INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

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第23章、魂の呼応

頭の中に流れた映像にアイクは封印されていた記憶を取り戻す。記憶を乗り越え進む事を

決めると漆黒の騎士が使っていたエタルドを手に次なる扉へと向かうのだった。一方走ってい

た彩花はついに導きの塔へとやってくる。一同と言葉を交わすと確かめるために進むのだった
______________________________________

『彩花』

「・・・うん。分かってる。アイク達は、塔の中なんだよね?」

「あぁ」

「ディン、ディンは・・・ここで皆の手助けを、私は、フロルとネールがいれば大丈夫」

『わかったわ』


「まさかあんた・・・行くつもりなのか?」

「はい」

「あぶないです!ミカヤ殿達が行ってからかなり時間も経ってま
 すし再び『正の使徒』が現れないということもないですし・・・!」


それでも私には行かなければならない理由がある。確かめなければならない事がある


「あ・・・なら・・・だい・・・じょ・・・ぶ!」

「・・・私なら大丈夫です。この戦いが終わるまで・・・死ぬわけにはいきませんから」






「うあああ・・・なんだこれ・・・・なんか・・・苦しいんだけど」


階段を見れば見るほど、胸が苦しくなった。恐怖と言うか色で表わせば心が『黒』で染まる

ような感じがした。今までアイク達が戦ったからなのか塔の中には『正の使徒』は現れない


『あまり見ちゃだめ。心を縛られてしまう』

「なんだいそれは・・・」


あの時の勢いは消え登山をしている様にに足取りは重い。まるで鉛を引きずってるような・・・・


「うっ」

『彩花!?』


(く・・・苦しい・・・・アイク達は・・・)


「アイク達は・・・この階段を昇ったの?どこまで化け物なの・・・?」

『彼らには、信念があるから・・・』

「信・・・念・・・?」

『この世界を救うまで、死ねないって言う信念が』


信念の強い人は、この階段を昇っても平気みたいだ。確かに私にはそこまでの信念はない

完全にネールやフロルに・・・頼っていれば勝てないと判断すればその場から逃げるつもりである



『どうやら、ここが最後みたいね』


ネールの声に顔を上げると、その先には大きな扉が。駆けだした時には、足は軽くなっていた

重い扉を開けると、そこは大きな広場だった。戦いの痕が残っていて、アイク達はもっと上に

いるのだろうその時、私は隅にいたある人物をみて叫ぶ



「ゼルギウスさんっ!!」



走って近づくと、ゼルギウスさんはボロボロの状態で頭を下げていた


「まさ・・・か・・・・」

声を発しても反応がない事に体が震える。倒さなければアスタルテまではたどり着けないけど


「ゼルギ・・・ウスさん?ぜル・・・・っ」


皆に比べたら共にいた時間はわずかでありそこまで仲良くなったわけでも話したわけでもない



「ゼル・・・っ!ギ・・・・」

「・・・・君・・・か」

「っ!!」



拭っていた手をどけて顔を上げると、そこには微かに目を開いているゼルギウスさんの姿が



『!!』


後ろにいたフロルとネールは顔を見合わせた。確かに感じたゼルギウスの命が尽きる瞬間


「ゼルギウスさん・・・!」

「どうして・・・君が・・・ここに・・・?」

「話さないでください!」


そういうと私は、そっとゼルギウスさんの手に触れた


「心で・・・話せますから・・・!私・・・いいました。世界を救うって。この戦いを終わらせるって・・・」


(まさか、本当に生きていたとは・・・女神の裁きは・・・)

「私の知り合いの女神が・・・守ってくれました」

(女神・・・?)


ゼルギウスはゆっくりと顔を上げる。すると少女の背後に2人の女の人の姿が


(彼女らが・・・女神?)

「はい。ハイラル王国の・・・・女神です」

(ハイラル・・・?それは、君が旅した土地か・・・?)

「そうです。すごく緑がきれいで、火山があって・・・とても素敵なところです」

(そう・・・か・・・)


