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INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログ

第15章、共に戦い、共に生きる

リュシオンの強い意志により撤退を断念し鷹王達と戦うことにその場に残るのだった。鷹王たちが

ある偵察のためにセリオラ城から姿を消した時事態は動き始める。ベグニオン兵との戦いに苦戦

する中彩花の姿が現れると魔法『ディン』によって動きが鈍くなるのだった
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その頃、別の場では少女に向かって数人が取り囲んでは鬼のような表層でいた


「・・・・・・」

「何を考えているの!あれほどあの場が駄目だって・・・自分が一番わかっているでしょう!?」

「鋭気の源、睡眠すら出来ないほどとなるとこれ以上見るべきではありません」


この地に正座なんてものが存在するのかと以外にも思ったが今彩花は正座させられていた


「だ・・・だってピンチそうだったし・・・」

「そう言う問題じゃないの!」


ティアマトが怒りの様子を露わにしていると扉の向こうでは傭兵団の数人が覗いていた


「なんであんな無茶な事・・・」

「自分はずっと、わからなかった。・・・自分の生きる意味が」

「・・・生きる意味?」


唐突な言葉にセネリオが問い返す。次に発されたのは以前彩花が話した話と同じものだった


「・・・私の国は平和だよ?物が盗まれたり人が殺されることがまったくないわけじゃない
 けど・・・戦争なんてない。けど・・・だから幸せなの?生きているだけで・・・幸せなの?」


私には、ここで戦う人達の方が幸せに見えた。少なくとも大陸内で出会った一部の人達は

こんなことを言ったらどんな反応されるだろう、反応が怖かった。この人達からすれば平和に

命の心配をせずに生きられる事こそが本当の望み、幸せなのだから


「楽しい、嬉しい。そんな感情があってこそ生きる意味があるんじゃない?」

「・・・どういうこと?」

「私、自分の国が大っ嫌いなんだ。皆自分が褒められる為に平気でうそをついて。努力
 すれば報われるなんて言われるけどそんなの嘘だよ。成績が全て、結果が全てなんだ」


変わり映えのない日々、何一つ面白いと思える事がない日々。繰り返されるだけの日々は苦

痛だった。逃げられず、なぜここにいるのか、何の為に生まれてきたのかがわからなかった


「実力がすべてなんてどこでも一緒だと思う。けど・・・自分に都合が悪いことになれ
 ば平気で、自分が快楽を得るためにならどんなに仲良かった者も簡単に蹴落とす」

「・・・・・・」


静かに聞いているティアマトの横でセネリオは唖然とした表情をしていた


「ここは見ず知らずの人を助けて、どんなに自分達が瀬戸際でも気にかけてくれて、自分の
 国じゃ見られないようなものを沢山見た。感じられないような本当の仲間ってものを見た」

