INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第7章、悪夢実現

ペレアスが帝国側に協力する理由、それは『血の誓約』によるものだった。信じられないものの

ミカヤの言葉によって全てが真実と明らかになり全ての話を聞いたミカヤ達は呪いを解く方法を

探すことに決めるのだった。そして少女は、再びあの夢を見る・・・
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「・・・では、僕は王都に戻って・・・『血の誓約』になにか抜け道がないか調べてみるよ」

「どうか、お気をつけて」

「っ!どうしてそんな・・・僕に優しくなんてしないでくれ!」

「わたしにはあなたの苦しみがわかります。ずっと・・・1人で耐えてこられたんですね」

「・・・僕のせいなんだ!僕がデインを破滅に・・・っ」

「いいえ!」


ミカヤはぐっと力を込め叫んだその言葉に下向きになっていたペレアスはハッと顔を上げる


「わたしがデインを・・・守ります。どんなことをしてでもみんなを守って見せます!」

「・・・・ミカヤ・・・・」


ペレアスはミカヤのまっすぐな瞳を見ると再び口を開く


「・・・分かった、僕も諦めない。運命に抗ってみせるよ」

「はい」

「待っていてくれ、ミカヤ。デインを救う方法を・・・必ず見つける」



あれはなんだったのだろうか、夢にしては明確すぎていた。帝国からお金を借りる誓約をした

つもりだったけど実は国を滅ぼすための誓約書・・・?帝国の命令に逆らえば国が滅びる・・・?


「そんなことが・・・あるの?」


そんな話、聞いたことない。どの世界でも、実話としても伝説としても言い伝えとしても



「・・・・・・・」


これが本当かどうかわからず、アイク達に話すこともできずそのまま数日が経った



(何・・・また・・・・・)


沼のような場所でみんなが戦ってる夢を前に見た。でも今回は違う。暗くて、周りがよく見えない



(!!)


ふと彩花の前に何者かが攻撃を仕掛けてきた夢とは分かっていても状況と反射で攻撃を受け

止める。暗くて誰と戦ってるのかわからない。鎧の色も暗くて色が識別できないただ聞こえるのは

叫び声と金属音、物が燃える音や翼の音。状況としては、ここにいるのはラグズ連合軍のアイク

達傭兵団とスクリミルさん達獣牙族兵のようで、ティバーンさんの姿は見えない



(!!)


また、茂みから音がして少女は剣を構える。そして、音と共にネールを唱えた。相手は剣の

ようでネールの壁にぶつかりギリギリと音を立てる。その時、雲の隙間から光が射しこんだ

相手の姿がうっすらとはっきりしていくと目の前にいた人物は・・・


「・・・・え?」


目が覚めた時、日が差し込みすでに朝になっていた。もしかしたら昼かもしれない。ハッと気づき

自分の手を見るとその手は震えていた。話そうか迷った挙句、最近良く見る夢のことを話す



「夢を・・・見るんです」

「夢?」

「そうです。最初は沼のような場所だったんですけど・・・最近は暗くって草が生い茂った場所
 ・・・でも最近の夢は夢にしては長くて・・まるで・・・まるで・・・未来のことを見てるような・・・」

「・・・・どんな・・・夢?」


声が震える

手が震える


「生い茂った場所で、私達は・・・兵と戦っているんです。暗くって相手がどこの兵かはわからな
 い・・・けどおそらく・・・帝国兵・・・かデイン兵・・・それで・・・私も戦っているんです・・・。ある・
 ・・攻撃を・・・・受け止めた時、月の光がさして・・・・私の戦っていた相手が・・・・相手が・・・っ」



