INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第11章、離脱

議論の末暴挙に出たティバーンの行動に彩花は驚愕の思いと疑問が浮かび上がる

そして出した結論は連合軍からの離脱。自らの手でこの戦争を終わらせることを決めると

このことを伝えるためにアイク達のいる場に戻ってくるのだった
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「たった今着いたばかりです。リュシオンと女王と共に・・・」

「リュシオンは妹の元へ直行した。すぐにリアーネを伴ってここへ現れることだろう」

「あんたたち3人ともが戦場に来て大丈夫なのか?メダリオンは・・・」


ここにあるとラフィエルは告げた。メダリオンは青く光っており限界に近付いている事を示して

いた。これ以上戦いが起これば邪神が目覚めるだろう。その頃、少女はこの場に戻って来ていた



夜が明け、昼にさしかかろうとしたその時、昨夜帰ってきたある人物がアイク達の元を訪れていた


「アイク」

「あんたな・・・エリンシアから聞いたぞ」

「話がある」


突然の言葉にアイク達は言葉を止めた。誰から見てもいつもと様子が違うとわかったからだ


「なんだ?」


質問から数秒後、険しい表情をしたまま問いかけた


「あれしか、方法はなかったの?」

「!・・・やはり・・・見ていたか」

「じゃあ、あんたはあれ意外に方法があったっていうのか?」



ティバーンの問いかけにいざ言われると策など思いつかず黙ったティバーンが近づこうとした瞬間


「来ないで」


叫ぶと同時に、少女は手に魔道書を持ち構える。持っていたのは、風の魔道書


「それ以上近づくと・・・風魔法を撃つよ」

「・・・どういうつもりだ?誰に向かって・・・」

「ティバーン・・・私は、あんたを許さない。許せない」


少女は構えを解かないまま、この部屋にいる全員に告げた


「もう、ここにはいられない。私は、どっちの味方にもなれない。もう、一緒には行動できない」

「な・・・おい・・・・」

「アイク達は間違ってる。あんなの、おかしいよっ!」



アイクは何かを言おうと近づくが少女は構える


「私は、どっちの味方にもならない。1人で、自分のやり方で、この戦争を止める」

「そんなことが・・・出来ると思っているのですか」

「出来るんじゃない。やるんだ」


彩花の眼は、今まで見たことないくらいきつくかつての姿などどこにも見られない目をしていた



「あの時は・・・いい奴だと思ったのに・・・・見損なったよ!」


それはこの大陸に来る前の話。あの時も、アイクは私を助けてくれた。叫ぶと部屋から

飛び出した。引き留めようと、衝撃についていけず一同も慌てて外に出ると叫んだ


「おい・・・っ!」


アイクが叫んだ瞬間横を通り抜けた2人、鷹王の側近のヤナフとウルキが彩花の目の前に降り立った


「・・・・・・」

「今敵になるというのなら。ここであんたを倒すことになるぜ?」

「・・・やれるものなら・・・やってみなよ」


反抗したことに驚くも瞬時に化身すると少女へと向かった。ベオクである一同は驚くが直後の

展開に誰もが驚かざるを得なかった。人よりも速いであろう速さで迫った攻撃を避けたのだ


「!」

「避けた・・・だと!?」


慌てて正面を向くがそこでさらなる異変に気づく。少女の目は獲物を追う獣のようだったからだ

追いついたアイクが腕を掴もうとするが後数センチのところで姿が消えた。直後少し離れ場に

現れると再び走り出す。おそらく向かっているのは外だろう


「こいつ・・・!」


数人がかりで止めようとかかるがどれも不発。ある時は避けられ、ある時はネールで防がれ

あるときは姿が消える。すると勢いをつけ彩花は頭上に飛び上がると宝飾に捕まった

横を見て窓の外を見たかと思えばその場から姿は消え外に姿を表し走り去って行った



「僕、追いかけます!」


言いだしたのはセネリオだった。今までではあり得なかった事が起きたことにアイクは驚いた


「セネリオ!?」

「・・・・あの人と話したいことがあるんです。すぐ・・・戻ってきますから」


階段を下り外に出るとセネリオは周辺を探しだした。そして走っている姿を見つけると


「待ってください!そんなこと・・・出来るわけありません。不可能です」



その言葉に、彩花は足を止めた。そして背を向けたまま口を開く


「今まで、たくさんの所を旅してきたけど、理由もなく差別される人だってたくさんいた」

