INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第6章、鷹王再び

ニケとラフィエルの言葉を受け意思を伝える事を決めた彩花はアイクの元へと向かう。意思を伝え打ち

解けたその日の夜彩花が寝ていた時『正の使徒』から襲撃を受ける。突如現れた姿に驚くもアイク達は

見事撃退するのだった。そして日が昇った時、何も知らない彩花は目覚めるのだった
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「もう一度聞く、俺が誰か分かるか?」

「・・・・はい・・・ゴルドアで・・・一度お会いしましたね」


「あぁ、あの時は世話になったな。船が座礁したところを助けてもらい・・・食料も分けてもらった」

「覚えています・・・!あなたは、私が初めてお会いした他国の方ですから・・・よく覚えています」



その後、イナは空気を呼んだのか席をはずし天幕にはアイクとクルトナーガの2人だけとなった

その中での会話は、アイクに色々な衝撃を与えるものだった。なぜ、デイン国に加勢したのか

その問いに関しては、デインに姉がいたからということで驚きさらには、デイン先王アシュナード

の妃だったということ。そして、ラジャイオンにとっての妹だったということ


「ちょっと待て!ラジャイオンは・・・狂王の騎竜にされていた
 竜燐族の男の名だったはずだ。イナの許婚だという・・・・・」

「・・・アイク殿は、兄の最期に立ち会われたのでしたね」


クルトは尋ねた。兄の死は、本当に安らかなものだったのかと。アイクは本当だと答えた


「デイン王によって歪められた体は、リュシオン達の呪歌で元に戻ったんだ。・・・
 人に戻ったラジャイオンは、イナの腕の中で頬笑み・・・眠るようにして逝った」

「それを・・・伺えて・・・ほっとしました」

「・・・・・・・・・・・・・」

「・・・すみません・・・私は・・・ずっと・・・取り乱してばかりで・・・」

「いや・・・・」


アイクは、このことは外に漏らさないと約束した。そして夜は明け、アイク達は出発しようとしていた


「で、あんたはどうするんだ?やはり、別の道を行くのか?」

「うーん、どうしよ」


朝、起きた(起こされた)後にティアマトさんから聞かされたのは昨日の夜、『正の使徒』が襲って

きたということだった。そんなことがあったなんて、全然気づかなかった。隣でため息が聞こえると



「やはり気づかないではありませんか。そんなのでよく一人で行こうと思えますね」

「うぐっ・・・」

「睡眠時に使徒が襲ってきたらどうするつもりなんです?」


厳しい質問に斜め上を見ながら彩花は苦し紛れに答えた


「そ・・・それは・・・ディン達が教えてくれるから・・・それに寝るときにネールを張ってるし・・・」

「別々の道を行くにしても、ここらは一本道ですよ。あの林の中を行くと言うのなら止めはしませんが」

「いやいや行くわけないでしょ!?誰もそんなサバイバル望んでないよ!?」

「なら、嫌でも途中まで一緒に行動するしかないでしょう」


足を引っ張らないようにしてくださいと無表情で言われる。相変わらずだと苦笑いしていると



「あいつはどうしてああも俺以外には素直じゃないのか・・・・」

「まあ、セネリオだからしょうがないよ」

「そうだが・・・」


そんな中、ふと周りを見た時どこかで見覚えのある、だがものすごく久しぶりのような人物が

いた。ほんの少ししかいなかったというのに、その名が瞬時に頭に浮かぶとその名を呼んだ


「・・・クルト?」

「あ・・・彩花?なぜここに・・・」


驚いたのは彩花だけでなく、クルトナーガ、当時はクルトと名乗った人物もまた驚いていた


「なんだ?クルトナーガ王子とも知り合いなのか?」

「王子?」


そこで私は、クルトが竜燐族の王子ということを知った。しかも竜燐族ということはラグズである


「・・・OH」

「無事だったのですね・・・」

「皆それいうなあ」


そこに、『誰もあなたが石化していないなんて思いませんよ』とセネリオの言葉の槍が飛んできた


「うむう・・・こうも王子がいっぱいいるといよいよ人生も大詰めなんじゃないかって思うよ」

「何を言っているんだあんたは」

「明日は大地震が来るかもなあ・・・」


ブツブツ呟いていると近くにいたアイクがふと口を開いた


「エリンシアには会ったか?」

「いんや?ミカヤ達のところにもいなかったしここにもいないから多分もう一つのところにいるんじゃない?」

「・・・あぁ。エリンシアはティバーンのところにいる」


ティバーンもまた会いにくい人物であり下手をすればアイクより危険な人物なのだ


「・・・・・・」

「どうした?」

「エリンシアには会いたいけど・・・あの人には会いたくないなあ」


既に頭の中では会った瞬間殺されるのではないかと思いこんでいるため願わくば関わりたくない


「いや、例えこの地から出ても空を飛べるという事は地の果てまで追いかけてくるんじゃ・・・」

「・・・あの時の事を気にしてるのか?」


なんの気も無しにアイクが尋ねると彩花の表情がピクリと動いた


「・・・少し考えればわかるでしょう。鷹王ともあろう人物にあんな暴言、今さら後悔しても遅いですよ」

「後悔はしてない。けど・・・やっぱ殺されるかなあ。ならせめて苦しまぬよう安楽死で・・・」

