・ゼルギウスが師との対決を望み、命を奪う結果になってしまいま

した。ですが、メダリオンについては・・・デイン王の信頼を得るために必要としたわけではありません


「では、何ゆえ・・・?」

「メダリオンは元々、私があの者に与えたものだったから
 ですよ。セリノス王女リーリアと共に23年も前に・・・」

「な、なんじゃと!?」

「ふざけるな・・・!」

「私は支極まじめですよ、アイク殿。私は・・・女神アスタルテにお目覚めいただき、この世界には
 びこる人たちを裁いていただきたかった。それには大陸中を巻き込むほどの戦乱が必要でした」

「どうすれば願いが叶うのか・・・デインの若き王子・・・野望
 に燃えるアシュナード殿を利用することを思いつきました」


彼は誰よりも強く、何より・・・世界の改変を切望した。だから鷺の民の呪歌、もしくは大陸規模の大

戦乱によってメダリオンに封じられた邪神を解放し世界を混沌に陥れてみてはどうかと話を持ちかけた


「セフェラン!おぬしは何を言っておるのじゃ?なぜ、そのような嘘をつ
 く。そなたがあの裁きを望んだなどと・・・そんなことあるはずない!」

「いいえ、サナキ様、私は自分の野望のためにあなたを利用し、裏切ったのです」

「嘘じゃ・・・」

「全てあんたが裏で糸を引いていたのか?」

「はい」


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次回

真の目的が明らかになると共に始まるセフェランとの戦い。そしてかつて行われたセ

リノスでの件についての真相が明らかになる。勝利するアイク達だったが命を断つし

かこの先に進む方法はなく・・・そこでユンヌはミカヤにある提案をするのだった


次回、第27章、「それぞれの想い」


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