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INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログ

第14章、黒き翼を持つラグズ

ラグズ連合軍から抜けて数日、ラグズのギンと出会った彩花は賊に襲われた村を助ける

ギンの正体に村人達は気づくも誤解を解こうと彩花は弁解する。村人の女の人の言葉もあり

少しだけ誤解が解けたような気がした。村を後にした2人は歩いていたのだが・・・
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「おい、ちゃんとこいつらを見張ってろよ」



男の声にふと近くにいた人が頷く。その後、男2人はその場から去った


「彩花さん、どうしてあの時抵抗しなかったんですか?彩花さんの強さならあれくらい・・・」

「んーまあ、そうかもしれないけど、この集団がなんなのかわからな
 かったしもしかしたらアイク達の行方とかわかるかなーって思って」

『無駄ですよ』

「「!」」


隣にいた人が口を開きその姿を改めて見るととあることに気づいた


「ラグズ・・・?なんでラグズがこんなところにいるんだ・・・?」


ギンは不思議そうに呟くここにいたのはこの人を除き全員がベオクだった。珍しい構成なだけに

どうしてベオク達の仲間としてここにいるのかが気になったのは彩花だけではなかった


「無駄とは、どういうことだ?」

「あなたたちは、ここから逃げられない。逃げようとすれば・・・殺されます」

「・・・・・・」



ギンが何かを言いかけようとしたその時彩花は短く言葉を発した


「じゃあさ、ひとつ質問してもいい?どうして、ラグズの君がベオクの集団に加勢してるの?」

「・・・・言う必要ありますか?」

「ただなんかね、自分の意思でやってる。そんな感じがしないんだよね」



ラグズの人はぴくっと反応した。こういう場合何か訳があるのがよくある話だろう


「・・・・・私は、逆らえない。・・・あの人からは、逆らえない」

「・・・昔、私は倒れていたんです。食べるものも、安心できる場所もなくて。もう死ぬと思
 っていた。あの時、あの人が現れた。協力すれば食べ物や居場所を与えてやると・・・」


確かに生きるのに苦労することはなくなった。がそれからというもの幸せとは程遠かった


「でも、あの人たちのすることはあまりにもひどい。女子供をさらっては売
 り飛ばし旅人から金目の物を盗んでその金で自分たちが生活する・・・」


ということは、もうこの人達と一緒に荒事をしたくないと?と問いかけると微かに頷いた


「・・・ですが、もしも裏切ることがあれば・・・この先私は生きる事すらできないでしょう」

「じゃあさ?一緒に逃げる?」

「なっ・・・?」

「ほらねギン。こういうのって捕まってみるべきだと思わない?」

「そんな誇らしげな顔で言われても・・・」


逃げられるわけがない!とラグズの人は言う


「今まで、何度も捕まった人たちは逃げようとしました。けれど・・・皆殺されてしまった」

「怖っ!」


一瞬背筋に悪寒が走るがこんなところで殺されるわけにはいかない


「でも、ここでこうしてたら戦争は終わらない。・・・・逃げるよ!」


魔道書を持つことなく縄を焼き切ると同じくそしてギンの縄も焼き切る。物音が聞こえ不審に感

じたのかそれと同時に数人の賊が入って来ると自由に動けるようになっていた2人を見て叫んだ


「脱走者だ!捕まえろ!」

「シズク!そいつらを捕まえろ!殺してもかまわねえ!」

「!」


名前を呼ばれ反応するけれど私達に襲いかかる様子はない。化身する身振りも見せない


「何をしている!」

「・・・・・・・・・・」


そこに、お頭と呼ばれていた人物が姿を現した


「シズク、やれ」

「・・・・・」

「相手はニンゲンだぞ?半獣のお前がニンゲンを殺すことに何を躊躇う必要がある
 ?それとも俺たちの指示が聞けないと言うのか?お前を助けたのは一体誰だと」

「・・・っできません!もう・・・これ以上罪のない人たちを殺すなんて・・・」

「へっ怖気づいたか?半獣ってのはその程度なのか!?」

「こいつ・・・!」


ギンが光を纏って化身する。今にも襲いかかってきそうな状況でも、再度私は聞いた


「どうする?逃げる?」

「彩花さん!今はそんなこと聞いてる場合じゃ・・・」

「・・・・逃げてください。私は・・・いいです」

「どうして?」

「逆に問います。なぜ貴方は私にそんなことを聞くのです?半獣の私に・・・」


今まで、何度も蔑(さげす)まれてきた。誰ひとり信用できなくてどうして生まれたのだろうと

思っていた。生きる意味なんてなくて、ただ戦っているしかなかった。だからここにいるのも

したくない殺しをしているのも仕方のないことだと従っていた


(このベオク・・・こんな状況でも冷静でいる・・・)


