INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第四部、序章、女神ユンヌ

アイク達の前に現れたミカヤの歌によって邪神は目覚めた。が直後外にいたスクリミル達は

突然の光によって兵士たちが石化してしまう。アスタルテの裁きだと同じく石化した兵士たち

を見ていた彩花の元に現れたハイラル王国の女神フロル、ディン、ネールは告げるのだった
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「多くのベオクやラグズを石に変えちまったのが・・・おまえの仕業かどうかが知りたい」

「違うわ。私はなにもしてない。いまの私にそんな力はないもの
 。あれはアスタルテの仕業よ。彼女がこの世界に下した裁き」

「・・・何の話をしている?」


この話は、さっき3人から聞いた話と同じ、やっぱりアスタルテっていう女神がやった裁き


「もしやそなた・・・女神アスタルテのことを言っておるのか・・・?」

「そうよ。アスタルテは人を滅ぼすと決めてしまったのね。だからみんなを石に変えた」

「な、何を言うのじゃ!このようなことをなさるはずなかろう。女神は唯一にして至高の存在、世
 界の全てを生み出されし母。常に我々を優しく見守り、正しい道へと導いてくれるお方なのじゃ」

「アスタルテはそんな人にとって都合のいい存在じゃないだって、彼女は聖でも邪でもないもの」



彼女は束縛。彼女は秩序。彼女は安定。彼女は過去。彼女は答。彼女はアスタルテ


訳がわからないとアイクは言った。なぜ、女神アスタルテが自分たちを滅ぼすのか・・・と


「世界を滅ぼすのは、メダリオンに封じられた邪神・・・あんたのはずだ」

「・・・また『邪神』って言った!もういい。あなたは嫌い!あなたになんて、何も教えてあげない」

「なんだと?」


そして、ミカヤはアイクではなく、ミストに向かって話し始めた


「あなたがいい。私、あなたと話をするわ」

「えっ!?」

「アスタルテは私が嫌いだけど、私は『正』の気が好きよ。だからあなたにする」


「ええっと・・・あなたは・・・ユンヌって名前なのね?」

「そうよ、私はユンヌ。アスタルテは『正』、私は『負』。2人は一対の存在なの」


ユンヌが眠ればアスタルテも眠る。ユンヌが目覚めればアスタルテも目覚める


「じゃああなたは・・・女神様?ご、ごめんなさい!わたし、子
 供に話しかけるみたいに馴れ馴れしく喋ってしまって・・・!」

「え?どうして?好きなように喋っていいのよ。私は自由が好き。形式
 に囚われるのは大嫌い。人たちは・・・・とっても好きみたいだけど」

「じゃあ、その・・・お言葉に甘えてこのままで」


女神ユンヌはメダリオンに封じられていた存在で、今はミカヤの中にいる。ベオクやラグズを

石に変えたのは女神アスタルテの仕業でユンヌはそれを元に戻す方法を教えてくれる・・・


「あ・・・もしかして!『戦いの気ではなく解放の呪歌でめざめさせて』って声は・・・」

「私が送ったの!わかってくれた?」

「じゃああなたは・・・こんな事態が起きるって、あの時点で知っていたのね?」

「違うわ。こんなことにならないように、目覚めさせて欲しかったの!」




「ええっと・・・?」

「いい?時間がないから簡単に説明するわよ」


ユンヌの声に一同は静まった。そして、隠れていた彩花もまた、耳を傾ける


「昔々、貴方達の先祖がアスタルテと約束をしたの。1000年の間大陸全土を巻き込むような戦
 いはしません・・・って。約束を破った時には種族が滅ぼされたとしても文句は言いませんってね」


 
「だけど人たちはやっぱり戦い続けた。そしてとうとう、大陸を覆うほどの『負』
 の気が撒き散らされて・・・この状態になってしまったのよ。どう?わかった?」

「な・・・なんとなく」

「あんたがどう目覚めようが、結局は何も変わりなかったってことじゃないのか?」


アイクの質問に対しユンヌは教えないとそっぽを向く。呆れたようにアイクが口を開く中


「お兄ちゃん、わたしが聞くから」

「ったく、子供かよ」

「ねえユンヌ。何も変わりなくはないよね?あなたはさっき言ったわ。わたしたちがユンヌに従え
 ば・・・石になった人たちを救えるって。ユンヌはわたしたちを助けてくれるつもりなんでしょう?』


