INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第3章、人と神

正の女神アスタルテによってほとんどのベオクとラグズが石と化してしまい運よく残っていた者は

メダリオンにより解放された負の女神ユンヌの言葉に従い3つの隊に分かれそれぞれ別の道筋を

通って『導きの塔』へ向かう。そんな中アスタルテによる障害がミカヤ隊を襲うのだった
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言い合いの末化身したスクリミルは突進する。がそれとリアーネを抱えたネサラが飛ぶのは同時だった



「臆したか!鴉王!」

「悪いが気が変わった。よく考えてみれば、おまえより報復の優先順位の高い奴が
 いる。先におまえにやられたんじゃ、そいつの怒りを受けてやれなくなるからな」

「なるほど・・・それは道理だな」


納得したように、スクリミルは背を向け歩き始めた


「なんだ・・・そんなにあっさり退くのか?血の気の多い獅子とは思えない行動じゃないか」

「・・・・・・・」



その頃、誰にもつかず行動していた彩花は他の隊と同様に『導きの塔』を目指して歩いていた

自分の歩く音と自然の音以外何も聞こえない。当然だった。他に人などいないのだから


「・・・・なんだ?」

『どうしました?』


立ち止まり表情を変えた彩花にフロルが問いかける。それに対しきつい口調で告げた


「・・・なんだ?何かが・・・来る・・・?」




「・・・・サザっ!」

「どうした、ミカヤ!?」

「みんなを起こして広場に集めて・・・!間もなくここに敵が来るわ!」

「!」


驚くが、わかったと呟くとサザは天幕から飛び出るとミカヤも急いで事態を伝えに走った


「ミカヤ様!敵が姿を見せたのですか!?」

「いいえ、まだ・・・でも・・・必ず、来ます」

「近くに気配はせんようだがな」

「そもそも・・・敵ってのは、いったい何者なんだ?」


ミカヤもよくわからないと答えた。それでも、とにかくわたしたちを襲ってくる。大勢で


「わからん、か・・・」

「いきなり変なことを言い出したと思うでしょうけど・・・本当のことなんです!信じてください!」

「ん?誰も疑ってなどおらんぞ。女神ユンヌを解放した
 巫女の言葉だ。それを信じられぬほど、愚かではない」

「あ・・・・・・」

「間近に危機が迫っている・・・それが事前に分かっているだけでも助かりますわ、ミカヤ様」

「おっと・・・なんだかんだ言ってるうちに現れたようだぜ、お客さんが」



一同が集まったところで敵は現れた。全てが金色の鎧に包まれていた


「なんじゃ、そなたたち・・・・その鎧は我が帝国のものではないか!よくぞ生き残っていて
 くれた・・・・キルヴァス王、皆に武器をおさめさせるのじゃ。この者たちは敵ではないぞ」

