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INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログ

第21章、灼熱の果て

ラグズ連合軍を撃破する事に失敗たデイン軍の事は数時間後ペレアスの耳に伝えられる

懇願によってチャンスを得たペレアスだったが母アムリタにその様子を見られてしまう。問い

詰めに対し誤魔化すペレアスだったが様子のおかしい事にアムリタは気づいているのだった
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ラグズ連合軍はデイン軍を退けることに成功するもゼルギウス率いるベグニオン帝国軍は追撃

の手を緩めず帝国軍に迫る。負傷兵が多いため仕方なくセリノスの大森林の北を通過しベグニ

オンからガリア領内に通じる間道「抜け道」を目指すこととなった。帝国領内 セリノス大森林


「敵の様子はどうだ?」



歩いている途中、アイクは全員に聞くとヤナフは歩きながら後ろを振り向く

遠くを見るように首を動かすとまた近づいてきていることを告げる


「先頭部隊との距離は・・っと・・・良くて一日分ってとこか」

「嘘だろ!?昨日まではもっと距離があったはずだ」

「帝国軍は神官部隊を有効に活用し、休息の時間を最低限に抑えているようだ・・」

「こちらが休む間にも進軍を続けているというわけか」


そしてアイクは再び問う。このままではじき追いつかれるだろうと



「・・・こんなに距離を詰められた以上大幅な予定変更が必要だ・・・」

「例の『抜け道』ってやつを使うんじゃないのか?」

「この状態では無理ですね」


きっぱりとした言いぐさで前に出てきたのはセネリオだった


「これだけ敵軍に追い詰められた状態ではあの道から逃げれば当然敵軍はその存
 在に気づくでしょう。『抜け道』はガリア軍『だけ』が知っていることに意味を持つもの」

「他国にそれを知られることはガリア攻略の大きな手がかりを与えるようなものです」


「・・・オレたちの失敗のために国を危険にさらすわけにはいかない」

「・・・といって、このセリノスの森で戦いを始めるわけにもいかんしな」


アイクはセネリオに何かいい案はないかと問いかける


「・・・そうですね・・・先程から地図の細部を見返しているんで
 すが・・・目につくのは・・・この洞窟らしき場所ぐらいですね」


といういいセネリオはアイク達に見せるように地図を広げ指をさす


「あ~・・・カウク洞窟か。そこは望み薄だな」

「どんなところなんだ?」


溶岩窟であり中は迷路になっていて出口の一方はゴルドアに出る。ひっ掛ったセネリ

オが尋ねると出口は複数あるとのこと。そのうちの一つがガリアへと続く道だという


「・・・もう一つ、あるにはあるらしい。ガリアへ続く道がな。だが伝え聞いただけの知
 識しか持ち合わせてないし、溶岩の迷路に入ってくなんて死にに行くようなもんだ」

「先頭までひとっ走りして鷹王とスクリミルに指示を仰ぐとしよう。や、スクリミルはおまけだけど」

「・・・ならば、カウク洞窟へ急行すべきだと進言してください」

「!?」


この森で戦った所で連合軍の全滅は見えていた。僅かとはいえど生き延びる可能性があるのは


「生き延びる可能性があるのはカウク洞窟の方です」


「・・・嫌かもしれんが、オレの背に乗ってくれ、軍師殿」

「!」

「策があるなら、鷹王たちの前で聞かせてくれ。頼む」


頷く様子はなく黙った状態のセネリオだったがアイクはすぐ追いつくからと頼むと数秒後頷いた

連合軍達が通った道をまた大勢が通る。その中にゼルギウスとルベールの姿もあった



「・・・ラグズ連合軍は間違いなくカウク洞窟内部へ入って行ったのだな?」


「はい。敵はよほど追い詰められていたのでしょう。溶岩窟へ逃げ込むなど・・・」

「カウク洞窟・・・。出口はゴルドアへ続くともガリアへ続くとも言われているな」

「しかしそれは・・・真実であるか疑わしい伝承の類です」

「分かっている。追って入った所で、我々も共に死地への道連れとなる可能性が高い」


本当に続いているかすらも定かではない洞窟。これ以上負うのは良策とは言えないだろう


「・・・追跡はこれまでだ。今回の作戦終了を全軍に伝えよ」

「はっ。ただちに!」



ルベールがその場から離れようとしたその時


『・・・そういうわけには行きませんね』


「あ・・・あなた様は・・・!」

「パルテロメ様・・・」


二人の前に立っていたのは、この場にいるのには相応しくない、少なくとも鎧をまとった

帝国兵のいる中には似合わない貴族のような服装をした金髪のような茶髪のような人物



「くすくす。眉ひとつ動かされないのですね、ガドール伯ゼルギウス。・・・・貴公の驚く
 顔見たさに先触れをださず参ったと言うのに・・・・これでは台無しではありませんか」

