INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第19章、蒼炎の炎

ペレアスの死を回避したミカヤ達だったが戦況は変わらず絶望的な状況にあった。そんな中

起きた連合軍の撤退。疑問に思う中ミカヤの元に現れたのはラフィエル、ニケ、クルトの3人

デイン軍とラグズ連合軍の戦いの間に突如現れた黒竜によって戦いは一時中断されるのだった
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「なにが・・・起きたの?どうして皇帝軍は引き上げて・・・」

「ミカヤ・・・!」


2人は物音がしなくなったことに気づき外に出るが、そこに連合軍の姿はなかった。ふとミカヤ

の名を呼ぶ声が聞こえ、その方向を見る。すると、ひとりの青年が小走りでやってきた


「あなた・・・クルト!?どうしてあなたがこんなところにいるの?」

「無事だったみたいだね。よかった・・・怪我はない?」

「え、えぇ・・・」


「半獣が!」


また、別の場所で今度はデイン兵の声が聞こえた。その方向を見るとその姿をミカヤは知っていた


「待って!」


その声が届いていないのか、通り抜けようとするラグズに兵たちは攻撃する

だがその攻撃は全てひらりと避けられ、ラグズはミカヤの前で化身を解いた


「二ケ様・・・ラフィエルさん・・・・」

「ミカヤ・・・」

「・・・あ・・・ぁ・・・うっ・・・うぅ・・・」



突然現れたことに驚くもミカヤの中に何かが流れ込み、涙を流しラフィエルの元へと賭け寄った


「だいじょうぶ、だいじょうぶですから・・・」


イナが現れた理由。それはデインの滅亡を止めたいからだった。アイク達はその話を聞いていた


「メダリオンの輝きが・・・日増しに強くなっている。蒼炎が・・・また・・・」

「蒼炎?」

「メダリオンから生じる光は、青い炎のように見えることから・・・学者の間
 ではそう呼ばれるそうです。蒼炎の炎を纏うメダリオン。『炎の紋章』とも」
 
「炎の紋章・・・」


炎の紋章は邪神の目覚める前触れ、これ以上戦火が広がるようならばそれは逃れら

れない。争いを止めるしかないと告げるイナに対しどうするのかとアイクは尋ねる


「まず、皇帝軍とデイン軍を、次に帝国の反乱を収めましょう。
 それには・・・ベグニオン皇帝、あなたのお力が必要となります」

「戦いが避けられるなら協力は惜しまん」

「クルト様からの連絡を待ちます。私と同じようにデイン側を説得されているはずですから」




「エリンシア・・・クリミアから預かった兵五千ほとんど失ってしまった。・・・・すまん」

「先ほど、神使様のほうからもお詫びのお言葉をいただきました。・・・兵たちの亡
 骸は・・・司祭たちの手によってきちんと弔っていただけたとのこと。私にできるの
 は・・・・・彼らの魂を・・・・共に故郷へと連れ帰り家族の元へ送り届けることだけ」

