INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

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第9章、正しき神

個人差によって進軍に問題が生じる中ティバーンは戦いを望んでいることを告げる

ある意味平和な世界ともいえたがこの状況は作られたものでしかないことに気づかされる

そしてついにこの隊も正の使徒と初対面になるが・・・そこにはもう一人とある人物がいた
_____________________________________
「・・・何もない所に突然現れた部隊ですか・・・」

「どんな相手でも構わん。このふざけた平穏を乱してくれるんならな」


ティバーンは、リュシオンにお前はどうする?と尋ねた


「だから・・・気づかなかったのか・・・」

「そいつはまた面白えな・・・。距離はまだ充分ある。隊の連中に声をか
 けろ。これから敵を潰しにいくから、参加したい奴はついて来いってな」

「あ、はい!」


返事をすると、2人は遠くにいる隊の仲間に伝えるために飛び去って行った


「当然、行きます。戦力の少ない時ほど、私の呪歌が役立つでしょうから」

「そうか。じゃあ、ま、頼りにさせてもらうか」

「はい・・・・!」


自分も行くべきか迷っていると隣からエリンシアが自分の名を呼ぶ声が聞こえた


「彩花」

「エリンシア?」

「彩花は、あの二人をお願いします」


エリンシアの視線の先には、ペレアスさんとアムリタさんがいた


「あ・・・・・」

「私達も、細心の注意は払います。ですが、万一のことがあるかもしれないので・・・」

「わかった。任せて」



「おやおや・・・こちらから出向く手間が省けたようですね・・・あの小生意気な女は、ちゃ
 んといるのでしょうね?私に恥をかかせたこと・・・たっぷりと後悔させてやらなくては」


戦闘が始まって数分、敵軍の中に他の兵とは違った己の意思を持った人物がいた

パルテロメは、エリンシアの姿を確認すると、くす、くすくすと笑った


「大丈夫ですよ母上」



音が聞こえ始めてから私達は少し離れた場所にいた。震えるアムリタさんを安心させ

ようとしているけれどそんなペレアスさんの肩もどこか震えているように感じた



「・・・・・大丈夫かな」



あの時、確かにあの3人は強くて私が戦った正の使徒たちはすぐに倒された。その時名を

呼ばれ顔を上げるとペレアスは何かを覚悟した様子で魔道書が握っていることに気づく


「僕も、戦う」

「ペレアス!?」

「え?」


それを拒否するように、アムリタさんはペレアスさんの腕を掴む。だけど、それを振り払って


「もう、みてるだけは嫌なんだ。僕もこの大陸の民だ。デインの王だ。僕も一緒に・・・戦う!」


ペレアスさんは戦いの音のする方へと走って行き取り残されたアムリタさんは、再び崩れ落ちる


「あぁ・・ペレアス・・・ああ・・・ああああ・・・」


ペレアスは走ると、鷹王の居る前へと姿を現した


「遅れてすみません、僕も戦います・・・!」

「デイン王か。別に無理する必要はねえぞ?この程度の敵に苦戦しちゃいねえからな」

「いえ、お気遣いなく。僕も一国の王として・・・自国の民のため、・・・戦う義務がありますから」


(なんだろう?戦いだから落ちつかないのか?待ってるから落ちつかないのか?)


どこか落ち着かなかった。だけどその理由ははっきりと言えない


「お前、母親はどうした?」

「・・・・・・・」

「・・・・よその家庭事情なんざ、どうでもいいことだったな」


それよりも、だ、とティバーンは正の使徒を倒しながら告げる


「どうやって助かったんだか知らねえが、おまえは完全に
 戦力外だ。邪魔にならんようにだけ気をつけてくれよ」

「・・・は・・・はい・・・・」


背を向けるティバーンだったがペレアスは魔道書を握る手に力を込めると、呪文を唱えた


「あぁ・・・・あああああ・・・・・」

「アムリタさん・・・・」

「お願い・・・ペレアス・・・戻ってきて・・・・」



ひざまずき声を漏らすアムリタさんに対して、どう声をかけていいかわからなかった。ペレアスさん

を助けに行けばいいの?そうするとエリンシアの頼みが聞けなくなる。だからといって、アムリタさん

も連れていくわけにはいかない。表情が険しくなり考え込んでいると再び彼女の声が聞こえた


「彩花・・・と言ったかしら」

「は・・・はい」



突然名前を呼ばれ驚く


「私はどうなってもかまわないわ・・・お願い。ペレアスを・・・守って・・・・」

「!」


この言葉からこの人は本当にペレアスさんの事を大切にしてるのだろう。だけど、いくら仲の

いい親子とは言えなくても、この人が死んでいいって言う理由にはならない。咄嗟に思いつくと



「ネール、ディン」


その声に、目に見えない声が帰ってくる


『なにかしら?』

「この人を・・・・守って。できるよね?」

『・・・わかったわ』



そして、私は立ち上がると、告げた


「ペレアスさんを、助けにはいきません。あの人は、自分の意思でみんなを守ろうとしている
 。だけど、殺させもしない。私が・・・守ってみせます。だから、ここで待っていてください!」


