INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

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第6章、退けぬ理由

ラグズ連合軍に神使派の帝国軍が新たに参入。アイクを始め一同はサナキの母国ベグニオン帝国

を取り戻すために協力する。皇帝軍はオルリべス大橋においてデイン軍に大勝。だが、サナキは撤退

するデイン軍を追撃することなくデイン王ペレアスに向け領内の通貨のみを求める書状を送る・・・・
__________________________________________

橋よりさらに向こう、ミカヤは状況の報告をサザから受けていた


「だめだ、ミカヤ!前衛は完全に破られた。皇帝軍は次々と橋を渡ってくる」

「・・・仕方ないわ。すぐに退却を指示して・・・」


「な・・・何を悠長なことを言っておられるのだ!橋を破壊してでも、進軍を止める努力をされよ!!」


監視官の言葉にサザは反応した。それに対してミカヤは答える


「・・・監視官殿、橋を落とせば、一緒に戦っているデインの兵士まで巻き添えになってしまいます」

「敵の進攻を止めるためのやむを得ぬ犠牲、そう考えては?ええい
 とにかく!なんとしてでも皇帝軍を先に進ませてはならぬのだ!」

「いいえ!我が軍はセツラ城まで撤退します。サザ、みんなに指示を」

「撤退っ!?逃げることは許されんぞ!最後の一兵になるまで戦うのだ!」


それに対してミカヤは言う


「・・・ご意見を尊重はいたします・・・ですが・・・最終判断は指揮官である私に任せていただきます」

「何を、この・・・!小娘の分際で私に逆らおうというのか!」



ミカヤが口を閉じた代わりにサザが言う


「監視官殿だけここに残し、俺たちだけ撤退というのでも一向に構わないんですが?」

「くっ・・・よろしい!撤退を認める。だが、このことは元老院とデイン
 王にもご報告申し上げる!今から言い訳を考えておくのだな!!」


そう言い残すと不満げな様子で監視官は大きく足音を立てながら二人の前から去って行った

サザは全軍に指示を出そうと一歩歩き出すがその時、背後でどさっ何かが倒れる音がした


「ミカヤ!?」


振り替えると、そこではミカヤが倒れていたのだ


「ここにいろ。すぐに戻る・・・!」


そう言い残しサザは走り出した


「・・・どう・・・したのかしら・・・最近はすこし・・・ましだった・・・のに・・・・・この頃・・・頭に霧が
 かかったようで・・・わたしの・・・ちから・・・なくな・・って?・・・ふふ・・・ちからなんて・・・なく
 なって・・・しまえばいいって・・・ずっと思ってた・・・のに・・・へんね・・・ねえ・・ユンヌ・・・・」




