INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第21章、運命の戦い

ユンヌの元に流れた謎の声と映像。それがなにかわからぬままさきにいたのは元老院のルカン

だった。サナキはベグニオン皇帝として裁きを下す事を告げるとルカンからあることを聞かされる

そして全貌が明らかになりつつもルカンを倒すことに成功するとあの誓約書が見つかるのだった
_______________________________________


「人はいつでも、何かを求めて動いているわ。昔からそうだった」


でも、求める物が大きければ、立ち塞がる障害も大きくなる。強い意思でそれを叶える者

途中で諦めてしまう者、求め続けて倒れてしまう者誰かを裏切ってでも手に入れる者

誰かに次を託す者。望み、奪い、与え、殺し、足掻き・・・・


「争いも憎しみも、すべては人の欲求から生まれている」

「・・・・」


「でも、それでいいの。求めればいい。欲しがればいい。どうしても果たしたい目的なら、手に
 入れるしか道はないもの。無数に見えても、結局自分が選びとる道は1つ。生きている限
 り挑んで、挑んで、また挑んで・・・それでだめなら、挑みながら死んでいけばいい・・・・・・」

「・・・あんたの考えは極端だな」


女神アスタルテは人が完璧でなければ許さない。滅ぼすことで罰しようとする


「あんたのほうは、人のあらゆることを肯定し、それを
 楽しんでるみたいだな。善も悪もなんでもかんでも。」

「だって、平坦な道は退屈。どんな敗北も、どんな破滅も、変わらないよりは楽しいものよ」


再び歩き出していう


「あんたとアスタルテの真ん中くらいの女神はいないのか?」

「そうね、かつては・・・あ、だめ!ここで止まって」


「!」


突然の声に一同は止まった


「感じない?なんて強い波動・・・行く手を阻むのは・・・あなたにとって、深い縁で結ばれし者・・・」

「・・・・・・・」



アイクの頭の中に、誰かが過る


「・・・・行こう」


歩き始める中、ユンヌはもういちど耳をすませ外の様子を伺った。次々と『正の使徒は』現れ

る。いくら力のある者が集まっているといっても、ラグズとベオク体力にも力にも限界はある


(早くしないと・・・・)



ディン達には完全ではないけれどなんとなく今どんな状況なのかが分かるようだ。一方の自分は

何も分からず、何も聞こえなかった。ディン達曰く、アスタルテの力の影響とただの人間だかららしい


『状況を軽く説明すると、3部隊全員が揃った。さらに獅子王達も加わって』

「獅子王ってあの・・・?」


はっきりと覚えている。あの容姿は忘れられるものではない


『導きの塔に入ろうとしたけれど『正の使徒』が突然現れて彼らを足止めした。そこで門の前で
 正の使徒を足止めする部隊と塔の中に入り女神アスタルテを倒す部隊に分けたということね』

「でも、それって・・・」

『えぇ。今彩花が思った通りよ。今、外で足止めしている部隊は次々と現れる
 『正の使徒』と戦っている。休みなしで。持つのは・・・正直時間の問題ね』


ならば、一刻も早く向かわねばならない。たった一人増えたところで大きく変化する事はない

かもしれない。それでも向かわずにはいられなかった。誰かが死ぬなんてあってはならない


(やっと、デインと連合軍の敵対がなくなったっていうのに・・・)


・・・だけど、そうやって上手く行くわけもなく少し走って、目の前に現れたものに立ち止まる


「っ!?」


突然目の前に現れた『正の使徒』。魔道書を構えると、何かを察したディンが言う


『あ』

「なに!?」

『吉報よ。ペレアス王の誓約が解かれたわ』

「!」



攻撃をネールの力で防ぐとディンの言葉に耳を傾ける


『それと・・・どうやらあの鴉王も誓約書を取り戻したそうよ』

「・・・そう。よかった」

『だけど、彼のは特殊らしくて、まだ呪いは解けないみたいね』

「・・・・え?」

『でも、この戦いが終わってあることをすれば解けるみたいよ』


もう、初級魔法や普通の武器じゃ攻撃は効かない


「ギガファイア!」


町にあったものを、勝手に持って来ちゃったけど今はそんなこと言ってられない


次々と『正の使徒』を倒していくと、私は再び走り出す。私の中に、嫌な予感が頭の中をよぎった



「なぜ、気付かなかったんだろうな。気、物腰、声・・・そうと知ってみれば疑いようはないほどなのに」

「・・・・・・・・」



アイクは、漆黒の騎士に向かって言う


『漆黒の騎士・・・いや、ゼルギウス将軍っ!』


「フロル、塔まであとどのくらい!?」

「あと少し・・・だけど・・・」


近づけば近づくほど敵の数は多くなっていくが全ての攻撃は、ネールの前に無力化する



「ネール。もし、アスタルテと戦うことになったとして、ネールの防御はどこまでもつ?」

『それはわかりません・・・ですが、この3つの力は元は私達のですが・・・今はほぼあな
 たの力で発生してるといってもいいでしょう。それに・・・前から思っていたのですが・・・』