「・・・・・・」

「ここなら、戦う事によって、自分の・・・存在する意味が感じられる」


なにもせずに命が終わるのなら、本当に生きて欲しい人の為に戦い死んだほうがいい。その

方が、生きていた意味を感じられると彩花は告げた。だからこそさっきも出たのだと言った


「・・・って言っても。死ぬのはやっぱり怖かった。やっぱりうまくいかないね」


かつて何度も見た剣、槍、斧、肉を軽くさばけるもので斬りつけられたらどれだけ痛いのか

痛いなんてレベルではないのだろう。死ぬ確率さえ見えるのだから。魔法も炎になんて焼かれ

たら火刑も同然、想像もできないような痛みと苦しみの想像が恐怖を引きたてた


「この大陸の人達は・・・皆優しい人で、生きて欲しいって思う。だから・・・」


あの恐怖を克服したわけじゃない。おそらく今日もまたしばらくはあの風景が夢に出ては

寝られないだろう。けど知らない場所で誰かがいなくなってしまうのだけは嫌だった


「・・・・わかったわ。だけど、誰かの近くにいてね?」

「誰かって・・・」

「私達の団の誰か、よ。大丈夫、あなたは絶対死なせない。ね、セネリオ?」

「何故僕に聞くのです?そんな状況で戦わせるなど足手まといにもほどがあります」


すると微妙な表情の変化に気づき


「・・・なぜそんな顔をするのですか」

「いやぁ、ちょっとはセネリオと仲良くなれたかなーと思ったのに」

「な・・・」


今度はセネリオの表情に変化が現れる。彼の方を向くことなく片手に顎を乗せると呟いた


「やっぱり足手まといだって嫌ってんじゃん」

「な・・・そういうわけではな・・・」


セネリオの横で、ティアマトさんは小さく笑っていた。そして、言った


「私が約束するわ。絶対に元の世界に帰してあげるから」


あのガリアが負けると、誰が想像しただろう。この地に来て初めて知った彩花ですらあの圧

倒的な力の前に人間が太刀打ちできるなど想像がつかなかっただけに衝撃は大きかった


「なんか悪いな。こんな事になっちまって」

「いいんだ。生きているのなら・・・生きていたのなら」


残っていたガリア兵達が立ち並ぶ中この地最後のあいさつを交わしていた。数刻後アイク達

も離脱しては合流するものの両者が無事到達できるとは言い切れない。だからこそここにいたのだ


「お前の件に関しても・・・もっと早く気づくべきだった」

「・・・本当に、ここの人達は・・・優しすぎるよ」


ガリア連合軍の大将ともいえる存在スクリミルを倒した帝国兵たちの耳にガリア兵たちが

撤退を始めたという報告がはいった。ゼルギウスの奇策とその指揮能力に帝国兵たちの

間ではゼルギウスの話が飛びかっていたそんな中、ある場でも彼の名が挙がった



「ゼルギウスめ!獣を一匹倒して引き上げただと!?」




帝国内。元元老院と有る1人の男が話していた。ゼルギウスはそれ以上のスクリミルを倒した後

それ以上の追撃をせずその場から引き下がった。が、元元老院としては許せない事態である


「私にお任せください」


元元老院と共に話していた男はにやりと笑った


「我がコーエン家は代々武門の家柄、必ずやお気に召すような戦果を挙げてご覧に入れますよ」

「ほう・・・しかし帝国軍には、3日の待機命令が出ていると聞いておるが?」

「伯爵位のゼルギウスの命令など・・・次期公爵たる私にとってなんの抑止力も持ちません」

「そうか。では、そなたに任せよう」





「あぁ・・・・彩花!無事だったのね!」

「・・・はい」

「今からここから撤退する。あんた達も準備してくれ」



時間が経つにつれ騒がしかった城内は静けさを現す。アイクはリュシオンの元に向かうと告げた


「ライたちは出発した。後は俺たちのほうだが・・・」

「私は嫌だぞ。絶対に戻らないからな」

「と、言われてもな。あんたをガリアまで送り届けるよう鷹王に頼まれてるんだ」



どうせ行く先が同じならば、ガリア軍に同行したほうが都合がいい・・とアイクは付け加える

しかし、リュシオンはそんなアイクの言葉にも納得いかない様子でさらに口調を強める



「だから!私のことは気にせずグレイル傭兵団も発てばいい!」

「・・・・・・・」

「ティバーンになんと言われようと・・・私はここに残って戦う。鷹の民は・・・・・・
 20年共に暮らした家族なんだ・・・私の・・・『だから、共に戦い、共に生きる』」


その言葉が、何故かアイクの心の何かをざわめかせた


「私もフェ二キスの者だ。決して王の傍を離れない」

「・・・わかった。なら、俺たちもここに残る」

「何故だ?」

「あんたには今日付けで俺の傭兵団に入ってもらおう。別に正式に雇わ
 れたわけじゃないし・・・俺の勝手でここに残る分には文句を言わせん」


また別の場では、彩花もまたガリア軍達と共に行くべきではないかと議題が上がっていた



「これはもう・・・安全とかっていう問題じゃないと思う」

「どういうことだ?」

「どこにいても戦いは起きると思います。今は・・・自分が正しいと思ったことをするだけ」


そしてさっきから聞こえていた会話に耳を研ぎ澄ませていると外を見て言葉を発した



「共に戦い・・共に生きる・・・か。・・・さっき白い人が言ってたんだ」



この声はあの白い人だ。共に戦い・・・共に生きる・・・同じ言葉を何度も心の中で繰り返す



「ひょっとかして・・・リュシオン王子のことか?」

「あーそう。リュシオンさん」

「ウルキ、聞こえたか?」


ヤナフは振り向くとさらに隣にいるウルキに問いかける


「・・・・・・あぁ」

「お前、ウルキ並に聞こえるんだな」

「ラグズ程じゃない。けど・・・普通の人よりはいいはずです」


帝国領内ガドゥス城。ゼルギウスの元に、1人の兵士が姿勢を正し告げる


「申し上げます!帝都より、神使親衛隊隊長シグル―ン様がお見えにな
 り、将軍にお目通りを願っておられます。緊急のご用件とのことです!」

「シグル―ン殿が?会おう、お通ししてくれ」


兵士が走り去り数分後、部屋に緑いろの髪に白い鎧をまとった女性が現れた


「ゼルギウス将軍・・・!」

「どうされたのだ?顔色が優れぬようだが」

「・・・今日は、元老院よりの使者として勃令(ぼつれい)を携(たずさ)えて参りました」

「勃令と・・・?」


シグル―ンは、少し間を置き再び口を開いた


「全軍勢をもってラグズ討伐を即刻果たすようにと・・・元老院議会にて可決されました」

「馬鹿な・・・敵はすでに戦意を失っているのだぞ!?追い打ちをかける
 ような真似は大国としての権威を地に落とすと何故分からないのだ!」

「帝国内に攻め込む大罪を犯したのを許す事はできぬ故・・・根絶やしにせよとのことでした」

「そんな愚かなことを、神使様やセフェラン様がお許しになるとは思えないが・・・」



その時、ゼルギウスはシグル―ンの様子がおかしいことに気づくとある考えが浮かぶ


「・・・もしや・・・お二方の身に何か・・・?」


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次回

ガリアが撤退しはじめた頃、リュシオンの言葉によってアイクはリュシオンを傭兵団の一員とし

共にこの場に残ることを決める。その頃デインではベグニオン帝国からの要請によりペレアスは

ミカヤに命じる。なんの恨みも理由も見当たらない戦いにミカヤは反対するが・・・


次回 第16章、「獣牙族の誇り」


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