INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第20章、目覚めの刻

アイクとミカヤ、それぞれに説得に向かったイナとクルトナーガだったが説得は失敗。同じくミカヤ

達より事情を知ったニケ達はデイン軍に加わることを決める。鷹の民、そして黒竜がデイン側に

回ったことにより連合軍はこれまでにない戦いにくい戦いとなろうとしているのだった・・・・・・
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「エリンシア。あんたたたちはここにいてくれ。望みの薄い話だが、状況次第では向こうが話
 し合いに応じるかもしれん。その時は戦いに加わっていないあんたたちに仲介をしてほしい」

「わかりました」

「全速力で攻め上がるぞ!俺に遅れるな!」


この戦闘が始まった頃、そんなことも知らない彩花はギンとシズクの様子がおかしいことに気づいた

体力、体格、いずれにしてもこの二人の方が上なのは確かだ。いつも歩く時も2人が歩幅を合わせて

いるはずだったけれど、ふと気付いた、ここ最近、2人の様子がおかしい気がつくと後ろの方にいる


「どうしたの?」

「負の気が強くて・・・すこし調子がでないだけです」

「負の気?」


どうしてこんなに負の気が強くなっているのだろう・・・とその時、ギンがなにかに反応した



「これは・・・血の・・・・臭い?」

「血・・・・?」


「以前・・・・見た・・・・広場の方角から・・・沢山の血の匂いがします!」

「!」


心臓をうつような、ドクン、ドクン、という音。それは、まるで地面から聞こえてくるような音がした

ただの自然現象ではなく、自分の心臓の音ではなく、何かを告げるような何かが起こるような音


「何・・・この音」

「音?」

「脈を打つような・・・心臓のような・・・何かが目覚める前兆みたいな・・・嫌な予感がする」



2人もまた耳を澄ませると聞こえたようでその正体を探る。が正体は誰にもわからない

突然、ミカヤの頭に声が聞こえたぼんやりしていて何を言っているのかはわからない


「・・・誰・・・?なに・・・わたしを・・・呼んでる?・・・・待って・・・・いま・・・・行くから・・・」


なにかに導かれるように、ミカヤは歩き出した。サザは、訳も分からずそのあとをついて行った




「けほっ・・・うっ・・・・けほっ・・・・」


全速力で走って、崖の上に着いた。身を隠しながら下の様子を見る、とそこにアイク達の姿が見えた


「!!」


もはやいることは確定事項なのに、未だに逸らしたい自分がいる。けどもう迷っている時間は無い


「まずは・・・・アイク・・・・」


持っていた弓をセットすると矢を引っかけ構えた。この戦争を止める為にはこうするしかないと


(大丈夫、殺すわけじゃないんだ・・・私が・・・やらないと)


手が震え必死に心の中で諭すと狙いを定めようとしたその時、アイクの姿が消えていた

どこをみてもアイクの姿はない。ティアマトさんやセネリオ、そのほかの人の姿は見えるのに


「一体どこに・・・」


彩花が視線を外していた時、戦っていたアイクを呼ぶ声が聞こえた


「アイク、来てくれ!ミストが倒れた!」

「ミスト!?おい、ミスト!どうしたんだ、いったい!?」

「お兄ちゃ・・・ん・・・わかんな・・・い。ずっと・・・頭痛くて」



アイクが杖使いを呼ぼうとミストに背を向けた瞬間


「メダリオン・・・・メダリオンが呼んでる・・・連れて行って・・・お願・・・い」

「ミスト!しっかりしろ!」

「俺が先に立って道を作る!おまえはミストを!」

「・・・すまん!」



「アイク・・・・どこにいるの?さっきまでいたのに・・・」


戦っている兵たちは次々と倒れていって、今にも目を反らしたくなる。けどそんなことしちゃいけない



「なんだ・・・これは?」


ミストを連れてメダリオンのもとへやってきたアイクはある光景を目にしていた


「その娘もか」

「ということは・・・だ。正の気が強い者は軒並みこれの影響を受けているってことだ」

「鷹王!狼女王も・・・あんたたち、どうしてここに?」


ティバーンは、リュシオンが突然倒れたためとりあえず戦場から離れた場所で休ませ

ようとここへ連れてきたそうだ。二ケもまた、ラフィエルの調子が悪いのでここへ来たと言う


「リアーネに会わせればと思ったのだが・・・当の本人までもが意識を失ってしまっていたのでは・・・」

「・・・メダリオンのせいか?」

「他に考えられんだろう?」

「ミスト!?」


その時だった。ミストが弱々しい声で、歌い出したのだ。一通り歌うと、ミストは言った


「・・・抑えを失った・・・メダリオンの封印が・・・解けかかっている・・・の・・・でも・・・だめ・・・
 わたしの歌じゃ・・・時間がないのに・・・・戦いの気によって・・・では・・・・いけないのに・・・」