広い場所に出てそれぞれが戦っている中、私はペレアスさんの近くへと走った


「ペレアスさん!私も戦います!」

「あ・・・彩花!?でも・・・・」


後ろを振り返ったペレアスに私は言う


「大丈夫です。アムリタさんは・・・ディンとネールが守ってますから」

「僕は別に・・・・」



ある程度倒してから、少しずつ正の使徒の数が減っているのが目に見えた。少しずつ余裕も

出てきて、その頃にはペレアスさんも息を切らしていた。だけど、私にはまだ、やるべきことがある

その時聞こえたのはアムリタさんを護っている2人のほかに一緒にいるフロルの声だった


『・・・彩花が落ちつかない理由は、敵将にあります』

「!・・・フロル、何か知ってるの?」


敵将の名を聞いたとき、忘れるはずもない印象強い声が頭に響いた。そして同時に何かが込み上げる


「フロル、ペレアスさんが危険になったら・・・守って。私は・・・将軍を討つ!」

『・・・わかりました』

「!なぜ君が?!」

「この先にいるのは、ベグニオンの将軍パルテロメ・・・・エリンシアを散々馬鹿にした人物・・・」


その時ペレアスは今まで見たことのない雰囲気の彩花を見た。誰が見ても怒りを感じさ

せた。それほどまでにパルテロメと言う人物に対して怒りを覚えているのだと知ると数秒後



「・・・・・・僕も行く」

「!」

「僕は、国民を守る義務がある」


「エリンシア、大丈夫?」

「はい。彩花・・・とペレアス様?」

「くす、くす、くすくす・・・・・」


その時、耳に着く笑い方が聞こえ前方を見るとそこにはあの時見た長髪の人物

パルテロメがいた。エリンシアを見て笑った後、私達2人を見て言った


「?なんですかあなたたちは?」

「わ、私は・・・デインの王だ」

「あぁ、あの・・・何も知らずルカン殿と『血の誓約』を交わした愚かな大馬鹿者はあなたですか」

「・・・っ!」

「で、あなたは?」



パルテロメの視線は、ペレアスから私へと移るものの怒りは収まらず膨れ上がるばかりだった



「・・・・言う必要はないと思うけど?」

「なんとも無礼なのかしら・・・・」

「パルテロメ殿、私は戦いを望んではいません。ただちに兵を降
 伏させてください。そうすればこれ以上の犠牲は生まれません」

「くく・・・くすくす・・・寝ぼけた台詞を。降伏し許しを乞うのはあなたの方ですよエリンシア!」

「・・・わかりました。それがお答えですね。とても残念です」

「くす、くすくす・・・・」


パルテロメは魔道書らしきものをかざし呪文を唱える。すると空から光魔法が落ちてきた

が、光魔法は光の雨となって消えた。何が起こったのか分からず誰もが言葉を失った


「・・・・なっ!?」

「私が何者かはどうでもいいけど、言いたいことは、沢山あるんだよね」

「っき・・・貴様!」



何度も光魔法が襲ってくるが、そのたびに光魔法はネールの前に打ち消された


「あんたは許さない。エリンシアを散々馬鹿にして・・・・!」

「女王!無事かっ・・・・・!?」


そこに駆け付けたティバーンとライが近づこうとした瞬間、体中に何かが走り動きが止まった


「な・・・なんだ!?」


少女の目は今まで見た純粋で無邪気なものではなく言葉で例えるなら『闇』そのものだった



(こいつ・・・今までとは・・・まるで別人・・・!?)



「神だかなんだか知らないけど、好き勝手裁きとか下せると思うなよ!」

「くす、くすくす・・・何を言っているのですかね?女神アスタルテに歯向かおうなど・・・愚
 か者のすること以外に考えられない。創造主に・・・勝てはしない・・・くすくすくすくす」

「創造主?創造主だからって、なんでも思い通りになるわけじゃないんだよ」


いつもより表情が違うこともそうだが、声のトーンも一段と低くなっており恐る恐る近づくとライは尋ねた


「お前・・・彩花・・・・か?」

「・・・・・・・」


その問いに、少女は答えなかった。ただ、獲物を追う獣のような目は変わらなかった



=======================================

次回

エリンシアとパルテロメの戦いの末エリンシアは勝利し一同に消えかけていた空気が流れた

そして初めて戦場に出たペレアスは今まで彼女達が背負っていた物を身をもって知るのだった

夜、エリンシアはアムリタの姿が見えない事に気づき探しに出る。そこで聞いたのは・・・


次回 第10章、「真意と愛」


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