「神使!迂闊に近寄るな!」

「!?」


金色の鎧に包まれた兵士は告げた


「邪神のしもべに告ぐ。我々は女神アスタルテより、この世界を統べる使命を賜った」

「何を言っておる!?ベグニオン帝国皇帝・・・神使サナキであるぞ!」

「滅びを!」

「人の話を聞かぬか!よいか、わたしは・・・」



「神使サナキは偽りの存在!神の声が聞けぬ神使など、偽物などに用はない!」

「!!」


敵将らしき人物は告げた


「女神は真の御使いに語りかけ、こう命じられたのだ!審判は下
 された!女神に背く異端者に死を!邪神のしもべたちに裁きを!」



サナキの声も届かず、ベグニオン兵達はサナキ達に向かって攻撃を開始した。攻撃を受け止めるが



「どういうことじゃ!」

「サナキ様!」

「!」


サナキもまた、高度な魔術で対応するがやはり経験の差であろうか所々不安定な場所が見られる

今は、敵が帝国兵ということもあってだろう。そしてこちらの人数との差もあり苦戦とも言えた


「サンダー!」


その時林の中から、声が聞こえ同時に、サナキに襲いかかろうとしていた兵に雷が衝突する

比較的簡単に入手できること、扱いやすい事から誰もがひと目でよくみる「サンダー」だと理解した


「な・・・なんじゃ!?」

「また敵!?」


突然の攻撃にサナキとシグル―ンは驚く・・・が現れたのはほんの数刻前見かけた少女だった


「・・・おぬし!」

「!」


攻撃は、彩花に向けられるが、剣が振り下ろされた瞬間、彩花はその場から姿を消す。見た

ことある人は見慣れた不思議な力、だが初見の人は見たこともない魔法に驚きの声を上げる


「なんだ・・・?」

「消えた!?」


すると少し離れた場、帝国兵達の中から炎の波が押し寄せる。一瞬動きが鈍るものの

兵士達は倒れることなく動き出す。ハッと我に返ったサナキ達も再び各戦法で応戦する

その後も奮闘する事数時間、最後の一人と思わしき兵を倒した時ミカヤは駆け寄った


「・・・・彩花」

「・・・ミカヤ」


ミカヤは心底震えた。ずっと、言えなかった言葉。言いたかったけど、言えなかった言葉



「生きて・・・いたのね」

「ミカヤも・・・生きてたんだね。よかった」

「よく生きてたな」

「本当に。サザも・・・・生きてたんだね、よかった・・・・」


本来ならば再会できたときに交わすはずだったものの思わぬ展開によりそれは叶わなかった

そんな中少しだけ言葉を交わしただけのサナキは唖然とした様子でおそるおそる尋ねた


「おぬしは・・・何者じゃ?」


サナキの疑い深い言葉に彩花は視線を逸らすと明後日の方向を向き迷いの言葉を発するが


「えーと・・・旅人?迷い人?いや、この場合・・・裁きを止めようとしてる人?」

「神使様、彩花は・・・」


ミカヤが簡易的に説明すると何度か見たような感心そうな、驚いた声を上げた


「歩いてたら何かが来る気がして、その方向に向かってたら戦ってるミカヤ達を見つけたんだ」


「すっかり死んだと思っていたぞ」

「あ、スクリミルいたんだ」

「どういうことだ!?」


あたりを見渡すとそこには懐かしい面々がいた。がその中で一人見慣れない姿を見つけた

黒い翼が特徴的でラグズである事は一目瞭然なのだが今までに見た事がない気がしていた

すると不機嫌そうに鼻を鳴らしスクリミルが告げた


「鴉王のネサラだ」

「?ねさら?鴉王?」

「まさかお前忘れたのか!?我らラグズ連合軍を裏切った裏切り者だ」




「・・・ん?んん?・・・・あぁーーーー!?」


彩花は、指を指して大声で叫んだ。一方の本人は見知らぬ人物に指を差されては無表情のまま


「・・・なんだ」

「いや・・・えっと・・・あ、そう・・・なんだ」



その時、リアーネが近づいて古代語で何かを言った、聞いただけでは何か分からず


「あーえっと・・・・何言ってるか・・・ちょっとまって・・・え?」


以前のようにリアーネに触れ読みとると聞こえたのは意外な言葉。再び鴉王の方を向くと



「・・・・・そんなことが・・・・あったんだ・・・・」

「?」

「・・・・・・」







それから、明日に備えて各自解散となり久しぶりに会った面々と色々な話をしていた中


「・・・・ごめんなさい」

「?」

「許してもらえるとは思っていないわ。けれど・・・・謝っておきたかったの」


ミカヤは頭を下げると謝った。この行動をみてやはりミカヤはあの時と変わらぬミカヤだと確信する

そしてあれから冷静になった自分にも非があったと、自分勝手だったと思う事も多々あり


「ううん。私は・・・戦争のこと何も知らないから。私こそ・・・ごめん」


そんななか、ひと際明るい声で話し始めたのはエディだった


「ほら!暗い話してもさ!せっかく会えたんだし、もっと明るい話しよ!」

「!」

「俺、また会えてうれしいよ?」

「私もです」

「えぇ・・・そうね」


とはいえそこから話題に上がったのはミカヤ達と別れてからの事だった。話に時々驚きながら


「サザの言うとおりだった。ラグズは怖い人ばかりじゃないって」

「・・・彼の事?」

「ん?」


ミカヤが振り向くとそこにいたのはガリア王の甥スクリミルだった


「スクリミルもだけど、特にライって人はラグズっぽくなくてね。なんか変わってたよ」

「スクリミルってお前・・・ずっとそう呼んでるのか?」

「え?」


言葉の意味を理解した時、言葉を発する前にスクリミルの声が聞こえた


「構わん」

「・・・これは驚いたな」

「・・・ライはいないの?」


スクリミルの近くにはいつもライがいた気がする。があの戦いの場から見当たらない


「あぁ、ライは別の隊にいる」

「なんか意外だね。てっきりスクリミルと同じだと思っていたのに」


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次回

ミカヤ隊と合流した彩花は隊にいた各面々と再会の言葉を交わす。そして日は昇り出発と

なろうとしていた頃、彩花は違う道を進むと告げる。そこには確証はないもののとある理由が

あり・・・そして歩きだしある町ににやって来た時、とある人物と遭遇する


次回 第4章、「共通の道」


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