「ティアマトさん。アイクが呼んで・・・どうしたのです?」


セネリオも入るなり震えている彩花を見て疑問を表情に現した


「戦っていた相手が・・・デインにいた時、助けてくれた・・・人なんです」

「!!」


最後しか聞いていなかったセネリオにもただ事ではないことを理解した


そう、あの人は間違いなく私を助けてくれた人たちの1人。だとすると・・・相手は


「おそらく、デイン兵です」

「「・・・・・・・」」

「あ、でも、これはただの夢ですから、私がその人たちのこと考えすぎて出てくるのかも」
 

そう言ったその時、急に外ががやがやと騒がしくなった。突然のことに、2人は何事かと思い様子

を見に行った。その理由はすぐに判明する。再び部屋に戻ってきたのは、セネリオだけだった


「・・・・デイン兵が現れたようです」

「・・・・・」


部屋を出てアイク達のいる場所へ向かうと、ティアマトさんとアイク、ティバーンさんとライに

スクリミル、それと知らない人達がいた。その中でも目立つのは紫色の髪の小さな少女

私より小さいのにその雰囲気からは神聖な、他の人とは違うオーラが感じられる


「で、どうする?」



アイクの言葉に見た目に似合わない口調で話す。がそんなことに気を回す余裕は今の私にはなかった



「うむ。報告ではデイン兵となっているが・・・帝国兵はどうなっておる?」

「今のところ現れたとの報告は入っていませんが・・・念のため数人残しておいたほうがいいと思います」

「うむ・・・だとすると・・・」


そこに名乗り出たのはティバーンさんだった。フェ二キスは空も飛べるため報告がしやすいということ

だそうだ。サナキはこの役をティバーン達に任せると言い渡した。さらにクリミア王宮騎士団と、獣牙族

の半数以上が残ることとなりそれぞれは戦闘に備えて準備を始めるために部屋を出ていく


私はただ、セネリオ達から状況を聞いていた


「どうやら、場所としては暗く、地面は生い茂っている湿った場所のようです。見通しが
 悪いのでたいまつが必要になりそうです。弓兵は前に出すのは控えた方がいいかと」

「わかった」


「どうする?帝国に備えてここにいたほうがいいかもしれないわ」

「いえ、行き・・・ます」


「もし、これがその戦いだとしたら・・・私を助けてくれた人たちが知らないうちに
 死ぬところなんて見たくないです・・・。もしかしたら説得できるかもしれないし」


説得なんて難しいのは分かってる。でもなんでこうなろうとしているのかが知りたい


「・・・覚悟は、出来てますから」



進んでいくと、夢で見た場所に良く似た所でデイン兵が待ち構えていた。それぞれは戦闘準備に

入りデイン兵が気付いた地点で戦争は始まった。最初はたまに聞こえた金属音も、時間が経つに

つれて鳴り止まなくなる。時には燃える音が、時には雷の音が。怪我をしてもまた向かってくる


「・・・・・っ」


自分は殺してないと言っても、周りの人は倒れてくし周りの地面も赤い所はあるし何よりも暗い

からどこから何が来るかわからなくて今までにない恐怖感が襲ってくるデイン兵の攻撃を受け止めて

は魔法で反撃、そんな動作が繰り返される。ふと一瞬だけ空が明るくなった


(これは・・・光魔法・・・)


おそるおそる光の方向に向かったけどその正体はキルロイさんで安心する


(やっぱり考えすぎ・・・?)


その時、背後に何かの気配を感じる音と同時に構えるとデイン兵が攻撃を仕掛けていた

でもその攻撃はネールの力で打ち消され瞬時に氷魔法で相手の動きを封じた


「ふぅ・・・・・」


少し、明るくなった気もしたけどそれはきっと雲が少し動いたからだろう


「!」


再び気配を感じネールを唱える。まだ誰かが飛びだして攻撃するがまたネールの青い壁に受け止め

られるしかしその相手は驚く様子なく、そのままこの壁を壊そうとギリギリと力をいれて攻撃を続ける


(強い・・・!)


かなり強い人だろう。軋む音の中で風が吹きその風によって雲が払われていく。払われた雲

と雲の一瞬の隙間に光が差し込むと風によって雲はどんどん払われ光によって周りの草木が

うっすらと見えてくる。今相対してるデイン兵の姿も・・・・



「・・・・・・え?」


うっすらと映ったその姿は鎧ではなかった。強いとは思っていたけどただの兵士ではないみたいだ

だけど、この服装はどこかで見たことが・・・さらに明るくなって目視で相手の姿が見えるようになった

その時何かの衝動が走った。思わず目を見開くと全身が震えた


「!???」



何かを疑うように、信じられないものを見たように。お願いだから違う人でいて、と願う

しかしその願いは相手の言葉によってあっけなく壊された。その人物は私の名を呼んだのだ


『な・・・・・彩花!?』

「・・・エ・・・・ディ?」


鍔迫り合いの中相手は兵士ではなくかつてデインで出会った青年エディだった。

力は弱まらないもののお互いが信じられないものを見るような表情を浮かべる



「どうして、ここにいるんだ!?」

「こっちこそ・・・どうしてこんな・・・・こんな・・・」


この地は、何度も夢で見た場所と似ていた。周りの風景も、地面の感触も、薄暗さも。そして戦

いの状況も夢で見ていたのと同じ。これは夢で見た光景がそのまま目の前に映っていたのだ

夢が、予知夢と思っていたものが現実になってしまったのだった


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次回

かつてデインで彩花を助けた人物がミカヤを始めとしたデイン軍の者だった事を知る連合軍

しかし彩花はこのまま続けて欲しいと告げる。一方デイン軍でもミカヤから話を聞いた暁の団

一同はショックを隠せずにいた。両者ともこの一件で戦いを終わらせられる訳はなく・・・


次回 第8章、「互いの衝撃」


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