「・・・・・・・」



そんなアイクに、エリンシアは顔を上げてくださいと言った。今、ここで俯いていても

戦争は終わらない。これは、戦争なのだから・・・エリンシアはそう言った



「ところで、あんたがここに来た理由をまだ聞いていなかったな。
 あんたが国を空けるには・・・余程の事情があったんだと思うが」

「フェール伯からの連絡が途絶えてしまったんです」


エリンシアに変わりルキノが告げる。エリンシア一人を向かわせるわけにもいかず共に来たのだという


「ユリシーズ・・・・これまでは定期的になんらかの報告をくれていたのに・・・」

「漆黒の騎士について調べているんだったな?なにかわかったことはあるのか?」

「ユリシーズが掴んだ情報では、漆黒の騎士は、帝国の視察団が到着する以前
 にすでに姿を消していたようです。そしてその行方は依然として知れない・・・」

「フェール伯は、ずっとその消息を追っていた・・・」

「いえ、それが・・・」


エリンシアは、一旦話を区切った。漆黒の騎士に関してはそこで一時中断し別の調査

へ移るという知らせがあったそうだ。その内容はエリンシアですらもわからないだという



「『クリミアにとって重要な要件である』と・・・最後に受け取った報告書にはそう書かれていました」

「連絡が途絶えてからどれくらいになるんだ?」

「・・・月4つほどです。それで国の護りはジョフレに任じ、私はルキノと2人でこうして・・・・・・」

「そうか・・・・・しかしあんたたちだけで下手に動きまわるのは危険だ。
 こちらでなんとか探ってみるから、しばらくこの軍に留まっていてくれ」

「わかりました・・・どうか、お願いいたします」

「出来る限りのことはする」



「『血の誓約・・・』そんなものに、縛られていたからおまえたちは・・・・」

「・・・・・」

「辛い思いをしましたね。ミカヤ・・・かわいそうに・・・」


「民衆は戦いながら皇帝の帰還を待っている。我らとて十分承知しているのだ。しかし・・・
 皇帝軍の国境越えを許せば、元老院は怒り、誓約の力によってデインを滅ぼすことだろう」

「どうしたらよいのでしょう。わが女王よ・・・皇帝軍に事情を打ち
 明け、共に元老院を討つようにはできないものでしょうか?」


深刻な顔でラフィエルは二ケに問いかけるが、二ケも深刻な表情を変えずに答える


「事情を知ったところで、どうにもならんだろうな。仮に・・・両軍が戦いをやめてを結んだとしよう、元
 老院にとっては最悪の事態だ。皇帝軍とデインの間で講和が成ったと知られればその時点で・・・」

「元老院は迷わず、デインを潰す。どう転んでも・・・同じ結末にしかたどり着かない・・・・」

「・・・打つ手はもう、なにもないんです・・・デインが滅びるほか・・・・なにも・・・・」


『方法はある』


その時、後方から声が聞こえた、振り向くと、そこにはペレアス王とアムリタの姿があった



「何か、別の方法が見つかったのですか?」

「いや、そうじゃない。あれに書かれていたことこそ、真実だと判明したんだ」

「やめなさいっ!」


ペレアスは、あることを話し始めた


「ベグニオン歴626年・・・デインではひどい流行り病があって千人にも及ぶ死者が出た」

「よく・・・覚えております。それによって先々代王を含め王族の方々がことごとく亡くなられた」


忘れられるわけがない、とタウロニオは強く言うが、ペレアスの言葉は衝撃的なものだった

あれは、本当は流行り病などではなかったのだ。アムリタがやめるよう頼む中ペレアスは告げた



「あれは・・・『血の誓約』の呪いによるもの。全ては、我が父アシュナードが、王
 位を得るために仕組んだことなんだ。呪いで・・・・親族や国民の命を奪った・・・」

「アシュナード王が?・・・我が槍を捧げし主君を・・・実の父君を殺したと・・・」

「だから・・・旅の賢者と『血の誓約』を結ばせることだってしたそうだ・・・」


タウロニオは、震える声で聞いた。その賢者というのは何者なのか・・・・と


「母上・・・?」

「・・・・・よくは知らないわ・・・あの方は、わたくしの病を治すため大陸中から、怪しげな
 者を集めていたから・・・。イズカもその中の1人だった。生物の生態を専門に扱う学者」

「・・・あやつめ、最初から我ら親子を利用し・・・裏切るつもりで・・・!」

「目の前にいない者を憎んだところで・・・今更、どうなるものでもありません」


それより、話を戻しましょうとペレアスが告げる。父上がどうやって血の誓約を破棄したのかを


「母上が見ておられたのだ。夫が父王を殺害しそれによって・・・誓約の『印』が消えていく瞬間
 を。これでわかっただろう?さあ・・・もう猶予はほとんどない。 今度こそ、僕は責任を果たそう」

「・・・やめて!そなたは死なせないわ!そなたはわたくしのすべて・・・」

「親不孝であること・・・お許しください。でも、僕はもう決めたんです」

「ならば、わたくしも死ぬわ。自らこの命を絶ってでも・・・!」

「母上っ!?」


その時だった、4人の間に、誰かがすりぬけた。そして、その人物は、アムリタの前で止まる


「・・・クルト?」

「やめてくださいっ!姉上、どうか・・・落ち着いて」

「姉・・・上?」

「あぁ・・・クルトナーガ・・・お願い・・・ペレアスを助けて・・・お願い・・・誓約を解く手段が見つかる
 まででいい・・・どうか・・・デインを守って・・・・力を失ってしまたわたくしの代わりに・・・お願い・・・」

