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INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログ

第三部(後編)、序章、中立立場

抜けたかと思いきや着いたのは目的とは違うもう一つの方ゴルドア王国。国境侵入の罪に問わ

れる中ナーシルとイナによって一時は収まる。ガリアまでの道を案内される一方クリミアでは

エリンシアの元に元老院パルテロメがやってきていた。双方の雰囲気は穏やかなものではなく・・・
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「どういうことですか・・・?一体、何が起きているのですか?」



そして決めなければならないことがある。このまま帝国軍の通過を許してしまっていい

のか。このままいかなければ、私の国の民は被害を受けないが戦場になってしまう



「・・・・・・・・・」



ガリアとは同盟関係にありその関係を崩したくはない。また帝国とも、神使様やベグニ

オンの方に恩がある。どちらも縁を切りたくはない。究極の選択とも言える状況にあった


「皆が平和に暮らせる日は・・・こないのでしょうか」


答えが返ってくるわけもない中、エリンシアは呟いた


「はい。エルツ山脈の東に留まり我が国を牽制(けんせい)している帝国軍・・・報告によると、これが
 およそ半数に減ってるようです。残り半数はクリミア入りし・・・・王国領内を横切り南下しています」


東に山脈がある限りまともに動かせるのは飛行兵のみ。北と東からガリアを囲もう

と計算していることをティバーンは推測を告げた。カイネギスはクリミアの様子を尋ねた


「クリミア王国軍の動きはどうなっておる?」

「・・・残念ながら、静観している様子です」

「そうか」


その時、3人の後ろから大声が聞こえた。その声の主はスクリミルだ


「くそっ!クリミアはやすやすとベグニオンを通過させたのか!?」

「・・・クリミアにしてみればベグニオンは宗主国だ。彼らの欲求を拒むのは難しい」

「宗主国!?なんだそれは!」

「んーそうだな・・・。ベグニオン帝国は自分とこから独立した国
 に対していまでも支配権をもってるって言えばわかりやすいか?」

「クリミアもデインも・・・元々はベグニオンだった」



アイクは納得したようでそこにスクリミルはライに問いかける


「だが、ライよ。それをいうなら、ガリアも鳥翼の3国もそうだろう?」

「オレたちラグズはさ、国が成立した時点で帝国とは縁を切ってるような状態だからな」


スクリミルはライの話を聞いた後数秒唸るような体制をした後顔を上げた


「しかし・・・同盟国の不利となるような行いをとってもいいという理由にはならんのではないか?」

「う・・・そりゃ、正論だけどな」

「やはり、クリミアはガリアを裏切ったのだ!断じて許すわけにはいかんぞ!」


『よさぬか、スクリミル』


一段と威厳を放つ言葉が空気を凍りつかせる。その声の主は、この国の王からのものだ


「発言には気をつけるよう、常に言っておるだろう」

「はっ・・・・し、しかし・・・先の戦いで受けた恩を忘れ、ベグニオンに与するな
 ど・・・。こうなったからには、クリミアとの同盟は破棄するしかないのでは?」

「わしは、クリミアが全面的にベグニオンについたとは思っておらん。王宮
 騎士団と帝国軍の間で、一度は衝突があったとの報告も入ってきておる」
 

エリンシアが抵抗を止めたのは無用の血が流れる事を避けた為だろうと付け足した


「・・・ガリア王は、そこまでクリミアの女王を信頼しておいでか。どのような人物なのだ?」


その場にいたカイネギスに二ケは問いかけた

「彼女の亡き父、先代の王ラモン殿とわしは・・・ラグズとベオクの親交を深めるために同
 盟を結んだ。その志を受け継ぎ、互いの民たちが自由に国を行き来し、種族の区別なく
 暮らしていけるような・・・そんな国を作っていきたいと、わしに語ってくれたこともある」

「・・・私がこちら側にいた頃とは、ずいぶん様子が変わったのですね?」


さらに二ケの横にラフィエルが出てきて言う

       

「数ヶ月ほどデインに滞在していた時は・・・ほんの一握りの者
 たちを除いては、それほど変化はないように感じましたが・・・」

『兄上のおっしゃるとおり、まだ一部だけです』


二ケとラフィエルの背後から聞こえた声に全員が振り返るとそこには、目を疑うほどの

美しさを持つ翼を持った鷺の民リュシオンとリアーネがいた


「しかし・・・確実にその輪は広がってきています。事実、私やリアーネ
 にもたくさんのベオクの友人がいます。クリミア女王は、その一人です」

リアーネは古代語でラフィエルに何かを話しかける。古代語を知らない人達から

すれば何を言っているのかは分からないがその言葉はラフィエルに伝わった


「素晴らしい・・・方なのですね」


「なんだ、みんなしてべた褒めではないか!」

「俺はまともに話したことはないが・・・そう特別には見えなかったがな?」

「特別かどうかは別として・・・エリンシアはガリアを裏切らん。それは俺が保証する」

「及ばずながら、オレも。あの人は信じていいと思います」


アイクに続いてライも同じ意見を述べたその話を聞いた二ケはふっと笑い


「なるほど・・・得心がいった」

「では、ひとまず・・・今後の戦において、クリミア勢力が帝国に与する
 ことはないと考えて・・・鷹王よ、そなたの意見を聞かせてもらいたい」

「クリミアが動かんのなら、このまま攻め込まれるのを待っている必要
 はないだろう。精鋭を北にやって、一気に勝負をつけるのはどうだ?」

「アイクよ、そなたたちはどう考える?」


アイクはひとりの青年の名を呼んだ。さっきまで清聴していた1人の青年は前に出てきて

フェニキス王の案を支持すると意見を述べる。部隊を分け半数に減っているのも好都合だと


「これまで数で負けていましたが、現状はほぼ互角。ラグズの戦闘能力の高さを考えれば、戦いを優
 位に運ぶことも可能です。先方にはゼルギウス将軍がいるでしょうから、油断はできませんが・・・」