「いえ、十分驚いております。元老院議員たるあなたが、わざわざおい
 でになられるとは・・・。また重大な命令が下されたのでしょうか?」


パルテロメと呼ばれた人物は再びくすくすと気品のある笑いをするとそうだと答える


「元老院の決議により、帝国軍における前指揮権はこの私に委ねられることになりました」

「・・・なるほど」


その頃、少しでも距離を離そうと足を急いでいた連合軍、その中でも先頭に位置する所


「今どこ?」

「ちょうど・・・ここあたりかしら」


現在、彩花は歩いていない。ティアマトの馬の上に乗っているのだ。ずっと前にネヴァサで

貰った地図を広げながらひたすら眺め続ける地図を回転させては前を見て再び地図を見る



「さっきより音が大きくなってる気がする・・・後ろの方の足音」

「なに!?」


真っ先に反応したのはスクリミルだった。もちろん他の人たちは聞こえていない

彩花も鳥翼族ほど聴覚がいいわけではないが人に比べると遠くまで聞こえる



「どういうことだ!」

「どういうことって・・・言った通りの意味だよ」


敵が近づいているのだとティアマトが尋ねると彩花は頷いた。一方のベグニオン軍は二人の

間に数秒間の沈黙が流れた。しかしゼルギウスは表情を変えずに「了解いたしました」と言う


「これより全軍の指揮をおとりください。私はその命に従います」

「くすくすくす・・・。その四角四面な物言い、少しも変わらないのですねぇ」


「正直な話、泥臭い兵たちに混ざっての行軍などうんざりなのですが・・・貴公
 がいるならと、わざわざ出向いてきたのです。もっと楽しませてくださらないと」

「・・・ご期待に添えず、申し訳ございません」

「まぁ、いいでしょう。それが貴公の持ち味なのですから」

「現在の状況についてご説明申し上げます。その上で今後の進退についてご指示いただければ」

「報告は結構。半獣たちはカウク洞窟へ入って行った。その話はさっき聞こえまし
 た。確かに、このまま後を追って行ってもたいした成果は得られないでしょう」




「早々に軍を引き上げることにし、別の進路からガリアを攻略します」

「・・・・・・」


緊迫した空気、気候は穏やかとはいえ似合わずこの場の空気は重たかった。彩花もまた

少しでもと神経を研ぎ澄ましてはいたのだが、ふと空気が変わっている事を感じていた


(音が・・・遠くなった?遠くなったというか・・・止まった?)


「では、その旨を全軍に・・・」

「北方軍は、このまま残していきましょう」

「!?」



ピクリとゼルギウスの眉が動いた。北方軍には奴らを追わせると、顔に傷のある大鷹と

赤獅子の死体を持ちかえるまで国への帰還は認めないと伝えるようにと告げた



「しかし、敵の死体は溶岩によって焼けてしまった可能性もありますが・・・」

「それでも、見つけるのです。手ぶらで帰らせるなんて私が無能だと思われてしまう」

「ならば、私も指揮に残ります。ご命令を」

「それはなりません。貴公は私と共に行くのですから」



「鷹王!」


聞き覚えのある声に振り返ると、そこにはライが駆け足でやってきた。背中にセネリオを乗せて


「どうしたの?」

「進路変更だ・・・軍師殿」

「はい。・・・・・・今から連合軍はカウク洞窟を抜けます」


進路変更が伝わってから時間が経った後、敵が来た事が伝わった。アイクはぐるりと

見渡すとざっと敵兵の全体を見た。おそらく見えないところにも潜んでいるだろう


「だが、軍師殿の読み通り・・・全軍が入ってきたわけではないようだな」

「・・・おれの見る限りあの厄介な男はいないようだが、どうだ、ウルキ?」

「・・・いない。あの者たちは北方軍・・・先の戦いの不始末のためここに残された・・・と嘆いている」

「すご。私は何も聞こえないけど」


アイク達に遅れてティアマトの馬に乗った彩花達もやってきた


「っていうかあっつ!熱い!」

「それは溶岩が流れているのですから熱いでしょう」


ここを通るのかと呟くとここしか道がないのだと冷たい一言が突き刺さる。分かっているが熱いのだ


「あぁティアマトさん。ここからは歩きます」

「危険よ?今度は溶岩も落ちてくるかもしれないし・・・」

「私が乗っていたら、自由に動けないでしょう?私なら大丈夫です」


そういって彩花は馬から降りるとうなだれた。夏なんてものでは表現できない熱さだった



「・・・・どうやら、中央軍は別の経路を使ってガリアに攻め込むつもり・・・らしい」

「まさか『抜け道』が見つかったんじゃないだろうな!?」

「・・・そこまで詳しい話はしていない」

「どちらにせよ、先行して脱出口を探っている部隊の邪魔はさせられん」


その時、溶岩から何かが飛び出した。それは連合軍の真横に落ちる


「なっ・・・これは・・・。みんな、気をつけろ!」


溶岩の塊が落ちてきたのだ。良く見ると今落ちた物の他にも色々な場所に落ちていく。進軍を

進めている間にも、次々と溶岩は飛び出し近くの溶岩から塊が飛び出した時ある魔法を唱えた



「ブリザード!」


手から吹雪が溶岩と衝突し水蒸気が発生しては熱を失い固まった固形物が地面に落ちた


「これなら・・・溶岩は、私が・・・!」



溶岩のほとんどは彩花の魔法によって無効化され、また避けつつアイクは敵将の前に立っていた



「お、お前は・・・!?ま、待て!落ち着け!落ち着くのだ私!」


敵将は何故か慌てているアイクは何のことかさっぱり分からない様子だ


「・・・・あの人は、以前会ったことがあります」

「あれは半獣ではない・・・・つまり勝機は今!ええい!我が槍でなんとかなれ!」



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次回

ついに灼熱の洞窟を抜けたアイク一同だったがたどり着いたのはまさかのゴルドア王国

国境侵入で思わぬ展開になる中現れたとある人物達によって事態は無事収拾する

しかし別の場、クリミア王国ではエリンシアの元に元老院のとある人物がやってきていた


次回 第三部(前編)、最終章、「ゴルドア王国」


第三部(前編)最終章へ

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