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INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログ

第2章、クリミアの心

エリンシアの元にやってきた元老院パルテロメ。ゼルギウスに変わり緩和された交渉では

あるがとある条件を用いられる。一方クリミア領内をベグニオン帝国兵が通過するのを静観

していたクリミアの情報が入ったガリア王国、ラグズ連合軍はひとまず保留にするのだった
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「では、鷹王よ。申し訳ないが、そなたの軍勢は東の守りに残してもらってよいか
 ?その上で、そなた自身には我が軍の精鋭を率いて北へ向かってもらいたい」

「そりゃ構わねぇが、俺だけで獣牙族をまとめろってのは結構骨が折れるんだがな?」

「それは問題ない。副将としてライをつけて・・・」


その時スクリミルが叫んだ。自分が行く、名誉挽回の機会を与えてほしいと。ライも重ねて頼んだ



「オレからもお願いします。・・・スクリミルが適任です」

「・・・・まかせてよいか、鷹王」

「あぁ、俺は問題ない。獅子王、あんたとよりよほどやりやすいと思うぜ」

「ふっ。では、頼むぞ」


会話がまとまったところで、今度はアイク達の方を向き引き続き依頼したいと尋ねた。答えは

一つ、断る理由などなくその都度を伝える。そして、今度は全体に向かってカイネギスは言う


「それでは、集いし者たちよ。本日のうちに準備万端整えた後・・・夜明けと共に出陣してくれ」


会議の終わった後、それぞれの国王始め部屋にいた人物たちは夜明けと共に出発するため

部屋から出て行った。そしてカイネギスが、部屋から出た直後のことだった出た先にいたのは

アイクにセネリオともう一人。その1人は見たことのない顔



「・・・・ということになった」

「最近そればっかでもう限界なんですけど・・・君たち異常だよ。人じゃないよ」

「そんなこと言われてもな・・・なんならここで待ってるか?」

「アイクよ」


突然、アイクの名を呼ぶ聞き慣れない声が聞こえたふと声のした方向を見ると


「・・・・!?」


2人は驚きの様子もなく近づいてくる声の主は見た目からしてどことなくスクリミルに似てる

気がした。ということは、カイネギスは近づくと2人の横で固まっている少女を見て言った


「そなたは?初めて見る顔だと思うが」

「・・・・・・・・」


何かに気づきセネリオは少女の名を呼ぶ


「彩花?」

「・・・・・・・・」


「どうしたんだ?一体・・・」

「・・・・・・え」


アイクの声に我に返った彩花は再びカイネギスの方をみた。一体自分の何倍だろうかという巨体


「あぁ。そういえば獅子王には言ってなかったな」

「・・・ほう」


獅子王。おそるおそる尋ねると言葉の通りやはりこの人物がこの国の王なのだ

落ち着け自分と心に言い聞かせるが落ち着ける訳はなく


「あは・・・ははは・・・ははははは」

「本当に大丈夫か?」

「ふ・・・ふふふ・・・そうですか・・・このお方がこの国の王様・・・・」

「うむ。カイネギスだ」



その後やっぱり獅子王は色々と忙しいらしくその場から去って行った


「・・・・恐ろしい。やっぱりラグズって恐ろしい」

「そうか?」

「アイクは異常だよ・・・・」

「まあ、初めて見て驚かない方が普通ではありませんでしょう」



帝国兵がクリミアに入っているのにエリンシアはなにもしていないという話を思い出し


「エリンシアの身に何かあったとか・・・?」

「だとすれば、国内は今混乱状態に陥っているでしょう。おそらく違うかと思います」

「獅子王の話だと、黙視していると言う話だったな。無用の血が流れることを避けたためだと」

「・・・エリンシアらしいね」


デインもクリミアも元々はベグニオン帝国だった。帝国の勢力がまったくないわけではない。そのくらい

なら私でもわかる。おそらく、クリミアはそういった関係で帝国の命令を断り切れなかったのだろう、と


「独立しても、自由ってなかなかなれないんだね」

「・・・主国がピンチの時などにはこういった支配下にある国などから兵力や糧食の要請をするこ
 となど珍しいことではありません。クリミアの兵がいないことだけでも良かったと言うべきでしょう」

「・・・そうだね」


「これはラグズの皆を守る戦いでもあって、エリンシア達を守る戦いでもあるんだよね?ラグズの皆
 と仲良くできるように・・・自分を犠牲にしても頑張ってたんだもん、エリンシアが裏切るわけがない」

「あぁ」

「・・・何度もいいますが、これからは予想しない戦いになる可能性があります」

「わかってるよ」


それでも・・・それでも、約束したから。復興が終わったら、デインに行くと

トパック達と、再び会えると。お父さんと、必ず生きて帰ってくると


(約束したから、死ぬわけにはいかない)



