INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第2話、絶対零度

マスターハンドに告げられたここ最近行動が目立っている改変組織『黒き炎』。再び

波乱が襲おうとしている事に息を呑むむらびとだったが組織の一部がファイターの一人

ロイの故郷にて目撃されている事を告げられ一同はエレブ大陸へと向かうのだった
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「いい加減起きなさい」




微かな声の直後後頭部に衝撃を感じると目が覚めた。意識が次第にはっきりしていく

とひんやりと冷たい感触が肌に伝わる。そして自分が変な体勢でいる事に気付いた


「んん・・・?どこだここ・・・」

「フェレ。マスターの力で一瞬でついたわよ」

「っておわっサムス!」



頭上に現れた巨大なオレンジ色の姿に思わず驚いた声を発する




「ってこれは・・・クッパJrの・・・」




瞬時に緑の風につつまれ外に降り立つとそこはスマブラとは一風変わった場だった。赤いじゅう

たんに飾られた花、美術館とも間違えそうな宝飾と壁に昨日の会話を思い出すまで数秒かかった




「あー・・・そういえばそうだっけ」

「おまたせ、皆を部屋に案内するよ」




向こうの方からやってきた姿に記憶はさらに鮮明になると移動を開始した。どこをどう歩

いても似たような構造、まさしく城と呼べるものの一同がここに来るのは数回目なのだ




「わー豪華ー!」





真っ先にカービィ達が飛びこむと扉の先には来客用かと思われる部屋に案内された

ホテルの一室のように綺麗でお金を出して泊まるとすれば一体何十万するのだろうか


「で、なんだっけ?エレブー大陸にエレブーが大量発生したんだっけ?電気でも流れてるの?」

「彩花が言っているのはポケモンのエレブーの話ですか?」

「あれ、ここってエレブ大陸じゃありませんでしたっけ?エレブー大陸でしたっけ?」

「冗談だよ冗談」


彩花はWii Fit トレーナー、ルキナと同室なのだが突如扉が開くとサムス達がやってきた


「うっふっふっふ・・・」

「あら、サムスにピーチ、どうかしましたか?」

「今日はついてるわね。ここへ来て早々面白いものが見られたのだから」


楽しそうに告げるサムスに対しWii Fit トレーナーとルキナは「?」を浮かべている


「あーはいはいよかったね」

「聞けば幼馴染だとか」

「ピーチが楽しそうでなによりです」




反応を見て笑っているのだと気づくもここまで来てWii Fit トレーナーは気づいた




「あ、もしかして彼女のことですか?」

「あら、Wトレーナー知ってるの?」

「ええ。オスティア候ヘクトルの娘、リリーナのことですよね?」



Wトレーナーが告げると突如2人の勢いが強まり身を乗り出しながら叫んだ



「そうなのよ!ここに着いた時彼女も現れたんだけどね仲良さげにロイと話していて・・・!」

「ピーチ、ち・・・近いですよ」

「これはもうあれしかないと思って!」

「そりゃ、幼馴染だしヒロインだし普通でしょ」




ピーチが勢いよく横を見るとそこには呆れたようにため息をつきながら告げる少女の

姿が。本人は呆れているのだがサムス達からすれば不機嫌そうにも見えなくもない




「あらーあらー?彩花、不機嫌じゃない?」

「別に」

「ひょっとして・・・やきも」

「?いつも通りではありませんか?」




きょとんとした様子でルキナが重なるように言葉を発すると2人の表情がピタリと止まった




「ロイさんの幼馴染ですか。彩花さん、どんな方かご存知ですか?」

「さあね、確か魔道士で敵を説得するのが得意とかなんとかってゲームでは」




ますます彩花の表情が歪んでいく事にWii Fit トレーナーは気づくがルキナは気づいていないようだ




「話したこと無いからどんな人かは知らない」

「そうなんですか?少し会ってみたいですね・・・彩花さん、挨拶に行きませんか?」

「私はいいよ」


大抵の事は断らない彩花だったが断られたことによりルキナは少しだけ沈んだ表情を

見せた。そんな彩花に代わりピーチ達が共に行くと告げると3人は部屋から出て行った




「・・・・・・」

「・・・・・・」




部屋に残ったのは彩花とWii Fit トレーナーのみ。数秒間の沈黙の後





「もしかして、ファイター関係のゲームは全てやったのですか?」

「まさか、そこまでのお金はないし暇もないよ。赤い人のゲームもやってはないけどある程度の
 周りの人物像やどんなことをしたかくらいは調べてある。今は調べれば大抵の事は出るから」

「なるほど・・・彩花でも、今回の組織の事は知らないのですか?」

「知らない。まあ、マスターハンドがこうして指示するくらいだから相当危険な組織である
 ことは間違いないだろうけど・・・一応私もあらゆる手を使って情報は集めるつもりだよ」