「・・・長期遠征によってガリア自体の兵力は落ちている。早々に決着をつけたいところではあるな」


その頃、彩花は別の場でとある人物と剣を握っては動きを真似していた


「どうして剣ってこんなに重いの!」

「どうしてって鉄で出来てるから?」

「知ってるよ!」


そんなことを叫びながら素振りすると隣で見ていたのは女剣士ワユだった


「これ筋肉痛になるよ!普段から鍛えてないのが悪いんだけど!」

「魔法が使えるのにわざわざ剣技練習する必要ある?私は教える分には構わないんだけど」

「私の知ってる場所では魔法が無効化される仕掛けとか魔法とかあるんだ。念のために」


銅、鉄、鋼鉄とランクが上がるたびに威力は増すものの上がるたびに扱いは難しくなる

ほとんどの剣士が最初は鉄の剣を使う。だが彩花はあろうことか鉄の剣が持てなかった


「鉄の剣より疾風の剣の方が扱いは難しいのに、不思議だよねー」


そんなことを話しながら剣を振っているととある人物達がやってきた


「二人とも、少し休憩したらどうかな?」

「あ、オスカーさん」


やってきたのはアイクと再会してからすぐ料理を持ってきてくれた人物オスカーさん。元々は

クリミアの王宮騎士団にいたそうだがとある事情によりここに戻ったとかなんとか。そのことも

あり実力は優秀と言え傭兵団でも頼れる主力の傍ら料理を始めとした家事担当だとか


「おぉっ?おにぎり!」


慣れない手つきで剣を鞘にしまうと駆け寄った。よくスッと鞘にしまう姿が見られるがやはり慣れて

いないこととあれほど狭い空間に入れるのだ。そう簡単にいくわけもなく横で見ると引っかかるのは

恰好悪い。数回やってもうまくいくことはなく必ず一回は引っかかるのだ


「この国にもおにぎりが!日本特有ではないのか!」

「ただ米を握ったものだよ?」

「久々の米・・・!」


この国を始めあまりみない白米。久々に見る光景に目を輝かせると口に入れさらに輝く


「んんんんん・・・!」

「ずいぶん嬉しそうだねぇ。これ好きなの?」


隣で同じく口に入れながら尋ねるワユに対し彩花は自国では米が主食だと告げる。この

大陸にもないことはないのだがやはりパンが主食のようであまり使われないのだとか


「調子はどう?」

「まだまだ実践レベルには達しないかなー。剣の扱いもまだ違和感を感じるし」

「うっ・・・」


以前剣を扱った時は魔物を倒すため、とはいえほどんとがディンの炎で対応し剣を扱ったとし

ても無我夢中、型やら振り方なんて気にする余裕もなければ教えてもらえる人もいなかった


(あの時の剣の使い方・・・相当めちゃくちゃだっただろうな)


あれでよく生き残ったものだと。魔王を倒したものでも自分でも運が良かったと痛感する


「けど、筋はいいと思うんだよ。っていうか所々いいなっていうかおおって動きするし」

(多分それは・・・最初に戦ったのが人間じゃなくて魔王と戦ったからだと思う・・・)


恐怖はどちらも計り知れないものだったが、魔王と違い人間とは素性の知れたもの。未知の

力を持つ魔王とは恐怖の度合いが違う。そのためか剣で相対するとあの時を思い出した


(というか、ガノンドロフも第二形態は化身した獣牙族の虎みたいなんだよな・・・)


自分の時は豚の姿になったガノンドロフと戦う事は無かった。解放するだけの力が残されて

いなかったのか、人型のままガノンドロフは封印された。とはいえそれも無意味だったのだが


「え?そうなの?」


数時間後、彩花はティアマトから意外な話を聞いていた。それはセネリオの件について

だった。当初、足手まといだと毛嫌いされていたセネリオだが今の状況は珍しいという


「それなりに共に行動して来た私たちだって必要時以外は話さないというのに・・・」

「確かに・・・そんな感じじゃない・・・」

「アイクも不思議がってたわ。なぜ貴方には普通に接しているのかと・・・」


現に戦いと思わぬ知識によって認めはさせた。だがそれだけでアイクと同等の仲になるとは到底

思えない。ティアマトさんとアイクが疑問に思っている中彩花はなんとなく思い当たりがあった


「・・・似ている・・・からじゃないですかね?」

「似ている?彩花とセネリオが?」

「・・・私も、初めて会った時思いました。この人は自分に似ているって」


だからこそ、初対面であんな扱いを受けても必要以上にショックを受ける事は無かった


「どういうこと・・・?」

「・・・言葉で説明するのは難しいですね。どこが・・・っていうよりなんとなく・・・ですから」


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次回

ガリア王国にて今後の方針を決める連合軍。話がまとまった所彩花はアイクとセネリオから

話を聞くのだがそこへスクリミルによく似た姿が現れる。この人物こそガリア王国の王なの

だと知るのだった。そして、彩花はクリミアへ行く途中分かれた彼らと再会する・・・


次回 第2章、「クリミアの心」



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