INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第7章、知りたかった答え

正の使徒に苦戦する中突如現れた鷹の民。一番会いたくないと思っていた人物ティバーン

に助けられ一時は収まるのだった。だがこれにより別の問題が彩花の中で生じていた

処刑を覚悟していた後、彼らの言葉によって想定外の展開へと発展していくのだった・・・
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「!しまっ・・・・」


気がついた時にはすでに目の前に魔法が迫っていた。この状況じゃネールは唱えられない

思考が回らずにいた次の瞬間、ものすごいスピードと共に自分の体が宙に舞うのを感じた



「なっ・・・・飛んで・・・る?」

「・・・まったく・・・あぶねぇな」


誰かに掴まれていた。上空から見ているとあっという間に『正の使徒』は全滅した


「・・・・・・・」




唖然として見ていた私は高度が下がっていることに気づいた。そして、化身を解いた2人を見て



「ヤナフさんにウルキさんってことは・・・・ティバーンっ!?」


私は、後ろを振り返る。そこには偉そうに腕を組んで宙に浮いてるティバーンの姿があった


「まったく、ヤナフがみつけなかったらあんた死んでたぜ」

「死んでないよ!別に1人でも倒せたし!」

「いや・・・俺の目にはそうはみえなかったけどな・・・」

「うっ・・・・・」


この状況、どうすればいいのかわからない。怒りの半分助けられたことによる驚きもあった


「あんときは大口叩いておきながら結局やられてんじゃねーかよ」

「そっ・・・そんなことないよ!怪我してないでしょ!」


ネールの力のおかげで、怪我はしていない。そしてこの場で瞬時に謝ればいいものを


『言っとくけど、私はぜーーーーーったいに許さないからね!』


指を指して宣言した。これが漫画の一コマならビシッという効果音がつくだろう。頭の中でしまった

と思いつつこれで怒って殺されそうになってもネールと魔法があれば逃げられる。そう思っていた



「・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」



無表情のウルキさんに比べヤナフさんはハラハラしたような「こいつ・・・言いやがった」 

「やりやがったぜ」みたいな表情を浮かべていた。2人の表情がこの状況のヤバさを物語っていた



「・・・・・・・・・っくく」

「?」

「あーーーーっはっはっは!!」

「!?」


突然大声を上げて笑いだした事にびくっと反応するも驚く。そして驚いたのは私だけではなく



「た・・・鷹王!?」

「いや・・・あんときも思ったが・・・こんな大口を言われたのはいつ以来だろうな?」

「いや・・・・そんなこと言ったのこいつだけですよ・・・おれの記憶では」



普通・・・こんなこといったら殺される。2人はそう思い誰もがそう思うからこそ逆らう事はない



「お前・・・俺が怖くねーのか?」

「!」


思わぬ質問に驚くが質問をした本人は怒った様子はなく表情を見る限り興味深そう、楽しそうだ


「そ・・・そりゃ初めて会った時は怖いしそもそもラグズっていうのが怖いけどさ・・・だからって・・・
 あんな状態になったサザを見殺しにしていい理由にはならないし許していい理由にもならない」

「・・・・・・」

「どんな事情があっても許せることじゃない。サザの・・・・・・・1人の命がかかってたんだ」


死にたくはない、がここで殺されるのならそれはそれで納得がいく。直後の言葉は意外なものだった



「俺が許せねえってんならそれでもいい」

「!」

「だがな、1人で勝手に行動してあの『女王』を悲しませることだけはすんなよ」

「女王・・・エリンシア?」


ティバーンは告げた。あの後、私が離脱した後エリンシアは思い詰めたような表情をしてい

たと。本来ならば今置かれている状況を気にするべきなのだが彩花の事を気にしていたと


(エリンシアの優しさは好きだけど、私に対してそんな優しさは・・・)


「聞いたぜ。スクリミルに対しても喧嘩腰だったんだってな?」

「そ、それは・・・」

「たまげたもんだ。立ち直ったかと思えばお前がきっかけだったとはな」


エリンシアはこの先にいるとティバーンは告げた。3人は異変を感じて飛んできたそうだ

そんな中このまま終わるんじゃないかと思いつつも真相が気になり聞かずにはいられなかった


「・・・処刑したり・・・しないの?」

「は?」

「相当無礼なこと言ったし・・・自分勝手に行動したし・・・次会ったら殺されるんじゃないかと・・・」


反応をうかがうように体を縮こませながら目線だけを上に上げているとため息をついた


「お前なあ・・・そんな怯えるくらいなら最初から言うなよ」

「だ、だって痛いの嫌いだし怖いの嫌いだけどあれだけは許せなかったし!いざとなったら
 フロルやネールの力を使って逃げようかと思ったけど飛べると思うと地の果てまで追いか
 けて来そうだし火山とかも抜けたから地獄までも追いかけてきそうとか思うとなんというか」