捕まった人たちは、私を見ると怯えたそれが半獣だからか、それともこの一団の一員だからなのか



「人間もラグズも関係ない。逃げたいって言うんならそれに協力するだけだよ」

「え・・・・・?」


ふと振り返ると、そこにはしびれを切らした男たちが武器をもっていた



「シズクゥ!さっさと殺せえ!」

「いいえ・・・できません!もう、こんなこと・・・『あなたたちとは・・・一緒に行けません!』」

「よしっ」


2度目の叫びと共に彩花は笑みを浮かべて構えを取った。その構えは、今まで見たことのない構え


「シズクだっけ?」

「は・・・・はい」

「ギン!逃げるよ!」



そう叫ぶと、女の人を中心として炎のカーテンが賊たちを襲う。不思議なことにギンと

シズクは熱さを感じなかった。その時、誰かにぐっと引っ張られその正体は小柄な少女



「ほらギン!捕まって!」

「え・・・っ?」


どうしてかわからずにその手を掴むと、その部屋から3人は消えた。少し離れた場に姿を

表すと賊の一人が見つけては叫ぶ。が直後少女は手を構えるとある魔法を詠唱した


「ウィンド!」


手に持っていたのは魔道書。この大陸ならばよく見られる風の魔道書だった。攻撃は

見事命中すると男はふっとびその隙にまたしてもその場から3人の姿が消えた


「うん、ここにこれば大丈夫でしょ」

「え?あの・・・?・・え?」

「彩花さん、前にもそれ見ましたが・・それは魔法なんですか?」


ギンという人も理解していなかったようで不思議そうに尋ねる


「そうだよ。これはフロルの風っていうちょっと特別な魔法かな。・・・ほら、脱出できた」

「・・・・・・・・」


唖然とした顔でシズクはいた


「まあ、この大陸の人からすればまさか消えるとは思わないだろうしね」

「ええと・・・貴方は一体・・・」


同じことを聞いていると笑いまじりにギンが言う。すると一瞬だけ笑うと少女は告げた


「本当に、私は彩花。まあ、不思議なこと色々あったと思うけど、私この大陸の人じゃないんだ」

「・・・2人はつい数日前に会ったばかりなのですね」


「そ」

「それにしては見事に息が合ってたと思うのですが・・・」

「当然!彩花さんとならどこまでもついていくと決めたんですから!」

「そんな大げさな・・・で、君はどうするの?」

「・・・・・2人は、今起きている戦争を止めようとしているのですよね?」


今起きている状況と2人がしようとしている事を整理し説明するように言うと合っていると告げた


「無理だって思うだろ?でも彩花さんの強さ見たらもしかしたらできるんじゃないかって
 思ってさ、賭けてみたくなったっていうか、この人のためなら命張ってもいいかなんて」

「いや・・・別に命張らなくてもいいけど」

「・・・・そうですね」


2人の間にシズクが入る


「私も、今思いました。この戦争が終わるのなら・・・私も命を賭けてもいいと思います」

「まあ、戦争って言うのは命を賭けた戦いなんだけどね」


「じゃあ・・・よろしく、シズク」


そいう言うと、彩花は手を出した。突然の事に驚き戸惑っているとおそるおそる尋ねた


「・・・いいのですか?」

「私は仲間が増えて助かるよ?ギンは?」

「俺も構いません」

「だってさ」


差し伸べられた手を見て戸惑うが嬉しそうな少女の表情を見ていると悪くない・・・と思った


「・・・・・はい」


おそるおそる伸ばした手は次第に触れ合い握手を交わす。力強く、温かな体温が伝わった

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次回

シズクを加え再び動き出した3人はこの地では珍しいラグズが受け入れられる村へとやってくる

そこで聞いたのはシズクに関する意外な事とギンに行われていた実験について。これ以上被害を

増やさないためにも止めなければと意気込む中思わぬ分かれ道が訪れるのだった


次回 第15章、「野営地」


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