そういってカバンから取り出したのは一台のノートパソコン




「それ、いつも持ち歩いていますね?」

「お父さん作の特性ノートパソコンだよ。普通のとは違う機能があるんだ」

「それはどんな?」

「普通のパソコンのようにメールや文章作成は当然のことだけど・・・ほら」




そう言ってノートパソコンをなにやら操作すると横から何かが飛び出した。それは

空中に浮かびよく見ると彩花が操作する事によって動かしているのだと気づいた




「これは?」

「小型マイク、カメラ搭載の偵察機?このパソコンで操作したり自動で操作できるんだよ」

「それはすごいですね・・・でもなぜこんなものが?」

「あぁ・・・それは・・・これがあれば偵察に人がいらないでしょ?わざわざ命の危険を冒して
 までする必要がないから。それにこれなら空中とか・・・人では行けない場所にも行けるし」



その他にも父の関係もあり生物の主な生体を調べたり物質を調べる機能もあるとか



「旅してると見慣れないものってたくさんあるから。毒とかだったら大変だしね」

「全て載っているのですか?」

「ううん。ほとんどがわからないことが多いんだけど・・・そういう時は聞くんだ」

「聞く?」

「ええと・・・友達?いや違うな・・・仲間が物知りでね。通信で聞くんだ」


昼が過ぎようとしていた頃、歩いていた彩花の元に誰かが駆けこんできた




「こんな所にいた!探してたんだよ?」

「何か用?赤い人」





振り返った先にはロイの姿が。そしてその隣にいる姿に彩花は眉をひそめた



「赤い人じゃない!名前はどこにいったの!?」

「赤い人は赤い人以外何があるっていうのさ」

「もう・・・!リリーナが会いたいって言ってたから探してたんだ」



隣にいる人物に視線を移すと少女はにこやかな表情で名前を告げた



「貴方が彩花?私リリーナ」

「・・・初めまして。私・・・」



不機嫌なまま答えようとしていた所言葉は名前を告げる前に止まった



「どうかしたの?」

「・・・いや。私は彩花」

「あのね、スマブラから帰って来た後ロイってばずっと彩花の事を話していたの!とっても
 楽しそうに話すものだからどんな人かなってずっと会いたくて・・・!やっと会えて嬉しいわ」

「・・・は?」


短く一言だけ発すると視線は横を向いた


「そんなに話してないと思うよ」

「そんなこと無いわよ!話す度に毎回話題に出るもの」

「何?赤い人馬鹿なの?他に話すことはいくらでもあるだろうに」

「なっ・・・!年も同じだしリリーナなら彩花と仲良くなれると思って話してたんだよ!」


焦るように言葉を発するロイだったが表情は変わらぬまま彩花はため息をついた


「あのねぇ・・・」

「スマブラではロイと仲良くしてくれていたと聞いて、ありがとう」

「リリーナ!」



その時、彩花は背後に何かを感じた。振り向きはしないものの確かに人の気配を

感じる。勘は正しく折り曲がった壁にピーチ達が隠れては会話を聞いていたのだ



「ええと、もういい?」

「?なにか急いでるの?」

「赤い人、氷漬けの刑にしてあげようか。私が貴族嫌いなの知ってるでしょう?」

「!」


途端、青髪の少女の表情は変わる






「私は異変を解決しに来たの。それ以外のなにをしに来たのでもないんだから」






ただそれだけを言い残すと2人から背を向け少女は歩き出した。次第に姿は見えなくなり





「・・・直ったんじゃなかったの?」

「え?」

「あっううん。リリーナ、彩花は人と接するのが苦手だからどうして
 も初対面の相手にはあんな風になっちゃうけど・・・本当は・・・」



また別の場、2人の元から去った彩花を追いかけるようにピーチが現れる



「彩花!初対面の相手にあんな態度・・・」

「ずっと気配がすると思っていたらピーチ達だったのか」

「!」


その時サムスが見た表情は冷たく、初めてスマブラDXで見たものと似ていた。ここ最近

新スマブラが始まってからとは全く違う当初の姿に思わず言葉が止まると表情は変わる

一方の少女は表情を変えぬまま、絶対零度すら感じさせる表情で告げた





「貴族と仲良くする気なんてさらさらないね。貴族なんて・・・嫌いだ」





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次回

ファイターとロイ達の元に入ったリリーナの城オスティア城が何者かによって襲われて

いるとの情報が入り一部を残して討伐に向かう。無事収拾した後なんとか彩花と仲良く

なろうと試みるリリーナだったが上手くいかずその話をマスターハンド達は聞くのだった


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