「・・・・・・・・・・・・」

「今まで、不可能だって言われ続けていた事を成し遂げた人だって見たことある」



少女は、振り返ると剣を片手に構えて告げた


「だったら・・・・試してみる?私は、アイクにも、セネリオにも、ティバーンにも負けないよ」

「・・・・・さっきの目・・・僕と・・・同じだった」

「・・・・?」


想定外の言葉に構えていた手が緩んだ。いつもとは違う動揺したセネリオの声が聞こえた


「あのときの・・・僕と同じ・・・あなたは・・・一体何者なんです?」

「人間なんてさ、信じたところでまた裏切られるんだから、ラグズのがよっぽどいいよ」

「どういうことです?急に何を・・・」


セネリオには大切な人がいる。だからあそこにいるのだ。だけど私は・・・


「セネリオは、大切な人がいる、だから、あそこにいるんでしょ?私は・・・何もないからい
 いんだ。死んでも、悲しむ人はいない。勝手に行動して勝手に死んでも、誰も困らない」

「な・・・・?」


彩花はセネリオに背を向け、歩きながら告げた。歩いて行く姿を追いかけることなく、ただ見つめていた


「止めてみせる。どんな手を使っても」



それから数日、一度は戻ってくるかと思われた人物は戻ってくることはなかった


草原の中よく人や馬が通るからか草が生えてなく道のように出来た場所を歩いていた。我

ながら、無謀なことをしたと思う。だけど、あれ以外何も思いつかなかった。後悔はしていない

亜空の時と今回、アイクは私を助けてくれた。だからアイクのすることは正しいって思っていた


(でも・・・・あんなの・・・間違ってる)


戦争も知らない自分があんな風に戦場を何回も体験してきた人たちに何か言うのは間違ってる

って分かってる。生意気なことだってわかってる。だけど正しい洗濯だとはどう考えても思えなかった



(でも・・・でも・・・・)


その時、前に誰かがいることに気がついたがその姿を見てとっさに駆け寄った。その人は横に

あった木にもたれかかるように倒れ込んでいた。焦りが生まれ駆けよると所々怪我をしていた



「だっ大丈夫・・・っ!?」


だけど、手を伸ばしたところでその手をとっさに引っ込めたその男の人は、ラグズだったから

同じ目線になるくらいにしゃがみこむと傷口に向けて手をかざすと手は緑色に輝きだす


「ラグズ・・・・」


「・・・・う」


気がついた時日は昇っていたものの今が朝なのか昼なのかはわからない



「っ!?」

「あ・・・・気がついた」



横を見ると、そこには心配そうに見つめている少女の姿があった。が匂いから察知する


「ニ・・・二ンゲンッ!?」

「あっ・・・やっぱり・・・・ベオクのこと・・・嫌いなんだ」

「・・・・・・・・・・」


ふと、自分が負ったはずの傷が塞いでいることに気づく


「これは・・・お前がやったのか?」

「・・・ニンゲンに助けられるとか嫌かもしれないけど、ほっとけなくて。私そういうの気にしないし」

「お前、ニンゲンって言われて・・・怒らないのか?」


質問に対し目の前にいた人物は不思議そうな顔をした後ふっと笑って



「あぁ、私はベオクじゃなくて人間だから・・・って動いちゃだめだよ!また傷が広がる
 よ!もう血とか傷とか見たくないんだから・・・本当は包帯とかあればいいんだけど」

「・・・・・・・・・」


その時、彩花の体がピクリと動いた。その直後、青年も何かを感じ取る。雄叫びと共に2人の

前に数体の化身前のラグズが現れた。しかし、現れたラグズたちの様子がおかしいことに彩花

は気づく。操られているような、我を失っているような・・・



(そうだ、これ・・・あの時のムワリムさんと同じ・・・)


「確か・・・獣牙族には炎が有効だったはず・・・」

「くっ・・・・もうここまで追ってきやがったか・・・」

「え?この人たちに追われてるの?」


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次回

彩花の前に現れたかつてのデインの側近。なりそこないと呼ばれるラグズを連れ襲いかかって

くる。そんな中追われていた青年はイズカの提案を拒否すると告げる少女に驚くと見たこともない

魔法でなりそこない達を退けることに成功。直後少女が今しようとしていることを聞くのだった


次回 第12章、「実験ラグズ」


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