INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第1話、改変組織



この世は、汚れている。世界のすべてが憎しみに満ちている

だから我々が、浄化するのだ




我々が、世界を作りかえるのだ






「なあカービィ、これはなんとかならないのか」

「ぽよ?」


スマブラの一室、テーブルだけには乗りきらない箱や袋が地面に散らばっていた

この物体の所有者はここにいる人物を見れば誰なのか一発で判断がつくだろう




「自分のお金で買ったものだからそれについては何も言わないけど・・・さすがにし
 まう場所は決めておこうよ。ここは皆が使うんだし、後は一日に食べる量を決めて」

「ルイージもどっかの赤い人みたい」




ルイージの一言に頬を膨らませるカービィだったがそこにドンキーが口を開いた



「赤い人ってすっかり定着してんな。そういえばルイージがあいつに注意する所あんまり見ないな」

「うーん、朝くらいで後は普通だしね。こうやってもの散らかしたりしないし、昼寝したり外で
 寝るのに関しては僕もたまにするしヨッシーとか見てるとそこまで言う事でもないかなって」

「やっぱこういうのは育ちの違いか?俺も外じゃバナナの皮放っておくしな」

「土の上ならそのうち分解されるしね。それはジャングルだから許されてることで・・・」

「わかってるって。俺だって町に出た時はちゃんとゴミ箱に捨ててるぞ?」





その時、リビングにロボットがやってくると発せられた言葉によって2人は言葉を止める





「マスターさんが会議室に集まって欲しいとのことです」

「んん?なんだ?」

「アナウンスじゃないなんて珍し・・・」




そう言いかけた時、敷地内にマスターハンドの声が響いた




「なんだ?次の乱闘の話か?」

「でも全員が戦うわけじゃないのに全員を呼ぶって・・・また何か起きたとか?」

「ええっついこの間タブーと戦ったばっかりだよ!?」


嫌だと言わんばかりにルイージが叫ぶが緊急とついていなかったことから緊急事態ではない

しかし全員が会議室に集められることといえばほとんどがそれであり他に想像がつかない


「イベントかな?」

「確かに、ありそうだな」




「・・・いえ、違いますよ」




「なんだロボット、お前は内容を知っているのか?」

「はい。事前に訊いていたので・・・」




内容を尋ねるがそれはマスターハンドからの説明を受けた方が確実だと一同はリビン

グから出ると会議室へとやってくる。中に入った時にはすでに何人かが集まっていた





「ねえ彩花、今度は一体何をしようとしているの?」

「知らないよ」

「え?知らないの?ということはイベント関係ではない・・・?」




真っ先に耳に入ったのはスマブラの事なら詳しい彩花とパックマン達の会話




「私にも隠してるんなら知らないけど全員参加の何かするなんて聞いてないよ」

「彩花なら何か知ってると思ったんだけどな・・・」

「あ、ブラックピット」




扉を通ってやってきた人物を見て少女は名を発した。視線の先には不機嫌そうな少年の姿が




「あら、珍しいですね。てっきり貴方は招集にも応じないと思っていました」

「なんなら今すぐ帰ってもいいんだぞ?」

「まあまあ、マスターハンドが呼んだのには何か意味があるはずです」




その時、突如ファイター達の前にマスターハンドとクレイジーハンドが現れた

姿を確認するとそれぞれ話していたファイター達は会話をやめ同じ方向に向き直る




「マスター、なんだ?」

「イベント?」

「乱闘か?」

「それとも・・・また何か?」

「まあそう構えるな」


次々と言葉を発するファイター達を落ちつかせるようにマスターハンドは一言告げた。一

同の入っていた力が僅かに抜けると全員が集まっている事を確認し再び言葉を発する


「全員集まっているな」

「Drマリオもいるな」

「放送には気づかなかったがコリンが呼びに来たのだ」




ここには何十人もの人がおり容姿も年齢もそれぞれバラバラなのだ




「集まってもらったのは、少し気になる事があってな」

「気になる事?」


一同が顔を見合わせるとマスターハンドは少し低い声で告げた




「強いて言ってしまえば、またしても異変が起きつつある」

「!」




ルイージを始め数人はテレビなどによって情報を得る機会はある。突発的に起きたもの

はリアルタイムで見る事はなかったが大抵の事件は新聞などで報道されていたのだ

しかしずっと見ていたがこれという大がかりな事件は起きていない


「いや、異変というと少し大げさか」

「なんだ?やけにあっさりしてるな。世界の危機とやらではないのか?」

「いや、今回は・・・人間によって引き起こされている」

「人間?」


マスターハンドが指をパチンと鳴らすとファイター達の正面に巨大なスクリーンが

降りて行く。下まで降りると周りが暗くなると同時にスクリーンに何かが映った


「実はな、ここ最近ある集団が目立っているのだ」

「お前らの中で誰か『黒き炎』について知らないか?」




