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INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログ

第4章、死守

連合軍と帝国兵は相対するがエリンシアの行動と言葉により両者は引き返すことを決めるが

パルテロメと帝国兵の一部は退くことなく武装をしていないエリンシアに対して攻撃を命じる

それに気づいたアイク達とクリミア王宮騎士団はエリンシアを守るため走り出すのだった
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「パルテロメ様・・・っ!クリミア王宮騎士団が現れました・・・!」

「ラグズ連合軍の残余部隊も女王を守ろうとして攻めかかってきております!」

「歯向かう者はすべて始末なさい!!この私に・・・帝国元老院に逆らった報いを受けさせるのです!!」

「はっ!私、セルゲイにお任せ下さいませっ!」



その頃、ゼルギウスの元にもまた、この知らせは届いた。るベールの声に歩くスピードを落とし


「パルテロメ総司令官の命によりクルベア公爵軍が攻撃を仕掛けようとしております!」

「どこまで愚かなのだ、あの方は・・・!戦うべき相手を見誤り、集団で非武装
 の女性を襲う・・・・・それが帝国軍を統(す)べる者のとるべき行動か!?」


クリミア軍の様子を尋ねると救出に向かっている事、ラグズ連合の一部も協力していることを告げた


「丘から駆け下り、女王救出に向かっております・・・ラグズ連合の一部も協力しているようです」

「ならば・・・我らのすべきことはない。このまま撤退する」

「し、しかし・・・このままでは、クルベア公爵軍を見捨てたということに・・・」

「構わん。すべての罰は私が受ける。だが・・・これ以上の離反者が出ぬよう命令を徹底しておけ」

「はっ!」



回避されたかと思った戦争は別の形で始まってしまった。また、多くの血が流れる



(エリンシアを助けないと・・・!)


恐怖よりも僅かにエリンシアを助けたいという気持ちが勝っていた。だから動けたのだろう。少女

もまた、エリンシアに向かって走り出した。とはいってもこの戦場の中を走っても兵士とぶつかる

だけで効率がいいとは言えない。フロルを唱えるとその場から姿を消し女王の前に現れた



 「!!」



突然現れた人物、それはあの時城から逃がした人物だった。彩花を見ていたエリンシアに対し


「彩花・・・・!?」

「ちゃんと、生きてるよ」


彩花は前方に迫る帝国兵を見つめ言う。その表情は決して穏やかなものではない


「そして、エリンシアを助けるために来た」


言葉を言い終えると、少女の手から炎の球がいくつも前方に飛んでいく

無数に飛びかう炎の球は敵兵に当たっていく


「ファイア!・・・・・・ディン!」


このままでは埒がないと唱えると彩花を拠点とし炎の波がだんだんと広がってゆく

兵士を倒すまではいかないが動きを封じていく。魔道書は当然燃えあがり灰となる

その時、敵将かと思われる人物が馬に乗って走ってきた


「我が主、パルテロメ様に逆らう愚かなる者共め!我が手によって葬り去ってくれよう!」

「させない!」


向かってくるセルゲイに向かって構えを取る。敵将と戦うのはこれが初めて・・・・

でも、今はそんなことに怯えてる余裕なんてなかった。ただ、エリンシアを守るため



「エリンシア様!」



その時、エリンシアと彩花の横を横切り敵に何かが斬りかかった


「ルキノさん!」

「ルキノ!」

「彩花・・・!?女王陛下・・・ご無事でしたか」

「えぇ・・・」



「閣下!も、もはや、我が軍の敗色は濃く・・・・・精鋭部隊を
 持ってしても敵軍の勢いを止められません!お逃げください!」

「負けた・・・?こ、この私が・・・!?」


兵士は、パルテロメへ状況を伝えた。理解できないまま状況だけが変わっていく


「くぅっ、ゼルギウス・・・私を助けに戻らないとは増長して・・・!!・・・見ていなさい!」



「!!」


その会話を、彩花は聞いていた、正しくは、聞こえていた。追いかけようにも1人ではどう

しようもできない。さらにあの敵将が残っている時点で追いかけるのは難しいだろう

誰も追いかけることはできず、パルテロメは鎧をまとった兵士と一緒にその場から姿を消した



「我らクルベア軍はパルテロメ様の正式な命を受けている!元老院の代理にも等しい存在なの
 だ!傭兵よ!貴様なら分かるな?どちらにつくのが賢いか!分かったなら、我らに加勢し・・・」