「?」


3人は、顔を見合わせて不思議そうに、そして確信したように言った


『基本、人には体力というものがあって、限界を超えると動けなくなります。そ
 れと同じように、魔法や魔術にも、魔力というものが存在します。現実にも』

「へえ、あれってRPGの話だけじゃないんだ」

『つまり、魔力がなくなると人は魔法を撃てなくなるのよ』


大抵は休めばまた魔力は回復し、魔法が使えるようになる。けれど戦いが続いたり疲労が

溜まると魔力は回復しにくくなる。賢者や強い人は、その魔力の元々の最大が大きかったり

するみたいで魔力の最大値の大きさが才能につながることもあるそうだ


『今回だけでなく今までの旅でも思ったのですが、今回のこの連続の戦いで確信しました』


彩花は遥かに魔力が大きくこの大陸に生まれていたら賢者になることも可能だったと


『賢者・・・いえ、それよりももっと・・・人とかけ離れた存在』

『神のような存在になれたかも』


そして、今まで何も話していなかったフロルが言う


『彩花の魔力は・・・最高も最低も見られないの』

「最高も最低もない・・・?それってつまり・・・無限ってこと?」


『今まで見た限りでは。・・・アイクが漆黒の騎士と戦いを始めたわね』

「!」


漆黒の騎士。アイクの・・・お父さんの・・・仇。さっきから感じてた嫌な予感、頭の中に何かが浮かぶ



「君には是非生きていてほしいからな」

「さっきの話、おそらく本当なのだろう?君からはただ者ではない何かを感じる」

「いや、私も世界の話が聞けて楽しかった、礼を言おう」



「・・・・・・・やっぱり・・・・」


まだ、確信は持てない。だけど、もしそうだとしたら、アイクは間違いなくあの人を倒す

考えのあまり無意識に立ち止まる。仇である以上止める権利はない。けれどならばせめて



(最期に一度だけ・・・会いたい、話をしたい)


「見事・・・・・」


漆黒の騎士は、ゼルギウスだった。ゼルギウスはふらついたまま壁にもたれかかった


「強くなったな・・・以前より・・・格段に・・・・」

「・・・あんたのおかげだ。あんたとの戦いがあったから俺はここまで強くなれた」

「ふっ・・・私の剣技を・・・盗んだか」



傷を負い立てなくなっていたゼルギウスはアイクを見ながらどこか嬉しそうに言った


「漆黒の騎士が生きていると聞いた時に俺が感じたのは・・・悲嘆でも憎しみでもなかった。俺は狂喜
 したんだ。あれほどの男ともう一度戦えるんだと考えただけで・・・喜びで手が震えて止まらなかった」

「あんたの剣技は凄まじかった。俺の知る誰よりも恐ろしく強かった。あの戦いか
 ら後は、俺はいつもあんたの剣を振るう姿に近づこうとして・・・修行を重ねた」

「当然だ・・・私が剣の指南を受けた頃のガウェイン将軍は比類なき強
 さだった。あの方を超えることが・・・私の剣の・・・終着点だった・・・」


アイクは、自分の剣を見て、ゼルギウスの剣を見て言った


「俺は・・・あんたの剣を通して一番強かった頃の親父の剣を見ていたんだな」

「感謝する・・・貴殿のおかげで・・・私はあの頃の師と戦うことができた・・・」

「漆黒の騎士ゼルギウス。あんたは、親父の仇・・・そして、俺の師だ」

「・・・・ふっ。我が人生には闇が多かった。しかし・・・無意味ではなかった・・・断じて・・・な・・・」


次第に、言葉と言葉の感覚が空きゼルギウスは自分の意識が遠ざかっていくのを感じていた


「・・・ェ・・・ラン様・・・お先に・・・参・・・ります・・・」


「道はこれでいいのか?」

「うん。このまままっすぐよ」


立ち止まったところで、全員が口に出す。外から見たときと内部の様子が一致しない・・・と


「本当はね、あんまりじろじろ見ない方がいいんだけど・・・」

「なんでだ?」


ユンヌもまた、階段を見ながら話し始めた


「人がこれらを見続けると心を縛られてしまう。女神への畏怖でね」

「・・・そうか?」


ユンヌはアイクの言葉に振り返って強く言う


「そうなの!・・・普通の者だったらね。だけど、あなたたちは違う」


「強い信念があって、それを果たすまでは死ねない。そう思ってるでしょう?」

「ああ」

========================================

次回

漆黒の騎士を倒した事によってアイクはある事を思い出す。そこに流れたのは過去の

記憶、まだ幼き頃の記憶。直後ユンヌの中にも別の会話が流れるのだった。そして別

行動をしていた少女は走り抜けた後ついに導きの塔入口へとやってくるのだった・・・


次回 第22章、「メダリオンと過去」


第22章へ

目次へ

スポンサーサイト
別窓 | 暁の女神 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
<<そう、それは想像 | INFINITE | 第20章、ベグニオン第37代皇帝>>

この記事のコメント

∧top | under∨

コメントの投稿


管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック

∧top | under∨
| INFINITE |