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INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログ

第7章、行商人合流

睡眠薬で見張りを眠らせたアイク達は限られた時間の中で敵将を倒し門を開けることに成功

門が開いたことによってラグズ兵たちは一気に侵入した。キリのいい所で天幕を張り休暇を取る

ことになった時、アイクの元に嬉しい知らせという名の人物達がやってくるのだった
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「おい、アイク!」


いくつかの天幕が張ってある中アイクが振り向くとライが小走りでやってきた


「どうした?」

「なんか懐かしい面々が現れたぞ」

「おぉーい!久しぶりだなぁ、団長」


叫び声に気づくと前を見た先にいたのは中年の男だった



「ムストン!よく来てくれたな」



ラグズと違い身に武器を持たないべオクは何かしらの武器が無ければ戦うことはできない

アイクはそのために3年前にも共にいたムストン達を呼んでいたのだ。ムストンは道中クリミア

からこっちに向かっている隊に出会い指差した方の天幕にいると言う

「みんなあっちの天幕にいるから後でたずねてやってくれ」

「わかった」


そう告げると、ムストンはどこかへと歩き出した


「・・・ほんと、何から何まで・・・」

「デインと戦った時、ガリアは無償でクリミアを助けてくれた。その分が今戻ってきただけだ」

「そうか・・・でも・・・助かった・・・ありがとな」



そしてアイク達は次々と軍を進めテルグム領をも突破した。ガリア軍は勢いを持ったままベグ

ニオンの中央部に近付こうとしていた。2つの主要地帯とテルグムを落とす事に成功はした

ものの敵の主力は帝都シエネにあるため気は抜けなかった


「彩花?ここにいるはずよ・・・」


ティアマトに案内されるがままやってくると天幕の中にいたのは眠っている人物


「珍しいわね。セネリオがアイク以外に用があるなんて」

「・・・えぇ」


アイクの言葉によって今日も軍議は開かれようとしていた。セネリオがやってくるとセネリオと

共にやってきた人物に一同は驚きの表情を見せた。セネリオと共にやってきたという点でもだ


「なぜあんたが・・・」

「僕が呼んだんです」


一同が疑問に思う中セネリオはこれまでとなんら変化がないように軍議を始めた。ライが今

までのことを話している中、スクリミルは静かに聞いていた。アイクが尋ねるとどうやら連勝続き

と敵の主力に近付きつつある事に機嫌がいいようだ


「おい、ライ!ベグニオン帝都にこそ強い敵がいるんだろうな?」


頷きながらもその前に貴族たちの軍との戦いがあることを告げる。相手は貴族とは言え多く

の兵士が集まっていることから多人数を相手に油断はできないという言葉を付け加えた


「北方軍と交戦中に中央軍が合流すれば間違いなく潰されるでしょう」


(・・・さっぱり何を言っているのかわからない!)


突然現れたかと思えば引っ張られここへ連れてこられたのだ。作戦会議と言う事は分かるの

だがここに呼ばれた理由が分からず更には始まってから聞いた話の8割が理解できなかった


「ただ・・・開戦直後からフェ二キスとキルヴァスが別行動をとっています。彼ら
 が遊んでいるのでなければすでに対策済みとみて良いかと思われますが」


(フェ二キス?キルヴァス?)


周りにいるのはだれしもが一度は言葉を交わした人物ばかり、だか緊迫したこの空気が

声に出すことを躊躇させた。彼らにとって常識の話を問いかけるのは場違いと言うものだろう



「へぇ、さすがだな、軍師殿。俺たちの練った策があるんだが聞いてもらえますか?」

「なんですか」


こほん、と咳払いをするとライは一つの案を説明し始めた


「敵は大部隊。ということは多くの物資や食糧が必要になる。そこで・・・だ。鳥翼族に頼んで中央
 軍の輸送隊を叩き物資を奪ってもらう。そうすれば多少なりとも足止めができると考えたんだが」

「鳥翼族だけで敵の主力と戦うのか?」

「それがこの作戦の肝でね。『船を持たぬ海賊』の名で帝国に恐れられているフェ二キス、キルヴ
 ァスだ。どちらも奇襲はお手のもの・・・なにしろ追撃しようにもあっという間に空の彼方だからな」


(話に聞く限りフェニキスとかは鳥の事・・・?ラグズ・・・?)



