INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第5章、竜と因縁

突如襲ってきたベグニオンの使徒。それは、ユンヌの話によるとアスタルテが石化を解き

武器や防具に加護を与えたのだという。そんな中彩花はミカヤ達と別れ別の道を行くと告げる

とある町にやってくるがそこは静けさ漂う無残な場で彩花はセネリオと再会するのだった
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「どうした、ラフィエル王子?気分でも悪いのか?」

「・・・いいえ、私は大丈夫です。ありがとうございます。アイク殿」

「・・・・調子が狂うな」

「?」

「リュシオンと同じ外見でも、性格はかなり違うからな」


ああ見えて、リュシオンは性格だけなら男っぽい、対するラフィエルは

アイクがいきなり大声を出しただけでも死んじまいそうに見えるという


「・・・・すみません・・・・」

「いや、ここはむしろ怒るところだぞ?」

「す、すみません・・・」

「あんたな・・・」

「フッ、それぐらいで許してやってくれ」


少し笑い気味に二ケが現れ鷺の民とは『物静か』で『優雅』かつ『繊細』が一般的な表現だと告げる


「・・・どれもリュシオンには当てはまらないんだが?」

「確かに、末の姫は幼い頃から20年の年を眠って過ごしたせいかまだ
 無邪気なだけかもしれんが・・・リュシオン王子は随分、型破りのようだ」

「確かに鷹王も言ってたな。ラフィエル王子みたいなのがいわゆる鷹の民だってな」

「・・・おそらく、近くにいる者の影響だな。あのフェ二キス王あたりの言葉
 遣いや物腰までうつっていないだけマシだったと言うべきなんだろうが・・・」


その時、ラフィエルとニケを呼ぶ声が聞こえた。3人が振り返るとそこには彩花の姿が


「ニケさん!ラフィエルさん!」

「彩花?別行動をしていたのではなかったか?」

「・・・町の中で会った」


駆け寄るとラフィエルさんが喜びの言葉を発する。アイクもいることに気づくと睨むような視線に気づいた


「ここで水を差すわけにはいかんな、俺は席をはずそう」

「なぜだ?おぬしもこの娘と話すことはあろうて」

「・・・・いや、いいんだ」



そう言い残すと、アイクは去って行った。ミカヤ達と会った時、怒りと同時に喜びがあった。どちら

かというと喜びの方が大きい。けれどやっぱりしたことは許せない。許されることとは思えない


「あの人は、悪い人ではないでしょう・・・」

「・・・はい。私も・・・わかっています・・・・」


分かってる。本当は、あれしか方法がなかったこと。理解したい一方理解したくなかった


「あなたの・・・その思いは、きっと伝わると思いますよ」

「!」


突然心の声を言われ驚くがリアーネは人の心が読める。同じ民だからラフィエルさんも読めるだろう


「アイク殿も貴方の言葉を聞いて思ったこともあるはずです」

「・・・私が間違ってるんですか?この大陸では・・・戦争では・・・卑怯な手すらも正しくなるんですか?」


ただただわからなかった。分かるはずもなかった。もはや何が正しいのかすらわからない

誰もが完全な悪とは言えず、こんな経験は今までした事がなかった。いわゆるグレーな状態


「もう・・・何が正しくて・・・何が間違ってるのか・・・わからなくなって・・・」


そんな中言葉を発したのはラフィエルさんとは相反した凛としたニケさんの声だった


「・・・これは私個人の意見だが、お前と出会い当然と思っていたものが変わって見えた。
 身を守るためなら命を奪う事も致し方ないと思っていたが・・・おそらく他の者も同じだろう」

「!」

「命を奪う事なく終わらせる方法があるのなら、ミカヤとお前を見ていて思うようになった」


それぞれの言葉によって、考えに変化が訪れた者も少なからずいるのではないかとニケさんは告げる



「それぞれが信じるものに付き、守るために戦ったのだ。どちらが正しくも、間違ってもいない」

「!」

「起きてしまった事はどうにもならないが・・・このままでいいとも思えん。きちんと意思を告げるべきだ」

「私もそれが良いと思います。・・・彼ならきっと、貴方の意思を理解してくれるでしょう」

「ありがとうございます・・・。私、アイクと話をしてみます」



移動を開始し情報を知っているといっても実際の実力が知りたいらしく敵に見つかるように

という意味も込めて町ではなく見晴らしのいい場所で夜を明かすそうだ。再び自由になり

早速アイクの姿を探すと姿は意外とすぐに見つかったが、今度はなぜかララベルさんといる



(アイクって一体・・・)