「フロル、ネール、この人を、助けられないの・・・?」


フロルとネールは、顔を見合わせた。互いの意思を疎通するように無言の数秒後


『・・・助けられない・・・わけでもないわ』

「本当に!?」

『・・・本来、神の名を持つ事が私的理由で力を使う事は許されない。けれど・・・』

「私を・・・助ける・・・?そんなこと・・・」


2人の呼び掛けにより、ディンがやってきた。時間がないことによる焦りで問い詰めると


『その前に・・・彼の意思はどうなの?』


私は、ディンの言葉に顔をゼルギウスさんに向けた


「私は・・・これ以上・・・生きる価値など・・・ない」

「どうして?どうしてそんなことを・・・言うんですか?」

「君も・・・気づいているだろう?私は・・・」


私は、途切れ途切れに確認するように言う



「やっぱり・・・あなたが・・・漆黒の・・・騎士」

「・・・そうだ」


確かに、再びゼルギウスさんが姿を現わせばアイクはどうなるか分からない


「だけど、おかしいよ!ゼルギウスさんは、平和を望んでたじゃないですか!
 敵とは思えないほどやさしくて・・・・、漆黒の騎士の時だって・・・・!」

「私は、もう十分生きた・・・もう・・・疲れた」


ゼルギウスさんは、あることを話しはじめた。内容は、数刻前に頭の中に流れたことと同じだった


「・・・・わかっただろう?私は、生きる価値など・・・」

「じゃあ、ゼルギウスさんに従ってたあの人たちは・・・兵士たちはどうなるんです!?」

「印付きは、普通の人と成長の仕方が違う。ずっと同じ場所にはいられない」

「・・・・・っ」


何があっても助けたかった。理由ははっきりとはわからないけど、このまま死なせたくなかった


「私なら・・・たとえ人間じゃなくても・・・嫌ったりしないのに・・・!」


「どうして・・・君が・・・泣くん・・・だ」

「おかしい・・・です!どうして・・・こんなに・・・この世は・・・不公平なんだ・・・!」



必要のない人間が生きなきゃいけなくて本当に生きるべき人が死んでしまう。どうしてこんなに

この世は不公平なのか。だから私は、この世が嫌いなんだ。だから私は、神が嫌いなんだ

ゼルギウスさんは、そっと手を伸ばし私の頬に触れた


「君は・・・・」

「私は、普通の人間です、ラグズでもなければ、印付きでもない・・・だけどあなたみた
 いな人が・・・必要ないなんて・・・そんなの・・・そんなの!この人を・・・助けて!!」



3人は顔を見合わせると同じタイミングで頷くと3色の光となりゼルギウスの中へと吸い込まれた


『私達ができるのは手助けだけ、助かるかどうかはあなた次第』

『しばらくここにはいないほうがいいかも。目覚めた時、あなたは違う大陸にいるでしょう』

「・・・・・・」

『まずはそこで、自分のすべきことを見つけなさい』


ゼルギウスさんの体が輝いた。きっと今、私の顔は恐ろしいほどに歪んでいるだろう


「いいのか?私はまた・・・誰かに憎まれる存在になってしまうかもしれ
 ない。また、誰か、今度は君の大切な人を殺めてしまうかもしれない」

「その時は、私が、ゼルギウスさんを止めます。そうなってしまったのは
 私が貴方を助けたから・・・だから、そのときは、私が貴方を討ちます」

「・・・・・・・・」

「それに、そんなことする人はこうやって人に言いませんよ」

「私が、嘘をついているとは思わないのか?」

「あなたの目は、嘘なんて言ってません」

「・・・・・・・」


光が強くなる


「ゼルギウスさんは、もっと・・・生きたくないんですか?もし、それが幸せな日々だとしたら・・・」

「・・・・生きたい」

「・・・その答えが聞ければ、充分です」


そう、彼女の笑顔はどこか寂しげにも見えた。数秒後、光に包まれてゼルギウスは消えていった



「助かったの?」

『それは、わからないわ、けど・・・彩花は、助かると思っているのでしょう?』

「・・・・・・また・・・会えるかな」

『会えるわ』

「ディン?」

『塔に入る前、私達は命の終わりを感じた。だけど・・・あの人の独りだった魂は戻ってきた』



彩花が会いたい、また話したいと思ったように彼もまた、まだ生きていたいと思ったから


『それと同じように、さっきも、あの人はまた生まれ変わってもあなたに再び会いたいと言っ
 ていた。だから・・・彩花が会いたいと思っていれば・・・いつか・・・巡り巡って・・・会える』


彼女は、不思議だった。決して動じない、強い意志を持っている。しかしあの時の言葉、あの表情

にはどんな意味が隠されているのか。彼女は普通の人間だと言った。それは、まるで私のような

普通ではない人間・・・・そんな人を羨ましがってるようにも聞こえた


『私は・・・』



====================================

次回

同じ場を歩いていた事に気力の消耗を感じていたアイク達にユンヌはある話をする。それは

この世界、この大陸を創った創世神話。そこにはある神がこの地に降り立ってからの月日を

物語っていた。そんな中クルトナーガはこの先にいる人物について気づくのだった・・・


次回 第24章、「創世神話」



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