クレイジーハンドが尋ねるがマリオ達を始め情報に敏感なサムスやスネークですら

知らないと言う。この中に知る者はおらず確認するとマスターハンドは説明を始める




「『黒き炎』と呼ばれる改変組織が大掛かりな何かを起こそうとしているのだ」

「何かってなんだ?改変組織?」

「簡単に言ってしまえばこの世を変えようとしている集団のことだ」




いまいち理解できていない一同に説明すると次に言葉を発したのはマルスだった




「世界を変えようとしているのに何か問題があるの?いいことなんじゃ・・・」

「・・・それがいい方向ならな」

「え?」


マスターハンドの力かスクリーンに映っていた画面は紋章のようなものから地図へと変わった


「世界中からこの世に不満を持っている者が集まった組織・・・それが『黒き炎』
 だ。これまでも規模は小さいものの各世界で暴動を起こしたりしているそうだ」

「世界規模の反乱軍・・・ってところか?」

「まあそういうことだ。世界中ってのはまさしく世界中、中にはどこか知らないような所か
 らも集まっている。ニンテンドーに関わらず空間さえも仕切りなく集まっているとの事だ」


スクリーンを背にマスターハンドは告げた


「本来なら、各地の治安組織に任せるべきなのだが、規模が大きすぎる挙句
 拠点もいくつかあり収集がつかない状況だそうだ。そこで私たちに要請が来た」

「随分とまた大層な事件だな?」

「未だ世界規模の脅威は起きていないが、事が起きる前に収集させたい」


タブー率いる亜空軍と冥府軍と戦い冥府界の神ハデスを蘇らせた。想像もし得ない

大事を成し遂げてからそれほど日が経っていないというのに少年の表情は再び歪む




(また・・・)




前回は戦い慣れているネスや子供リンク達に助けられながらなんとか終えたものの今度

はどんな戦いが待ち受けているのか分からない。またしても想像できない内容だったのだ


「それだけここの名が知られたということですね?」

「あぁ。乱闘の効果もありスマブラの名は各地で知れ渡っている。そのおかげで今回こう
 して協力を要請されたのだ。・・・そして、この件はファイターの間でも無関係ではない」

「何?」




再びトーンが下がると一同は顔を見合わせた。緊迫した空気が流れる中マスターハンドは告げる




「・・・実は、各地で目撃情報が入る中・・・エレブ大陸にも多数の目撃情報があってだな」

「・・・なんだって?」

「?」


数人がぱっとせず首をかしげる中、一人を筆頭に声は上がった


「それって・・・!?」

「エレブ大陸に組織の要塞がある可能性がある・・・ということだな」

「そしてそこで出入りしているということは、エレブも狙われている可能性があるということだ」

「・・・・・・」




唖然としているむらびとを始め数人に新ファイターの中で物知りなWトレーナーが告げる




「エレブ大陸というのは、ニンテンドー内に位置する・・・ロイの故郷の土地名ですね」

「えっ!?」

「魔物などではなく人間の組織ですか。今回は別の意味で厄介になりそうですね」

「あぁ。で、だ。明日全員で安否の確認も含めエレブ大陸へと向かう」


クレイジーによってロイの実家フェレ城で夜は明かしていく許可を取っていると告げ一同は解散

した。衝撃の表情で、またいつもと変わらぬ表情で一同が出て行く中むらびとは息を吐いた



「はぁ・・・」

「今回は、人は残さなくていいのですか?」

「あぁ」




ふと聞こえた声に顔を上げるとマスターハンドに向かってパルテナが尋ねていた




「だが、我々が手出しできない事に変わりはない。あくまでサポートのみだ」

「これでは、ファイターに選ばれた意味がわかりませんね」

「何をいう、前回といい『奇跡』の力は大いに役に立つ。今回も頼むぞ」


次の日、一同が会議室へと集まると遅れてゲッコウガが何かを引き連れてくる


「相変わらずだな」

「ひとまず着替えさせました。これで全員ですね?」

「あぁ。Wii Fit トレーナー感謝する」


一同が外に出るとマスターハンドは振り返り指先を建物に向けた。指先が光ると光は

建物を包むように消えて行く。見た目はなんら変化がないものの何かをしたのだろう


「?今何をしたんだ?」

「あぁ。見張りというか侵入できないようにな」




「ワドルディ達、留守番は頼んだぞい!」

「お任せ下さい!」




デデデの声にこたえるように並んだ数十人のワドルディ達はピシッと返事を返す

一同が集まるとマスターハンドの力で一瞬のうちにその場から姿を消すのだった



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次回

フェレにやってきた一同を向かえたのは城の人達とロイの幼馴染リリーナ。数日間この

城に留まる事になったファイター達だが過去に訪れた短期間では知ることのできなかった

あらゆる事を知ることになるのだった。そしてそれがある事態の幕開けとなっていた・・・


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