INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第14章、和平協定

勢いに乗ったまま進軍を進めるも一騎打ちに乗ったスクリミル。そのことを知ったアイク達は後を

追うがたどり着いた時にはすでに勝敗がついていた。スクリミルの敗北はガリア軍全土に痛恨

の打撃を与えた。ゼルギウスに和平協定を申し出るための3日間の猶予を与えられるのだった
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「ま、俺たちはしばらく様子見だ。一応和議は持ちかけてみるが、相手の出方次第で
 どう転ぶかは分からん。俺たちには翼があるから、攻めるも逃げるもいざとなりゃど
 うとでもなる。まずはガリアの撤退だ。残り3日・・・それを利用したほうがいいだろう」
 

持ちかけられた猶予は3日。3日もあればある程度の距離は離れられるだろう


「リバン河を超えちまおうぜ。戻りもあそこが最大の難関となるだろうからな」

「鷹王、ありがとうございます。ガリアに戻って・・・今後のことについて王に伺
 いを立ててきますよ。ガリアから援軍を連れて戻ってこられるように努力します」

「あぁ。獅子王によろしく言っといてくれ」


納得のいかないような複雑の顔をしていたが顔を上げるとアイクに向き直った



「アイク、お前にも悪かったな。ここまで付き合わせて」

「いや。・・・ここからは、みなで無事ガリアに帰り着くことだけを考えよう」


アイクが言うと、ライは少し気が抜けたかのように一瞬笑った


「そうだな。じゃあ、オレはさっそく部隊長位の連中に撤退の指示を出してくるよ」

「あぁ、また後でな」


ライは扉から出ると道を曲がっていく、すると、それと入れ替わりにある人物が勢いよく

扉を開けた。入ってきた人物にだれしもが目を大きく見開き驚きの表情を見せた


「な・・・!?」

「なんであんたがここにいるんだ!?」
 
「全員・・・無事?」


天幕で待っていたはずの人物と1人のフェ二キス兵。ゼルギウスが去った後護衛として天幕に

残っていた兵達を呼ぶために伝達を送ったが急いだとしてもここへたどり着くのは明日の朝のはず



「無事とは・・・どういうことだ?ここへ来るには相当時間がかかるはずだが・・・」

「アイク達が出てから10分後くらいに出たんだ。もしかしたらと思ってね・・・」

「・・・ということは、伝令は・・知らないのか」

「伝令?」


アイクは一度大きく息を吸うと、こう告げた


「スクリミルが、負けたんだ」

「!!」


彩花の顔が驚きの表情を見せた。同時にフェニキス兵の人の驚く声も聞こえた。だが直後の

死んではいないという言葉に大声を上げるでもなく、泣くでもなく強張った表情のまま告げた


「・・・やっぱり」

「・・・やっぱり?どういうことだ?」


アイクが再度尋ねると以前スクリミルの戦いを見たときに思ったことを話した


「・・・ベオクの将に勝負とか挑まれてない?1対1とかの」

「!・・・あぁ」

「ラグズの習性なんてこの大陸に住む人ならほとんどが知ってる。国に仕える人なら
 尚更。長引かせないためにも早く戦いを終わらせる方法・・・それは将を討ち取ること」


ならこの軍の将は誰か?ベオクの罠に気づきにくいくはまりやすい人物


「もし自分が逆の立場なら、ラグズを効率よく無力化させるかを考えたら浮かんだんだ」

「・・・スクリミルに勝負を挑むことを・・・推測したというのか?」

「戦いによって周りが見えなくなっているあの人が乗らないはずがない。そしてティバーンさん
 とも互角以上に戦いライにあっさり勝った。当然スクリミルさんとも互角に戦うと思っていた」