「・・・せっかく尊敬しかけてたのによお・・・」


がっくりと残念そうにうなだれるヤナフを見て彩花は表情を変えた


「えっ」

「殺しはしない。あの時の心意気、並大抵の度胸でできることじゃねえ。俺の見込み通りあん
 たやっぱ面白えな、ますます気に入ったぜ。・・・ただの後先考えねえ奴なだけかもしれんが」

「そ、そんなことないよ。ちゃんと考えてるし!」

「で、来るのか?」

「・・・・行くよ」



姿を現したティバーン達はすぐさまにエリンシアを呼ぶように頼むと数分後、姿はすぐに現れた



「彩花・・・・・?」

「エリ・・・ンシア」

「彩花・・・?彩花なのですか・・・?」


当然のように、エリンシアのそばにはルキノさんがおり私を見るとエリンシアはこっちへと走ってきた


「本当に、彩花なのですか・・・?」

「・・・うん」


次の瞬間エリンシアの目には大粒の涙が溜まっていた。それはゆっくりと、だけど速いスピードで

頬を伝う。そして抱きしめられるとこの大陸で何度目かの体温を感じた。それは温かく、穏やかな


「無事だったのですね・・・・!よかった・・・よかった・・・」

「うん・・・・私は、生きてるよ」

「うっ・・・うっ・・・・」


エリンシアに遅れ、ルキノさんが歩いてやってくると告げる


「ご無事で何よりです」

「ルキノさん」


エリンシアの横で、ルキノさんは優しい笑みでこの光景を見守っていた


「あの・・・エリンシア・・・苦し・・・」

「あっ・・・・ごめんなさい」


私の声に気づいたエリンシアは私から離れ流れる涙を拭いながらエリンシアは笑った


「そういえば、ライもこの隊にいるって聞いたんだけど・・・」

「ライ様ですか?」

「呼んだかい?」

「ライ!」



エリンシアの後方にひょっこりとライが現れる


「無事だったんだな」

「あぁ・・・まあ」

「そうか。・・・・・よかった」



英雄たちが3つの隊に別れそれぞれ塔を目指し始めて数日かなりの時間が経ち時間も

なくなってきた。再び正の女神アスタルテが力を取り戻せば私達は石に変えられてしまう

その前に『導きの塔』にたどりつかなければならない



「そろそろ出発すんぞ」

「!」


ティバーンの声に彩花は振り返った


「俺たちには時間がねぇ、一刻も早くあの塔に行かなきゃなんねぇんだ。お前はどうする?」


ふとエリンシアの方を見ると再びエリンシアは歪んだ表情をした


「・・・・・・」

「彩花、エリンシア様の為にも・・・一緒に来てもらえないかしら?」

「うぐっ・・・わ、わかりました」

「本当ですか?」

「だってしょうがないじゃないか!」


ティバーンは、はるか遠くに向かって叫んだ


「おい!出発するぞ!!」

「は・・・・はい!」


その声に、ある人物は反応する。そしてその声は、私の心を響かせ心は姿を見るとドクンと波打つ


ティバーンの声に呼ばれてきたのは2人、1人はアムリタさんだ。デイン城で見た事を思い出す


「おまえはデインで・・・」

「君は・・・彩花?彩花なのか?」


その直後、アムリタさんの後ろに立っている人を見て無意識に目と口が開いたまま止まった


「あ・・・・あ・・・・」


青紫の髪が特徴的で、王様っぽくなくて、だけど王様。そう、彼は・・・デインの王



「ペレアス・・・さんっ!?」


私の視線の先にいたのは、デインの王様ペレアス。あの『血の誓約』の事からずっと行方も生き

てるかどうかも分からずにいた。生きていたことに、少し状況が理解できず頭がパニックになる



「あぁ彩花!無事だったんだね!」

「ペレ・・・ア・・・スさん・・・・ペレアスさんです・・・よね?」

「ど・・・どうしたんだい!?・・・・彩花!?」

「うっ・・・よかった・・・よかった・・・!生きて・・・・・・よかった・・・!」



アムリタさんもペレアスの驚いたような、少女の歪んだ顔をみて何も言わなかった。突然泣き

だした理由は、後に彩花の説明によって知ることになる。あの出来事を見ていたのだと知る




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次回

合流したティバーン隊と共に行動を開始して数時間後、そこにはラグズとベオクの違い、戦える

ものと戦えないものの差が出てくる。そしてもうひとつ、自分達の前に正の使徒が現れない事に

ティバーンは不満を漏らす。疑問に思うエリンシアに対し今置かれている状況を告げるのだった


次回、第8章、「作り物の静寂」


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