「・・・鷹王に対する意識も相変わらずだな。それでよくあんなこと言ったもんだ」

「感情に任せ発言するなどまだまだということですね」


セネリオのきつい言葉が炸裂する中額に汗が流れると引きつっている彩花に対しアイクは告げた


「殺されるということはないだろう。エリンシアが見過ごすとは思えん」

「もしかしたら暗殺されるかも・・・いや・・・落ちつけ・・・あんなの魔王に比べたら・・・」

「さっきから何を言っているんだ」


そして別れ道が来ると最後の確認の後彩花はアイク達と別れる


「あとどれくらいすればあの塔につくんだろうか・・・」


歩いてもあるいても塔に近づく様子はなく、姿は見えているのにまるで幻覚の中を歩いている

かのように遠くに思えた。それだけに塔が大きいのか。移動手段がある気しかないのも問題である



『確か、アイクさん達は町の食料で凌いでいるのよね?』

「ミカヤ達も食料は町のを貰ってお代は後でサナキから町に支払われるって言ってた」

『非常事態なんだし、私達もこの先町を見つけたらそこで貰えばいいんじゃないかしら?』

「いやいや、冷蔵庫もないこの世界だよ?賞味期限大丈夫なの・・・」


城にいた時はおそらく管理はしっかりされているだろうからと安心できたけど・・・非常事態

とはいえ体調の悪くなる可能性のあるものは食べたくない。それこそ一大事になりかねない


「第一、人のものを取るということ自体なんか気が引けるっていうか・・・」



歩くこと数時間、歩き疲れたこともあり休憩のために木の枝を集めては炎魔法で火をつける


「いやー旅すらしたことなかったらこういうこともできないもんね」


休憩してしばらく経ったとき、ガシャリという音がしたことに気づく。耳を済ませた瞬間、私の周りには

あの『正の使徒』が私を囲んでいた。突然現れた事に、気づかなかった事に驚かずにはいられない


「なっ・・・『正の使徒』!?」


動物ほどではないけど人並み以上に聴覚があるとは思っていた。なのにここまで迫られる

までに気づかなければ音もしなければ気配もなかった・・・・突如襲ってきた攻撃を間一髪避け


「って考えてる暇はないっ!」



その攻撃は私をすり抜けたき火に当たりその炎は消えた。一旦心を落ち着かせて状況を確認する


『40・・・はいますね』

「よんじゅうぅ!?」



フロルが告げると思わず声を発した。1人で40人と戦うってどんな状況か。これが現実なのだ


「スマブラの組み手かよ!?常識外れの展開になる・・・さすが現実はゲームと違うね!」



1人で行動するっていうことは、つまりこういうことも1人で対処しなければならない

助けはこない。気づくことに一秒でも遅れたり判断を間違えると命取りになる


「戦う・・・しかないか」


魔道書を取りだすとファイアを唱えた。確かに、当てた、けれど、その鎧に焦げたあとは付かず怯

むことなく『正の使徒』は斧を振りかざした。青い防御壁ネールで防ぐものの重い振動が伝わった



(確かに塔に近付くにつれて敵は強くなっていくとは聞いていたけど・・・強い!)



まだけっこう塔までは距離があるのにこの強さ。攻撃をはじき返すと彩花は魔道書を変えエル

ファイアを唱えた。今度は効果があったらしくファイアに続けて攻撃を受けた斧使いは消滅した


「・・・・・・・・・」


既に疾風の剣はお飾り同然かのように正の使徒には通用しない。魔法で戦うものの魔防の高い

魔道士に対しては逆に魔法は効かず剣で対処していた。次第に息が上がり動きが鈍くなって

いるのが自分でも分かった。少し油断しただけで命取りになるのは間違いないだろう


「!」



襲いかかってきた数体の敵に対処できずとっさにネールを唱える。体勢を崩しその場に倒れ起き

上がった時にはすでにネールの周りは『正の使徒』で覆われていた。その目は人ではないかのよう


「反逆者に・・・死を・・・し・・・を・・・」

「っく・・・・・・」


ここで死ぬのか。ネールの力がある限り死ぬことはないけれど攻撃をするにはネールを解かな

ければいけない。こんな状態で解いたら・・・・・まちがいなく攻撃を受ける無傷では済まないだろう

ただ破られることのない防御壁の中だからか微かに思考が回っている


(何か考えるんだ。何か・・・何か・・・!)


焦った状況ほどいい案が浮かばないのは良くある事。これといった方法が浮かばず焦りが大きくなる


その時だった。遠方から、『正の使徒』の叫び声が聞こえた。少しだけ開いた間から見えたのは

何かが空に見えた。一瞬の隙を見つけフロルで移動すると改めて空中に飛ぶ何かを見つける



「あれは・・・鳥?」


その時、後方から何かが燃える音が聞こえた。気がつくと、自分の周りを魔道士達が囲んでいる



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次回

彩花を助けたのは残りの一隊に属するティバーン達だった。思わぬ状況に焦る中ティバーン

はついてくるようにと告げる。この先にエリンシアを始めかつての仲間達がいると告げ・・・

そこで彩花は思わぬ人物と驚愕の再会を果たすのだった


次回 第7章、「知りたかった答え」


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