INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

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第20章、両者相討つ時

デイン軍の参戦が明らかになってからスクリミルが復活したというものの状況は厳しくギリギリの

戦いを再び挑もうとすることに決定する。かつての恩人がデイン軍にいるかもしれないと言う事から

軍議に参加していなかった彩花だったがアイクの提案に対し共に行くと告げるのだった
_________________________________________


「どんな相手にも、自然体で接してる。恐ろしいほどの剣の達人で・・・決断力と
 行動力も兼ね備えていて・・・英雄って言葉が妙にすんなり馴染む・・・・かな」

「・・・ペレアス王とは、随分違うみたいね」

「悪いが比べものにならない。先王アシュナードにも、王になるべくして生まれてきたよ
 うな強力な掌握(しょうあく)力があった。だが・・・ペレアス王にはそれが感じられない」


アシュナード王は才能には恵まれていた。だが彼の取った行動がデインを一度は滅ぼした

ミカヤもまた、昔のことを思い出していた。初めてペレアス王と会った時のことを


「私は・・・ペレアス王を信じる。自分の役割を果たそうと・・・懸
 命に努力なさっていた。あの人の善良さを真面目さを信じるわ」

「こんな・・・デインとは無関係といっていい戦いに駆り出されてもか?」

「・・・それは・・・・」


答える事は出来ずミカヤは黙った。その頃アイク達もまた戦闘準備を終える頃にさしかかっていた


「ティアマト、準備はどうだ?」

「出来ているわ」

「いつでも出られます」


ライはぐるっと対岸を見ると小さく見えるのはあの時の少女とサザの姿



「ふぅ・・・せっかく忠告してやったのに。願わくば、無謀に仕掛けてこないよう祈るばかりだな」


といいながらライは後ろを振り返るとセネリオとティアマトに挟まれて少女がボーっとしていた


「人数おおい・・・眠い・・・」

「こんなところで寝ないでください。死にますよ」

「むぅ・・・まずこんな早くから起きてることが間違ってるんだって・・・」


ライが察するに、敵将の姿は見えていないようだ。不幸中の幸い。全員が驚くだろう。まさか

あちら側の将軍があんな少女だとは思わないだろう。ましてやここにいる少女と同じくらいの



「あー・・・・あんなに眠かったのに・・眠気がなくなってきたよ」

「・・・・・・・」

「普通はこんな時間寝てるんだからね?この世界の常識がおかしいんだからね?」



セネリオとティアマトは顔を見合わせ表情を曇らせる。当然のことながら主力である二人も

また敵の状況を知っていた。あの中に、少女を助けた人物がいるかもしれない・・・・



「ティアマトさん。気合入れないと怪我しますよ?って怪我だけならまだいいけど・・・」

「・・・あなたに戦いの心配をされるなんてね」


ふと声がかかり後ろから横へと視線をずらすとそこには難しい顔をしたアイクがいた


「ライ?」

「おっと、ぼやっとしている場合じゃなかったな。早く行こうぜ、相棒!」

「相変わらず読めん奴だな・・・まあ、いい」


アイクが剣を構えると全軍に聞こえるように号令をかける


『出撃だ!』

『出撃!』


号令で兵士たちは一気に動き出す、兵士が通るたびに水は音を立てる。今、ここは戦場と化した


「敵軍が姿を現し、河を渡り始めました!獣だけではなく、人間の姿も見えます!」

「来たか・・・」


サザにとってこれは恩人で共に戦った仲であるグレイル傭兵団との戦いでもあるのだ


「ラグズ連合の命運の懸かった一戦・・・。きっと不意打ちができたこの間と
 は・・・比較にならないほど厳しい戦いになるわ。みんな、油断しないで!」


ミカヤの言葉に迷いはなかった。本人の心の中では多少の迷いはあったが迷っている余裕は

なかった。ペレアス王を信じると決めたのだから。アイク団長と戦うことをサザも決めたのだから

次々とやってくるそんな兵士たちを倒していると、アイクの前にウルキとヤナフが現れる



「ウルキ!どうしたんだ?」

「・・・・王から、こちら側の加勢に行くよう命じられた・・・」


念には念を、ということで命じたのだろうがアイクはあることに気づく



「あぁ、リュシオンの護衛か」

「しっ。王子に聞かれてはまずい。あくまでグレイル傭兵団の力添えにきたということに・・・」

「わかった。理由はなんだろうが、助かる。よろしく頼むな」

「・・・承知・・・」


「リュシオンさんって・・・やっぱりリアーネと同じなんですね。えっと・・呪歌・・だっけ?」

「そうだ。だが・・・大丈夫なのか?お前も慣れていないのだろう?」

「・・・自分で決めた事ですから」


その時、リュシオンさんの後ろで剣を振りかぶった兵士が見えた


「後ろ!」

「え?」


振り返る前に彩花は前に出ると手に持った剣でその攻撃を受け止める


(もし、水場でやったら殺さなくても水没死しちゃうよね・・・ここなら大丈夫だと思うけど)



