INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第14章、さまざまな歪み

別邸にてアイク達は嬉しい再会と嬉しくない再会を果たす。『正の使徒』を倒しトパックからこの

場へと来るまでの経緯を告げられるのだった。別の場ではミカヤ隊が苦戦しているとの連絡が

ティバーン隊の元へ入る。応戦に向かおうとする中名乗りを上げたのは彩花だったが・・・
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「邪神ユンヌの使徒ども・・・愚かにも我らに刃向かおうというのじゃな?」

「俺はユンヌの使徒じゃない。神がどうとか・・・俺には関わりたくない話だ」

「な、なんじゃと?ならばそなたいったい・・・」

「お前を倒す時には・・・こう名乗るべきだろうな。『暁の団のサザだ』」


「・・・乙女よ。今日はそなたに願い事があって来た」


それは、戦いが終わった後に漆黒の騎士が発した言葉だった


「なんですか?わたしにできることなら、どんなことでも」

「私と共に・・・来てもらえないだろうか」



「あ、ヤナフさんにウルキさん!遅いよ!もう戦い終わっちゃったよ!」


彩花が空を見上げると、そこには鷹の姿で急降下し地面に着地した2人の姿が


「そーーんなこといったって頑張ったんだぞ!」

「でも、結局は間にあわなかったじゃん?」




「あなたと・・・どこへ?」

「我が主のおられる『導きの塔』へ」

「導きの塔・・・!?主とは・・・どんな方なんですか?」


漆黒の騎士は、これば分かると言った。ミカヤには、それが一体何なのかさっぱり分からない


「どうか我が手をとってくれ。そうすれば、瞬く間に目的の場所へ到着する」

「・・・だめです。わたし・・・・いけません。『導きの塔』へは、みんなと一緒に・・・」

「あの者たちは・・・次の裁きの光でほとんどが石となる」


その言葉は、離れた場で会話していた彩花の耳にも届いた。思わぬ会話に反応し


「!!」

「どうした?」

「え?あ・・・なんでもないよ?」


今、確かに漆黒の騎士は次の裁きでほとんどの者が石になると言った


「その様を・・・そなたに見せたくない」

「また、光が・・・!?いつですか!いったいいつ・・・」

「もう間もなくだ。だから乙女よ・・・手を・・・」

「お願い、教えて!」



漆黒の騎士は何を言っているのか。漆黒の騎士が言っていることが理解できなかった

私も、いつそうなってしまうのかが知りたい。あの人は何なのか、なぜその事を知っている?



「乙女よ、よく考えるのだ。そなたは他の者たちとは違う。そなたも私も・・・・・石になることはない」

「どうしてなの・・・?あなたの心は読めない。その鎧で覆って何を隠しているの!?」

「また来る・・・それまでに答えを出すのだ」



そう告げると、漆黒の騎士は姿を消した。2人は戻り私も戻ろうかと考えていたその時


「あんたはまた、鷹王の所へと戻るのか?」

「そのつもりだよ?」

「どうしてだ?」

「前にも言った通り、私は行かなきゃいけない気がする。けれど、まだ
 これといって何も起きてない。でも、何かが起きそうな気がする・・・」

「・・・・・・・・」


そこに、会話を終えたミカヤがやってきた


「これ、よかったら持っていって。・・・ペレアスさんに」

「これは、闇の魔道書・・・?」

「闇の魔道書は手に入りにくいから・・・」




ミカヤからその闇の魔道書「カレアウ」を受け取ると私は再びフロルの力を使ってその場から

消えた。こうして戻ってからティバーン隊は再び足を進め帝都へと確実に近づいて行った


「なんだ、まだ起きてたのか?」


エリンシアの姿を見つけたティバーンは話しかける。アムリタの様子がおかしいことが気にかかる

ようでリュシオンの呪歌によって落ち着かせていた。べオクは、人を見た目や雰囲気で判断する

一方、ラグズは匂いで主に種族を見分けるようだ。だが、ティバーンにはあることが気になっていた

アムリタは、どこにも属さないという・・・・


「そういえば、あの方は不思議なことを仰っていました。ペレアス様を身籠って力を失ったと・・・」

「・・・じゃあ、あれか・・・言い伝えは本当だったってことに・・・」


その時


「・・・ベオクとラグズが交わらば女神の法を犯すと申しますな」

「・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・」


どこからともなく、声が聞こえた


「子を成せば・・・その咎はラグズの親に表れるとか・・・なれば、勇猛なる鷹王と
 我が麗しき女王陛下の仲良きこの場に立ち入るのは、むしろ親切ともいえる行為」

「あ・・・・・」


その姿を見て、エリンシアは口元を手で押さえる


『夕闇より、突如現れいでたるわが身の無礼・・・なにとぞ御容赦いただきたい』

「・・・・・・・・呪文か?」

「ユリシーズ!」


そこに現れたのは、金髪に気品そうなオーラを纏った中年の男性だった

ユリシーズと呼ばれた人物は、エリンシアに一歩近づき



「長く御前を離れておりました不忠不義・・・このユリシーズ、海より深くお詫びいたしますぞ」

「無事だったのですね!?私、どんなに心配したか・・・また会えてよかった・・・!」

「感動の再会に水を差して悪いが・・・クリミアの
 文化文官よ、おまえどこから湧いて出たんだ?」

「これは失礼を致しました。女王陛下とは数ヶ月による長き日々を離れておりましたゆえ。本来
 陛下の最も近くにいるべき身が御前を離れていたのです。フェ二キス王におかれて、ご不審は
 ごもっともかと存じますが、これにはやむを得ぬ理由がございまして。どうか御容赦いただきたく」