部屋にアイクがいた時、突然早い足音が聞こえティアマトが慌ただしい様子やってきた


「アイク、急いで外に来て!」

「どうした?」


表情は穏やかなものではなく何かが起きたことは一瞬で分かった


「ベグニオン軍よ!」

「なんだとっ!」


突然のことに表情が一変する。アイクが外に出ると、そこには大勢の鎧を着た軍が待機していた




「連絡がこないところを見ると・・・偵察に出たティバーンたちとは遭遇しなかったようだな」

「どういうことだ?ゼルギウス将軍との約束の期日にはまだ早いが」

「・・・相手方は城の明け渡しを要求しています。応じない場合は攻撃を開始すると」


この情報は別の部屋に待機していた別のメンバー達にも伝わり各自準備を始めていた


「どうするの?アイク」

「一応、停船中だ。こちらから仕掛けるのはまずいだろう」

「おそらくあの軍は・・・フェ二キス隊と遭遇しなかった訳ではありませんね」


2人の横からセネリオが状況を分析し考えを述べる


「彼らが出て行ったのを見計らってここに姿を現したんだと思います。普
 通に進軍していて鷹の民の目を逃れられるとは到底考えられません」

「だとすると・・・最初からこの城が狙いだったと言うことか?」


リュシオンの言葉にセネリオは頷いた。となるとここは戦いは避けれられないだろう


「ならば、ティアマトはみんなを呼びに行ってくれ」

「わかったわ」


「僕たちがラグズの部隊に劣るのはただ数においてのみです」

「私も戦うぞ。傭兵団の一員だからな」


そこに、ティアマトと他の団員達がやってきた。敵を迎え撃つとアイクは一同に叫んだ


「この軍勢を前にして抵抗するか、身の程知らずめが!」


軍勢の中、ロンブローゾは叫んだ


「ラグズに対し、帝国に牙を剥きし愚民どもは、完璧なきまでに叩きのめしてくれるわ!」


次々と敵が押し寄せてくる。どれだけ優秀な将であっても兵であっても1人が100人に勝つこと

は不可能だろう。その頃部屋にいた彩花は騒がしい音が外からこれでもかと聞こえていた


(また、戦いが・・・人が・・・死ぬ)


久しぶりに聞く叫び声と金属音に金縛りにあったかのようになっていた。また何もできないのか

ただ見ているだけしか、待っているだけしかできないのか。あの時の事を思い出すと呟いた


「こん・・・なの・・・大した・・・ことない・・・。『あれ』・・・に比べたら・・・」


立ちあがり外に出ると、そこは戦場。人と人が殺し合い人の体が飛び死んだ人は消えてゆく

嫌と言うほどこの地で見て、夢で見ては苦しめられた風景が目の前に広がっていた


「私は・・・」

「彩花!?ここは危険・・・・だ!」


その姿に気づいたアイクは叫ぶと間髪いれずに少女は叫んだ


「ディン!」


彩花を中心に炎の波が四方八方に広がると砦を始めそれは果てしなく広がった。連合軍に

は熱さを感じさせず敵兵は次第に異変に気づきはじめた。防具や装備が熱を帯びている事に


「・・・殺すことは・・・できない」



熱さによって兵たちが動きを鈍らせるも一部の者は押し寄せようとしていた




「ロンブローゾ将軍!攻撃を停止されよ!」


ロンブローゾが振り返ると、そこには数人の兵士とルベールの姿が


「お・・・お前は・・ガドゥス公爵軍の・・・」

「3日の待機命令が出ていたはず。勝手に進撃されるとはどういうおつもりか!?」



ルベールは兵を引きつれたままロンブローゾの元へ数歩み寄る

2人の間に、奇妙な空気が流れ周りにいた兵達も何かを感じ取り動きが鈍った


「貴様・・・格下の分際でこの私に意見するつもりか・・・!」

「お言葉を返すようだが・・・総司令より副官に命じられた私は軍においては貴方の上官だ」

「ゼルギウス総司令官からの命を伝える。ただちに兵を退き本陣に引き上げるのだ!」

「く・・くぅ・・・」


歯を食いしばるとロンブローゾは兵をまとめる指示を出した。兵が全員集まると城からは背を

向けその場を去っていく。完全に姿が見えなくなると、アイク達はそれぞれの武器を下ろした


それぞれの武器を降ろすと、安堵の息を吐いた。アイクは城の庭ともいえる場所の廊下で

ある人物たちを待っていると羽ばたく翼の音は次第に近付き目の前に二人は降り立った


「おいおい、せっかく急いで戻って来てやったのに敵意の1人も残ってなしかぁ?」

「悪いな」


ティバーンの姿が無いことに気づくが騒動を聞いた二人は王の命令で先に戻ってきたとか


「急いだ割に時間がかかったということは・・・かなり遠方まで行ってたのか?」

「とりあえず敵の本営、ガドゥス城までってとこだな」


その時、もう一つの翼の音が聞こえるとアイク達の前にティバーンは降り立った


「ガドゥスからにしては、いやに早い。偵察はやめにしたのか?」

「いや、ちゃんと見てきたぜ」


ティバーンは、城の兵たちはゼルギウスの約束通り待機していたそうだ。一部は抜け出した連中

もいるそうだが信用して構わないだろうと告げた。そしてそれが確認できたから戻ってきたのだと



「どうせなら、軍の編成や規模、城の構造なんかも把握しとこうと思ってな」


ティバーンはしばらく城の周りを飛んでいたのだがそこにある人物が現れた。リュシ

オンの質問にティバーンは答えた。神使親衛隊の隊長・・・シグル―ンがいたと



「ということは、神使がガドゥスへ?」

「それも否だ。供も連れず、単騎だった」


城に降りることをためらっている様子に見えた


「まさか・・・姿を見せたりは」

「あぁ、声もかけた」

「あんたな、仮にも敵相手になにやってんだよ」


アイクですら呆れたが、ティバーンは話を続ける



「あぁ見えて度胸の据わった女だったぜ。俺を見て驚きもせずこの一言だ」

『お逃げください』

「!?」

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次回

鷹王不在の中彩花もまた外に出ると魔法ディンを発動し交戦に挑む。ベグニオン兵に向かって

ある声が響き何らかによってベグニオン兵は撤退。事態を知り偵察に出ていた3人は戻りベグニ

オン領内にてとある人物を見つけたと話す。そして別の場でもある話がされているのだった


次回 第15章、「共に戦い、共に生きる」


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