「やはり生きていたんだな・・・」




その頃、すでにアイクはかなり前の方まで来ていたがまだ敵将の姿は見えなかった。そのかわり

にアイクの前にはある人物が立っていた。暗い風景に恐ろしいほど溶け込んでいた

ただならぬオーラを放っているすべてを真っ黒な鎧で包み込んでいる・・・・・『漆黒の騎士』


「あの程度の技で私を仕留めた気でいたのか?」

「!どういう意味だ!?」


3年前・・・アイクにとって目の前にいる漆黒の騎士は父親を殺した張本人・・・仇なのだ



「貴様の父ガウェインと戦っていた時と貴様自身と戦っていた時の私は同じではなかったと」

「別人だったというのか?」


今すぐにでも斬りかかりたい衝動を抑える。ふとアイクの額に汗が流れた



「そういうわけではない。ただ・・・空間を移動する関係で精神と鎧だけ
 飛ばすのと生身の身体ごと飛ぶのでは・・・・・・戦闘力に差異がでる」

「・・・いまは、どっちなんだ?」

「・・・生身・・・すなわち、ナドゥスで対峙した時とは違う。さらにもう
 1つ朗報だ。我が鎧の加護は・・・あの戦いを終えたあと失われた」


「・・・ヤナフ・・・王が呼んでいる」

「んー・・・と、よし!どうやら上手く行ったようだな」



漆黒の騎士と対峙しているアイクに向かって声が響く。得意の目で確認したヤナフは叫ぶ


「ベオクの大将!あっちはばっちり成功した。この一戦、俺たちの勝利だ!」

「・・・わかった。全軍、このまま全速前進!ラグズ連合本隊と合流するぞ!」



アイクは漆黒の騎士を通り抜けその様子を漆黒の騎士も追撃することなくじっと見ていた



「巫女様っ!こ、後方から獣兵です!軍の後衛が攻撃を受けていますっ!」


ミカヤの元へ1人の兵士が報告するその瞬間、ミカヤの顔つきが変わった



「獣兵だと!?いつの間に河を渡って・・・」

「獣兵だけではありません!無数の大鷹が・・・!」


ミカヤとサザ、他の兵たちが遠方の空を見るとそこには鳥翼族の鷹が飛んでいた



「フェ二キスの鳥翼族までいるというの・・・!?そんな情報、ベグニオンからは何も・・・」

「・・・やられたな。団長たちの軍は陽動だ。今度は逆に挟撃される立場ってことか・・・」


ミカヤは取り乱すこともなく冷静に心を落ち着かせると後方の様子を尋ねた。混乱状態

となり応戦しているものの崩された陣形を立て直せないと報告していた兵士は謝る


「あなたたちは悪くない。・・・後方から襲撃されると読めなかったわたしの
 責任です。このままでは犠牲が増えるばかり。・・・一度、撤退しましょう」


いまここで戦いを続けても犠牲は増えるだけであり不利・・・いまは退くのが一番の方法

兵士は納得いかず戦えると主張するがミカヤはもう一度言った。ここで、大切な兵士たちを

失うわけにはいかない。なんとか納得した兵士は他の兵たちに伝えるため走り去っていく



「しかし、こんなこと初めてだな。ミカヤが敵の動きに気づかないなんて・・・」

「・・・・・・・」


返答がない事に疑問に思うとその時、何かが倒れる鈍い音がした


「・・・我が軍が・・・失敗した・・・!?そ、そんな・・・」


デイン城にてペレアズは、愕然とした。ミカヤ率いるデイン王国軍が負けるなど、信じられなかった


「困りましたな、ペレアス殿。半獣ごときに遅れを取るとは、貴国はこの戦いに本気で取り組んで