「どうしたのだ2人とも」

状況が理解できない二ケに対し、2人には確かに聞こえた


「さきほど、私たちを呼ぶ・・・声が聞こえました。ここからずっと北東・・デインの方角から・・・」

「胸騒ぎがします。・・・私達もデインへ向かいましょう」

「兄上と二ケ殿は支度を。私はカイネギス殿に事情をお話しし、暇乞いをしてきます」


そう言いリュシオンはその場から姿を消した


「・・・おまえたちの妹になにかあったのだろうか」

「わかりません・・・ただ・・・行かなければならない。そう感じるのです」


サナキは撤退するデイン軍を追撃することなくデイン王ペレアスに向け領内の通貨のみを求める

書状を送るが数日を経てもペレアスからの返書は一向に届かずやむを得ず皇帝軍は進軍を強行

デイン中央部を避け山沿いに南下していった


「ミカヤ・・・!どうしてそんな・・・倒れるなんてことに!?」


部屋に入るとすぐ横で苦しそうに眠っているミカヤを見てペレアスは唖然とした



「それをあんたが言うのか・・・?ペレアス王!ミカヤはずっと・・・具
 合が悪いのを隠していたんだ。士気にかかわるからと言って・・・」

「そんな・・・ごめんよ。そ、それで、彼女の容態はどうなんだ!?まさかこのまま死んだりは・・・」


タウロニオの話によると、かなり衰弱しているが命の心配まではないそうだ

だが当分は安静にして、様子をみるようにと伝えられたそうだ


「だが、あんたたちが『奇跡』と呼んでいた力は・・・もう使えない。
 使えたとしても・・・やらせない。俺はミカヤを連れて軍を抜ける」

「なっ!?なにを言い出すんだ・・・?」


眠っているミカヤを一瞬見てサザは話す


「いままでは・・・すべてはデインのためと思って我慢してきた。だが、それも限界だ」

「待ってくれ、サザ!そんなこと・・・困る・・・」

「私もサザの意見に賛成です。ミカヤ殿には・・・十分すぎるほど
 重荷を背負ってもらいました。・・・もう解放してあげましょう」

「だめだ、頼む!」


ペレアスは膝をつきサザに向かって頼み込んだ。行動にアムリタは止めるが体勢を戻すことはしない


「ミカヤがいないと・・・軍は立ち行かなくなる・・・それは・・・だめなんだ!!」

「あんたと帝国の間にどんな密約があったのかは知らない。けど、それは俺たち
 にはまったく関係ない話だ。俺はミカヤを失うくらいならデインがどうなろうと・・・」

しばらく、この部屋に沈黙の空間が流れた。話しだすのを躊躇う空間の中で、ペレアスは呟いた


「・・・もし、軍を去るなら・・・ミカヤは死ぬよ?」

「貴様っ!?脅すつもりか・・・!」

「ぶ、無礼者!わたくしの息子になんという口の利き方を・・・・!」

「・・・ミカヤだけじゃない。君も死ぬ・・・僕も死ぬ・・・」


「デイン国民は全て・・・死ぬ」


「!?一体何を言って・・・」


状況の理解できないサザはペレアスに問いかける。しかしペレアスは答える様子はない

その時、アムリタの頭にはある事が浮かび上がるとおそるおそるペレアスに問いかけた


「・・・ペレアス・・・そなた、もしや・・・『血の契約』を交わしたの?」


言葉に反応しペレアスは瞬時に立ち上がり窓に向かったその後も、しばらく沈黙の間が流れた


「デイン国王として帝国元老院のルカンと誓約を交わしてしまった
 ・・・だから・・・だからそなたはこんなにふさいで・・・怯えて・・・・・」


「・・それは・・・なんですか・・・?」


その時、眠っていた少女が目を覚ました。サザにタウロニオが気づくと再びミカヤは問いかけた


「答えてください・・・ペレアス王。『血の誓約』とは・・・?」


それはかなり前、ずっと前に起きた。深夜ともいえる時間にペレアスは白い衣服の人物と廊下で

話をしていた。そしてこの出来事を知っているのは2人だけではなかった。ある人物も、夢で見ていた



「申し訳ありませんが・・・デインは、その要請に応じることはできません。どうか
 お引き取りを。そしてデインの意思を、神使様にお伝えください・・・使者殿?」

「ガドゥス公ルカン殿のお見えです・・・」


使者の横に、突如光輝く魔法陣が現れその場にある人物が現れた。突然現れた

ことにペレアスは驚いた。こうして突如現れる人物を見ていないため尚更驚いた


「我が国の魔道は・・・日々画期的進歩を遂げておるのです。この『リワープ』
 の杖もそう。己の望む場所へ、こうして瞬時に移動することができる・・・」


(あそこにいるのは・・・ペレアスさんと・・・誰だろう。デインで見たことない・・・)


「それで、あの・・・デインへの出兵要請に関してなのですが・・・」

「そう、まさにそれだ!半獣どもを始末するために、デイン軍からも軍をお借りしたい」

「お断りします・・・!我が国は戦に兵を出せる状態ではないのです」



たとえ国が安定してきたと言ってもまだまだ復興には程遠い。自国を復興させることに精一杯だ



「ほぅ、我が要求を突っぱねられるか。ならば・・・このデインもろとも滅びていただくしかありませんな」

「デインを攻撃すると!?」


ペレアスには話がいまいち見えなかった。そのとき、ルカンは一枚の誓約書を出した


「デインを滅ぼす・・・そう。この誓約書があれば、それは実に容易いことだ」

「それは・・・」


それは、ペレアスが爵位式の後に著名したものだった。非公式に行われたそれは帝国が

デインに対し、無利息無期限で億単位のゴールドを貸しつけてくれるという内容だったはず


「世間知らずのデイン王は、これがただの借用書であると・・・そう信じておられるようだ」

「!?」


その時、ルカンの口からはある言葉が飛び出た


「・・・まさか・・・・」

「イズカは私たちの手先。完全に支配するために・・・意のままに動く王が欲しかったのでな」

「あ・・・あ・・・ぁ・・・・・」


その場に、ペレアスは足を崩した


「ひとつ、良いことを教えておいてやろう。かつて失った国を取り戻すため『血の誓約』を交わした愚
 かな王がいた。そやつはすぐに誓約に背き反抗的態度をとった。その結果、どうなったとおもう?」

「・・・・・」

「くく・・・まず1日目に1人死んだ。ただの村人だったので誰もあまり気にしなかった。
 2日目には2人・・・3日目には3人・・・原因不明の突然死はまるで流行り病のように
 広まり確実に国中を蝕んでいった。30日を数える頃・・・王はようやく気づいた・・・」


『これが誓約を破った呪いなのだと』


王はすぐさま帝国に謝罪し呪を解いてくれるよう哀願した。それが受け入れられたのが

ちょうど100日目の事。王はすでに側近の半数と妻と子までも失っていた。それ以降

その国は代々元老院の言うがままとなっている



「納得していただけたかな?デイン国王よ。もし誓約を違えた場合
 はデインの民がどうなるか・・・くれぐれも忘れることのないように」


(今のは・・・!?)


とある日の朝、少女は長い夢から目が覚めたそしてまた、デインでもある部屋で騒動が起きていた



「元老院に逆らうと・・・デインの全ての民が死ぬだと?」

「なんと・・・なんと重い・・・信じられぬ・・・」


サザを含め全員が信じられなかった。そんな話、あるわけがないと誰もが思った。ペレアスか、元

老院か、どちらかが嘘をついている可能性だってあるとサザは叫んだ。するとアムリタは尋ねる


「・・・印は、どちらの手に・・・?」



アムリタの質問に対しペレアスは何も言わず、服を上げて腕を見せた


「・・・これは誓約の証。我が息子は・・・陥れられたのです」

「俺は・・・信じない!皇太后!あんたの言うことだって真実とは限ら
 ない。これ以上茶番につきあうつもりはない。ミカヤ、早くここを出よう」


「・・・真実よ・・・」


「私の力は・・・無くなっていなかった。疲れて・・・弱まっていただけ。誰も嘘なんてついていない」

「・・・っ」

「・・・っう・・・う・・・すまない・・すまな・・・い」

=======================================

次回

ミカヤの言葉により事実ということが明らかになりミカヤ達は軍を抜けることを躊躇う

そして、同じ出来事を夢として見ていた少女はそれが本当に起きたことだとしても

どうすることもできなかった。そして別の日再び今度は違う夢を見るが・・・


次回 第7章、「悪夢実現」


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