「『ご不審』には思ってねえが、御託はいいから、その事情とやらをさっさと説明してくれ」

「・・・・・ふむ」


そこで別の場で話すことと、リュシオン王子を連れて来て欲しいとユリシーズは告げる


「リュシオンにも声をかけるんだな?待ってろ、すぐに連れてこよう」

「ティバーン様、お迎えには私が・・・」

「いや、あんたはそいつとの再会を堪能してるがいい。俺はもう満腹だ」

「ご深慮に感謝いたします」


ティバーンはリュシオンを呼ぶためにその場から離れる

ティバーンがいなくなってから、エリンシアは疑問を投げかけた


「今までどこにいたのです?突然、連絡を絶ってしまって・・・とても心配していたのですよ」

「デインにて、長く探っていた『鍵』にめぐり合いまして。それ故表より姿を
 消し、策謀を巡らしておりました。全てはクリミアの未来のために・・・・」


夜、機械もないこの世界はまさしく静寂とも呼べた。裁きによりほとんどの人がおらず松明

の光ですらこの殺風景な場では温かみを感じるものの今はそれすらもここにしかないのだ


「・・・この大陸の人って、子供で他国の人だからって皆見つかるはずないって馬鹿にしてるの?」

「・・・・・・」


誰もいない場で呟くと背後に足音が聞こえた。がその正体を彩花は知っている


「・・・漆黒の騎士」

「・・・・・・」


ミカヤと会話を終えると同時に姿を消したと思っていたが目の前にいるのは紛れもない漆黒

の騎士。夜の暗さに溶け込むかのような黒い鎧と物静かさが不気味さを一層強調していた


「・・・あの話、本当なの?次裁きが下された時残っていた人達も石になるって」

「そうだ。・・・その話が聞こえていたのなら話は早い。私と共に来てほしい」

「!」


ピクリと反応すると無意識のうちに彩花は顔を上げた。兜によって表情はわからない


「何故?」

「我が手を取れば、裁きから逃れられる」

「・・・という事は、敵なの?」


得体の知れないものほど不気味なものはない。それが生きているのか、人かすらわからないのな

らば尚更。言葉を発し形だけならば人間と判断できるだろうがその素顔を見たことはなかったのだ


「まさかアスタルテとか言わないよね?嫌だ」

「拒否すると言うのか?」

「一緒に行くって事はあの人達を裏切るって事だよ?自分は助かって他の人が石になるの見てる
 だけなんて何があっても嫌だ。裏切られることはあっても・・・裏切ることはしないって決めてるから」


「デインにて、長く探っていた『鍵』にめぐり合いまして。それ故表より姿を
 消し、策謀を巡らしておりました。全てはクリミアの未来のために・・・・」

「??」


エリンシアには、それが何のことかわからなかった。『鍵』という言葉に思いつく言葉はなかった



(ここは・・・どこだろう)


気がついたらラグズが沢山いた。石になったはずのラグズが動いていて私はその中心にいた


「あの・・・っ!?」


そう話しかけようとした瞬間、悪寒がしとっさに私は近づけた体を離す。ラグズ達

の眼は、普通じゃなかった。そう、その目を私は知っている。それは・・・・



「あれ・・・・・」


目が覚めると、そこはテントの中だったそう、これは夢だったのだと理解する


「・・・・・・・・」


「まったく、あなたの悪い癖ね。回りくどい説明は抜きにして、
 本題にたどり着くことはできないのかしら、ユリシーズ?」



そこに現れたのは、ルキノだった



「わが心の主、ルキノよ!恋仲である我輩と離れ、愛しき君の念はいかほど
 のものだったろうか!ささ、我輩の腕の中で感動の涙を流すがよろしかろう」

「結構よ。それより答えて、あなたは今までどこにいていったい何をしていたというの?」

「それについては・・・追ってゆるりと語り聞かせよう。しかし今宵はまず、然
 るべき再会側がまだ控えている。全てはその後のこととしようではないか」


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次回

突如現れたのは行方知れずになっていたクリミア王国のベオクユリシーズ。そしてクリミア城に

残っていたジョフレ達王宮騎士団の一同。ユリシーズはデインにてとあることを調べていたというが

・・・。ペレアスの印に変化が訪れると同時刻、エリンシアは彼らを彼女の元へ連れて行くのだった


次回 第15章、「許されざる罪」


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