「!?おまえ、一体何を言って・・・」

「神使様を呼んで・・『解放』の呪歌を・・早く・・・手遅れにならな・・・うち・・に」

「ミスト!?しっかりしろ!」

「声が・・・聞こえる・・・の・・・神は、戦いの気によって・・・目覚めさせては・・・いけないと・・・だから・・・!」


その話を聞いたティバーンは叫ぶ


「ウルキ!聞こえるな?大至急、神使を連れてこい!すぐに神使が来るはずだ。あと少し頑張れよ」

「・・・・ありがとうございます・・・鷹・・・王様・・・」


アイクは、そんなティバーンを見て尋ねる


「いいのか?ミストは神使に『解放』の呪歌を歌わせて・・・邪神を目覚めさせろと言ってるんだぞ」

「どのみち、いますぐにでも封印が解けそうな状態なんだ。だったら、
 お前の妹の言うとおりにしてやるほうが何か救いがあるかもしれん」


現状では、それが最善だと思う・・・と二ケも話す。戦いの渦にいきり立ったラグズ達を鎮め

退かせるには時間がかかる。追い詰められたデインも、何があろうと退きはしないだろう


「・・・・・」

「よく考えてみろ。何故、『解放』の呪歌があるのか。何故、リーリアはそれを
 謡える相手・・・すなわちオルティナの子孫に子の呪歌を伝えたかったのかを」

「呪歌で目覚めさせれば本当に救われると思うか?」

「分からん。だが、白鷺王女の遺志だ。俺はそれに賭ける。答えを得るには試してみるほかはない」

「・・・・そうだな。他に・・・手段はないんだろう」


「神使をお連れしました」

「よくやった」

「・・・嫌なおまけ付きなんですけど」


サナキが部屋に入る前に、1人の人物が部屋に入る

「・・・リュシオン!リアーネ!!」

「ネサラ・・・っ!」

「落ち着けよ、ティバーン。あんたの怒りは当然だが・・・今は、それどころじゃないんだろ?」

「俺の前に面をだしたからには・・・命はないもんだと覚悟してきたんだろうな」


怒りを露わにするティバーンに対し、ふと凛とした声が響いた


「フェ二キス王よ、こらえてもらえぬか。そのものは現在、私の配下におる」

「なんだと・・・・?」

「事情は追って説明するゆえ、そなたたちの因縁については後のことにしてほしい。キル
 ヴァス王の言い分ではないが・・・いまは目の前の問題を片づけるべきであろうからな」

「・・・・わかった」


そしてサナキは尋ねる。何をすればよいのかと、その者達を救えるのであれば力添えは惜しま

ぬと。それに対しアイクはサナキにしか出来ない事、『解放』の呪歌を歌って欲しいと告げた


「そなたたちの母が・・・鷺の姫より託されたという歌のことか?」

「そうだ。母さんからミストに・・・3年前の戦いの後、セフェランを通じてあんたに伝えてもらったはずだ」

「確かに聞き、記憶しておる。オルティナの子孫たる私にのみ伝えられるというその旋律を
 ・・・。しかし、私がこれをメダリオンの前で歌わば邪神が目覚めてしまうのではないか?」


アイクに変わり、ティバーンが再び話し始める


「このままではどのみち封印は解ける」

「・・・ラフィエルたちのこの状態は・・・『負』の気が大きく影響しているように思えてならない」

「・・・わかった。やってみよう」


静かな空気の中終わりまで謳われた。がサナキが歌い終わっても、メダリオンに変化はなかった


「どういうことだ?何も・・・起きない」

「・・・だめ、なのか・・・どうして・・・!」


その時だった、サナキの前に一羽の鳥が通り過ぎどこからか声が聞こえた


「旋律だけではだめ」



その声の後、部屋に入って来たのはミカヤだった。サザは、敵軍の真っただ中だと止める


「!・・・サザか」

「アイク団長!?」

「おまえたち・・・どうしてここに?」


二ケが、謎めいたように言う。それに対し軽く見渡すとここにいる人物達を見てサザも驚く


「二ケ様・・・!フェ二キス王、キルヴァス王・・・それに、ベグニオン
 の神使まで・・・あんたたちこそ、いったいどうしてこんなところに?」

戦場で指揮を取っていたはずだとサザはアイクに向かって言う。それに対して事情をアイクは

サザに説明する。その間に、ミカヤは台座の前まで歩いて行くとメダリオンの正面に立つ


「・・・声が聞こえる。やっと・・・出会えた」

「そなた・・・デイン軍の・・・」


サナキは呟く。それと同時にサザはあることに気づく。ユンヌが見当たらないことに



「呪歌は・・・旋律と歌詞で構成されるもの。片方だけでは・・・意味をなさない」

「デインの巫女よ・・・わたしに伝えられたのはこの旋律のみじゃ。・・・知らぬものは歌えぬ・・・」

「歌詞は・・・長い時を経て血と同様に受け継がれた。時は移ろえ
 どその意味は色褪せず・・・旋律を耳にすれば鮮明に蘇る・・・」


そして、ミカヤは、静かな声で、歌い出した。それは、旋律だけではない。歌詞も交えた歌


「旋律を耳にした途端、体の奥から詩がほとばしった。わたしはしってい
 る。生まれるより以前から・・・知っていた。わたしは・・・わたし・・・は」



歌が終わった時、導きの塔の最上階である人物が目覚めていた。長い年月から・・・・目覚めた


「よくぞ目覚められました。我が女神よ」

「・・・何があった?1000年に満ちるまで今しばし時があるように思うたが」


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次回

メダリオンの元にサナキが現れ『解放』の呪歌を歌うが何も起きない。絶命の状況の中

ミカヤが現れ・・・歌詞のついた歌を歌う。邪神が目覚める時、裁きは起きる。女神の裁き

は誰しもが想像つかないような、全てを一瞬で無に還す強大な力であり・・・


次回 第三部(後編)、最終章、「裁き」


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