 はおられぬようだ・・あなたのデインと我々元老院の友好関係もどうやらここまでのようですな」

「ま、待ってください!」


驚きを隠せぬまま、ペレアスは顔を上げ金髪の男に訴える


「もう一度・・・もう一度だけ機会をくださいっ!」

「さてさて・・・いかが致しましょうかな」


カツカツと音を鳴らしながらペレアスの周りを回り、歩く度に静けさを漂わせる廊下に響き渡る


「デインはあなたがた元老院の忠実なるしもべ・・・何を命じられましょう
 とも、必ずや従うとお約束いたします!ですから・・・・どうか・・・!」

「おぉ、ペレアス殿、その従順(じゅうじゅん)な態度は・・・大変好ましいですぞ」


大きく手を広げ叫んだ後、ペレアスの前でピタリとその足を止めた


「よろしい、では今回だけは許して差し上げるとしよう」

「か、感謝いたします。ガドゥス公、慈悲(じひ)深きあなたに・・・女神の祝福あれ」

「そなたにも祝福あらんことを。では、若きデイン王よ。次の機会にまた」


ルカンの周りに魔法陣が現れその場から消えた。廊下にただ一人、ペレアスは立っていた


「・・・・何故・・・僕が・・・こんなめに・・・・」

「ペレアス・・・」


名前を呼ぶ声が聞こえ、ペレアスは振り返ると母アムリタがゆがんだ顔をして立っていた


「は・・・母上・・・・っ!?」



思わず驚きの声を上げる。まさか、ここに母上がいるとは思わなかったから

そして、さっきの会話を聞かれたのかと思うと平常心ではいられなかった


「いまそこにいたのは・・・帝国の視察団の長を務めていた男ね?確かガドゥス
 公ルカン・・・急な怪我で来られなくなったペルシス公の代理だと言っていた」

「母上、その・・・どうしてここに?」

「最近、貴方の様子が変だったから・・・心配でよく眠れないのです。寝顔を見れば
 安心するかとあなたの部屋へ向かう途中、ここの灯りが見えたものだから・・・・」

「・・・そうでしたか・・・」

「ねぇ、ペレアス。もしかして・・・あの男に何か・・・重大な弱みを握られているのではないの?」


アムリタの言葉にペレアスはピクッと動く


「え?ぼ、僕は・・・」

「そうでなければ、あなたのその態度や怯えかたに説明がつかないわ」


一瞬言葉が詰まるがペレアスは何もないように笑って見せた。そして、穏やかな表情で話す



「いえ・・・なんでもありません。今後の両国関係について少し話し合っていただけです」

「だけど・・・!」


「さ、部屋にお戻りください。僕ももう休みますから・・・」

「ペレアス・・・お待ちなさい!」


アムリタはペレアスを呼びとめるが反応せず廊下を歩いて行ってしまった。あんな様子の

おかしいペレアスは見たことがない。本人は何もないと言っていたが明らかによそよそしい



「・・・・ペレアス・・・・」


====================================

次回

ガリアへと帰還しようとする連合軍だったが想定以上のベグニオン帝国軍の進軍の速さに

距離は縮まり焦りが募る。なにか策は無いものかと模索していた所セネリオは地図上で

見つけた洞窟を口に出す。そこは死ににいくも同然のような場所で・・・?


次回 第21章、「灼熱の果て」


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