ミストの問いに「そうよ」と答えた。アスタルテが勝手に石に変えてしまったからそれを元に戻すそうだ


「でも、私だけでは何もできない。あなたたちの力が必要なの」

「わたしはユンヌを信じる。ここにいるみんなだって石になった人たちを元に戻せるなら、きっと・・・」

「あぁ、どんなことでもする」

「誰がなんの思惑でやったのとかはこの際、どうでもいい
 すべては石になった奴らを元の姿に戻してからの話だ」

「そのとおりだ!どのような試練が待ち構えていようとも、我らは怯んだりせん!」

「まだ少し、混乱していますが・・・みんなを救えるのであれば行動することにためらいはありません」

「・・・この時、この場に居合わせた。これが私の宿縁なのだろう」

「・・・・・・」


それぞれが答える中、サナキは黙ったままだった。信仰していた存在がと信じられなかった


「正直に申せば、女神アスタルテがこのようなことをなされたなど、とても信じられぬ」

「私の言葉が信用できないなら、無理をしなくてもいいけど?」

「じゃが、石になった者たちを救う手立てがあるのならば、なんでもする」


気持ちは他の者と変わりはないとサナキは付け足しネサラもまた雇い主の希望どおりにすると言う


「決まりね!じゃあ、さっそくだけど・・・みんなを3つの隊に分けるわ」

「何故だ?」


アイクの問いに、ユンヌは答える。この行動を、アスタルテが黙って見過ごすとは思わない

全滅を避けるための予防策として分けるのだそうだ。あの大きな力を使った後だからいきなり

石にされるようなことはないと思うけどとユンヌは言う


「ちょっと待て・・・時間が経てばまた同じ力を使ってくるってことか?」

「うん」

「じゃあ、何が何でも急がないとな。石になった者たちを救え
 るのはこうして動ける俺たちだけだ。必ず・・・助けてみせる」


名前を尋ねたユンヌに対しアイクは自らの名を伝えると邪神と呼ばないという事を約束した


「ふーん・・・。アイクは、もう私のこともう『邪神』って呼ばない?」

「あんたが嫌ならやめる。ユンヌでいいか?」

「うん!だったら、もう許してあげるわ。・・・そうだ。せっかくだ
 し、あなたが無事目的地にたどりつけるようにしてあげるわ」



そういうと、アイクはユンヌの言葉通り目を閉じた。次の瞬間、アイクの周りが光り姿が変わった



「どう?気分は」

「・・・どんな奴が現れても負ける気がせんな」

「すごい自信・・・。まあ、それぐらいのほうがこっちも安心だけど」



こうして、部隊は3つに分かれた。ユンヌの支持がほとんどだが、サザはミカヤと一緒に行くこと

になりアイク、ミカヤ、ティバーンはそれぞれ違う隊となった。そしてユンヌは再び説明を始めた


「うん!大体、こんな感じね。最終目的地はみんな同じ。ここからずっと南・・・
 あなたたちがベグニオンと名付けた土地の中心に大きな塔が立っている」


人はそれを『導きの塔』と呼んでいる


「そこを目指してちょうだい。・・・みんな生きてたどり着いてね」


その時だった


「んで、いい加減出てきたらどーだい?」

「!」


突然の声に一同は静まりかえる。その声の主はヤナフだった


「どうした?ヤナフ」

「さっきから、こっちの様子を伺ってる奴がいるんですよ」

「なんだと?」


アイク達はあたりを見渡すが誰もいない。自分の事を言っているのだと隠れていた張本人は

ハッと気づく。話があまりにも現実離れしていて、唖然とした表情をせざるを得ない話を聞くのに

集中していたあまり気配を消すことが散漫になっていた。普通の人なら見つかる事はないが

ここには恐ろしい聴覚と視覚を持つ存在がいる。強張った表情が出て行く事を躊躇わせる


「出てこないつもりかよ」

「どいつかしらねぇが盗み聞きとはいい度胸してるじゃねえか」


一層ティバーンの表情が険しくなると体中が硬直した。人一人殺しそうな雰囲気にやばいと思いな

がらも全身で感じる恐怖から声を出すことも動くこともできなかった。それは戦いの最中とは違う怖さ


(動けない・・・)


呼吸が浅くなると息をするのすら苦しく感じた。もはや隠れている事は無意味だとわかって

いる。出て行くしかないこともわかっているのだが肝心の足が震えて力が入らず動けない

最後に会話した内容が内容でありそれを最後に彩花は自分勝手な理由で連合軍を抜けた


(見つかったら・・・殺される?当然か、王にあんな言葉を・・・言ったんだから)


足音が、だんだん大きくなる。自分に向かって近づいているのだろう。あと数秒もすれば見つ

かるだろう。言葉では説明できない恐怖に襲われるもののあの時言った言葉に後悔はなかった


(ここで・・・殺されるのか。いや、処刑・・・されるのか)


恐怖のあまりに膝をつくと目に涙が滲むのを感じた。今までが上手くいきすぎたのだ

上の地位に立つ者に背けばどうなるか、逃げる事も出来ず、足音が隣で聞こえた時


「彼女は敵じゃない。貴方達も良く知る存在よ」


足音が止まると誰かの声が聞こえた。強く閉じていた目を開きいつもよりも遥かに重く感じる

頭を上げると、そこには銀髪が印象的な少女ミカヤの姿があった。だが彼女の眼は赤い


「ミカヤ・・・?」

「私はユンヌ。貴方は?」


ミカヤの姿をしているけれど何かが違う。雰囲気から声の感じまで。答えていいのか迷った時


「彩花!?どうしてここに・・・」

「!」


ユンヌの隣に誰かが現れ、現れたのははエリンシアだった。その声に遠くにいた皆が声を上げる

そんな中エリンシアは彩花の様子がおかしい事に気づく。それは城の中で見たような表情だった


「なに!?彩花がここにいるのか!?」

「・・・皆さんのところに行きましょう」


手を伸ばすが受け取る様子はない。なにかを迷っているように感じた。動く様子がないと

彩花が動くのではなく彩花の周りに人々が集まって来たのだ。そしてアイクは口を開いた


「・・・どうしてあんたは動けるんだ?」

「それは・・・」


目が合わせられない中、ユンヌは形には無い何かを感じ取った。そして聞こえたのは彼女達の声


『私達の力で動けているの』

「「!?」」


一同が驚きの表情を浮かべると一同の前に彼女達が半透明の姿を現した


「・・・そう。そういうこと。貴方達の力で・・・」


エリンシアの力を借り立ちあがると再びアイクは尋ねた。これからどうするつもりなのかと


「・・・え?」

「聞いてたんだろ。これからどうするんだ?」

「どうするって・・・」
 

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次回

目覚めたのは正の神アスタルテと負の神ユンヌだった。姿が見つかってしまった彩花だったが

思わぬ質問を受け意思を告げる。それはユンヌの告げたとおり導きの塔へ向かい裁きを解除

する事。一同は彩花も3部隊のとこかに配置しようとするが・・・


次回 第2章、「二度ある事は」


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