INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第16章、誓い揺るがず

ジョフレ、ユリシーズと再会したエリンシア、薄れて行った血の誓約の印、様々な変化が訪れる中エリ

ンシアは2人と会わせたい人物がいると連れて行きその先にいたのは助かっているなどと思われない

人物彩花。エリンシアを支えた一人として紹介されるが助かった理由は女神の力にあると説明する
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赤い光が浮遊したかと思えば半透明の姿で彼女は現れた。赤い髪の女性はまさしく舞い降りた

と表現するのが似合っている。風のように、重力を感じさせないかのようにふわりと地に足をついた


「えっと・・・この人が・・・ハイラルの女神の一人で力の女神のディン」

「女神・・・!?」


姿を消すとエリンシアを始め誰もが茫然とした様子で見ていた



「彩花、彼女達とはどこで・・・?」

「ずっと前、魔物に連れられハイラルという王国に来た事があるんですけど、その時に」

「魔物!?」

「ええと・・・この話すると長くなっちゃって・・・力の女神ディンは、ハイラルの大地を作った
 とされる女神。フロルは勇気の女神。助かったのは・・・知恵の女神ネールの力なんです」



「なんか・・・変わったな」

「え?」

「やはり、そう思いますか?私も、再会した時、思いました」


エリンシアはそんなことを言う。一体何が変わったのか本人にはさっぱりわからない


「彩花は私達が思っていたよりずっと・・・強くて、頼れる子です。ティバーン様達が認めるほどに」

「え、認めたっけ・・・・」

「あの方とまともに接してるだけでたいしたものだわ」


ルキノさんが苦笑い気味に言う。その時ユリシーズさんの呼ぶ声が聞こえた


「彩花殿」

「はっ・・・はい?」


殿、なんてつけられるとは思わなかった様と同様にどこか違和感を感じさせる


「我が麗しき女王陛下を支えていただいたこと・・・誠に感謝申し上げますぞ」

「えっでもいや・・あの・・・」

「今後とも、我が女王陛下をよろしく頼みますぞ」


頼まれること、特にこんな重要な事を大人から頼まれるのは初めてかもしれない



「・・・そこで、大変あつかましいのですが・・・ラグズの方々にご助勢いただきたいと・・・」

「いいだろう。朝飯前の腹ごなしにはなる」

「こっちも、問題ない」

「ありがとうございます!それでは、ご案内しますので私の後に・・・」



早朝ともいえる時間、ジョフレはライとティバーン達を呼びあることを頼んでいた。その

場にエリンシア達の姿はない。その時やってきたのはエリンシアとルキノだった


「どうしたの?朝から騒がしい・・・」

「姉さん・・・エリンシア様も」


エリンシアは『正の使徒』が現れたのかと尋ねるしかし、そう言うわけではないようで


「その・・・申し訳ありません!急いでおりますので、説明は後ほど・・・!」

「待ちなさい!ジョフレ!!」


ルキノの声も気にせず、ジョフレはその場から小走りで姿を消した


「追いかけましょう」

「エリンシア様?」

「ティバーン様たちに協力を願い私達には事情を隠そうとする・・・危険なことに違いありません」

「ええ、おそらく・・・」


「もう、離れ離れになるのは嫌です。私達は同じ隊の仲間・・・死ぬのも生きるのも共に・・・」

「そうですね」



こうして、2人はジョフレのあとを追いかけると抜けた場所は広く、しかし薄暗く気味の悪い場所


「これは・・・・?!」


そこにいたのは、無数のラグズ達、すでに化身しているラグズの姿だった。しかし、ほか

のラグズは石になっているはず。どうしてここにいるのか、エリンシアには分からなかった

ユリシーズに問いかけると近くにいたジョフレが2人の姿を見て驚いた声で言った



「ユリシーズ!?これはいったい・・・」

「エリンシア様!姉さん!あなたたちまで、どうして・・・」

「そんなことより、説明して。どうしてこんな所に、『なりそこない』がいるのかを!」

「中央にいる男、あの者が召喚の術によって哀れなるラグズを呼び出し操っているのです」


にわかにも信じられない話しに誰もが疑問に思う中言葉を発したのはリュシオンだった


「そんなことができるのか?」

「あの男の名はイズカ・・・かつて狂王アシュナードのもとで生物研究を行っていた学
 者です。『なりそこない』は、あの男の手によって造りだされしものなのです・・・・・・」