「・・・わかりました。姉上の分も、甥であるペレアスの分も、この私が引き受け
 ます。私がデインを守りますから。どうか姉上・・・お心を安らかにしてください」

「あぁ・・・クルト・・・ぁ・・ああああ」


大きく広い場所が、今戦場へと変わろうとし広い場所一杯にそれぞれの兵はいた

デイン側もまた、竜騎士、歩兵、騎士、魔道士、たくさんの兵をもちいて構えていた


「皇帝軍が、城をでました!」

「わかりました。各部隊には、敵軍と遭遇するまでそのまま待機しているよう伝えて」

「はっ!」


そう指示をすると返事を残し兵は再び走り去って行った


「ミカヤ、気分は?」

「昨日・・・一度は最後だと思ったからかしら・・・とても落ち着いているわ」

「俺もだ。もう・・・思い残すことはない」


そこに、チチチという声が聞こえた。2人が横を見ると、ユンヌが飛んできてミカヤの肩に乗る


「・・・結局、戻ってきちゃったのね」


もう、好きにしなさいと呆れたように、しかし嬉しそうにミカヤは言う。そこに、オルグが現れた

ことにミカヤは驚く。さらには二ケとラフィエルが現れた。二ケ曰く、手が必要なのはこちら側

だと思ったそうだ。そこで、二ケからある事実を聞く


「クルトが・・・ゴルドアの王子?彼はラグズなのですか?」

「なんだ、知らなかったのか?あの者は竜燐族。中でも最強を冠する黒竜だ。勝機はある」

「・・・・デイン皇太后の弟が・・・最強の黒竜・・・・」

「・・・・なかなか複雑なようだな」



その頃、ミカヤ達から遠い場所に獣牙族は現れる


「獣牙族の戦士たちよ!損なった兵力は、我らの戦いで十二分に補ってくれようぞ!」


そしてまた、別の場所にてとある姿を見るとヤナフとウルフは困ったように呟いた


「う・・・わっ・・・どうすんだよ、あれ」

「・・・ご自身の意思だろう。仕方あるまい・・・」

「けど、やりにくいことこの上ないぜ?それでなくても、あっちには竜王子がいるってのによお」


そこに、ティバーンが現れる


「・・・まったくな・・」

「うわっ!王っ!脅かさないでくださいよ!」


「・・・まさか私たちの敵にまわろうなどと・・・兄上・・・」

「『白の王子』まで!なんでここにっつーか・・・メダリオン! ほっぽらかしてていいんですか?」

「リアーネに任せてきたらしい」


そこに、他の鳥翼族が到着し、それを確認したティバーンは言う


「ラフィエルはなんとしても、俺たちで説得して呼び戻す。こっちの軍
 で手出しする奴がいたら構わん、ぶっとばしてやめさせろ。いいな?」

「了解!」


そして、さらに遠い場所でアイクとイナはその様子を見ていた


「・・・・やはり、無理だったか。どうする・・・あんたもあっちに行ったほうがよくないか?」

「どちらかの軍勢について戦うのは・・・デギンハンザー様の命に背くこととなり
 ます。竜燐族は・・・戦ってはいけない。私は、クルト様をお止めしなくては・・・」

「あんただって、3年前には戦ったんたぞ」

「あれは・・・他にどうしようもない状態でした」

「なら、あいつだってそういうことなんだろう。・・・好きにすればいい。戦いの邪魔さえしないならな」

「わかりました・・・・」

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次回

ついに始まろうとしていた全面戦争。説得は失敗に終わりラフィエル、クルトナーガがデイン側

につくというまさかの事態。戦いが繰り広げられるたびに炎の力は増幅する。一方別の場を歩い

ていた彩花はギン、シズクの様子がおかしい事に気づきとある場で戦いが起きていることを知る


次回 第20章、「目覚めの刻」


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