「そのうち落ち着く日が来るわ。その時に『あ、こいつが居たな』って思って
 もらうために地道に努力中なんだからアイクさんは気にしなくていいのよ」

「気になる」

「ほら、効果があるでしょ?それじゃあ、おやすみなさい。ゆっくり休んでね。私の勇者様!」


そう告げると、ララベルさんは去って行き入れ替わるように何かを呟いているアイクに近付いた


「・・・ったく、変わった女だな」


気配に気づくとアイクが振り返る。一瞬怯むものの2人の応援と決めたことを思い出し踏ん張る


「なんだ、聞いていたのか?」

「多分・・・最後の方だけ・・・」



そういえば、ライの姿を見てない。スクリミルの話だと別の隊にいると言っていたがこれだけ

歩きまわって見当たらないとするとあとひとつ・・・ティバーン隊にいる?そしてもう一人エリンシア

も、色々とお世話になったし心配かけたから会いたい気持ちがあった



「・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・」


いざその時になると頭が真っ白になり言葉が詰まる。けれど今言わなきゃいけないと言い聞かせた



「あのさ」

「すまなかった」


言いかけた時、遮るようにアイクは言葉を発した。驚いたように彩花は顔を上げる


「俺たちは、戦争に慣れている。だからあの時は、あれしか方法がないと判断した
 。冷静に考えれば怒るのも当然だ。・・・いまさら、許されるとは思っていないが」

「確かに、あの時した事は私にとっては許せることじゃない。・・・だけど、わかって
 る。あれしか・・・方・・法が・・・なかったこと。戦争って・・・そういうものだって・・・」

「・・・・・・・・・」


初めて会った荒野で助けてくれた。そして捕まっていたあの時も。初めて会った時は、大声で

叫んで剣振り下ろすわで変な人と思った。連合軍に入ってからもどこか近寄り難い雰囲気だった


(ここは現実。ゲームのように全てが正義ということはない。時と場合によって、人は悪にも変わる)


「サザに言われたんだ。アイクやティバーンを責めないでくれって」

「サザが?」

「俺たちは、それぞれ信じる物のために戦ったんだって。私、ある意味感謝してる。今回
 、こんなことに巻き込まれたけど・・・今回のことで、知らなかった事を沢山知ったから」


人と人の絆、国のこと、戦争のこと。普通に生きていては気づくことも知ることもできなかっただろう



「私は、デインの人もクリミアの人も、ガリアの人も好きだよ。だから・・・みんなを助けたい
 。この戦いを終わらせたい。・・・たとえ相手が神だって、これが正しいとは思えないから」



「・・・すまん。感謝する。後、その好きの中にフェニキスも加えてやってくれ」

「!」

「あいつはラグズで、俺たちよりはベオクのことをよくは思っていない。あの時のことも、
 躊躇いはほとんどなかったかもしれん。だが、あいつも俺の仲間だ。お前の仲間だ」


空を飛ぶ者がいなければ、好戦的なラグズがいなければあの策は決行されなかった

だろう。言ってしまえばフェニキス兵がいなければ、あんなことは起こらなかったのだ


「・・・・・・あ、うん」


けれどその場合。天馬は焼かれていただろう。それもまた地獄絵図、サナキやベグニオンにとって

忘れる事の出来ない出来事になるだろう。もしかしたら一層状況が悪化していたかもしれない


(憎しみは憎しみしか生まないって・・・こういうことなのか。無限ループじゃないか)


一層戦争の終わりなんて遠く感じられた。誰かが妥協しなけば終わりは訪れないのだ。明日も

早いという事で彩花は寝るためにその場から離れるとアイクはクルトナーガの様子をイナに尋ねた

が、すっかり塞いでいるようで一向に話は聞けそうにない。その時、セネリオが駆け込んできた


「アイク、敵です!既に囲まれています!!」

「なんだとっ!!」


「いつの間に・・・」

「奇妙な者たちだ。近づく気配はまったくなかった。まるでこの地にいきなり湧いて出たかのようにな」


アイクは現在起きている人数を確認するとイナに向かって言った


「イナ!あんたは、そこを動かずクルトナーガ王子の天幕を守れ!!」

「わかりました・・・!」

「狼女王!あんたは・・・あいつのいる天幕を守ってくれ」

「承知した」



暗くてよくは見えないが、だんだんと近づいているのは間違いない


「全員、火を背にして戦え!敵は多数だ!1人ずつ確実に倒すようにしろ!」

「了解!」

「わかりました」



こうして、アイク達は『正の使徒』と戦い敵将らしきものを倒すが、他の使徒の姿は消えな

かった。ただ、目に見えている使徒をすべて倒すと、それ以上数が増えることはなかった



「これで全てだな。不意に現れ盲目に襲ってくる・・・か。やっかいな奴らだ」

「イナ、大丈夫か!?」

「は、はい・・・ありがとうございます、アイク殿」


イナは、戦闘中にも関わらず化身して戦わなかった。その理由をアイクが問うとイナはこう答えた


「・・・クルト様が、ひどく怯えるのです。それで・・・・」

「・・・これ以上、ほっとくわけにはいかんな」



アイクは、天幕の中に入りクルトナーガの名を呼ぶが、クルトナーガはひたすら怯えたままで震えて

いる。アイクは、自分が誰か分かるかと問うが答えは返ってこない。その理由は、アイクの剣に染み

ついた血の臭いではないかとイナが言う。アイクは、剣を天幕の外に置き、再びクルトの前にやってきた


「ほら、剣はもう無い。これなら平気か?」

「・・・・は・・・はい・・・・」


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次回

目覚めた後彩花は寝ていた間に正の使徒から攻撃を受けていた事を知る。セネリオに

厳しい言葉を告げられながらも別れ道を期に別れる事を決める。再び一人で歩きだすの

だが休憩していた頃、突如周りに正の使徒が現れ囲まれるのだった


次回 第6章、「鷹王再び」


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