「・・・・傭兵って誰?」



アイク達は兵士達と戦っていない。今ここにいるのは、エリンシアと私と王宮騎士団の一部



「さっぱり意味不明。まず、元老院ってなんなのさ?」

「きっ・・・・貴様!」


何か悪いことを言ったのか、敵将は馬に乗ったまま弓を構え弦を引くとその矢を発射させた


「ネール!」


少女の叫びで彩花とエリンシアの周りに青い膜が張られ矢をはじき返した


「な・・・!?」

「っていうか馬に乗ったまま攻撃って卑怯じゃない?まあ戦争に卑怯も何もないか」


場違いな緊迫感のない会話に王宮騎士団とエリンシアは茫然としていた


「・・・エリンシア、この人って殺さないといけないの?」

「え・・・・?」


突然話を振られ戸惑うが何を望んでいるのかを察すると数秒後、エリンシアは告げた


「罪を償わせる為・・・捕えるだけでいいです」

「エリンシア様!?」


エリンシアの言葉に反応したのは王宮騎士団団長のジョフレだった


「甘すぎます!この者はエリンシア様を襲って・・・!」

「了解」


ジョフレが言い終わる前に少女は短く告げるとその場から姿を消した。敵将の上空に現れ

氷魔法の魔道書を持つと氷の風が吹き付け地面は見る見るうちに凍っていく。そして、セル

ゲイの足元も凍っていた。直後魔道書を持ちかえると雷が落下する


「ぐぅ・・・っ!」

「あぁ、オマケに別の魔法もやっといたから氷をなんとかしても無駄だよ?」


上空から少女の姿はまた消え、エリンシア達の前に現れた


「ふぅ、やーっと引き上げてったな、ベグニオンの連中」


ライは、静かになった所を見てふぅ、と息を吐いた



「今回の件で確信した。完全に割れているようだな、帝国軍は」

「みたいだな」

「ゼルギウス将軍がまともな奴で助かった。ラグズ連合と帝国
 の両軍が激突すれば・・・・エリンシアの行為が無駄になる」


しかし、よくもあんなことができたものだと内心ではアイクも驚いていた

ティバーンではないが、あそこまで度胸のある人物などそういないだろう


「アイク!ライ殿!女王陛下救出への手助け、かたじけない」

「アイク!ライ~!」


そこにやってきたのは、王宮騎士団団長ジョフレといつの間にかアイク達から姿を消していた彩花だった


「あ!どこいってたんだよ」

「どこって・・・そこにいたけど」

「そこってお前な・・・」


「ジョフレ、あんたたちも、ずいぶん思い切ったことをしたもんだな?」

「・・・立たれたのは女王陛下お1人だが・・・あれこそ我々クリミアの総意だ。
 ラグズ連合と帝国・・・どちらも裏切れん。国も守りたい・・・苦肉の策だった」

「強くなったな、クリミアは」

「何を他人事のように・・・グレイル傭兵団も同じクリミアの民じゃないか」

「そうだな・・・誇るべき祖国だ」


ふと2人が横を見ると、そこにはライを含めさらにティアマト

セネリオが加わり彩花と何かを言い争っていた



「なにがあったんだ?」

「・・・・どうやら敵将を討ったのが彩花らしいの」

「なに?ジョフレ、本当なのか?」

「討ったと言っても殺してはいないが・・・まあそうなるな」



「さ、女王陛下の元へ行こう。話をする時間はあるんだろう?」

「あぁ、そのつもりだ。ライも一緒に・・・ライ?」

「・・・・・」


アイクはライがおかしいことに気づいた。さっきから、一点ばかりみてボーっとしている



「おい、ぼさっとするな」

「いっ!?なんだよ、いきなり?」

「エリンシアに挨拶しにいくぞ」

「あ、あぁ!そうだった。ジョフレ殿、オレも同行していいですかね?」

「もちろん大歓迎だ。では、こちらへ」






「しかし、ものすごい戦いだったな」

「?」

「何があったんだ?」

「こいつな、最初、「傭兵って誰?」とか敵に言ったのだ」

「だって私傭兵じゃないもん」


その姿を見つけると、誰よりも先に彩花は駆け寄った


「彩花・・・・よく、生きていてくれました・・・」

「・・・・・うん。生きてるよルキノさんも・・・生きていて・・・よかった」

「・・・えぇ、心配かけたわね」


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次回


帝国兵を追い返した連合軍と王宮騎士団。そして、アイク達は今回の出来事を決定打にし

ベグニオン帝国が完全に分かれていることを知る。一方あの日以来再会を果たしたエリンシアは

あの時と変わっている少女の雰囲気に気づく。そしてもう一人、異変に気づくのだった・・・


次回 第5章、「決定打」


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