とはいっても帝国側の誇る聖天馬、聖竜の両飛空騎士団が追ってくるだろう。だがあの鷹王

鴉王がベオクに対して遅れをとるはずがないとライは説明を続ける。北方軍を潰した後は自軍

と合流し全軍合わせて中央軍を迎え撃つそうだ


「・・・悪くない策ですね。十分勝算はありそうです」



その頃敵である帝国軍北方軍の陣営で1人歩いているある人物の元へ1人の兵士が話していた


「諸公軍が連携して力を合わせねばせっかくの数の利が無意味になる
 一刻も早く、各軍の役割を明確にしておかねばならないのだが・・・・・・」


ルベールは後ろを振り返り後方に立ち並ぶ天幕を見て言う


「身分、家柄、貴族たちの思惑が絡まって・・・先陣を決める軍すら決めていただけぬ」

「ガリア軍は、すぐそこに迫っているというのに・・・どうなるのでしょうか、この戦いは・・・」



軍議は終了しかなしばりのような空気が解けると彩花はさっき思った疑問をこの地に来て

から、アイク達に出会ってから聞いては教えてもらっているティアマトさんに尋ねた


「フェ二キスっていうのはラグズの鷹のことよ。フェ二キスは鴉・・・つまり種族ね」


一方進軍の準備をするためアイクは道具屋へと足を運んだ・・・・のだが


「あぁ・・・夢みたい。私の愛しい勇者様がこうして目の前にいるなんて」

「・・・いつまでそうやって人の手を握っているつもりだ。金が払えんだろう」


アイクは道具屋ララベルから逃れられずにいた


「いい加減手を離して俺を解放してくれ」

「じゃあ、きれいだって言ってちょうだい。この軍で一番だって」


それで済むのかどうか疑い尋ねるが道具の代金もタダにしちゃうとララベルは言っている



「よし、じゃあ・・・・」

「いけません。アイク」


なにかを切り捨てるようなさっぱりとした声が聞こえた。一瞬で2人はその声の主が分かった


「セネリオ。けどな、全部タダだぞ?」

「旨い話には必ず裏があります」


セネリオは首を横に動かしララベルほ表情を伺うと僅かに笑っている事に気づき


「後は僕に任せてください」

「そうか?・・・・・じゃあ任せた」

「アイクさん!行かないで!」


アイクが天幕から外に出ていくと中から声が聞こえてきたがアイクは歩きを止めなかった



「大丈夫か?あいつ・・・・・」


アイクは後ろを振り返って天幕を見るが数秒経ってもセネリオが出てくる様子はない

だがあのセネリオなら大丈夫だろうと確信するとアイクは天幕から離れて行った



「さて、それでは買い物を再開しましょうか。『美しいララベルさん』



「さすがはセネリオ君。よく分かってるじゃない」

「僕が言った所で代金を無料にするほどの価値があるとは思えません。8割引きでどうでしょう」

「ふふ。そうねぇ・・・」


ララベルが少し悩んだところでまたセネリオは口を開く


「いつもよりたくさん買わせていただきますよ。ベオクで最も美しいララベルさん」

「半額・・・かしらね」

「7割引きに・・・大陸一美しいララベルさん」


その頃、ティアマトからとある話を聞いた彩花は一目散に立ち並ぶ天幕の中を走っていた

すると道の向こうで見覚えのある姿を見てさらに勢いをつけて駆けだすと名を呼んだ


「ムストンさん!?」

「おぉ!?ひさしぶりだな!」


自分の事を覚えていてくれた事に驚く半面嬉しさが込み上げた。ずっとデインにいた

ものだと思っていたがティアマトとの会話ににムストンさんの名が出て飛び出したのだ


「お久しぶりです・・・!また・・・会えましたね」

「ここまでよく無事だったな」

「はい。あの後も沢山の人にお世話になって・・・」


デインで出会った人達。デインでこの国の戦いのことを教えてくれた人でありミカヤ達が戦いに

行っている時はいつも共に待っていた。この地での生き方を教えてくれたと言っても過言ではない


「ララベルさんもお元気ですか?」

「あぁ、なんなら会ってくるといい。すぐそこの天幕で道具屋をやっている。まさか
 こんな所にいるとは思わないだろうから驚くと思うぞ!これは想定外だったな!」

「はいっ!」


ムストンさんを通り過ぎまっすぐに走っているとひと際目立つ他の天幕とは違う天幕が見えた


「ふふっ」


また会えるなんて思わなかったから予想外の再会に思わず笑みがこぼれた。天幕の入口の布を

上げるとララベルさんと誰かの声が聞こえた。直後の言葉で彩花の空気が固まった気がした



「半額・・・かしらね」

「7割引きに・・・大陸一美しいララベルさん


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次回

ララベルとの再会に心躍らせる彩花だったが道具屋に入った瞬間聞こえたのは性格や立ち振る舞い

から想像できない言葉を発していたセネリオの声。彩花がやってきたことに驚くセネリオだったが

直後実力を知りたいと彩花に勝負を持ちかけるのだった


次回 第8章、「魔道VS魔法」


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