「な・・・!?」


そこに、ティバーンが言う


「・・・・俺たちの同胞を、玩具同然に扱ったのは・・・あの野郎なんだな?」

「まごうことなき、真実にございます」

「・・・・楽には死なせんぞ」

「どうぞご存分に、主たるイズカを倒せば、召喚された者達も消えるはずです」



そこで、ユリシーズは振り向き、エリンシア達に向かって言った


「そして我が女王よ、クリミア王家の臣たちよ。イズカは、我らにとっても許すことが
 できぬ大罪を犯せし者・・・どうか手心を加えることなきよう、心していただきたい」

「ユリシーズ、それはどういう・・・・」


エリンシアが口を開いた瞬間


「お気をつけ下さい!敵に動きが・・・!」


「許さん・・・許さんぞ・・・!この天才イズカをこけにし・・・心血を注いだ研究をも否定した愚物どもめ!
 私の実験の成果を身をもって味わうがいい!出でよ!どんどん出でよ!『なりそこない』どもよ!!」



「・・・・・・・・・っ!?」



勢いよく目を覚まし、それが夢だと理解した時頭の中に夢が鮮明に思い出される


「夢・・・だけど・・・・なに・・・?」


今すぐ行かなきゃいけない気がしている。痛みによって眠気はほんの数秒でなくなりこれは

一体何なのか、理由もわからぬままただただ胸がざわついた。数秒間動かずにいると


「!」


確信を持ったわけじゃないけど、行かなければならないと思い勢いよく天幕から飛び出した

しばらく走りまわって、エリンシアも、ライも、ジョフレたちも居ないことに気づく。明らかにおかしい


「・・・ペレアスさんっ!」


一瞬浮かんだその名を頼りに、ペレアスさんのいる天幕へと向かう



「ペレアスさんっ!!!」

「わっ!?彩花・・・どうしたんだい?」


天幕に光が見え飛び込むと運良く起きていたものの突然のことにペレアスさんは私を見て驚いている


「戦える準備して・・・急いで・・・下さいっ!」

「え?いきなりどうしたんだい!?」

「なにかが・・・なにか・・・じゃなくて!いかなきゃいけないって・・・!」



森の中を駆けるが私もペレアスさんもすぐに息切れしてしまう。だけど、足を止めるわけにはいかない



「結構前から・・・夢を見て・・はぁはぁ・・・いたんです・・・」

「ぜえ・・・はぁ・・・ゆ・・・夢?」

「私達・・・はぁ・・・がこれから向かう場所・・・に、『なりそこない』が・・・いるんです」

「!」


「・・・っ!」

「彩花!」



肩で息をしてその場で止まってしまう。行かなきゃいけないのに・・・・身体がついて行かない


「そして・・・そこには・・・」

「・・・そこ・・・には?」

「・・・・・・がいるんです」


私がその名を口にした時、ペレアスさんは大きく目を見開いた。しばらく考え込んだ後


「わかった。あの人を、僕は許すわけにはいかない」

「・・・戦えますか?」

「これは、みんなの命がかかってるんだ。それに、これ以上・・・これ以上
 、ラグズを苦しませるようなことはさせちゃいけない。彩花、走れる?」


ペレアスさんは、手を伸ばして言う


「・・・・はい!」


「もう・・・はじまってる!」


たどり着いた時、すでにティバーン達がラグズと戦っていた。正式には、『なりそこない』と


「イズカ・・・・!」

「ペレアスさん、気持ちはわかるけど・・焦りは禁物ですよ?」

「わかってる」


魔法でなりそこないを倒しペレアスさんも少しだけ慣れたのか動きが迅速になっていた。だけど


「やっぱり・・・相性良くてもファイアじゃあんま効かない・・・」


私はエルファイアで倒していたけれど次々とわき上がるなりそこないたちに、魔術書は

消耗するばかりだった。そしてついに、魔道書が壊れてしまいとっさにネールを発動する


「くっ・・・」


(どうする・・・どうする・・・)



手持ちの魔道書は既になく他のなりそこないとの戦闘で助けにくる望みも薄い。ディンや他の魔法

はあまり効かず確実に抜けられる方法が思いつかなかった。その時、ふとあることを思い出した


「・・っ!そうだ!」


懐から、ある魔道書を取りだした。それは以前ミカヤからもらった『カレアウ』の魔道書。ペレアス

さんに渡すように貰ったけどすっかり忘れていた。そんな中一つ問題点が浮かび上がっていた


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次回

唯一残っていたミカヤから預かった闇魔道書カレアウ。使えるものが限られ使った事もない

ものの急を要する事態に彩花はカレアウを唱える。そしてペレアスはイズカの元にたどり着く

がイズカから発されたのは思いもよらぬ言葉で・・・ここにある事実が発覚するのだった


次回 第17話、「男の正体」


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