というか意外ガリアってなんかラグズ(獣)の住むところだからもっと野性的なのかと

思ったら意外と建物あるし部屋も人間みたいにちゃんとしてる

その時、歩いていく先からある姿が見えた。白い翼にあの黄色っぽい白っぽい髪の毛



「あれ・・・リアーネ?」

「おや、リアーネでは・・・・」


誰かの声にリアーネは笑顔で振り返った。そして、古代語で何かを叫んだ

彩花もその先を見るが、そこにいたのはリアーネと同じく白い翼を持つ人物



私は、その人を見たことがあった



「あ・・・・・・」


その人の後ろから、さらにもう一人、体中になにかの模様が浮きあがっているのが

まず目に入る。そして、他の人とは何か違う風格を漂わせている人物が


「ラフィエルよ、どうしたのだ?」

「・・・・彩花さん?」

「?」


その言葉に二ケはラフィエルから視点をずらしリアーネの横にいる人物を見る。その少女は

黒髪が特徴でリアーネよりもかなり背が低い。そう、2人はこの人物に会ったことがある



「ラフィエルさんに・・・・二ケさん・・・?」

「おぬし・・・・彩花か?」



「本当に・・・・生きて会えるかな」


それは、別れの分岐点で私が言った言葉。あの時の私にはこの先、生きてける気がしなかったから

そんな不安だらけで泣いていた私に言ってくれた。「きっと会える日が来る、そんな気がします」と



「ラフィエルさん・・・ニケさん・・・!また・・・また・・・会えましたね・・・っ」




手で涙を拭おうとしても次から次へと瞳から涙が止まらない。そこまでうれしかったのか・・・違う

うれしい。ゆっくりと近づいてきたラフィエルさんは、別れ際の時のように彩花をそっと抱き寄せる


「本当に・・・今まで、良く無事で・・・」

「二人も・・・良かった・・・ですっ」


場所を移動しとある部屋にやってくるとそうだ、と二ケさんは何かを思い出したように言葉を発する


「聞かせてくれぬか?おぬしの言っていた、外の国の話を」

「あ・・・はい。でも・・・たくさんありすぎて、何を話せばいいのか・・・」

「まず、あなた自身の国のことを話していただけますか?」


ラフィエルさんの言葉に頷くと今までなんどか人に話してきたみたいに2人にも国のことを話した

何よりも大きいのは、ここと同じように2つの種の生物がすんでいることとその2種類の生き物は

共に共存していること。そしてこの地には無い技術や物が溢れている事



「最初話を聞いた時も思ったが、やはりおぬしの国は平和なのだな」

「そうですね。けどもう一つの国は・・・ここと同じく戦争の末平和が誓われたんです」


そこに、セネリオとティアマトさんがやってきた。2人は手に地図を持っている


「ここにいたんですか」

「セネリオ?どうしたの?」

「少々進路に変更があったのでその確認を」

「・・・まあ説明されてもよくわかんないんだけどね・・・なるべく分かりやすくお願いします」


セネリオは手に持っていた地図を広げて彩花達に説明をする。特に大きな変更はなく、ちょっと

した確認と進行方向の変更の知らせだった、この広い世界の中、再び会える事なんてそうそう

ないと思う。出逢ってから、二度と会えない人もいてすぐに会える人もいる旅して出会ってきた

人たちの中には、今どこにいるのか分からない人もいる


「そう、確か女王と以前会ったことがあったと言っていたわね」

「はい。また会えて嬉しくて」

「・・・・・・・・・」


だけど、あの時いたデインは・・・今は敵なんだ。そして、デインの他にも帝国軍というとても

強い敵兵がいる。これまで以上に、想像もつかないような事態が待ち受けているだろう


「じゃあ私は夜明けのために寝るね、時間になったら起こしに来てよ」

「自分で起きてください」

「・・・多分・・・無理」

「・・・・・・・・はぁ」


そう言って私とティアマトさんは笑い、セネリオは呆れた様子でいた

夜明け前に出発したというのに、もう空は明るくなっていた。漁師の人たちは毎日こんな光景を

見ているのだろうか?漁師の人ってすごいなって思う。自分には到底できないことだろう


「ベグニオン軍め!獣牙族の底力、見せつけてやる!」

「卑劣な奇襲をかけ、俺たちの国を焼いたこと・・・大いに後悔させてやるぞ・・・!」


ガリア兵か、どこからか数人のそんな声が聞こえる。もう何度目かの夜明けとはいっても目の

前の風景と空気に眠気は吹き飛ぶ。緊迫した空気と痛いほど身にしみる鋭い視線が突き刺さる


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次回

連合軍と帝国軍が衝突しようとしたその時彼らの前に現れたのはクリミア国女王エリンシア

だった。エリンシアの出した答えは誰しもが予想し得ない行動だった。決死の行動もあって

一時は撤退しようとしていたがパルテロメ率いる一部の兵によって事態は急変する


次回 第3章、「女王の覚悟」


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